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日本の女性漫画家、作家 ウィキペディアから
内田 春菊(うちだ しゅんぎく、1959年8月7日 - )は、日本の漫画家、小説家、エッセイスト、女優。ノックアウト所属。落語立川流の門下でもあり、高座名「立川於春の方」を持つ。
1959年、長崎県長崎市出身。妹がいる長女である[1]。ホステスだった母親は、営業職で将来を嘱望されていた養父と不倫関係になっている[1]。小学生の時に漫画家を志すが、実母と養父から漫画を描くことを禁じられ、隠れて豆本漫画を描いていた。
母親は春菊が子分のように接し、「どうやって自分の利益に結びつけられるか」としか考えておらず、「自分も時代さえ許せば」と学業成績が良かった春菊へ嫉妬していた[1]。
中学生時代に同級生の子を身籠ったことをきっかけに、養父から性的虐待を日常的に受け出した。母親は世間体を気にして、養父の性的虐待を黙認していた。高校1年途中の15歳-16歳で家出をしたため[1][2]、長崎県立長崎南高等学校を学校側から強制退学となる[3]。この間、さまざまな仕事をして自活[2]。
その後、心理学を学ぶために慶應義塾大学通信教育課程に入学するが、間もなく退学する[4]。
退学後、印刷会社の写植やバーのホステス、喫茶店のウェイトレスなどを経た。
1979年、20歳の時に初婚となる結婚をするが、ほどなく離婚[2]。
クラブ歌手だった経歴を生かし、1983年にラテンバンド「アベックス」を結成し、ボーカルを務めた。
その後、ペンネームの名付け親でもある編集者・プロデューサーの秋山道男に出会い見出される。その後、彼女の個性を認めたいしかわじゅんの紹介もあって、1984年に25歳で、双葉社発行の『小説推理』に掲載された『シーラカンスぶれいん』で漫画家としてデビューした。性的な事柄をストレートに描き、岡崎京子、桜沢エリカらと共に「女の子エッチ漫画家」として人気を呼ぶ。また、エッセイ、漫画エッセイ等も執筆し、社会一般の価値観への異議を唱える内容が人気を博す。
青林堂発行の『月刊漫画ガロ』には、1985年9月号『おそろしいかえる酒』で初登場した。以後も『ガロ』に芸術性の高い作品を発表する。1986年から1987年にかけて『ガロ』誌上に連載した『南くんの恋人』は、これまでに4回テレビドラマ化されている。
1986年の27歳当時、母と妹は漫画家になった春菊の稼ぎに依存していたことで「母にされたことを世間に出さなければ、死んでも死にきれない。養父の行為を黙認した母が何よりいやがったのが、世間体でしたから」と小説「ファザーファッカー」を書き始めた時のことを明かしている。そして、自分に子供がいないまま死んだら、稼いだお金が全部母たちに相続されてしまうと危機感を覚え、母親と絶縁している[1]。
1992年、33歳の時に第1子の男の子(長男)を出産[2]。
1993年に1986年から準備していた初小説『ファザーファッカー』を発売した[1]。これはベストセラーとなり、第110回直木賞の候補作となった(1995年に映画化)。
翌1994年には『私たちは繁殖している』・『ファザーファッカー』両作合わせて第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した。また『キオミ』で第112回芥川賞候補となった。
1995年、35歳の時に同居していた男性と入籍し、二度目の結婚[2]。
1997年、37歳の時に第2子の女の子(長女)を出産[2]。 1999年40歳の時に第3子の女の子(次女)を出産[2]。
2000年、41歳の時に別居していた夫と離婚し、同居していた俳優の貴山侑哉と入籍し、三度目の結婚[2][5]。
2001年、42歳の時に第4子の男の子(次男)を出産[2]。
2006年、47歳の時に貴山と離婚はするも、その後2012年までの6年間は事実婚状態であった[2]。
2010年から音楽活動を再開し、自身が監督を務める映画では主題歌を担当している。また、女優として映画、ビデオ、舞台などにも出演している。
2012年、2月のテレビ番組で貴山と事実婚の形で続けていた同居の解消を明かした[5]。
女友達より男友達のほうが多く、「その友達とセックスしたら、どうなるか想像することはある」と述べている。「男女の友情は成立する」とし、三度目セックスするまでなら男友達の関係でいられるとの持論を持っている[5]。
3度の結婚歴があり、3人目の夫である俳優の貴山侑哉とは2005年に戸籍上は離婚したが、事実婚の形で同居していた。しかし2012年2月11日放送の『ゴロウ・デラックス』[8]にて、貴山との同居を解消したと番組内で初めて明かした。貴山について、「この前までダメ男と暮らしていた。のんきで愉快な人だけど、仕事がうまくいかないと八つ当たりしてきて」とコメントしている。子供たちから「かあちゃんはバカ専なんでしょ」と言われている[5]。
子供は4人(未婚中に長男。2人目の夫と結婚中に別の人との間に長女・紅多。貴山との間に次女・紅甘と次男)。長女・紅多はプロダクション人力舎所属のお笑いコンビ「人間横丁」のメンバー[9][10][11]。次女・紅甘[12][13]は女優、エッセイスト。
長男・在波(あるは)、長女・紅多(べえた)、次女・紅甘(ぐあま)、次男・出誕(でるた)の由来は、長男誕生時に「未知の可能性を持つ子になるように」という願いで「プラスアルファ」から取っている。二人目である長女は「1人目がアルファだから、次はベータかな」で名付けている。3人目である次女は順番的にガンマにしようと最初は考えたが「女の子なのに音が強めなのはどうかと思って」と若干読みを崩した形で、四人目である次男には「4人目はデルタとつけないわけにはいかない」として名付けている[14]。 2016年9月22日放送の日本テレビ『想像を絶するテレビ』にVTR出演した 際に、長女の紅多は「学校で先生に名前を呼ばれた時、『べえた』って言うのかと驚かれて、名前をきっかけに友達もできた」と明かしている。次女の紅甘も「インパクトがあって覚えてもらいやすいから、得したなと思う」と答えている。次男の出誕は「漢字はもう少し良いのが欲しかった」と苦笑いしながら、「名前自体は誇りに思っている」と答えている[14]。
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