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中日ドラゴンズのマスコット ウィキペディアから
ドアラ(DOALA)は、プロ野球球団中日ドラゴンズのコアラをモチーフにしたマスコットである。背番号は1994。1994年からマスコットとしてドラゴンズの数々の試合に登場している。
名古屋市とコアラの関係は深く、1984年(昭和59年)に初めてコアラが来日したのが名古屋市(名古屋市とシドニーが姉妹都市関係にある)であり、以来、東山動植物園では一番の人気者である。 ドラゴンズとコアラの関係は1987年からウインドブレーカーのワッペンにコアラが登場し、ホームラン人形にもコアラを使うようになった(元々はこの人形のことをドアラと呼んでいた)。その人気にあやかって1994年から登場したのが現在のマスコットのドアラである。
ドラゴンズマスコットのアクション担当。性別は男。年齢は「アルコールOK(被選挙権があるかどうかは不明)」歳、身長は「アジアの頂点」cm、体重は「圧倒的な存在感」kg(この3つは「ドアラのひみつ」より)[1]。頭はコアラ、胴体は細身の引き締まったヒトの形で、野球ボールのような青くて大きな丸いしっぽを持つ。体色はチームカラーと同じ青色。耳はとても大きく、白く長い耳毛を生やしている。眉は太く垂れており、つぶらな瞳で、鼻は黒くて大きく、口はいつも無機質に笑っている。顔部分色のみ、薄橙色である。
着ているユニフォームは中日選手陣と同じデザインが用いられており、背番号はデビューした年にちなんで1994。ビジター戦の際は選手と同じく青いビジターユニフォームを用いる。靴は大きく厚みのある楕円型で、色は体色と類似したドラゴンズブルー。側面に白でカタカナの「ド」をあしらったロゴがプリントされている。
イベント等でスーツを着用する事があるが、その際にはしっぽを出す為にズボンの前後を逆にする。これはしっぽをしまうと死んでしまうため。このスーツはAOKIの「もてスリム」である。
本人曰く「気弱で引っ込み思案、無口だがお調子者」とのことだが、実際には傍若無人なパフォーマンスを繰り広げ、周囲がどうであろうとも自らの存在感を存分にアピールする行動を繰り返す傾向にある。時折、逆に「棒立ちになったまま微動だにしない」といった行為を見せることもある。
年収はパンの現物支給。主食は5枚切りのパン。愛用のシャンプーはブルガリ。使用している暖房器具は石油ファンヒーター。お笑いが好きでお笑い番組を頻繁に見るとのこと。この他にも「手羽先」「コーン」は好物であるが、「味噌カツ」「梅干し」は苦手である。好きなゲームはスーパーファミコンの「パネルでポン」。将来の夢は「いつも寝ている生活」。
初期は顔が丸く赤みを帯び、目が小さかった。その後1997年、1999年、2003年に三度顔が変わり、2003年には現在の顔になっている。また、初期のユニフォームにはHITACHIやSUZUKIの広告が付いていた(「誕生から現在まで」の1994年の項も参照)。
『日経エンタテインメント!』2008年1月号誌上にて勝手にエンタ!大賞「あまりに自由過ぎるで賞」を受賞。「老若男女に愛される自由なパフォーマンス」が受賞理由。2008年度の名古屋市営地下鉄名城線で運行しているドラゴンズトレインの車内広告で、ドアラ自身は森野のことを「ライバルだと認識している」ことが明らかになった。
2011年8月17日の対巨人戦では、「エイデンエコナイター」として開催された試合に合わせ「エコドアラ」として登場。登録名はECO DOALAで背番号は2011。風貌は普段と変わらないが、自然を意識していずれも緑色の耳を覆う被り物・靴・ワッペン・葉を模した飾りを付けた手袋・しっぽには同じく葉を模した飾りを付け、観客に自然を大切にする気持ちを喚起していた[2]。ただし頭の被り物はチャックが閉まらず、後頭部の青色が見えていた。「エイデンエコナイター」は2016年シーズンより「エディオンナイター」に名称変更の上で復活[3]。その後は毎年開催されるようになり、当該試合では必ず「エコドアラ」として登場している。
シャオロンが現れると弟が出来た兄のような扱いを受け暫く冷遇されていたが、独特のキャラクター性や魅力あるパフォーマンスが相まって、今では絶大な人気を集めている。
中日選手からだけでなく他の球団選手、他球団マスコットからもいじられキャラとして愛されている。特に森野将彦とは仲が良いことで有名で、ベンチ前等でお互いに笑顔でじゃれあう姿が多数アップロードされている。球団公式ブログでも、よくほほえましい2ショット写真が掲載されている。中日スポーツでの不定期コラム「ドアラのつぶやき」では、「ぼくのことを可愛がってくれてる」と森野との仲のよさをアピール。AllAboutのインタビューでは自分と森野との関係を「親友」と表現した。ラジオ番組『ドラゴンズワールド』のインタビューにて、森野はドアラについて「あいつしゃべらない。マスコットの中でもプロ意識が高い」とコメントを残しており、笑顔で笑いあう2人の間で何の言語が用いられているかは現在まで謎のままである。他に森繁和からも「しゃべったらどうだ?」と言われても一切喋らないのだが、落合博満とは唯一喋ることを落合自身が明かしており、主に私生活の事を喋るという[4]。
過去には元ドラゴンズ選手の高橋光信との仲も良く、2軍に降格された高橋を何も知らないドアラがベンチを探す写真が球団公式ブログに掲載されたこともあった。他に他球団の選手(種田仁、佐伯貴弘、アレックス・ラミレス)ともよく一緒の写真が撮られる。
好きな芸人は高田純次、球界マスコットのライバルは千葉ロッテマリーンズのCOOL(本人談)。2008年7月のCDデビューにあたって、ライバルはジェロ、憧れの歌手は水谷豊と語った。水谷が憧れである理由としては「かっこいい」からだそうである。
故郷には伝説とされている、ゴールデンドアラがいる。外見はドアラと類似しているが、ドアラよりも眉毛が太く、耳毛は垂れ下がるほど長い。また目が赤く光り、ユニフォームと帽子に金ラメが施されているなど、さらに濃いキャラクターである。背番号はないが、背中には「MASCOT 美」(ブラックホッシーのパロディ)と書かれている。2003年9月15日〜9月17日の対巨人戦に限りドアラを鍛えるべく現れ、その容姿に巨人選手等を唖然とさせた。彼を鍛え上げた後は故郷へ帰って行ったが、これ以後はドアラが絶好調のためか姿を現していない。
東京ヤクルトスワローズのつば九郎とは同期。『週刊ベースボール』誌上にて筆談形式の対談を行った事があるほか、2009年3月2日に発売されたドアラの著書『ドアラのへや――かくていしんこくむずかしい』とつば九郎の著書『つば九郎のおなか――しょくよくにまけました』(ともにPHP研究所)の出版記念イベントを一緒に行い、2014年11月28日には2人が共演するDVD『つば九郎&ドアラ 球界No.1マスコットは俺だ! 漢の十番勝負!』(ポニーキャニオン)が発売された。2019年4月7日には神宮球場にて「つば九郎25周年&ドアラ25周年 スペシャルイベント」が開催された[5]。また、2015年のシーズンオフからはドアラとつば九郎によるディナーショーが開催されており[6]、2017年からは福岡ソフトバンクホークスのハリーホークと千葉ロッテマリーンズのマーくんも参加している[7]。2021年・2022年のつば九郎の契約更改では、ドアラが「代理人」として交渉に同席した。
阪神タイガースのトラッキーとは非常に仲がよく、マスコット交流があるとよくパフォーマンスで張り合う。
広島東洋カープのマスコット・スラィリーとは、友情または親睦の証として、ユニフォームを脱ぎ裸体をドアラに見せ付け、文字通り「裸の付き合い」を行う。
読売ジャイアンツのジャビットとは良きライバルである。2009年の元日にドアラから読売グループのスポーツ報知宛てに届いた年賀状には「ジャビット君もばっちり決めてくるし、負けられません。」という宣戦布告とも取れる一文が書かれていた。しかし当のジャビットは至って冷静で、マスコット交流のときにはジャビットたちのダンスに乱入し邪魔をするドアラをジャビットがたしなめる場面も度々みられる。
横浜ベイスターズのホッシーファミリーとは、マスコット交流の際に様々なネタのコントで場内を楽しませるのが恒例となっている。
北海道日本ハムファイターズのマスコットキャラクター、B☆Bとも仲がよくマスコット交流があるとバク転対決を行う。
福岡ソフトバンクホークスのハリーホークとも仲が良く、2011年の日本シリーズではハリーがドアラをお姫様だっこする姿がしばしば見られた[8][9]。
競技は違うが、同じ名古屋をフランチャイズとするJリーグの名古屋グランパスのマスコット・グランパスくんとの交流も2006年以降行われている。グランパスくん一家がドラゴンズの試合に、ドアラ達がグランパスの試合をそれぞれ相互訪問している。ドアラ曰くグランパスくんのことを「師匠」とも呼んでいる。
ナゴヤドームの3回裏の攻撃終了時、ファンサービスとしてドアラのサインボールがチアドラゴンズのバズーカ砲によりスタンドに打ち込まれる。
8回表の攻撃終了後は一塁内野側で連続バック転の後、1回宙返りを試み、着地の良し悪しでドラゴンズの勝敗を占う。成功するとチアドラの歓喜の輪ができる。失敗するとメンバーからポンポンで叩かれる。一部のメンバーが散らかしたポンポンを拾うこともある。なお挑戦はガチンコで行われており、失敗も芝居ではなく本気で失敗している。不調により2軍落ちしたこともある。
セ・パ交流戦や日本シリーズなどで相手チームのマスコットが来場した際、三塁側相手チームマスコット、一塁側ドアラでバック転対決を行う(バック転ができる相手マスコットに限られる)。ただし、バック転にひねりを加える難易度の高い演技に挑んで失敗することもある。地方球場主催時やビジター球場では、芝の状態がナゴヤドームと違うことからひねりなしで行う事が多い。
ドラゴンズの選手が本塁打を打つと、その喜びを表すために連続バック転のパフォーマンスを本塁の近くで行っている。試合終了後のヒーローインタビューにドラゴンズの選手が呼ばれた時には、ドアラ人形つきのマイクが向けられる。ヒーローインタビューの後にお立ち台で選手と写真撮影を受けるが、一部選手(森野ら)からは腕で払いのけられてお立ち台から落とされるという仕打ちを受けている。
ドアラ自身は2008年のAll Aboutのインタビューで「星野監督に怒られた事はない」と語る一方「おちゃらけたことは拙いだろうな、と自主規制していた」とも振り返っている。
お得意の敬礼ポーズは映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』で青島刑事が怪我をして室井の車で運ばれて行く際、道路で警備中の警察官が車に向かって敬礼をしていたシーンを参考にしたとのこと。
2007年、オフ中の地道な仕事をこなしながら映画やアニメで忍者が雲隠れをする際の「ドロン!」ポーズを会得。同年のパフォーマンスの方向性は、志村けんを基本とし、小島よしお、藤崎マーケットを取り入れている。また、時折パントマイム芸を披露する。2008年からは「1・2・3・ドアラー!」やインパルス・堤下敦のティディベアなどを披露している。2009年にはオードリー・春日俊彰の「鬼瓦!」ポーズも披露。
2022年、97年以来継続してきた7回終了時のバク転パフォーマンスを終了すると発表。理由は本人曰く「球団から体を気づかってもらった。まだ自信はあったけど、色んな人に迷惑をかけてるしな~と」とのこと[10]。
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