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九州旅客鉄道の鉄道路線 ウィキペディアから
唐津線(からつせん)は、佐賀県佐賀市の久保田駅から同県唐津市の西唐津駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線(地方交通線)である[3]。
唐津線 | |||
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唐津駅に停車中のキハ47形による列車 | |||
基本情報 | |||
国 | 日本 | ||
所在地 | 佐賀県 | ||
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) | ||
起点 | 久保田駅 | ||
終点 | 西唐津駅 | ||
駅数 | 13駅 | ||
電報略号 | ラツセ[1] | ||
路線記号 | (唐津 - 西唐津間) | ||
開業 | 1898年12月1日 | ||
所有者 | 九州旅客鉄道(JR九州) | ||
運営者 | 九州旅客鉄道 | ||
使用車両 | 使用車両を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 42.5 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 | 全線単線 | ||
電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 (唐津 - 西唐津間) 非電化 (上記以外) | ||
閉塞方式 |
特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) (久保田駅 - 山本駅間) 単線自動閉塞式 (山本駅 - 西唐津駅間) | ||
最高速度 | 85km/h[2] | ||
|
久保田駅で長崎本線から分岐し、多久駅・唐津駅を経て西唐津駅まで伸びており、佐賀県の県庁所在地である佐賀市と、多久市や唐津市といった佐賀県北西部地域を結ぶ地域輸送路線である。
筑紫平野から笹原峠を越え、厳木川・松浦川に沿って走っている。唐津炭田などから採掘された石炭を唐津港へ運ぶために建設された[3]。
唐津駅 - 西唐津駅間はIC乗車カード「SUGOCA」の利用エリアに含まれている。なお起点である長崎本線久保田駅はSUGOCAの利用エリア内であるが、久保田駅 - 唐津駅間は通過も含めてSUGOCAの利用は一切認められていない(SUGOCAの「運賃計算の特例に使用する路線」から外されているため)。
スマートフォンアプリ「JR九州アプリ」内にある、列車位置情報システム「どれどれ」配信対象路線であり、スマートフォンから全線のリアルタイムの列車位置情報が閲覧できる[4]。
全線が本社鉄道事業本部直轄となっている。
各年度の平均通過人員(人/日)および旅客運輸収入は以下のとおりである。
年度 | 平均通過人員(人/日) | 旅客運輸収入 (百万円/年) |
出典 | ||
---|---|---|---|---|---|
全区間 | 久保田 - 唐津 | 唐津 - 西唐津 | |||
1987年度(昭和62年度) | 3,528 | 3,649 | 1,315 | [6] | |
2016年度(平成28年度) | 2,200 | 2,264 | 1,026 | 315 | [6][7] |
2017年度(平成29年度) | 2,169 | 2,229 | 1,066 | 313 | [8] |
2018年度(平成30年度) | 2,141 | 2,203 | 1,005 | 304 | [9] |
2019年度(令和元年度) | 2,057 | 2,114 | 1,024 | 296 | [10] |
2020年度(令和 | 2年度)1,655 | 1,704 | 766 | 206 | [11] |
2021年度(令和 | 3年度)1,719 | 1,771 | 766 | 217 | [12] |
2022年度(令和 | 4年度)1,764 | 1,818 | 765 | 229 | [13] |
各年度の収支(営業収益、営業費、営業損益)は以下のとおりである。▲はマイナスを意味する。
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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線路名称上の起点は久保田駅であるが、全列車が久保田駅から長崎本線に乗り入れ佐賀駅発着となっている[3]。一部の上り列車は久保田駅にて時間調整のため数分停車するダイヤとなっている。運行区間は佐賀駅 - 唐津駅・西唐津駅間が中心であるが、佐賀駅 - 多久駅間の列車も運転されている。おおむね1時間に1本程度の運転になっている。列車はすべて普通列車で、平日3往復を除きワンマン運転を実施している。
山本駅 - 唐津駅・西唐津駅間には筑肥線の伊万里方面の列車、西唐津駅 - 唐津駅間には筑肥線の姪浜方面・福岡市地下鉄空港線直通の列車も乗り入れている。そのため日中は前者で日中毎時2本、後者で同3本程度の運転となる。
2007年10月7日 - 11月25日の土曜・休日(11月3日・4日を除く)に、当時JR九州が行っていた「佐賀vs鹿児島キャンペーン」の一環として、鳥栖駅・佐賀駅 - 唐津駅間に臨時特急「佐賀キャンペーン号」が運行された。唐津線で特急が運行された唯一の事例である。
運行本数は1 - 4号の2往復で、1・4号が鳥栖駅 - 唐津駅間、2・3号が佐賀駅 - 唐津駅間で運行された。車両は185系2両編成(「ゆふ」用車両)が充当され、専用の方向幕も用意されていた。
なお運転初日前日の10月6日には特急運転を記念し、同車が団体専用列車「唐津いかグルメ日帰り列車」として、博多駅 - 唐津駅間で1往復運転された。停車駅は博多駅、鳥栖駅、佐賀駅、唐津駅であった。
定期運用される電車・気動車はすべて唐津車両センター所属。
前節の気動車に加え、以下の電車が運用される。103系3両編成の一部はワンマン運転を行っている。
唐津炭田などから産出される石炭を唐津港に輸送するために唐津興業鉄道(1900年、唐津鉄道に改称)により建設された鉄道で、長崎本線と接続する久保田側からではなく、唐津側から順次延伸されている[3]。全通は、九州鉄道に合併された後の1903年である[3]。1907年に鉄道国有法により九州鉄道が買収・国有化され、官設鉄道となった[3]。久保田駅 - 西唐津駅間の本線のほかに多くの貨物支線を有したが、すでにすべてが廃止されている。そのうちの山本駅 - 岸嶽駅間(岸嶽支線)は、赤字83線廃止の取組みにより廃止されたものである[3]。
筑肥線の博多方面との接続駅は筑肥線の前身である北九州鉄道が延伸された1929年以来、山本駅であったが、筑肥線の経路が1983年に変更され唐津駅接続となり、筑肥線の姪浜駅 - 唐津駅間とともに唐津線の唐津駅 - 西唐津駅間も直流電化され福岡市地下鉄空港線との直通運転が開始された。
便宜上、久保田側の全列車が直通する長崎本線佐賀駅からの区間を記載する。佐賀駅 - 久保田駅間については、唐津線直通列車についてのみ述べる。
路線名 | 電化方式 | 駅番号 | 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
駅間 | 累計 | |||||||
長崎本線 | 交流電化 | 佐賀駅 | - | 6.4 | 九州旅客鉄道: 長崎本線(鳥栖方面:JH08) | || | 佐賀市 | |
鍋島駅 | 3.0 | 3.4 | || | |||||
(臨)バルーンさが駅 | 1.8 | 1.6 | || | |||||
久保田駅 | 1.6 | 0.0 | 九州旅客鉄道:■長崎本線(長崎方面) | ∨ | ||||
唐津線 | ||||||||
非電化 | 小城駅 | 5.1 | 5.1 | ◇ | 小城市 | |||
東多久駅 | 5.5 | 10.6 | ◇ | 多久市 | ||||
中多久駅 | 3.0 | 13.6 | | | |||||
多久駅 | 1.6 | 15.2 | ◇ | |||||
厳木駅 | 5.6 | 20.8 | ◇ | 唐津市 | ||||
岩屋駅 | 2.5 | 23.3 | | | |||||
相知駅 | 2.7 | 26.0 | ◇ | |||||
本牟田部駅 | 4.1 | 30.1 | | | |||||
山本駅 | 2.8 | 32.9 | 九州旅客鉄道:■筑肥線(伊万里方面)[注 1] | ◇ | ||||
鬼塚駅 | 3.7 | 36.6 | ◇ | |||||
直流 | JK20 | 唐津駅 | 3.7 | 40.3 | 九州旅客鉄道: 筑肥線(姪浜方面)[注 2] | ◇ | ||
JK21 | 西唐津駅 | 2.2 | 42.5 | ※ |
接続路線の事業者名・所在地は当区間廃止時。所在地の相知町、北波多村は2005年の市町村合併により佐賀県唐津市となっている。
(貨)は貨物駅を表す。
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