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日本の唱歌 ウィキペディアから
1914年(大正3年)の尋常小学唱歌の第六学年用(第5曲)で発表された。作詞者や作曲者は文部省が当時公表しなかったが、1960年代に判明した[1]。1992年(平成4年)からは音楽の教科書に両名の作と明記されている[2]。高野の出身地である長野県中野市と、岡野の出身地鳥取県鳥取市に歌碑がある。
子供の頃の野山の風景を遠い地から懐かしむという内容で、生まれ故郷から離れて学問や勤労に励む人の心情を歌っている。高野の故郷は、現在は中野市豊田地区になっている旧永江村で、里山の光景が広がっており、歌詞に述べられている「かの山」はその故郷にある熊坂山や
同じ作詞作曲者の手による『朧月夜』『春の小川』等と共に、文部省唱歌を代表する曲として今日も歌われている。
原調はト長調で、拍子は4分の3拍子である。
「ふるさと」 | ||||
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EXILE ATSUSHI の シングル | ||||
初出アルバム『Music』 | ||||
A面 | それでも、生きていく(EXILE ATSUSHI & 辻井伸行) | |||
リリース | ||||
規格 |
デジタル・ダウンロード マキシシングル | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | rhythm zone | |||
EXILE ATSUSHI シングル 年表 | ||||
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EXILE ATSUSHI は、初の配信シングル曲として、この曲を取り上げ、「ふるさと」として2012年3月30日から配信した。
このシングルの宣伝において、この曲は「EXILE ATSUSHI初の童謡カヴァー」として紹介された[4][注釈 1]。EXILEの作品に唱歌、童謡を取り上げた先例はなく、初めての試みとなった。
2010年4月11日から2011年3月27日に放送されたEXILEの冠番組『ひるザイル』(日本テレビ系)のエンディング曲として使用された。また、クラシエ「いち髪」のテレビCMソングにも起用された。
2013年5月1日にEXILE ATSUSHI & 辻井伸行名義のシングル「それでも、生きてゆく」にカップリング曲として収録されたのち、2014年3月12日に発売された2ndアルバム『Music』にも収録された。
1989年(平成元年)に「『日本のうた・ふるさとのうた』全国実行委員会」がNHKを通じて全国アンケートにより実施した「あなたが選ぶ日本のうた・ふるさとのうた」で、本曲が第2位を獲得した[5]。
岩谷産業が1997年11月から12月にかけて全国の10代から80代の世代を対象に実施した「“ふるさと”を思い起こす歌」の人気投票で、647人・137曲の投票の中から本曲が124票を獲得して1位に選ばれた[6]。
2003年(平成15年)にNPO「日本童謡の会」が全国約5800人のアンケートに基づき発表した「好きな童謡」で、「故郷」は405票を獲得し第2位に選ばれた[7]。
2006年(平成18年)に文化庁と日本PTA全国協議会が「日本の歌百選」に選定した[8]。
前述した桑田佳祐はかねてからこの曲を気に入っている事を述べており、『BRUTUS』2011年3月1日号の企画「桑田がコタエル」で、高須光聖に「今後、歌を歌ってはならない!という『歌禁止令』が世界で決まりました。最後に1曲だけ歌ってもいいと言われたら、どんな曲をどんなシチュエーションで歌いますか?」と質問された際に、この曲に代表される小学唱歌を挙げ「できたら、母校である茅ヶ崎小学校の、昔の音楽教室で、私の同級生たちと歌いたいなあ」[9]と述べるほどだった。また、前述の宮城公演でこの曲を演奏したシーンが同ライブの中のハイライトだったとし、Aメロの部分で「観客とステージがぎゅっと共鳴した感じがした」と東日本大震災から10年後の2021年3月11日付の『河北新報』でのインタビューで語っている[10][11]。
前述したクボタのCMでカバーした原由子は、この時に久しぶりにこの曲を歌い、メロディと歌詞に改めて感動した事と、東日本大震災後には、なおさらこの曲の持つ力を実感したと述べている[12]。
2004年(平成16年)に田中康夫長野県知事の下で制定された「長野県ふるさとの森林づくり条例」前文において、かつての豊かな森林が広がる信州の風景を表現したもの[13]として、高野辰之が作詞したことを明記した上で、歌詞の冒頭の一節を引用している[14]。
ザ・テンプターズのラストシングル「若者よ愛を忘れるな」(1970年10月発売)の中で、本曲の歌詞の冒頭部分が挿入されている[15]。
聖飢魔IIが爆裂聖飢魔II名義で発布(リリース)した小教典(シングル)「夏休み」(B.D.8年(1991年)7月25日発布)の1番冒頭で本曲の一節を引用している。[注釈 2]
高野辰之の出身地の長野県中野市や岡野貞一の出身地の鳥取県鳥取市をはじめとして、全国各地の防災行政無線の時報(定時放送)で使用されている[16][17]。また、鉄道駅や車内放送、CM[注釈 3]等でも使用されている。鳥取県立図書館の閉館アナウンスのBGMとしても採用されている。
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