三井住友建設

日本の準大手ゼネコン ウィキペディアから

三井住友建設株式会社(みついすみともけんせつ)は、東京都中央区に本社を置く準大手ゼネコンである。2003年三井グループ三井建設住友グループ住友建設が合併して誕生した(「三井住友」も参照)。JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つ[1]である。

概要 種類, 機関設計 ...
三井住友建設株式会社
Sumitomo Mitsui Construction Co., Ltd.
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種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
市場情報
東証プライム 1821
1962年2月5日上場
大証1部(廃止) 1821
1965年8月 - 2008年5月
略称 SMCC
本社所在地 日本
104-0051
東京都中央区二丁目1番6号
設立 1941年(昭和16年)10月14日
(株式会社西本組)
業種 建設業
法人番号 2010001131477
事業内容 建築土木不動産
代表者 柴田敏雄(代表取締役社長)
資本金 120億03百万円
発行済株式総数 1億6267万3321株
売上高 連結:4032億75百万円
単独:3043億87百万円
経常利益 連結:△83億40百万円
単独:△114億71百万円
純利益 連結:△70億22百万円
単独:△85億57百万円
純資産 連結:997億01百万円
単独:706億27百万円
総資産 連結:3940億73百万円
単独:3159億41百万円
従業員数 連結:5,420〔3159〕人
単独:2,954 〔2401〕人※1
決算期 3月31日
主要株主 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 6.45%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 4.64%
NORTHERN TRUST GLOBAL SERVICES LIMITED 2.16%
三井不動産株式会社 2.01%
住友不動産株式会社 1.91%
主要子会社 主要関連会社の項を参照
関係する人物 五十嵐久也(元社長)
則久芳行(元社長)
近藤重敏(元社長)
外部リンク www.smcon.co.jp
特記事項:経営指標は 2022年3月 第19期 有価証券報告書
※1:従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間の平均人員を外数で記載している。
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土木事業・建築事業・海外事業の開発に三本柱を掲げており、PC橋梁、超高層集合住宅を得意としている。

歴史

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旧西本組本社ビル

旧三井建設株式会社

  • 1887年明治10年)5月 - 西本組(後の三井建設株式会社)創業。
  • 1941年昭和16年)10月 - 株式会社西本組設立。
  • 1945年(昭和20年)5月 - 三井建設工業株式会社に社名変更。
  • 1952年(昭和27年)6月 - 三井建設株式会社に社名変更。
  • 1962年(昭和37年)2月 - 東京証券取引所2部に上場。
  • 1963年(昭和38年)8月 - 東京証券取引所1部に上場。

旧住友建設株式会社

三井住友建設株式会社

  • 2003年平成15年)4月 - 三井建設が住友建設を合併し、三井住友建設株式会社に商号変更。
  • 2008年(平成20年)5月 - 大阪証券取引所上場廃止。
  • 2020年令和2年)10月1日 - 三井E&Sホールディングスの子会社の三井E&S鉄構エンジニアリングの株式70%を取得し、商号を三井住友建設鉄構エンジニアリングに変更[2]
  • 2023年(令和5年)4月1日 - 2023年3月期は205億円の最終赤字になり、新井英雄会長が辞任。

歴代社長

  • 清昇:2003年
  • 友保宏:2003年 - 2005年
  • 宮田博之:2005年 - 2006年
  • 五十嵐久也:2006年 - 2010年
  • 則久芳行:2010年 - 2015年
  • 新井英雄:2015年 - 2021年3月31日
  • 近藤重敏:2021年4月1日[3] - 2024年3月31日
  • 柴田敏雄:2024年4月1日[4] -

事故・処分

杭打ちデータ改ざんの疑い

同社が施工したパークシティLaLa横浜で、附帯するデータの誤りがあった(施工は日立ハイテクノロジーズが1次下請け、旭化成建材に2次下請け)[5]。これを受け、2016年1月に杜撰な工事管理を理由として、1ヶ月間の指名停止処分を受けた。

2015年滑橋事故

2015年(平成27年)9月16日愛媛県今治市古谷地先で、国土交通省四国地方整備局 松山河川国道事務所が発注した朝倉第2高架橋上部の建設中、橋桁を送り出し工法で架設する過程でコンクリートの橋桁が傾き、滑り落ちた[6]

2016年落橋事故

2016年(平成28年)4月22日16時30分頃、横河ブリッジと共同して施工を進めていた新名神高速道路の有馬川橋梁工事現場(横河ブリッジ担当工区)で橋桁が落下。2名が死亡、8名が負傷した[7]

2018年足場崩落事件

2018年(平成30年)3月15日大阪府枚方市の新名神高速道路の工事現場にて、大雨の為に足場に土砂が流れ込み、作業員1人が架道へ転落し死亡した。この事故について、2023年(令和5年)2月9日に現場責任者の社員3人が業務上過失致死の疑いで容疑がでた[8]

2025年マンション談合疑惑

関東地域のマンション大規模修繕工事を巡る談合疑惑で、公正取引委員会2025年4月23日、独禁法違反不当な取引制限)の疑いで、グループ会社のSMRCに立ち入り検査を行った[9]

主な施工物件

販売している物件

橋梁の受賞作品

要約
視点

田中賞

土木学会による毎年の褒賞に、田中賞がある。これは、関東大震災後の首都の復興に尽力した田中豊博士の功績を称え記念する事業として昭和41年度より設けられたもので、橋梁工学に関する優秀な業績に対し授与する賞である。田中賞のうちの作品部門は、計画・設計・施工・美観などの面で優れた特色を有すると認められた橋梁構造物に与えられる。

 三井住友建設(三井建設,住友建設時代を含む)が施工した橋梁のうち、田中賞作品部門を受賞した全橋梁を以下に年代別に示す[11]

  • 1966(昭和41)年度~1969(昭和44)年度  1橋(名護屋大橋
  • 2020(令和2)年度~2023(令和5)年度  4橋(別埜谷橋、ケラニ河新橋、蓼野第二橋の床版取替、吉野川サンライズ大橋

計65橋(2023(令和5)年度まで)

fib(Federation international du beton、国際コンクリート連合)

  • 最優秀賞:2006(平成18)年 青雲橋(我が国の橋梁として初の受賞、発注者:徳島県山城町、設計者:(株)エイトコンサルタント、施工者:三井住友建設(株))[12]
  • 最優秀賞:2018(平成30)年 田久保川橋(寺迫ちょうちょ大橋、発注者:西日本高速道路(株)九州支社、設計・施工者:三井住友建設(株))[13]
  • 審査員特別賞:2022(令和4)年 別埜谷橋(発注者:西日本高速道路(株)四国支社、設計・施工者:三井住友建設(株))[14]

IABSE(International Association for Bridge and Structural Engineering、国際構造工学会)

  • 作品賞優秀賞:2019(令和元)年 武庫川橋(日本の高速道路橋として初の受賞、発注者:西日本高速道路(株)関西支社、設計・施工者:三井住友建設(株))[15]

主要関連会社

※全て株式会社

連結子会社

  • 三井住建道路
  • SMCシビルテクノス
  • SMCR - 2021年(令和3年)1月にSMCリフォームから商号変更
  • SMCテック
  • SMC商事
  • SMCプレコンクリート
  • 免制震ディバイス
  • 三井住友建設鉄構エンジニアリング - かつての三井造船の鋼橋事業などを継承。2020年(令和2年)10月に三井住友建設が三井E&Sホールディングスが保有する株式のうち70 %を取得し、連結子会社化。子会社としてPC橋などを事業とするドーピー建設工業がある[2]
  • 西和工務店
  • ファイベックス
  • SMCコスモソリューションズ

持分法適用会社

  • 吉井企画

その他

  • 宅地建物取引業の免許番号は国土交通大臣免許(15)第1号で、国土交通大臣免許を持つ宅建業としては免許番号が最も小さい。

脚注

関連項目

外部リンク

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