横浜市立横浜商業高等学校
横浜市南区にある公立高校 ウィキペディアから
横浜市立横浜商業高等学校(よこはましりつよこはましょうぎょうこうとうがっこう)は、神奈川県横浜市南区にある公立高等学校。通称「Y校」(ワイこう)。
横浜市立横浜商業高等学校 | |
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北緯35度26分03秒 東経139度36分35秒 | |
過去の名称 |
横浜商法学校 横浜商業学校 横浜市立商業学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 横浜市 |
学区 |
商業科・県内全域 スポーツマネジメント科・県内全域 国際学科・県内全域 別科・県内全域 |
設立年月日 | 1882年3月20日 |
開校記念日 | 6月2日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
商業科 国際学科 スポーツマネジメント科 |
別科 |
理容科 美容科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | D114210020060 |
高校コード | 14212D |
所在地 | 〒232-0006 |
神奈川県横浜市南区南太田2-30-1 | |
外部リンク |
公式ウェブサイト 別科公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
校章および学生帽、野球部のユニフォームにあるYのマークからY校(ワイこう)という愛称で親しまれている[1]。
現存する神奈川県内の公立高校としては、最も古い歴史を持つ。1916年に作られた校歌は、作詞を森鷗外(名義は本名の森 林太郎)が手がけている[2]。
同窓会は進交会(しんこうかい)。同会は、Y校と横浜市立大学(市大)、および市大の前身である横浜市立横浜商業専門学校(Y専)の3校の卒業生を会員とする。ただし別科は独立した同窓会組織となっている。
なお、定時制は横浜市立港高等学校、横浜市立横浜工業高等学校と発展的に統合される形で横浜市立横浜総合高等学校(横浜工業高校の敷地内に新設)へ移行、2005年(平成17年)3月をもって閉鎖。
沿革[3]
- 1882年(明治15年)- 港の有力生糸商人・小野光景らにより横浜商法学校設立。
- 1888年(明治21年)- 横浜商業学校と改称。
- 1905年(明治38年)- 現在地に校舎が落成し、移転。
- 1917年(大正6年)- 横浜市立商業学校と改称。
- 1924年(大正13年)- 本科の上に2年制の専修科を置く。神中(神高)戦[4] が開始される。
- 1928年(昭和3年)- 専修科を母体に横浜市立横浜商業専門学校(通称Y専)を設置。
- 1948年(昭和23年)- 学制改革により横浜市立横浜商業高等学校となる。
- 1949年(昭和24年)- 横浜市立港高等学校を統合し、男女共学となる。商業科、普通科、家政科、別科として理容科が設置される。港高校の夜学部を横浜商業高校港分校とした[5]。
- 1950年(昭和25年)- 港分校は横浜市立港高等学校(定時制)として分離独立した(港高校の復活)。
- 1954年(昭和29年)
- 1963年(昭和38年)- 港高校に併設する形で、新たに全日制商業科としての港分校を設置。
- 1964年(昭和39年)- 港分校が分離独立し、横浜市立港商業高等学校として開校。
- 1982年(昭和57年)- 創立100周年記念式典挙行。
- 2003年(平成15年)- 国際学科を設置。
- 2005年(平成17年)- 定時制閉課。
- 2008年(平成20年)- Y校祭来場者数10,207人を記録。
- 2010年(平成22年)- 商業科YBCクラスを設置。
- 2014年(平成26年)- スポーツマネジメント科を設置。
部活動
硬式野球部
硬式野球部は1896年(明治29年)に創部された。創部のきっかけは、同年5月23日と6月5日に行われた、旧制一高(現在の東京大学)野球部とYC&ACとの対戦試合である。この試合で旧制一高野球部はそれぞれ29対4、32対9で大勝するが、Y校関係者はこの試合の応援に駆けつけ、勝利した一高野球部員と懇意になり、応援のお礼として一高側はボールとバットを贈り、それをきっかけとしてその後の野球部創立となった。創部時のコーチは一高投手の青井鉞男であった。
Y校野球部は創部以来、関東における戦前の中等学校野球 - 戦後の高校野球の牽引役となった。1923年(大正12年)夏、神奈川県の学校として初めて甲子園大会(第9回全国中等学校優勝野球大会。現在の全国高等学校野球選手権大会)に出場した[6]。以後、春(選抜高等学校野球大会)9回、夏7回、甲子園に出場している[6][7]。
1983年春(第55回)と、同年夏(第65回)で春夏連続の準優勝を果たした。神奈川県公立高校の春夏の準優勝以上の戦績はこれ以降、2022年(令和4年)現在までない[8][9]。
横浜高校との試合は「YY決戦」「YY戦」と呼ばれ親しまれている[10]。横浜スタジアムでの試合時には、横浜商のスコアボードのチーム名表記は「Y」となる(Y校は公立、横浜高校は私立である)。また、TVKテレビの高校野球中継でのチーム名表記も、90年代後半まで一貫して「Y」であった。
選手権大会において近年は初戦で敗退するなど、かつての強さに陰りが見えている[11]。現在、全国高等学校野球選手権大会は1990年夏(第72回)が最後の出場[12]となっており、これが県下の公立高校硬式野球部にとっても最後となっている(普通科の公立高校では、1951年夏〈第33回〉出場の希望ケ丘高校が最後[13])。
選抜高等学校野球大会も、1997年春(第69回)以来出場していない(これが2017年(平成29年)現在神奈川県の公立高校最後の選抜出場となっている)[14]。
その他の運動部
- 野球部は硬式野球部だけでなく、軟式野球部がある[15]。2021年(令和3年)11年ぶりに全国高等学校軟式野球選手権大会南関東大会で優勝し、全国大会に出場した[16]。
- 長い花園の全国高校ラグビー大会の歴史の中で、神奈川県の公立高校として出場したのは1947年(昭和22年)の本校と、相模台工業高校の2校であり、1995年(平成7年)の相模台工業の出場以来、2020年(令和2年)現在神奈川公立高校の花園出場はない。
(※ なお、現在ラグビー部は存在しない。[17]) - ボート部は現在も大岡川で練習を続けている。2021年(令和3年)、女子ダブルスカルで59年ぶりにインターハイで優勝した[18]。
- 卓球部はインターハイの出場経験が男子が21回、女子が3回ある。
- サッカー部は全国高校サッカー選手権大会に1度出場しているが、1回戦で釜本邦茂を擁する京都の山城高校に1-0で敗退した。
交通
出典 : [19]
系統 | 下車停留所 | 運行事業者 |
---|---|---|
横43・横44・戸03 | Y校前 | ■神奈中 |
著名な関係者
教職員
出身者
- 河野安通志 - アマチュア野球選手。明治時代の早稲田大野球部投手、野球殿堂 ※ 中退し明治学院へ転校
- 片岡建 - 元プロ野球選手
- 岡本三男 - 元プロ野球選手
- 小松原博喜 - 元プロ野球選手
- 林秀樹 - 元プロ野球選手
- 中島浩人 - 元プロ野球選手
- 宮城弘明 - 元プロ野球選手
- 三浦将明 - 元プロ野球選手
- 荒井幸雄 - 元プロ野球選手
- 河原隆一 - 元プロ野球選手
- 武藤孝司 - 元プロ野球選手
- 長坂健冶 - 元プロ野球選手
- 山口鉄也 - 元プロ野球選手(投手、2008年新人王受賞)
- 笹川吉康 - プロ野球選手
- 中村大伸 - 元社会人野球選手。外野手。1996年アトランタオリンピック野球チーム主将銀メダリスト。1994年社会人ベストナイン賞受賞。
- 小沼慶多 - 元高校野球指導者、元独立リーグ球団スタッフ
- 大谷泰司 - 元プロ野球セントラル・リーグ審判。関西審判部に所属していた
- 安藤寛明 - サッカー選手
- 須田開代子 - プロボウラー
- 山本小鉄 - 元プロレスラー、レフェリー、解説者
- 田川誠一 - 元自治大臣
- 福田玄 - 衆議院議員
- 宮澤健一 - 経済学者、元一橋大学長、同大名誉教授
- 左右田喜一郎 - 経済学者、帝国学士院賞、元左右田銀行頭取、元貴族院議員
- 森川信 - 俳優
- 服部桂吾 - 俳優
- 森貴美子 - モデル
- 有吉喜文 - 魚喜創業者・元社長
- 宮内亮治 - 元ライブドア最高財務責任者
- 桂歌丸 - 落語家 ※定時制中退
- 滝沢涼子 - 女優
- 小島烏水 - 登山家
- 北野英明 - 漫画家
- 春風亭柳枝 - 落語家
- 朝戸鉄也 - 声優
- 井上和彦 - 声優
- 澤田幸弘 - 映画監督
- 青柳文司 - 会計学者
- 井原幸治 - 商学者、東大阪大学教授、元宝酒造中国法人社長
- 長尾寛征 - 北京オリンピックカヌースラロームカナディアンペア日本代表。
- 三井高泰 - 元三井物産社長 / 三井家
- 岡崎静夏 - オートバイ・ロードレースレーサー
- 望月明 - 俳人
- 郡司浩平 - 競輪選手。当校野球部出身
- かじがや卓哉 - お笑い芸人
脚注
関連項目
所在地
外部リンク
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