土山サービスエリア
滋賀県甲賀市にある新名神高速道路のサービスエリア ウィキペディアから
滋賀県甲賀市にある新名神高速道路のサービスエリア ウィキペディアから
土山サービスエリア(つちやまサービスエリア)は、滋賀県甲賀市土山町南土山の新名神高速道路上にあるサービスエリアである。
中日本高速道路(NEXCO中日本)管轄路線にあるサービスエリア・パーキングエリアは、基本的にNEXCO中日本グループのグループ会社である中日本エクシスが管理・運営しているが、当SAは甲賀市や近江鉄道(西武グループ)などが出資する第三セクターの土山ハイウェイサービス株式会社が管理・運営する。
当SAは日本で2番目の規模になる予定であったが、国土開発幹線自動車道建設会議で新名神高速道路の建設コスト縮減が決定され当初の予定の半分の面積(上下線を併せた総面積は174,600m2)に縮小されている。もともと下り線専用スペースとなる場所に上下線の駐車場と施設が配置され、上り線専用駐車場になる予定であった用地はアスファルトプラントなどの工事用施設が撤去された後は空き地のままとなった。
上下一体型の休憩施設であり、上下駐車場の間にトイレや営業施設が配置されている[3]。高速道路本線の南側に位置する。下り線側のランプ部は一般的な上下線分離型のSA・PAとほぼ同一の構造であるが、上り線側本線流出ランプは本線から進行方向左側へ分岐したのち、本線と下り線流入ランプを跨道橋(土山ランプ橋)で越え、SA南側へ廻り込み東側から駐車場へ接続する。また、上り線の本線流入は駐車場西側から下り線流入ランプと本線をアンダーパスし上り本線に接続する。休憩施設の西側には氷雪施設が配置されている[3]。
一般道路側には施設利用者とパークアンドバスライド利用者のために来客用駐車場を完備しており、一般道路と施設間に連絡通路を設け歩行者と車椅子利用者の往来が可能となっている。国道1号の蟹が坂交差点には、当駐車場の案内看板が設置されている。
SA内に設置されているガソリンスタンドは、上下線ともにセルフ式である。また、NEXCO3社管内の高速道路では初のコンビニエンスストアのセブン-イレブンが出店している。
当SA周辺は植林地に囲まれ良い景観が望めない場所に立地しているため、「峠のカフェテラス」を設計テーマとして計画・施工された[3]。休憩施設の西側に配置された氷雪施設を遮蔽し、道路利用者の憩いのスペースとできるように高さ11 m程度の大きな起伏を持たせた築堤が設置され、散策して楽しめるように園路やベンチ・遊具などが設置されている[4]。ここで用いられている土は新名神高速道路建設時に発生した土を用いていて、築堤の見え方を逐一確認しながら造成が進められた[5]。園地の築堤より東側にはペット専用のごみ箱やトイレを配置した多目的広場が設置されている[5]。
中日本高速道路の経営計画に従って環境マネジメントが進められた[5]。トイレ棟の屋根では屋外緑化を実施し、折板屋根でも荷重に耐えられるように土壌を用いずサツマイモによる水耕栽培が行われている[6]。また、トイレ棟に光触媒コーティング剤を塗布することで大気中の有害物質を分解し浄化できるようにした[7]。東名阪自動車道の付加車線事業で支障となった御在所SAの樹木を当SAに40本程度移植して景観形成を図っている[7]。舗装の蓄熱による温度上昇を抑えるためベンチ周辺に遮熱性舗装が施されている[7]。二酸化炭素排出を抑えるためトイレの空調や照明に必要な電力を太陽光発電している[7]。道路利用者が夏場快適に施設利用できるようドライミストが設置された[7]。
NEXCO中日本が推進する完全分煙化対策に合わせ、トイレ棟西側に新たな喫煙室が2009年8月10日に完成した。したがって2009年11月3日に開業以来運用してきたセンター棟の喫煙室を廃止。
2008年2月23日の開業以来、ソフトバンクモバイルの携帯電話基地局が周囲に存在しておらず、同社製携帯電話での通話やメールといった機能が使えないという問題があったが、2009年12月12日に基地局が開設され、2011年10月に利用可能となっている。
土山サービスエリア開業10周年を記念して、マスコットキャラクター「土山たぬき」が誕生[8]。
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
528-0212 滋賀県甲賀市土山町南土山字尾巻甲1122番地74 北緯34度54分52.35秒 東経136度17分38.3秒 |
設立 | 2002年4月23日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 7160001005686 |
事業内容 | 土山サービスエリアの管理・運営 |
代表者 | 代表取締役社長 植田 重弘 |
資本金 | 1億円 |
純利益 |
2億6,051万7,000円 (2024年3月期)[9] |
総資産 |
33億1,462万2,000円 (2024年3月期)[9] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
甲賀市 滋賀中央森林組合 甲賀農業協同組合 近江鉄道(株) 西武鉄道(株) 西武運輸 西武バス(株) 伊豆箱根鉄道(株) 近江観光 |
外部リンク | 公式サイト |
特記事項:甲賀市や西武グループなどの共同出資による第三セクター。 |
土山バスストップ(つちやまバスストップ)は土山サービスエリアに併設されているバス停留所である。
2008年3月20日に高速バス路線の新設に合わせて開設された。
一般道路側には高速バス利用者や土山SA利用者のために専用駐車場が設けられており、パークアンドバスライドを実施している。
土山ハイウェイサービス株式会社は、滋賀県甲賀市にある土山サービスエリアの管理・運営を行う会社である。 建設当時、新名神高速道路に土山サービスエリア等を設置する手段として、第三セクター方式での設置か、NEXCO中日本による直営のいずれかということになり、地域振興や雇用創出等、その目的達成のための施設とすることを主眼に置いて、土山サービスエリアの運営を近江鉄道株式会社に移管するという計画のもと、近江鉄道株式会社や当時の土山町等が出資をして2002年4月に第三セクター方式で設立された[13][14]。
土山サービスエリアは、土山町が当時の日本道路公団と共に設置に向けて押し進めてきたが、道路公団の民営化に伴い、一旦、NEXCOが直営で行うと話がもとに戻ろうとしたが、県選出の大臣の協力もあり、当初計画の第三セクター方式での設置に戻った[14]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.