Loading AI tools
ウィキメディアの一覧記事 ウィキペディアから
将棋用語一覧(しょうぎようごいちらん)では、将棋に関する用語をまとめる。将棋のルールに関するものなど基礎的な用語については将棋、戦法に関するものについては将棋の戦法、格言に関するものについては将棋の格言、詰将棋に関する用語は詰将棋の用語を参照。
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
かえて
気合負け(きあいまけ)
序盤から中盤の浅い段階にかけて、相手の手に対して自分の側にメリットのない消極的な手で応じることをさす語。軽い非難のニュアンスがある。昭和~平成の途中には比較的用いられたが、根性論的なところがあるので平成育ちの人たちはそれほど用いない傾向がある。現在はコンピューターの発達で人間の感覚で消極的かどうかというレベルを超えた、異様な手が行われており、気合負けという語もその流れでさらに用いなくなってきている。
棋譜用紙(きふようし)/記録用紙(きろくようし)
上位者が王将を使い下位者が玉将を使うという慣習について
局(きょく)/番(ばん)
曲線的な(きょくせんてきな)
食い逃げする(くいにげする)
中盤の浅い段階で、相手の駒を取った飛車、または角が次の手番以後安全な位置に移動し、(手数を使うという代償をだけで)駒得を確定させる。よく受動形で用いる。<例>「食い逃げされてはいけないので飛車を捕獲しにいく」
現代将棋(げんだいしょうぎ)
駒を動かす動作について
現物の駒を手で動かす動作は、以下の5つがある。
この中で常用するのは1,2,4である。1は八方に1マスか2マス動くとき、2マスならその方向の1マス目に他の駒がない場合に用いる。例外的に桂馬の動きでも、目的のマスのすぐ下に駒がなければ可。ただしそれほどは用いない。3マス以上でも1で動かす人はいることはいるが、すべる距離が長すぎる感じがあって標準的ではない。「将棋」を意味するジェスチャーとして、人差し指、中指、親指は開き、薬指と小指は閉じた状態で、手のひらを下に、人差し指と中指の先を前に向け、口からアゴあたりの高さに手を持ってきて、手を前へ短く2回突き出す動作がある。これは1のすべらせて駒を動かす動作で将棋をたとえたものである。将棋を「さす」というのもこの動作から来ている。
2と4はあらゆる距離、方向で使うことができ、持駒を盤面に持ってくる場合もこれを用いる。3は時間が切迫していて、盤上か駒台から多少遠めのマスに移動するときに使う人がいることはいるという程度で、標準的ではなく、若干俗っぽい感じがあるだけでマナー違反ではない。5は1マス前進のときに限定的に用いる。プロでも使う人がいるが、標準的ではなく、1のマイナーな亜種である。これもマナー違反ではない。
1と2/4がどちらも可能な駒の動きでどちらを使うかは人によって異なり、一般的な規則はない。ただし1マス横と1マス前後に駒があるところを斜めにすべらすとその2つの駒にぶつかりやすいのでその場合は2/4を用いる。
2と4で駒を動かすときに、駒と盤面が当たることによる音(擬音語としてあえて書くなら「パチリ」「カチッ」「タン」「チェーン」など)が出る。これを駒音というが、対局中に駒音をどこまで出すかはデリケートな問題である。勢いをつけて駒を盤面に接触させると、やろうと思えばかなり大きな音になる。すぐ近くに座っていて思考を集中させている対局者には主観的にはさらに大きく聞こえる可能性がある。これは対局マナーの一つである、威嚇の禁止にふれる。一方で勝負事の一種である将棋で、興が乗って音を強く立てて打ちつけてしまうのをすべて抑制すべきというのも実効性の問題があり、しかもプロも頻繁に行っている。また、対局の公平性から要請される対局マナーとは別に、「駒を強く打ちつける行為は美しくないのではないか?/日本人的な価値観にそぐわないのではないか?」という美意識の面も争点になる。かりに教育性も将棋に求める価値観を採用するならば、駒音の問題は白黒をつける必要が出てくる。あるいは将棋はそこまでおしつけるゲームではないとする場合も「駒音は耳障り」という人に一定の寛容さを求めることになって、白黒をつける必要が出てくる。日本将棋連盟は日本国外にも将棋の普及を図っており、外国人にもこの所作の問題は生じるので、日本と外国の間でのコンセンサスという問題も加わってくる。
2と4で駒を動かすときに、目的のマスに駒を持ってきてそのまま駒と盤面を接触させるのではなく、一度目的のマスではないマスに駒を打ちつけ、そこから中指で駒をおさえた状態で目的のマスへ向かってすべらせる動き(打ちすべらし)をする人がいる。さらに駒のないマスではなく、マスにいる駒の上に打ちつけてすべらせるというパターンもある。これは現状はマナー違反ではないが、駒音と同じく美意識の面でどこまで許容されるべきかという問題がある。
一般に、将棋マンガでは、表紙などで登場人物が駒を持っているポーズのときに4の挟み持ちをしていて、これがマンガの中での将棋のステレオタイプになっている。しかし現実では挟み持ちは慣習として推奨されるということではなく、そのほうがかっこよさそうだからとか、何となくまわりの人がそうしているからという程度で行われているに過ぎず、正統派の地位はない。また実際の対局では2のつまみ持ちの人もいるし、挟み持ちで4をするものの1をかなり使う人もいて、駒の動かし方は幅が広い。
次点(じてん)
新四段(しんよだん)
戦型(せんけい)
序盤での、駒の配置、駒を動かす手順、また先手と後手の駒の配置、駒を動かす手順の差などから生じる、対局の展開をパターン化し、分類したもの。3段階~7段階の区分を持つが、統一的な名称や命名の規則ががあるわけではなく、その名称もあいまいに名づけられたものが多く、さらに分類が未確定で名称もない戦型もある。最上位の1段階目の区分は、居飛車と振り飛車の組み合わせで、 (1)相居飛車、 (2)居飛車対振り飛車、 (3)相振り飛車の三つに分ける。次の2段階目の区分は、この三者ごとに基準が異なっている。
中堅(ちゅうけん)
三分法による棋士の世代区分の語。下限はプロになってから7年~10年以上たっているか、または35歳以上、上限は45歳あたりの棋士をあいまいに広くさす。プロ棋士としてかなり経歴が長くなっていて、かつ加齢による棋力の低下がないか、それほどは表面化していないという点で、若手、ベテランと区別される。
直線(ちょくせん)
直線的な(ちょくせんてきな)
トップ棋士(-きし)
プロ棋士の中の少数の棋士を漠然とさす語。決まった定義はないが、公式タイトルを数個獲得、ここ数年~10年近く順位戦A級かB級1組中位か上位、竜王戦の決勝トーナメントに進出しある程度上位で終わることが頻繁にある、タイトル戦挑戦が頻繁にある、からおおよそこのあたりとイメージされる人をさす。その時点での純粋な棋力がランク化できたとした場合のそのランクのトップ層をさすわけではなく、名誉称号の面と棋力の面を併せ持つ語である。タイトルにはまだ縁がないが勝ちまくる、実際には強い若手棋士は含まない。具体的には、2024年6月の時点では、藤井聡太、豊島将之、永瀬拓矢、渡辺明、広瀬章人、佐藤天彦、稲葉陽、糸谷哲郎、菅井竜也、斎藤慎太郎、山崎隆之、佐々木勇気、中村太地、羽生善治、佐藤康光、もう少し大きめにとると前記に加えて、久保利明、千田翔太、近藤誠也をおおよそさす。
女流棋士については、2024年の時点では福間香奈と西山朋佳の二強状態が長らく続いているため、トップ棋士という語を使うことはほぼない。
粘り強い(ねばりづよい)
藤井曲線(ふじいきょくせん)
ベテラン
棋士を年齢によって区分する語で、加齢による棋力の低下が目立ってくる40代後半から60代に入っている棋士を言う。
ぼんやり(と)、ぼんやりした、ぼんやりとする
待つ
むずかしい
元奨(もとしょう)
若手(わかて)
三分法による棋士の世代区分の一。条件はあいまいだが、プロになってから7~10年以内、かつ35歳以下の人を漠然と若手と呼ぶ。プロ歴と年齢の二重の条件になっているのはプロになる年齢が人によって異なるためである。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.