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群馬県沼田市にある高等学校 ウィキペディアから
群馬県立沼田高等学校(ぐんまけんりつぬまたこうとうがっこう)は、群馬県沼田市に所在する県立高等学校(男子校)。通称は沼高(ぬまこう)。
1897年(明治30年)、群馬県尋常中学校(現・群馬県立前橋高等学校)利根分校として開校。群馬県の公立高校としては、分校時代の本校であった群馬県立前橋高等学校に次いで歴史の長い高校である。群馬県立高崎高等学校、群馬県立太田高等学校、群馬県立藤岡高等学校、群馬県立富岡高等学校なども、利根分校と同時期に尋常中学校の分校として開校している。
全日制は男子のみ、定時制は男女となっている。制服は黒学ラン(標準学生服)であり、かつては学帽も存在していた。
1973年(昭和48年)には生徒会の希望で五常館内に学食が導入された。
2000年度(平成12年度)、自然科学分野で活躍する生徒を養成するために数理科学コースが設置された。
校歌のメロディーのほぼ全て、及び歌詞の一部の言い回しが静岡県立掛川西高等学校のものと酷似している。これは旧制掛川中で国漢教師をしていた岩崎莞爾教諭がそののち同沼田中で校歌の制定に携わったためと伝えられている(静岡県立掛川西高等学校#校歌も参照。なお政界では第1次安倍内閣で財務大臣として沼田高出身の尾身幸次、厚生労働大臣として掛川西高出身の柳澤伯夫の両名が入閣したことがある)。また、以下のようにも伝えられている。
大正9年10月30日に校歌を一般生徒から募集(川路 幹校長)することが発表された。なお、上毛新聞(大正9年10月31日号)は次のように報じている。
“校歌の募集を発表した沼中”利根郡沼田町県立沼田中学校にては、奉読式後、生徒自ら選びたる修養の徳目を発表し、これを実践躬行すべき旨の宣誓式を行い、且つその徳目を標準として校歌を作定すべき旨を発表したり、右徳目は「進取勤勉」「和親協同」「質実剛健」の三項目にして何れも勅語の趣旨に協(そ)ふべきものなり、校歌は生徒の創作を募集する筈、 …略…。
大正12年、梅田三郎校長の時に歌詞を生徒から募集し、何点かの応募作の中から、当時、国漢の教師であった岩崎莞爾先生が選択し、補筆して生まれた師弟の合作である。現在歌われている歌詞は戦後、一部変更されたものであり、制定年月日は定かではない。作曲者は不詳である。”
この他に、沼田高校のシンボルである五常の鐘に記された、儒教で知られる「五常」の教えの「仁」「義」「礼」「智」「信」を基本にした教育が行われている。
毎年全日制は9月、定時制は6・12月頃に全学年クラス対抗のクラスマッチが行われる。スポーツなどで競い合い、一部競技を除いて教員も参加する。
偶数年に文化祭である沼高祭(ぬまこうさい)が行われ、各クラスが工夫を凝らした仮装行列や出し物、クラス対抗での歌唱力コンテストやミスター&ミスコンテストが行われる。また、仮装行列とクラスの出し物には人気投票があり、来校者たちが投票を行う。沼高祭のあいだは校門前には文化祭のテーマに則った大看板が設置される。毎回多くの人が訪れる。
奇数年に群馬県立渋川高等学校とスポーツやリバーシ・将棋などで対戦する定期戦が行われていた。前哨戦として実行委員・職員戦がある。会場は沼田高校・渋川高校の二ヶ所で、同時にそれぞれの場所で競技が行われる。先述の沼田高校の廃統合により、2024年度の第36回定期戦を以て50年の歴史に幕を閉じた[4]。
修学旅行は沖縄旅行が行われている。
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