日本海沿岸東北自動車道(にほんかいえんがんとうほくじどうしゃどう)は、新潟県から東北地方にかけて日本海沿岸を縦貫する国土開発幹線自動車道(国幹道)の路線名である。略称は日沿道(にちえんどう)。
本項目では、国幹道としての日本海沿岸東北自動車道および事業名としての日本海沿岸東北自動車道について述べる。
国土開発幹線自動車道建設法では、日本海沿岸東北自動車道は以下のとおりとされている。
この全区間が高速自動車国道の路線を指定する政令で下記のとおり高速自動車国道の路線とされている。
北陸自動車道と東北縦貫自動車道(東北自動車道)を結び、日本海国土軸の強化を目的としている。
鶴岡市 - 酒田市が東北横断自動車道酒田線と、秋田市が東北横断自動車道釜石秋田線と、秋田県鹿角郡小坂町 - 青森市が東北縦貫自動車道弘前線とそれぞれ重複している。
道路名称としては新潟空港IC - 朝日まほろばIC・あつみ温泉IC - 遊佐鳥海IC・象潟IC - 河辺JCTが日本海東北自動車道として、河辺JCT - 二ツ井白神IC・蟹沢IC - 小坂JCTが秋田自動車道として、小坂JCT - 青森ICが東北自動車道として供用されている。
新潟 - 中条
新潟市(新潟空港IC) - 胎内市(旧中条町)(中条IC)、27.7 km
中条 - 荒川
胎内市(旧中条町)(中条IC) - 村上市(旧荒川町)(荒川胎内IC)、9.7 km
荒川 - 朝日
村上市(旧荒川町)(荒川胎内IC) - 同市(旧朝日村)(朝日まほろばIC)、20.9 km
朝日 - 温海
村上市(朝日まほろばIC) - 鶴岡市大岩川(あつみ温泉IC)、40.8 km
温海 - 鶴岡
鶴岡市大岩川(あつみ温泉IC) - 鶴岡市山田(鶴岡JCT : 山形自動車道)、25.9 km
- 1996年(平成8年)12月27日 : 国幹審、整備計画を策定(有料方式)。
- 1997年(平成9年)12月25日 : 施行命令。
- 2003年(平成15年)12月25日 : 第1回国土開発幹線自動車道建設会議で新直轄方式に切り替え。
- 2012年(平成24年)3月24日 : 開通。
酒田 - 遊佐
酒田市(酒田みなとIC) - 山形県飽海郡遊佐町(遊佐鳥海IC)、12.0 km
遊佐 - 象潟
山形県飽海郡遊佐町(遊佐鳥海IC) - 秋田県にかほ市(旧象潟町)(象潟IC)、17.9 km
象潟 - 仁賀保
秋田県にかほ市(旧象潟町)(象潟IC) - にかほ市(旧仁賀保町)(仁賀保IC)、13.7 km
仁賀保 - 本荘
秋田県にかほ市(旧仁賀保町)(仁賀保IC) - 由利本荘市二十六木(本荘IC)、12.5 km
本荘 - 岩城
由利本荘市二十六木(本荘IC) - 由利本荘市岩城内道川(岩城IC)、21.6 km
- 1996年(平成8年)2月27日 : 整備計画を策定(有料方式)。
- 1997年(平成9年)12月25日 : 施行命令。
- 2003年(平成15年)12月25日 : 第1回国土開発幹線自動車道建設会議で新直轄方式に切り替え。
- 2007年(平成19年)9月17日 : 開通。
岩城 - 河辺
由利本荘市岩城内道川(岩城IC) - 秋田市(河辺JCT)、16.7 km
琴丘 - 二ツ井白神
三種町(旧琴丘町)(琴丘森岳IC) - 能代市二ツ井町(二ツ井白神IC)、33.8 km
- 1983年度(昭和58年度) : 旧八竜町鵜川 - 能代市浅内間を国道7号の自動車専用道路「八竜能代道路」として事業化[7]。
- 1987年(昭和62年) : 日沿道が国幹道の予定路線に指定され、八竜能代道路が日沿道の密接関連区間として整備されることになる[7]。
- 1989年度(平成元年度) : 事業区間の起点を旧琴丘町に延伸して「琴丘能代道路」に名称変更[7]。
- 1993年(平成5年)3月17日 : 八竜IC - 能代南IC 開通(当面無料とされる)[7]。
- 1994年度(平成6年度) : 事業区間の終点を能代市鰄渕に延伸[7]。
- 1995年度(平成7年度) : 事業区間の終点を二ツ井町駒形に延伸[7]。
- 2001年(平成13年)4月18日 : 琴丘森岳IC - 能代南IC間について日本道路公団に対し有料道路の事業許可[8][9]。
- 2002年(平成14年)3月30日 : 琴丘森岳I - 八竜IC 開通[9]、 琴丘森岳IC - 能代南IC間を国土交通省から日本道路公団に移管[8]。
- 2006年(平成18年)7月29日 : 能代南IC - 能代東IC 開通[10]。
- 2007年(平成19年)8月12日 : 能代東IC - 二ツ井白神IC 開通[10]。
二ツ井白神 - 大館能代空港
能代市二ツ井町(二ツ井白神IC) - 北秋田市(大館能代空港IC)、約8 km[10]
- うち、二ツ井バイパスは二ツ井今泉道路・鷹巣西道路の開通後事業化予定。
大館能代空港 - 大館
北秋田市(大館能代空港IC) - 大館市(釈迦内PA)、22.7 km
大館 - 小坂
大館市(国道7号大館西道路に連続) - 鹿角郡小坂町(小坂JCT)、14.0 km
- 1996年(平成8年)12月27日 : 国幹審、整備計画を策定(有料方式)。
- 1998年(平成10年)12月24日 : 施行命令。
- 2003年(平成15年)12月25日 : 第1回国土開発幹線自動車道建設会議で新直轄方式に切り替え。
- 2004年(平成16年)5月29日 : 起工式。
- 2012年(平成24年)4月20日 : 小坂JCT手前に地域活性化インターチェンジ・小坂西IC(仮称)の連結許可がおりる[24]。
- 2013年(平成25年)11月30日 : 秋田自動車道として開通し、仮称の小坂西ICが小坂北ICに決定される[19]。
- 構造物
- 釈迦内トンネル、大茂内第一トンネル、大茂内第二トンネル、雪沢第一トンネル、雪沢第二トンネル
- 釈迦内橋、大茂内沢橋、大川目沢橋、支根刈沢橋、新遠部川橋
- 東日本高速道路
- 新潟支社 : 新潟空港IC - 荒川胎内IC
- 東北支社 : 鶴岡JCT - 酒田みなとIC、岩城IC - 河辺JCT - 秋田北IC、昭和男鹿半島IC - 能代南IC、小坂JCT - 青森IC
- 国土交通省
- 北陸地方整備局新潟国道事務所 : 荒川胎内IC - 村上瀬波温泉IC、朝日まほろばIC - 北中IC
- 北陸地方整備局羽越河川国道事務所 : 村上瀬波温泉IC - 朝日まほろばIC、北中IC - 新潟・山形県境
- 東北地方整備局酒田河川国道事務所 : 新潟・山形県境 - 鶴岡JCT、酒田みなとIC - 山形県・秋田県境
- 東北地方整備局秋田河川国道事務所 : 山形県・秋田県境 - 岩城IC、秋田北IC - 昭和男鹿半島IC
- 東北地方整備局能代河川国道事務所 : 能代南IC - 二ツ井白神IC、小繋IC - 今泉IC、北秋田市脇神 - 大館能代空港IC - 小坂JCT
- 秋田県
- 2026年度(令和8年度)の山形・秋田県境部開通に合わせて移転される道の駅がある。
注釈
用地買収・埋蔵文化財調査・軟弱地盤対策工事・大規模橋梁工事等が順調に進捗した場合。
出典
“日沿道県境区間、津波配慮しルート選定 - 国交省正式発表、計画段階評価に着手”. 山形新聞 (山形新聞社). (2011年8月25日)
“事業のあゆみ”. 国土交通省東北地方整備局能代河川国道事務所. 2013年5月22日閲覧。
“28年度に大館〜鷹巣 日沿道の整備 29年度には空港まで 東北地方整備局開通見通しを公表”. 北鹿新聞 (秋田県大館市): p. 1. (2013年6月15日). "開通見通しは復興道路事業等を推進するための復興関係予算と通常道路予算が引き続き確保されることが前提"