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学校における進級方式 ウィキペディアから
学年制(がくねんせい)とは、各学年での教育課程の修了を繰り返すことによって学習していく方式のことであり、単位制(たんいせい)とは、授業科目を単位と呼ばれる学習時間数に区分して修得していく方式のことである。
一般的に、単位制は、授業科目ごとに取得できる単位数が決まっており、卒業時に必要単位数がそろっているかどうかで卒業を判定することが多い。授業科目の学習成果を単位として修得していく方式は、後期中等教育(高等学校の課程など)以降で行われている。
単位制での単位認定は、通年単位制とセメスター単位制に分かれる。通年単位制は1年間の授業科目の学習成果によって単位を認定する制度であり、セメスター単位制は半年間の期ごとの授業科目の学習成果によって単位を認定する制度である。
多くの高等学校では、単位制と学年制を併用しており、学年制の高等学校では学則で決められた以上の単位を落とすと原級留置となる。原級留置になると、落とした単位以外のいわゆる既修得科目の単位は修得保留扱い[注釈 1]となり、既修得科目の授業を改めて受ける必要がある。
近年、高等学校や中等教育学校の後期課程で、学年制は用いず、単位制のみを用いる教育が増加しており、このような教育は、特に「単位制による教育」と呼ばれる。なお、すべての高等学校と中等教育学校の後期課程は単位制を採用しており、「単位制高等学校」の呼称は、学年制による進級認定を行わずに学習成果の評価を単位制によって行なっているという意味である。この場合、通年単位制で単位認定がされることが多い。
単位制高等学校による教育は、学年ごとの教育課程の区分を設けずに行われる(ただし、「ホームルームの時間」のみ学年単位の編成で実施する高校もある)。学年制併用の高校と違って原級留置はないが、必要な単位数が修業年限内で修得できない場合は卒業延期になる。
一方、多くの大学では、単位制のみを用いていることが多く、期単位のセメスター単位制で単位認定がされることが多い。大学では、2年次修了時点で、大学が定めた一定の単位数以上を修得していない場合は、原級留置とされ、翌年度も2年次に留められることがある(大学通信教育では、この限りではなく、4年次で卒業要件がそろわなかった場合などは、5年次、6年次のように、便宜上呼称する場合がある。10年次まで在籍可能な大学の場合は、10年次の時点で卒業要件を満たせなかった場合は、「除籍」となるが、その場合でも、理由を申告の上で、3年次編入の要件を満たせる場合は、再入学が可能である)。
専修学校は従前、小中学校同様に授業時間数のみ決められており、単位制を導入できなかったが、2012年に設置基準が改められ、専修学校でも単位制の採用が可能になった[1]。
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