Loading AI tools
日本の南沙織の楽曲 ウィキペディアから
「17才」(じゅうななさい)は、南沙織の歌手デビュー・シングル。1971年6月1日発売。発売元はCBS・ソニーレコード(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)。
平成時代に入って間もない1989年には、森高千里がカバーしてヒットさせた。2008年には、男性ロックバンド・銀杏BOYZによって再びカバーされ、オリコン・ヒットチャートで最高7位を記録。これにより1970年代は南沙織、1980年代は森高千里、2000年代は銀杏BOYZと、別のアーティストによって3つの年代でベストテン入りを果たした。
アイドル歌手・南沙織の歌手デビュー曲である。デビューへ向けたプロジェクトの中で南と作曲者の筒美京平が初めて顔を合わせた際、筒美から「何が歌えるの?」と聞かれた南が、リン・アンダーソン(Lynn Anderson)の「ローズ・ガーデン(Rose Garden)」だけ歌える、と答え、これが元になって筒美は「17才」を書いたという[1][2]。
デビュー曲ながら、本楽曲はオリコンの上位にランクインするヒットとなった。また、この曲のヒットは、歌い手と同世代のファンが感情移入できる、新しいタイプのアイドル・ポップス誕生の瞬間であったと語られることがある[3]。いわゆる "女性ヤングアイドル" の基礎を築いたのが南沙織や同期歌手の小柳ルミ子・天地真理であったと語られる機会も多い[4]。
レコード・ジャケットでは、蟹の絵がプリントされているシャツを着ているが、これは南自身が7月2日生まれの蟹座であることに由来する。本シングル盤発売時のキャンペーンでは、蟹のマークのシールが配布されていた。また、2006年6月14日発売のデビュー35周年CD-BOX『Cynthia Premium』では、BOXに同様の蟹座のマスコット模様が施してあった。
順調にヒットを記録した結果、1971年の年末には第13回日本レコード大賞新人賞・日本歌謡大賞放送音楽新人賞・新宿音楽祭金賞など様々な賞を受賞したほか、NHKの『第22回NHK紅白歌合戦』にデビューからわずか半年で出場歌手に選ばれ、紅組のトップバッターを務めた。その映像は、上記『Cynthia Premium』に収められたDVDでも見ることが出来る。
作詞者の有馬三恵子によると、歌詞の冒頭に出てくる「誰もいない海」の舞台は、瀬戸内海の富海海水浴場で、自身の出身地である山口県防府市にある。当時、有馬は既に40歳前後だったため、この曲がヒットしたときは周りから「40歳になってよくあのような詞が書けたね」と、半分呆れられるかのように誉められたという[5]。
この曲のヒット以降、歌詞や作品名に「17才」が登場するアイドル歌謡曲が多く生まれた[6]。
本人のベスト・アルバムのほか、様々なコンピレーション・アルバムに収録されている[7]。2003年頃には、ブルボンより発売された食玩CD『J'sポップスの巨人たち〜フォーク/ニューミュージック黄金時代編』シリーズで、「17才」と次シングル「潮風のメロディ」が収録された8センチCDがおまけとして封入された。
B面曲の「島の伝説」は、"珊瑚礁" "ハイビスカス" など、「17才」以上に南国のイメージを持った単語がちりばめられている。
森高千里が1989年の『見て~スペシャル~ライブツアー』内でコスプレミニスカート姿で登場して初披露したところ、カバー曲であったがライブ会場内のファンから好評を博したため、デビュー3年目の記念日でもある1989年5月25日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)より急遽シングル発売した(規格品番:09L3-4084)。7枚目のシングルにあたる。
原曲をユーロビート調に変えて忠実に再現しており、オリコンシングルチャート最高8位、1989年年間シングルチャートは43位とシングルでは初の大ヒット曲となり、『ザ・ベストテン』や『歌のトップテン』などの音楽番組にも出演した。森高のライヴでも定番であった。
同年7月5日に発売されたWinkの『淋しい熱帯魚』と共に、当時ボウリング場やゲームセンターに設置されていたレーザージュークも、ヒットの要因のひとつに挙げられるであろう[独自研究?]。特にボウリング場では、空いている&スコアをモニターに設定している以外は同じPVが一斉に流れることから耳からだけではなく、視覚的にも刷り込みされた[独自研究?]。特に森高千里は初期からPVに力を入れており、この17才でプロモーションとして機能した、といっても過言ではないだろう[独自研究?]。
カーネーション・ヴァージョン、オレンジ・ミックスなど、別ヴァージョンが存在する。
『17才』 | ||||
---|---|---|---|---|
森高千里 の ミュージック・ビデオ | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・パイオニア | |||
森高千里 映像作品 年表 | ||||
|
1989年11月10日には同名のビデオ・クリップ集が発売されている(VHSコード:30L8-8055)。表題曲と次シングルである『だいて』の他、メイキング映像も収録されている。
銀杏BOYZの3枚目のシングルであり、UKプロジェクトから2008年11月19日に発売[9][10]。オリジナルアルバム『光のなかに立っていてね』の1曲目に収録された。
映画『俺たちに明日はないッス』主題歌[10][11]。
なお、銀杏BOYZには、アルバム『DOOR』に収録された「十七歳 (…cutie girls don't love me and punk.) 」という別の楽曲もある。
上記の森高千里、銀杏BOYZの他にも、レコード化される・されないにかかわらず、カバーされる機会は多くある。
1991年に南が『第42回NHK紅白歌合戦』に特別出演した際、番組内でタレントのコロッケが南のモノマネをして歌ったほか、本楽曲の冒頭が本人登場前のステージに流れた。また、2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』では、余興のコーナーで島谷ひとみ・水森かおりによって歌われ、14年ぶりに紅白歌合戦のステージで「17才」が聴かれた。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.