仙台スタジアム(せんだいスタジアム)は、宮城県仙台市泉区の七北田公園内にあるサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどの球技場。施設は仙台市が所有し、仙台市公園緑地協会・日本体育施設グループが指定管理者として運営管理を行っている。
概要 仙台スタジアム ユアテックスタジアム仙台, 施設情報 ...
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日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属するベガルタ仙台や、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)に所属するマイナビ仙台レディースがホームスタジアムとして使用している。
仙台市に本社を置く東北電力グループの総合設備会社ユアテックが命名権を取得しており、2006年(平成18年)から「ユアテックスタジアム仙台」(ユアテックスタジアムせんだい、略称「ユアスタ」)の呼称を用いている(後述)[3]。
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座席の内訳[1]
席種 |
席数 |
メインスタンド | 3,934 人 |
バックスタンド | 5,448 人 |
サイドスタンド | 5,158 人 |
コーナースタンド | 4,706 人 |
車椅子席 | 96 席 |
特別席 | 188 席 |
ロイヤルシート | 36 席 |
記者席 | 128 席 |
合計 | 19,694 人 |
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- 46,361m2の敷地面積のうち、16,907m2を建築面積として、延床面積28,193m2のピッチとそれを取り囲む観戦施設(地上4階建て、最高高さ:27.5m、スタンド面積:14,3012)が設置されている[1][2][4][5]。
- 収容人員は19,694人。全ての席が個席で、J1リーグの開催基準を満たしている。予算が付けば増席出来るよう、市が設計図を完成済みであることが、サポーター集会において判明している。なお、メインスタンド3階の中央にある貴賓室の窓は防弾ガラスとなっている[2]。
- 観客席は全席屋根付きなので、前方の席でなければ横降りの雨で濡れない。茨城県立カシマサッカースタジアム(1993年開場)を模して作られた。千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ、2005年開場)はこの仙台スタジアムを模して建設された。
- 陸上トラックの無い球技専用スタジアムである。ラグビーやアメリカンフットボールにも対応するため、サッカーの試合では専用スタジアムに比べてサイドスタンド(ゴール裏)がフィールドから少し離れる。
- ナイター照明は屋根と一体化して設けられている。
- 北側ゴール裏にはLED電光掲示板が、南側ゴール裏には大型映像装置が設置されている(2011年に装置更新)。
- 駐車場(普通車113台、障害者用4台、緊急車両用2台、他)。
- 北側には「アズーリ広場」(北緯38度19分12.8秒 東経140度52分53秒)があり、2002年W杯で仙台をキャンプ地としたイタリア代表選手の足型が展示されている[6]。
- スタジアムエントランスには、ベガルタ仙台のマスコットキャラクター「ベガッ太」の石像が設置されている(北緯38度19分13.3秒 東経140度52分54.6秒)[6]。
- 2007年度の利用者数は、観客436,804人、見学者3,397人。使用内訳は、ベガルタ仙台30試合、ソニー仙台12試合、その他サッカー11試合、ラグビー6試合、アメリカンフットボール2試合、イベント4回、一般利用8試合であった[7]。
- メインスタンド裏のコンコースでは震災支援でアーセナル選手のサイン入りユニフォームとサポーターからの横断幕も展示。ユニの下には『頑張れ日本!』とメッセージがある[8]。
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2005年(平成17年)12月[35]、仙台市が所有する仙台スタジアムの施設命名権の売却において、仙台市内に本社を置く企業に限定し、スタジアム名に「仙台」または「杜の都」を入れるという条件で募集したところ、電気工事会社の「ユアテック」(仙台市)1社が応募した。2006年(平成18年)1月31日、年間7,000万円、3年契約(2006年3月1日から2009年2月28日まで)でユアテックが命名権を取得したと発表した[3]。和文表記を「ユアテックスタジアム仙台」、ラテン文字表記を「Yurtec STADIUM SENDAI」、略称を「ユアスタ仙台」とし、同年3月1日より使用開始となった[3]。
2009年(平成21年)2月3日、ユアテックが命名権契約を更新した[32]。命名権取得者であるユアテック側の契約内容は前回同様[32] だが、今回契約より命名権料は仙台市と(株)ベガルタ仙台が折半して受け取ることになった[33]。
2012年(平成24年)2月末、ユアテックとの契約を再更新した。命名権料は年間5,000万円に変更され、仙台市と(株)ベガルタ仙台が年間2,500万円ずつ受け取ることになった[34][36]。
なお、命名権採用後は上記の名称を使うが、クリーンスタジアム規定が適用される国際サッカー連盟及びアジアサッカー連盟主催の国際試合・大会(AFCチャンピオンズリーグなど)では仙台市都市公園条例上の名称の「仙台スタジアム」を使用する[37][38][39]。
開催実績
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 2011年
- 2012年
- 2013年
ラグビーワールドカップ日本招致活動においては開催地候補として選ばれており、日本開催が決定した後に仙台市も会場に立候補したが落選した。落選した理由として仙台市が消極的だったことが指摘されている[40]。
- 2024年
- 当スタジアム完成前、ブランメル仙台(現ベガルタ仙台)は宮城陸上競技場(現・仙台市陸上競技場。仙台市宮城野区)や宮城県サッカー場(宮城郡利府町)をホームスタジアムとして使用していたが、いずれもナイター設備がなく、平日でも昼間に試合を行わざるを得なかった。そのため、観客動員面では苦戦を強いられていた。1997年(平成9年)にナイター設備も完備された当スタジアム完成後は仙台市地下鉄南北線泉中央駅から徒歩4分(約250m)というアクセスの良さも手伝い、観客動員の増大に繋がった(1試合平均観客動員数は4,567人(1996年)、5,948人(1997年)、4,854人(1998年)、7,470人(1999年)、14,685人(2007年))。
- 宮城県内には利府町に宮城スタジアムがあり、スタンド収容人数では仙台スタジアムの約2.5倍にあたる49,133人を誇るが、仙台市内からのアクセスが悪い(通常時で仙台駅から電車とバスの乗り継ぎで合計30分以上)。ベガルタは2005年以降、宮城スタジアムでの主催試合開催を取りやめ、全て仙台スタジアムで行ってきたが、2008年11月9日に4年ぶりに宮城スタジアムで主催試合(対サンフレッチェ広島)を開催した。
- 芝生が耐用年数の終盤になって、2007年の夏の暑さやクラウンド使用の過多が重なり、芝生のダメージが大きくなったことから、2009年1月から土ごと芝の取替え工事を行うことになった。工事期間中、同スタジアムは使用できなくなるため、その間の仙台のホームゲーム11試合を宮城スタジアムで開催した(それとは別に福島県営あづま陸上競技場でもホームゲーム1試合を開催)。前述の2008年に行った宮城スタジアムでの主催試合はその予行としての意味合いもあった。
- 泉中央駅前のペデストリアンデッキ(泉中央広場)と仙台スタジアム北口を繋ぐ市道泉中央26号線(Google マップ)[注 3] は、泉区まちづくり推進協議会により「ベガルタロード」と名付けられている[43][44]。当道は、同協議会によりベガルタゴールドに近い黄色の花壇で彩られている。また、当スタジアム南側の七北田川堤防にも同協議会が花文字の植栽を施している。これらの活動に対し、当スタジアムの命名権を有するユアテックから「ユアテック感動サポート賞」表彰第1号が2009年12月に同協議会に贈られた。
- 2011年メインスタンド裏のコンコースでは震災支援でアーセナルサポーターからの横断幕も展示。ユニの下には『頑張れ日本!』とメッセージがある。これは本拠地エミレーツ・スタジアムに5月のシーズン終了時まで実際に掲げられていたもので、震災地を代表するクラブであるベガルタ仙台に贈られた。[8] また、横断幕に加え、アーセナルに所属するフランス代表MFサミル・ナスリ、カメルーン代表MFアレクサンドル・ソングからのメッセージ入りサイン&ユニフォーム、20名以上の選手のサインが記されたユニフォームも贈られ、一緒に展示されている。
- Jリーグスマートスタジアム事業 第1号に選ばれた[45]。
- アニメ「Wake Up, Girls!」にユアスタが登場[46]。
- サッカーダイジェスト2018年9月27日号「Jリーグクラブ番付」のスタジアム部門ランキングで2位に輝くなど関係者からの評価は高い。臨場感、快適さ、アクセスのどこから見ても素晴らしく、サッカーへの造詣が深い平畠啓史氏の評は右記である。 「地下鉄南北線の終点 · 泉中央駅からわずか4分とアクセスに優れている。大きすぎず小さすぎず、サッカーを楽しむには最適な規模。サポーターの声援がスタンドを覆う屋根に、ほど良く反響するので、目だけでなく耳でも熱気を味わえる。」[47]
- 漫画「呪術廻戦」にてユアテックスタジアム仙台の屋根や、その近くの橋や通路が描かれた事がある[48]。
- 2023年、最寄り駅である泉中央駅の副駅名は「ベガルタ仙台・ユアスタ前」と命名された[49]。
バイクや自転車で来場し、敷地内に駐輪する人も多い。駐輪料金は無料。
ウィキメディア・コモンズには、
仙台スタジアムに関連するカテゴリがあります。
地下鉄南北線・
泉中央駅側にある北エントランス周辺の様子(2006年5月)
地下鉄南北線・
八乙女駅側にある東エントランス周辺の様子(
仙台カップ2009開催時)
サポーター自由席から見たメインスタンド及びビジター自由席(2009年12月)
メインとバックスタンドにはボックスシートを完備(2023年5月)
コンコース展示の一部(2023年5月、展示は過去の仙台カップ)
注釈
寒地型西洋芝4種混合(ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、チェーイングフェスク、ベレニアルライグラス)
内訳は、設計:3億円、スタジアム建設費:112億円、外構:7億円など。
仙台市道泉3165号・泉中央26号線(北端~南端。延長163.4m、幅員12.00m)
出典
U-16インターナショナルドリームカップに代わった
『サッカーダイジェスト(No.1420)』日本スポーツ企画出版社、2018年9月27日。