代紋TAKE2
ウィキペディアから
ウィキペディアから
『代紋TAKE2』(エンブレム テイクツー)は、1990年2月19日から2004年8月30日発売号まで講談社の漫画週刊誌『週刊ヤングマガジン』に連載されたSFヤクザ漫画。原作木内一雅、作画渡辺潤。
1979年、新宿。暴力団・海江田組組員・阿久津丈二は、大学の応援団員たちとの喧嘩に負け、泣きながら詫びを入れていた。この事件以降、丈二の人生は何をやっても上手くいかなくなり、10年後の1989年、弟分に鉄砲玉を命じられ、逃げる途中で自滅し惨めに生涯を閉じた。
しかし丈二が次に目覚めた瞬間、そこは1979年の新宿で、自らが転落するきっかけとなった大学生との喧嘩の場面だった。10年分の記憶と人生経験を積んだ丈二は、気迫と知恵で大学生たちを撃退。そして金の代紋をつけ街をのし歩くことを胸に誓い、新たな人生をやり直し始める。
題名の「TAKE2」は映画などでの「2度目の撮り直し」にちなんでいる。タイムスリップしたヤクザが人生をやり直すという、SF(ループもの)とヤクザものを組み合わせた発想で人気となり、15年に渡る長期連載となった。ヤングマガジンコミックス全62巻が刊行されており、データムック「代紋TAKE2 COMPLETE INDEX」も出版されている。
単行本の巻頭には本編のカラーページのみならず、女優・アイドルなどのヌードから担当の私生活や作者両名の趣味・人間ドックなど、週刊誌の記事をモチーフとした様々な企画が掲載された。有名人のファンによるインタビューには三沢光晴、ゆず、キャイ〜ンらが名を連ねたこともある。
作中では主に主人公の丈二とライバルの江原によって、物語の世界を操作する神の存在が語られている。江原によると、神は丈二の背後につき全知全能の力を持ってありとあらゆる人間の運命を操作しており、やがて江原の闘争本能の矛先は丈二ではなく神を越えることへと変わっていく。また、丈二は神の手によって時おり無意識のうちに行動や記憶を植え付けられており、この伏線を用いて迎えた「実は物語はコンピュータゲームの中での出来事であり、主人公も含め登場人物はゲーム内のキャラクターであった」という結末は多くの読者を驚愕させることとなった。
阿久津丈二が千葉から新宿へ舞い戻ってきた後に旗揚げした組。当初は海江田の傍系だったが、丈二が海江田組三代目となって引退した後は、上部組織を持たず一本で通している。
関東八州田上連合会・田上梅沢一家に所属する組織。新宿を縄張りとし、二代目山崎組・大西組・氏家組・大田原組など下部組織を抱えている。二代目はかつて高い戦闘力で知られていたが、その後は経済派が台頭し、民事介入暴力やノミ屋を主なシノギとしていた。
関東の暴力団連合組織で、通称は田上連合・関東八州田上連合・田上連合会。構成員は総計1万2千を数える。直系団体はいずれも「田上○○一家」と呼ばれている。
田上連合の中でも江戸時代から続く名門として知られる。初登場時は四代目だったが、すぐに中山の五代目体制となる。丈二が所属する海江田組の他、中山が率いていた中山組や清水が所属している島原組といった下部組織を抱えている。
丈二が明石組の関東進出を防いだことがきっかけで出来た、千葉全域の暴力団の連合体。白浜組を本家とする白浜一家を中心に、2000人以上の構成員からなる。白浜組は江戸時代から続く名門で数多くの分家を持っているが、七代目時代は構成員わずか五名という弱小組織だった。丈二のお陰で会全体の勢いも増すが、派閥は少数の木更津派と多数の千葉派に分かれており、木更津派が会の中核を担っていたことから一時期分裂の危機に陥ったこともある。
神戸市を本拠地とする日本最大の暴力団。関東の博徒といがみ合うことが多い。
日本テレビ系列で7回にわたってテレビドラマ化され、ビデオが発売されている。
東映VANIMEレーベルでOVA化され、全2巻が発売されている。
エンディングテーマ「恋心クライマックス」 作詞・作曲 - 時正 / 編曲 - 近藤敏三 / 歌 - Z - BACK(レーベル:フォーライフレコード)
エンディングテーマ「Yes,I do」 作詞・作曲 - 青西高嗣 / 編曲 - 坂倉雅一 / 歌 - 青西高嗣(レーベル:VAP)
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.