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1989年のアメリカのアニメーション映画 ウィキペディアから
『リトル・マーメイド』(原題:The Little Mermaid)は、1989年11月17日に公開されたディズニー製作のアニメーション映画。日本での公開日は1991年7月21日。
リトル・マーメイド | |
---|---|
The Little Mermaid | |
映画のロゴ | |
監督 |
ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
脚本 |
ジョン・マスカー ロン・クレメンツ |
製作 | ジョン・マスカー |
出演者 |
ジョディ・ベンソン サミュエル・E・ライト パット・キャロル クリストファー・ダニエル・バーンズ ケネス・マース下記参照 |
音楽 |
アラン・メンケン ハワード・アッシュマン |
製作会社 |
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション |
配給 |
ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース 劇場再公開 ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン) |
公開 |
1989年11月17日 1991年7月21日 劇場再公開 1997年11月14日 1998年2月14日 |
上映時間 | 83分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 |
$211,343,479[1] $111,543,479 |
配給収入 | 2億7000万円(初公開時)[2] |
前作 | オリバー ニューヨーク子猫ものがたり |
次作 |
リトル・マーメイドII Return to The Sea(リトル・マーメイドシリーズ) ビアンカの大冒険 ゴールデン・イーグルを救え!(ディズニー・クラシックス全般) |
2008年には舞台化され、ブロードウェイにてミュージカルが上演、その後ヨーロッパ各国でも上演され、日本でも劇団四季により2013年から上演されている。(#ミュージカル)
原作はハンス・クリスチャン・アンデルセンの『人魚姫』。
ウォルト・ディズニーは戦前『人魚姫』に興味を持ち、1940年代の第二次世界大戦中から、この作品をアニメ化する構想を練っていた。ディズニー映画の第二黄金期(ディズニー・ルネサンス)の原点といわれている作品でもある。ヒロインのアリエルは、ディズニープリンセスとしては、1959年公開(日本では1960年公開)の『眠れる森の美女』のオーロラ姫以来となる。
『白雪姫』『シンデレラ』などと同様の童話を原作とした作品であるが、この作品から映画のタイトルが書かれた分厚い本が開いて、終盤では閉じるといった演出が排されるようになる。
主題歌「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞を受賞し、またアラン・メンケンがアカデミー作曲賞を受賞した。2022年12月にはアメリカ議会図書館が運営しているアメリカ国立フィルム登録簿に収録された[3]。
続編として、2000年に映画の後日談を描いたOVA作品、『リトル・マーメイドII Return to The Sea』が発売。同じくOVA作品で、映画より前のアトランティカの様子を描いた『リトル・マーメイドIII はじまりの物語』が2008年8月26日(日本語版は9月26日)に発売された。また、1992年に同名のタイトルでテレビアニメが制作された。
日本語吹き替え版での初公開版と再公開版では、歌の歌詞がほぼ完全に異なる。
海底の世界・アトランティカの16歳の人魚姫・アリエルは地上の世界に憧れており、秘密の場所に隠してある沈没船から集めた宝物達を眺めながら思いを馳せていた。ある日、海上を航海していた船に好奇心を抑えられず覗き込んで、同乗していた人間の王子・エリックに一目惚れしてしまう。しかし船はアリエルの目前で嵐に襲われて沈没し、船に取り残された飼い犬のマックスを助けに向かったエリックが海に投げ出されてしまった。エリックを抱えて必死に泳いだアリエルは、やっと辿り着いた浜辺で歌を口ずさみながら介抱しているうち、エリックの家令・グリムズビーがやって来る気配に気付いてすぐに姿を隠してしまう。朦朧としながらもアリエルの美しい歌声や顔を記憶したエリックもまた、アリエルに惹かれ再会を願うのであった。
父王のトリトンを始め周囲からの反対を受けながらますます地上への憧れやエリックへの恋心を募らせるアリエルに目を付けたのは、トリトンに追放されていた海の魔女・アースラだった。アースラはアリエルに「その美声と引き換えに3日間だけ人間にする」間に、「アリエルがエリックとキスを交わす」という賭けを持ち掛けた。賭けに負けた時は、アリエルの身柄は一切がアースラのものになってしまう。アースラは、アリエルの賭けを失敗させ、その身を取引材料としてトリトンに取って代わろうと企んだのだ。そうとは知らずにアースラと契約し、尾ひれを足に変えてアトランティカの掟を破り地上に赴くアリエル。再会したエリックの城に逗留し、交流を深めることは出来たが、アースラの手下たちが邪魔をしてキスするまでには至らない。さらにアリエルに惹かれてはいるものの、声が失われていた事で自身の恩人とは別人だと思い込んでしまったエリックは躊躇っていたのだった。そんなエリックの前に記憶の美声を響かせる美女・ヴァネッサが現われた。アースラが魔法とアリエルから奪った声を使い、ヴァネッサとして二人の仲を裂こうと地上へやって来たのだ。策に嵌まって惑わされてしまったエリックだったが、アリエルの親友の鯛のフランダー達の助力で正気を取り戻し、アリエルとの愛を誓うかに見えた。が、時既に遅く日没の船上で人魚に戻ってしまったアリエルはアースラに攫われ、アリエルを助けようとしたトリトンもアースラの策に嵌まり、王者の座を奪い取られてしまった。アリエル達、そして海の危機に、エリックは船を操り、アースラに挑んで行く。
王の力を得たアースラは海に嵐を起こし、アリエルとエリックを襲う。エリックは嵐で浮上した沈没船を操ってアースラに体当たりしてアースラを倒す。
気を失い浜辺に打ち上げられたエリック。それを見守るアリエル。トリトンは二人の深い愛に感銘し、魔法でアリエルの尾ひれを足に変える。人間になったアリエルは周囲の祝福を受け、エリックと船上で結婚式を挙げる。
役名 | 原語版声優 | 日本語吹き替え |
---|---|---|
アリエル | ジョディ・ベンソン | すずきまゆみ |
エリック | クリストファー・ダニエル・バーンズ | 井上和彦[7] |
フランダー | ジェイソン・マリン | 大友大輔 |
セバスチャン | サミュエル・E・ライト | 上條恒彦 |
トリトン | ケネス・マース | 久米明 |
アースラ | パット・キャロル | 森公美子 |
フロットサム | パディ・エドワーズ | 森山周一郎 |
ジェットサム | ||
シェフのルイ | ルネ・オーベルジョノワ | 河東燈士 歌:安西康高[8] |
スカットル | バディ・ハケット | 肝付兼太 |
ヘラルド | ウィル・ライアン | 水島裕 |
グリムズビー | ベン・ライト | 八奈見乗児 |
カーロッタ | エディ・マックラーグ | 遠藤晴 |
洗濯婦 | アン・ロックハート | 竹口安芸子 |
司祭 | チャーリー・アドラー | 西川幾雄 |
ヴァネッサ | ジョディ・ベンソン パット・キャロル | 森公美子 |
アラーナ | キミー・ロバートソン | 高山みなみ |
アリエルの姉妹 | ナンシー・カートライト ミッキー・T・マクゴーワン ジェニファー・ダーリング | 勝生真沙子 深雪さなえ |
船員 | ジャック・エンジェル パトリック・ピニー フィリップ・クラーク | 笹岡繁蔵 茶風林 郷里大輔 |
マックス | フランク・ウェルカー[9] | 原語版流用 |
日本語吹き替え版での初公開版と1998年再公開版以降では、歌の歌詞がほぼ完全に異なる。
歌の歌詞は、いずれも再公開版の物が使用されている。
『リトル・マーメイド (テレビアニメ)』を参照。
この節の加筆が望まれています。 |
ディズニーが舞台ミュージカルとして製作。2008年1月10日にニューヨークのLunt-Fontanne劇場で初演され、2009年8月30日のクローズまで計685公演(プレビュー50公演)のロングランとなった[11]。製作は2008年。
2012年6月からは演出面を強化した通称「ヨーロッパ版」がオランダ、モスクワで上演された。
ミュージカル版のあらすじは映画版、TV版と異なる。主に本来アリエルの親友であるフランダーがアリエルに恋している設定であったり、海の魔女アースラを倒すのが王子エリックではなかったりすることである。また、その変更により「どんな夢より」や「恋してる」などのミュージカル版のオリジナルナンバーが加えられている。
日本でも劇団四季が2013年4月から東京都品川区の劇団四季専用劇場「積水ハウスミュージカルシアター四季劇場[夏]」で上演を始めた[12]。日本版はヨーロッパ版をベースに制作されている。尚、劇団四季版のタイトルは『ライオンキング』と同様に、間に「・」が入らない『リトルマーメイド』となる。また2016年10月に開場予定の東海地区の新しい専用劇場「名古屋四季劇場」のこけら落とし公演として本作が上演されることも決定した[13]。
2023年に実写映画化された。
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