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日本の格闘家 (1986-) ウィキペディアから
石井 慧(いしい さとし、1986年12月19日 - )は、男性総合格闘家、キックボクサー、プロボクサー、柔道家(六段)。北京オリンピック柔道男子100kg超級金メダリスト。大阪府茨木市出身。チーム・クロコップ所属。ブラジリアン柔術黒帯。紫綬褒章受章。血液型はO型。出身道場は修道館(大阪府)。元妻は歌手の林明日香。2019年にクロアチア国籍を取得するまでは、日本国籍保有者であった[1]
茨木市立大池小学校5年生の頃、父親の指導で柔道を始め、本格的に取り組むべく清風中学に入学。高校1年生の時に、より柔道の強い環境を求め国士舘高校へ志願編入。その後、国士舘大学体育学部武道学科に入学。
100kg以下級であったが、2007年秋に100kg超級へ転向した。左利きで超級のクラスでは上背はないものの、その筋肉量、スタミナはトップクラスである。パワーとスタミナの強さから受けが非常に強い選手で、また試合の駆け引きが上手い。よって、旗判定が行われる国内試合に強い選手といえる。北京オリンピックにおいては金メダルばかりがクローズアップされるが、特筆すべきはその試合内容で、特に5試合通して失点ゼロである部分である。相手の技による失点だけではなく、反則ポイントも全く受けていない。これは反則が取られやすい国際ルールでは稀なことであり、石井の試合運びの上手さが体現されたと言える。
得意技は大内刈で、世界トップクラスの切れ味を持つ。全日本選手権決勝で鈴木を2度破ったのも大内刈である。他に技が少ないことが弱点となっていたが、2007年あたりからは体落としを、2008年から大外刈や内股も出すようになってきた。寝技も得意とした。
石井は練習の虫としても知られ、特にウエイトトレーニングは寝る間を惜しむほど行い、ベンチプレス200kg以上を挙げることができる。非常に努力家であり、オーバーワークによる怪我を恐れてコーチが練習を止めると、泣いて「練習させてくれ」と懇願することもあったという。自身を「一本をとる技はない」「才能はない」と認めており、その分を人一倍の努力(練習による筋力増強と研究熱心さ)で補っている。全日本男子監督の斉藤仁も「世界一」と認める練習の虫である。その練習量の多さから、史上最強を謳われる柔道家木村政彦の弟子である岩釣兼生は「(木村の)鬼の柔道を継げるのはあいつしかいない。山下泰裕君クラスに成長していく可能性がある。絶対に勝ってやるという、そのための努力の量と質が人とは違う」(『ゴング格闘技』2008年12月号)と発言している。
柔道だけではなく、レスリングやブラジリアン柔術の道場にも1人で出かけて腕を磨いた。積極的に、他競技の技術も学んでいる。ブラジリアン柔術では2018年にパラエストラ東京代表の中井裕樹から黒帯を授与されている。
石井は、一本勝ちにこだわるよりも確実に勝利することを信条としており、寝技の習得にも熱心である。立ち技での投げによる一本勝ちを狙うことを称賛する日本柔道界においては、その姿勢に対して前述のように全日本選手権で優勝した際にブーイングを浴びたこともあったが、「美しい柔道って言いますが柔道は芸術ですか?そんなに美しいものを求めるのなら体操でもやればいい」と発言した。迎えた北京オリンピックでは、決勝戦以外は全て一本勝ちで優勝し金メダルを獲得した。
キックボクシング 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
4 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
3 勝 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
1 敗 | 0 | 1 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | 京太郎 | 3分3R終了 判定0-3 | K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~ | 2023年3月12日 |
○ | 実方宏介 | 2R 1:02 KO (左フック) | K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~ 【 K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント1回戦】 | 2022年4月3日 |
○ | RUI | 3分3R終了 判定3-0 | K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~ | 2021年12月4日 |
○ | 愛鷹亮 | 3R+延長1R 判定3-0 | K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~よこはまつり~ | 2021年9月20日 |
総合格闘技 戦績 | ||||||
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38 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
25 勝 | 3 | 12 | 10 | 0 | 1 | 0 |
12 敗 | 6 | 0 | 6 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | クレベル・ソウザ | 1R 3:24 アームロック | HEAT 44 【HEAT総合ルールヘビー級タイトルマッチ】 | 2020年1月19日 |
× | ジェイク・ヒューン | 1R 1:24 KO(右アッパー) | RIZIN.20 | 2019年12月31日 |
× | デニス・ゴルゾフ | 5分2R終了 判定0-2 | PFL 9: 2019 Season PFL Playoffs 3 | 2019年10月31日 |
× | ジャレッド・ロショルト | 5分3R終了 判定0-3 | PFL 6: 2019 Regular Season | 2019年8月8日 |
○ | ジク・トゥイネイ=ワイリー | 5分3R終了 判定2-1 | PFL 3: 2019 Regular Season | 2019年6月6日 |
○ | フェルナンド・ロドリゲス・ジュニア | 5分3R終了 判定2-1 | KSW 47: The X-Warriors | 2019年3月23日 |
○ | カルリ・ギブレイン | 2R 3:54 V1アームロック | HEAT 44 【HEAT総合ルールヘビー級タイトルマッチ】 | 2019年3月2日 |
○ | ホドリコ・カルロス | 1R 1:42 TKO(パウンド) | Serbian Battle Championship 20 【SBCヘビー級タイトルマッチ】 | 2019年2月16日 |
○ | トニー・ロペス | 1R 4:23 洗濯ばさみ | Serbian Battle Championship 19 【SBCヘビー級王座決定戦】 | 2018年12月1日 |
○ | ロカス・スタンブラウスカス | 1R 4:43 洗濯ばさみ | German MMA Championship 17 | 2018年10月13日 |
○ | ビヨルン・シュミーデベルグ | 1R 2:36 ダブルリストロック | Final Fight Championship 30 | 2017年10月21日 |
× | イヴァン・シュトルコフ | 2R 3:43 TKO(右フック→パウンド) | RCC Boxing Promotions: Russia vs Japan | 2017年7月9日 |
○ | ヒース・ヒーリング | 2R(10分/5分)終了 判定3-0 | RIZIN 2017 in YOKOHAMA -SAKURA- | 2017年4月16日 |
× | キング・モー | 5分3R終了 判定0-3 | Bellator 169: King Mo vs. Ishii | 2016年12月16日 |
× | クイントン・"ランペイジ"・ジャクソン | 5分3R終了 判定1-2 | Bellator 157: Dynamite 2 | 2016年6月24日 |
× | イリー・プロハースカ | 1R 1:36 KO(グラウンドの膝蹴り) | RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS 【100kg級トーナメント 1回戦】 | 2015年12月29日 |
○ | ウィリアム・ペン | 1R 3:07 チョークスリーパー | INOKI GENOME FIGHT 4 | 2015年8月29日 |
○ | ニック・ロズボロウ | 1R 4:22 チキンウィングアームロック | INOKI GENOME FIGHT 3 | 2015年4月11日 |
× | ミルコ・クロコップ | 2R終了時 TKO(スタンドパンチ連打) | INOKI BOM-BA-YE 2014 【IGFチャンピオンシップ】 | 2014年12月31日 |
× | ミルコ・クロコップ | 2R 2:37 TKO(ドクターストップ) | INOKI GENOME FIGHT 2 【IGFチャンピオンシップ】 | 2014年8月23日 |
○ | フィリップ・デ・フライ | 5分2R終了 判定3-0 | INOKI GENOME FIGHT 1 | 2014年4月5日 |
○ | 藤田和之 | 5分3R終了 判定3-0 | INOKI BOM-BA-YE 2013 【IGFチャンピオンシップ】 | 2013年12月31日 |
○ | ジェフ・モンソン | 5分3R終了 判定2-0 | M-1 Challenge 42 | 2013年10月20日 |
○ | クレートン・エリオット・ジョーンズ | 1R 0:35 TKO(パウンド) | IGF GENOME27 | 2013年7月20日 |
○ | ペドロ・ヒーゾ | 5分3R終了 判定3-0 | IGF GENOME26 | 2013年5月26日 |
○ | ケリー・ショール | 1R 2:43 腕ひしぎ十字固め | IGF GENOME25 | 2013年3月20日 |
○ | ショーン・マッコークル | 1R 2:41 チキンウィングアームロック | IGF GENOME24 | 2013年2月23日 |
○ | ティム・シルビア | 5分3R終了 判定3-0 | INOKI BOM-BA-YE 2012 | 2012年12月31日 |
× | エメリヤーエンコ・ヒョードル | 1R 2:34 KO(スタンドパンチ連打) | 元気ですか!! 大晦日!! 2011 | 2011年12月31日 |
△ | パウロ・フィリオ | 5分3R終了 判定 | Amazon Forest Combat 1 | 2011年9月14日 |
○ | ジェロム・レ・バンナ | 5分3R終了 判定3-0 | Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜 | 2010年12月31日 |
○ | 柴田勝頼 | 1R 3:30 チキンウィングアームロック | K-1 WORLD MAX 2010 -70kg World Championship Tournament FINAL | 2010年11月8日 |
○ | ミノワマン | 2R(10分/5分)終了 判定3-0 | DREAM.16 | 2010年9月25日 |
○ | タファ・"タンパー"・ミシパティ | 1R 2:42 腕ひしぎ十字固め | Xplosion: New Zealand vs. Japan | 2010年5月15日 |
× | 吉田秀彦 | 5分3R終了 判定0-3 | Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜 | 2009年12月31日 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | マイルス・ティナネス | 1R終了時 反則(ラウンド終了後の攻撃) | X-1 Nations Collide | 2010年6月4日 |
○ | ササエ・パオゴフィー | 1R 2:50 アームロック | X-1 Champions 2 | 2010年3月20日 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
× | アーロン・ジョンソン | 1R 三角絞め | 世界ノーギ柔術選手権 2018 【黒帯 ウルトラヘビー級 1回戦】 | 2018年12月15日 |
× | ダン・ストラウス | 15分1R終了 判定1-2 | Polaris 8 | 2018年12月9日 |
○ | フランク・ミア | 8分1R終了+延長R 失格(指導3回) | QUINTET.3 | 2018年10月5日 |
△ | ジオ・マルティネス | 4分1R終了 時間切れ | QUINTET.2 | 2018年7月16日 |
△ | マルコス・ソウザ | 4分1R終了 時間切れ | QUINTET.1 | 2018年4月11日 |
△ | ウラジミール・マティシェンコ | 20分1R終了 時間切れ | Metamoris 7 | 2016年7月17日 |
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