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日本のテレビドラマ ウィキペディアから
『飛び出せ!青春』(とびだせせいしゅん)は、村野武範主演による東宝制作、テアトル・プロ共同制作の日本テレビ系で放送された『青春とはなんだ』(1965年)を起点とする青春学園シリーズの第6弾である。1972年2月から翌年2月にかけて一年間放送された。主題歌『太陽がくれた季節』も大ヒットした。学園青春ドラマの代表的作品。
飛び出せ!青春 | |
---|---|
ドラマの舞台「太陽学園」のロケ地となった日本大学明誠高等学校 | |
ジャンル | 学園ドラマ |
脚本 | 鎌田敏夫ほか |
監督 | 高瀬昌弘ほか |
監修 | 千葉泰樹 |
出演者 |
村野武範 酒井和歌子 穂積隆信 柳生博 頭師佳孝 保積ぺぺ 有島一郎 |
ナレーター | 山田康雄(次回予告) |
オープニング | 「太陽がくれた季節」(青い三角定規) |
エンディング | 「青春の旅」(青い三角定規) |
製作 | |
プロデューサー | 黒田正司、岡田晋吉、中村良男 |
制作 | 日本テレビ、東宝、テアトル・プロ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
第1話 - 第23話 | |
放送期間 | 1972年2月20日 - 同年9月24日 |
放送時間 | 日曜20:00 - 20:56 |
放送枠 | 日本テレビ日曜8時連続ドラマ |
放送分 | 56分 |
回数 | 23 |
第24話 - 最終回 | |
放送期間 | 1972年10月1日 - 1973年2月18日 |
放送時間 | 日曜20:00 - 20:55 |
放送枠 | 日本テレビ日曜8時連続ドラマ |
放送分 | 55分 |
回数 | 20 |
「来る者は拒まない」という校長の方針により、無試験入学制度をとっている太陽学園高等学校には全国から落ちこぼれが集まっていた。中でもサッカー部は劣等生の集まりだった。新任の教師・河野武は、赴任早々のトラブルで教頭に疎んじられ、さっそくサッカー部の部長を押し付けられる。だが、河野は持ち前のチャレンジ精神と同僚の女教師・本倉明子の協力を得て生徒たちに熱き思いを伝えてゆくのだった。
第1話のタイトルでもある「レッツ・ビギン Let's begin!」がこのドラマを通しての合言葉でテーマである。
本作は1965年の『青春とはなんだ』を第1作とする東宝制作、テアトル・プロ共同制作、日本テレビ放映の学園青春ドラマの第6作にあたる。このシリーズは『炎の青春』(1969年)を最後に休止していたが、松竹製作の『おれは男だ!』のヒットを受け、その後番組として再開された。
青い三角定規が歌った主題歌『太陽がくれた季節』も大ヒットとなっている。番組終了直後に映画化され、東宝チャンピオンまつりの1本として公開された(下記を参照)。
舞台となった太陽学園のロケ地は日本大学明誠高等学校(山梨県上野原市)だった[注釈 1]。撮影のある休日ともなると、ロケ見学者が殺到した。それ以外のロケも、主に同校の周辺で行われた[注釈 2]。たびたび登場する東山駅[注釈 3]も上野原の隣の四方津駅で、今も面影を残している。ホームでのシーンや電車の到着シーンは上野原駅と四方津駅で撮られている。「(舞台の)太陽学園に入学したい」という問い合わせも多かったという。なお、太陽学園の設定はシリーズ次作の『われら青春!』にも引き継がれ、生徒の大部分を除く主な登場人物たちは引き続き、同一のキャストでほぼそのまま登場している(下記、および『われら青春!』の項目も参照のこと)。2017年に11月11日のBSフジの「クイズ!脳ベルSHOW」の11時間特番の中で村野武範と石橋正次が特殊メイクで放送当時の顔になりシーンを再現した。これが他局のバラエティ特番とはいえ終了後久しぶりの新作となる。
これら挿入歌は、劇中ではギター1本の伴奏をバックに歌われることが多かった。村野武範による2曲は、上記の『飛び出せ!青春 TV青春ドラマ★グレイテスト・ヒッツ』などに収録。石橋正次の歌手としての代表曲である「夜明けの停車場」も、数多くのCDに収録され発売されている。「ひとつの地球に生まれて」は、2年後の1974年に『われら青春!』の挿入歌として大ヒットになった「ふれあい」の原型的な楽曲である。
話数 | 放映日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1972年 2.20 |
レッツ・ビギン Let's begin! | 鎌田敏夫 | 高瀬昌弘 | 藤木悠、水谷邦久 |
2 | 2.27 | ヘソはお前だ! | 永原秀一 | 向井淳一郎 | |
3 | 3.5 | 華々しき悪戯 | 上條逸雄 | 沢久美子 | |
4 | 3.12 | やるぞ見ていろカンニング | 鎌田敏夫 | 土屋統吾郎 | 水谷豊、伊藤めぐみ、三浦仁、浦川麗子 |
5 | 3.19 | あゝ雀パイに花うけて | 永原秀一 | 石井富子、久里みのる | |
6 | 3.26 | ラヴラヴ行進曲 | 須崎勝弥 | 高瀬昌弘 | 川島育枝、織賀邦江、畠山麦 |
7 | 4.2 | このバカを許して下さい | 鎌田敏夫 | 大塚道子、武内亨、辻伊万里 | |
8 | 4.9 | 男の涙は伊達じゃない | 上條逸雄 | 土屋統吾郎 | 花村えいじ、辻しげる、大塚精一 脇手政一、石坂博 |
9 | 4.16 | 殴られ屋引き受けます | 鎌田敏夫 | 本郷晃 | |
10 | 4.23 | 男なら特訓特訓また特訓 | 永原秀一 | 高瀬昌弘 | 上野綾子、春江ふかみ |
11 | 4.30 | あの裏山を守れ! | 田上雄 | 小林進、渡辺貞男、木村博人 | |
12 | 5.14 | ガラクタ楽団全員集合! | 田波靖男 | 土屋統吾郎 | 青い三角定規 水沢有美、犬塚弘、向精七 |
13 | 5.21 | さらば高校五年生! | 鎌田敏夫 | 大村千吉、阪脩 | |
14 | 6.4 | 月光仮面は正義の味方!! | 高瀬昌弘 | 松村達雄、七尾伶子 | |
15 | 6.11 | 栄光とはなんだ!! | 木村佳世 | 竜雷太、亀谷雅彦 | |
16 | 6.25 | 友情か恋愛かそれが問題だ!! | 鎌田敏夫 | 土屋統吾郎 | 永野裕紀子、西條康彦 |
17 | 7.2 | 老人パワー大爆発! | 永原秀一 武田宏一 |
沢村貞子、今福正雄、青野平義 | |
18 | 7.9 | 俺に出来ないこともある! | 上條逸雄 | 中島ゆたか、皆川妙子 | |
19 | 7.23 | 北海道へは着いたけど | 鎌田敏夫 | 高瀬昌弘 | 玉川良一、佐山俊二、関千恵子 小林夕岐子、藤山律子、山田はるみ |
20 | 7.30 | この遥かなる道 | 永原秀一 | 亀石征一郎、亀井光代、吉田友紀 | |
21 | 8.6 | 学園の子連れ狼 | 鴨井達比古 | 土屋統吾郎 | 木村夏江、村越伊知郎、市川治 |
22 | 9.3 | 飛び込もう青春の海へ! | 永原秀一 武田宏一 |
柴田侊彦、古川登志夫、田中春男 沖わか子、大井小町、毛利幸子 | |
23 | 9.24 | 受験戦争に参加せよ! | 上條逸雄 | 高瀬昌弘 | |
24 | 10.1 | 校長! あなたまでがそんなことを!? | 鎌田敏夫 | 児島美ゆき | |
25 | 10.8 | その喧嘩私が買います!! | 土屋統吾郎 | 川辺久造、山田康雄 | |
26 | 10.15 | 怪談 ついにキャーッと云わせた!! | 高瀬昌弘 | 村井国夫 | |
27 | 10.22 | 犬も歩けば恋に当る! | 上條逸雄 | 本田みちこ、東郷晴子 | |
28 | 10.29 | 学校が面白いなんてバカじゃないか!! | 鎌田敏夫 | 土屋統吾郎 | |
29 | 11.5 | 君がやるなら俺もやる! | 鴨井達比古 | 佐藤久美子 | |
30 | 11.12 | あなたがいなくなると私は淋しい… | 鎌田敏夫 | 石田勝心 | 柳谷寛、小桜京子、宮本和夫 |
31 | 11.19 | ともに歩こう明日に向って!! | 鴨井達比古 | 木下清、鮎川いずみ、門脇三郎 | |
32 | 11.26 | 友達だもの、信じるよ!! | 鎌田敏夫 | 高瀬昌弘 | 島もとき、赤塚真人、鈴木治夫 |
33 | 12.3 | 35点は落第点!! | 上條逸雄 | 加藤武、青木千里 | |
34 | 12.10 | くたばれコンプレックス!! | 鎌田敏夫 | 土屋統吾郎 | 川崎公明、小池正史、中村俊男、山尾範彦 |
35 | 12.17 | 私はダメな女!? | 永原秀一 | 本山可久子 | |
36 | 12.24 | 太陽劣等改造論!? | 田上雄 | 高見エミリー | |
37 | 12.31 | 結局はタダの人間なのか先生も!![注釈 5] | 鎌田敏夫 | 高瀬昌弘 | 地井武男、菱見百合子 |
38 | 1973年 1.7 |
気楽に行こうぜオレたちだけは!! | 土屋統吾郎 | 西沢利明 | |
39 | 1.21 | 貴様と俺とは同期の桜 | 鴨井達比古 | 高瀬昌弘 | 寺田農、藤田進 |
40 | 1.28 | オレは谷岡だッ!! | 鎌田敏夫 | ||
41 | 2.4 | 星の王女様になりたい! | 鴨井達比古 | 土屋統吾郎 | |
42 | 2.11 | 教師は生徒の応援団! | 上條逸雄 | 桐生かほる、寺尾理恵、美山ゆり、香川リサ | |
43 | 2.18 | 仰げば尊し? わがビギン!! | 鎌田敏夫 | 高瀬昌弘 | 佐々木すみ江、鍋谷幸喜 |
この節の加筆が望まれています。 |
1973年3月17日、東宝チャンピオンまつりの1本として公開[5]。テアトル・プロ製作、東宝配給。カラー・シネマスコープ、上映時間73分[5]。脚本は鎌田敏夫、監督は高瀬昌弘。
再編集版ではなく、ドラマの撮影終了(オールアップ)後、新たに撮影された[6]。総集編的な内容となっている。
主要キャストのうち、酒井和歌子と大田黒久美は出演していないが、高瀬の秘蔵っ子であった梅田智子がゲスト出演している(県立東高校の女生徒・宮下由美子役)。
サッカー部の生徒がアルバイトの際に着用する着ぐるみとして、『ファイヤーマン』のドリゴラスとドリゴンが登場している[6][7][8][9]。
同時上映は『ゴジラ対メガロ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』『ジャングル黒べえ』の3本[5]。
初公開以降、劇場で上映、またCSなどで放映されているが、映像ソフト化はされていない。
『青春とはなんだ』から『あさひが丘の大統領』までの日テレ青春ドラマシリーズの中で、ほぼ同じスタッフ・キャストにより、TVシリーズと同時期に同じタイトルで映画化されたのは『飛び出せ!青春』だけである[注釈 6]。
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