北海道における2019年コロナウイルス感染症の流行
日本における新型コロナウイルス感染(COVID-19)の流行のうち、北海道内での流行 ウィキペディアから
北海道における2019年コロナウイルス感染症の流行(ほっかいどうにおける2019ねんコロナウイルスかんせんしょうのりゅうこう)では、日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行のうち、北海道内での流行について述べる。
北海道内で初めて患者が確認されたのは2020年1月28日で[2][3]、北海道民で感染者が初めて確認されたのは同年2月14日であった[2][4]。道内での感染拡大を抑えるため、北海道知事の鈴木直道は同年2月28日に「新型コロナウイルス緊急事態宣言」を発表し、道民に対して外出の自粛などを求めた[5]。緊急事態宣言は3月19日に終了したが[5]、4月の第2週に再び感染拡大の傾向がみられたため[6]、4月12日、道は札幌市と共同で「北海道・札幌市緊急共同宣言」を出した[7]。
感染者数
居住市町村 / 地域 | 感染 | 新規感染者 | 備考 | |
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合計(全体) | 20,304 | 31 | 死亡者のうち155人の居住地は未公表(うち2人は札幌市内で死亡)。 | |
札幌市 | 13,943 | 118 | 旭川市内で感染が確認された同市在住の2人、小樽市内で感染が確認された同市在住の2人、函館市内で感染が確認された同市在住の1人を含む。 退院後、再び陽性反応が出た17人は重複計算。 |
[9] |
函館市 | 637 | [10] | ||
小樽市 | 810 | 1 | 札幌市内で感染が確認された同市在住の2人(うち2人死亡)を含む。 | [11] |
旭川市 | 1,326 | 8 | 退院後、再び陽性反応が出た2人は重複計算。 | [12] |
室蘭市 | 9 | [13] | ||
釧路市 | 274 | [14] | ||
帯広市 | 277 | 退院後、再び陽性反応が出た1人は重複計算。 | [15] | |
北見市 | 43 | [16] | ||
夕張市 | 8 | [17] | ||
岩見沢市 | 65 | [18] | ||
留萌市 | 6 | [19] | ||
苫小牧市 | 191 | [20] | ||
稚内市 | 5 | [21] | ||
美唄市 | 2 | [22] | ||
江別市 | 231 | 3 | 旭川市内で感染が確認された同市在住の1人を含む。 | [23] |
士別市 | 8 | [24] | ||
三笠市 | 2 | [25] | ||
根室市 | 3 | [26] | ||
千歳市 | 303 | 2 | 退院後、再び陽性反応が出た1人は重複計算。 | [27] |
滝川市 | 6 | [28] | ||
深川市 | 1 | [29] | ||
富良野市 | 2 | [30] | ||
登別市 | 8 | [31] | ||
恵庭市 | 90 | [32] | ||
伊達市 | 22 | [33] | ||
北広島市 | 165 | 1 | 札幌市内で感染が確認された同市在住の1人を含む。 | [34] |
石狩市 | 43 | [35] | ||
北斗市 | 33 | [36] | ||
当別町 | 7 | [37] | ||
松前町 | 2 | [38] | ||
知内町 | 1 | 1 | [39] | |
木古内町 | 2 | [40] | ||
七飯町 | 3 | [41] | ||
八雲町 | 1 | [42] | ||
江差町 | 1 | [43] | ||
奥尻町 | 56 | [44] | ||
せたな町 | 4 | [45] | ||
ニセコ町 | 2 | [46] | ||
倶知安町 | 27 | 退院後、再び陽性反応が出た1人は重複計算。 | [47] | |
余市町 | 2 | [48] | ||
栗山町 | 4 | [49] | ||
月形町 | 9 | [50] | ||
愛別町 | 1 | [51] | ||
上川町 | 3 | [52] | ||
美瑛町 | 4 | [53] | ||
上富良野町 | 5 | [54] | ||
中富良野町 | 5 | 退院後、再び陽性反応が出た1人は重複計算。 | [55] | |
枝幸町 | 2 | [56] | ||
豊富町 | 1 | [57] | ||
利尻町 | 3 | [58] | ||
利尻富士町 | 29 | [59] | ||
遠軽町 | 1 | [60] | ||
大空町 | 1 | [61] | ||
洞爺湖町 | 14 | [62] | ||
白老町 | 5 | [63] | ||
平取町 | 2 | [64] | ||
浦河町 | 3 | [65] | ||
えりも町 | 1 | [66] | ||
新ひだか町 | 20 | [67] | ||
音更町 | 72 | [68] | ||
士幌町 | 1 | [69] | ||
新得町 | 3 | [70] | ||
清水町 | 21 | [71] | ||
芽室町 | 3 | [72] | ||
中札内村 | 2 | [73] | ||
大樹町 | 1 | [74] | ||
幕別町 | 6 | [75] | ||
厚岸町 | 1 | [76] | ||
石狩振興局管内 | 564 | 4 | 市町村不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の12人を含む。 |
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渡島総合振興局管内 | 102 | 市町不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の1人を含む。 |
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檜山振興局管内 | 25 | 町不明 | ||
後志総合振興局管内 | 145 | 市町村不明 退院後、再び陽性反応が出た1人は重複計算。 |
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空知総合振興局管内 | 314 | 市町不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の2人を含む。 |
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上川総合振興局管内 | 98 | 市町村不明 | ||
留萌振興局管内 | 25 | 市町村不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の1人を含む。 |
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宗谷総合振興局管内 | 67 | 市町村不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の2人を含む。 |
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オホーツク総合振興局管内 | 142 | 市町村不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の1人を含む。 退院後、再び陽性反応が出た1人は重複計算。 |
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胆振総合振興局管内 | 492 | 市町不明 | ||
日高振興局管内 | 44 | 町不明 | ||
十勝総合振興局管内 | 372 | 市町村不明 札幌市内で感染が確認された同管内在住の1人を含む。 |
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釧路総合振興局管内 | 155 | 1 | 市町村不明 | [14] |
根室振興局管内 | 10 | 市町不明 | ||
他都府県 | 51 | |||
中華人民共和国 | 1 | |||
不明 | 822 | 1 | 札幌市 760(うち1人死亡)、小樽市 41、旭川市 12、函館市 2 退院後、再び陽性反応が出た8人は重複計算(うち5人は札幌市内で感染が確認)。 |
流行の動向
要約
視点
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2020年
1月
1月28日、中華人民共和国から来日し、同月22日から観光で北海道を訪れていた湖北省武漢市在住の40代女性が、北海道内で初めての新型コロナウイルス感染症患者と確認された[2]。この患者は1月27日に道内の医療機関を受診し[2]、同日入院したが[2]、容体は安定し[2]、回復して2月14日に退院した[4]。
2月
2月14日、札幌市在住の50代男性について、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことが判明した[2]。道内で2例目の感染事例で[2][4]、北海道民としては初めての感染者となった[4]。外国への渡航歴はなかった[2]。
2月28日までに感染は函館市、苫小牧市、根室市、旭川市、中富良野町、北見市など、道内各地の21市町に広がり、感染者数は60人以上となり、都道府県別では国内最多となった[77]。
3月
鈴木直道知事が2月28日に発表した緊急事態宣言は、危機的状況が一定程度回避されたとして、3月19日をもって終了した[5]。
4月
4月12日、鈴木直道知事と札幌市の秋元克広市長は、道内の新たな感染者数が5日連続で二桁となるなど、感染が再び拡大傾向にあることを考慮して「北海道・札幌市緊急共同宣言」[7][78]を出し、4月14日から5月6日までの間、札幌市立の小中高校および近隣の道立高校を再び臨時休校にする方針を決めた[6]。
4月17日、陽性患者の生活支援を理由に陸上自衛隊北部方面総監(札幌市)へ災害派遣要請した[79]。28日には、職員への防護服着用などの教育支援を理由に、陸上自衛隊北部方面総監に災害派遣要請した[80]。
10月
10月28日、新規感染者数が急増していることや医療態勢が逼迫する恐れがあるとして、独自の警戒ステージを「ステージ2」に引き上げた[81]。
11月
11月5日、新たに119人の感染が発表され、1日あたりの新規感染者数が初めて100人を超えた[82]。
11月7日、独自の警戒ステージを「ステージ3」に引き上げた。また、すすきのの接待を伴う飲食店などに対して午後10時から午前5時までの間、営業をしないよう要請した。同地域の居酒屋やカラオケ店などにはこの時間帯の酒類の提供を自粛するよう求めた。11日からこれらの要請に応じた事業者に対し、20万円を支援金として支払うとした[83]。
11月17日、独自の警戒ステージを札幌市に限り「ステージ4」に引き上げた。また、鈴木直道知事は札幌市を対象に、感染リスクが回避できない場合の不要不急の外出や他地域との往来を27日まで自粛するよう要請した[84]。
12月
2021年
5月
5月16日、政府は北海道に緊急事態宣言を発令した。また、札幌市と石狩地方、小樽市、旭川市は「特定措置区域」として、酒やカラオケ設備を提供する飲食店には休業要請を、提供を行わない飲食店には営業時間を午後8時までとする時短営業を行うよう要請した。このほかの地域については飲食店等の営業は午後8時まで、酒の提供は午後7時までとすることを要請した[88]。
6月
8月
2022年
11月22日、北海道内の累計感染者数が1,000,000人を超えた[91]。
集団感染(クラスター)発生事例
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さっぽろ雪まつり(札幌市)
2020年1月31日から2月11日まで開催され、202万人が来場した[77]さっぽろ雪まつりには中国人も多く訪れており[92]、道内外から複数の観光客が発症前に訪れていたことが判明した[77]。
旭川市内の病院と障害者施設
2020年11月から12月にかけ、旭川市内の慶友会吉田病院、旭川厚生病院と障害者施設「北海道療育園」で大規模なクラスターが発生した。12月9日に鈴木知事の要請により、陸上自衛隊の看護官がクラスターが発生した施設で支援活動を始めた[93][94][95]。
脚注
関連項目
外部リンク
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