Loading AI tools
谷川流による日本のライトノベルシリーズ ウィキペディアから
涼宮ハルヒシリーズ(すずみやハルヒシリーズ)は、『涼宮ハルヒの憂鬱』(すずみやハルヒのゆううつ)をはじめとした日本のライトノベルシリーズ。作者は谷川流、イラストはいとうのいぢ。角川スニーカー文庫(角川書店)より2003年6月から刊行されている。2019年1月からは角川文庫からも刊行されている。
涼宮ハルヒシリーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャンル | 学園[1]、SF[1]、セカイ系[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小説 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 谷川流 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | いとうのいぢ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | 角川書店→KADOKAWA | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
掲載誌 | ザ・スニーカー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | 角川スニーカー文庫、角川つばさ文庫、角川文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
連載期間 | 2003年6月号 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2003年6月10日 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 既刊13巻(2024年11月現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
テンプレート - ノート | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロジェクト | ライトノベル・漫画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポータル | ライトノベル・漫画 |
第8回スニーカー大賞<大賞>作品。『このライトノベルがすごい!』2005年版で作品部門第1位。
エキセントリックな女子高校生・涼宮ハルヒが設立した学校非公式クラブSOS団のメンバーを中心に展開する、「ビミョーに非日常系学園ストーリー」[3]。物語は、ごく普遍的な高校生活の緻密な描写と、実は荒唐無稽な展開を組み合わせた内容となっており[4]、男子高校生キョンの視点から一人称形式で進行する。
作者の谷川は「『うる星やつら』、高橋留美子さんのというよりもむしろ無意識に出てしまっているのは押井守さんのほうです。『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が好きだった」と話している[5]。
2005年9月にはツガノガクによる漫画版が『月刊少年エース』にて連載開始。2006年4月よりテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が独立UHF局をはじめとする各局で放送された。2009年4月よりテレビアニメが2006年版の回に新作を加えて放送された。さらに、劇場版『涼宮ハルヒの消失』が2010年2月6日より公開された。
スピンオフ作品のアニメ化もなされており、2009年には『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』『にょろーん、ちゅるやさん』がYouTubeで配信されたほか、2015年には『長門有希ちゃんの消失』がテレビアニメ化された。
2017年4月から、『World Trek English Communication』(桐原書店 刊)に高校英語教材として『Haruhi, an Amazing Girl』という名前で載っている(ライトノベル1巻にて、キョンがハルヒに会うところのみ)。
2019年には1月から5か月連続刊行(毎月2巻ごと刊行)として角川文庫からも『涼宮ハルヒシリーズ』が刊行された。表紙は岩倉しおりの写真を使用しているほか、各巻に解説が収録されている[6]。
タイトルについて谷川は作品を無題で書き続け印刷をしたが、応募する際に「無題で応募するのはダメだろう」と考え、本棚にあった吉野朔実の『栗林かなえの犯罪』が目に留まり「よしこれをパクろう!」として『涼宮ハルヒの憂鬱』となった[7]。
第1作である『涼宮ハルヒの憂鬱』は第8回スニーカー大賞<大賞>を受賞[8]。他『このライトノベルがすごい!』2005年版で作品部門1位を獲得したのをはじめとし[9]、2006年版で6位[10]、2007年版[11]、2008年版でそれぞれ2位[12]と常に上位をキープしており、2005年版から4年連続でベスト10入りした唯一の作品であった[注 1]。また2012年版でも8位を獲得している[13]。
ライトノベルの中では最も成功した作品のひとつであるとも評される[4]。天真爛漫なヒロインに周囲が振り回されるという「お祭り騒ぎ的な要素」が、ヒット当時の時代性に合致していたとも言われる[14]。
『涼宮ハルヒの驚愕』の初版部数は前後編ともに51万3000部で、2018年の時点でも破られていないライトノベル史上最多の記録を打ち立てた[15]。
2011年6月時点で文庫本の累計発行部数は800万部を突破し[15]、2017年12月時点で全世界シリーズ累計発行部数は2000万部を突破している[16]。
テレビアニメの放送後、2007年4月に出版された第9巻『涼宮ハルヒの分裂』を境に4年間に渡って新刊の発表が中断されていたが、2010年4月30日発売の『ザ・スニーカー』2010年6月号にて、続刊の内容の一部が先行掲載され[注 2]、翌年の2011年5月25日[注 3]に第10・11巻となる『涼宮ハルヒの驚愕』前後編がアジア5か国・地域で同時に[17]出版された。
その2年後の2013年4月26日「いとうのいぢ画集 ハルヒ百花」で短編が掲載。
さらに約5年後、休刊となった雑誌「ザ・スニーカー」が、30周年を記念して1号限りの復活が決定したため、2018年10月31日に特別号「ザ・スニーカーLEGEND」において書き下ろし短編「七不思議オーバータイム」が掲載された。
そして、その約1年半後である2020年11月25日には、新刊である第12巻『涼宮ハルヒの直観』が発売された。前作から約9年半振りの新刊発売である[18]。
「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
高校入学早々、この突飛な自己紹介をした涼宮ハルヒ。美少女なのだが、その性格・言動は変人そのものであり、クラスの中で孤立していた。しかし、そんなハルヒに好奇心で話しかけた「ただの人間」である、キョンとだけは会話をするようになる。
ゴールデンウィークも過ぎたある日、校内に自分が楽しめる部活がないことを嘆いていたハルヒは、キョンの発言をきっかけに自分で新しい部活を作ることを思いつく。キョンを引き連れて文芸部部室を占領し、また、唯一の文芸部員であった長門有希を巻き込み、メイド兼マスコットとして上級生の朝比奈みくるを「任意同行」と称し拉致。さらに5月という中途半端な時期に転校してきたという理由で古泉一樹(ハルヒ曰く「謎の転校生」)を加入させ、「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的とした新クラブ「SOS団」を発足させる。
ところが団員として集まったキョン以外の3人は、それぞれ本物の宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンはSOS団の結成と前後して、3人からそれぞれ正体を打ち明けられる。彼らが言うには、ありふれた日常に退屈し非日常を渇望しているハルヒこそ、彼らにとって解析不可能な超常現象を引き起こす原因となっている未知の存在なのだが、ハルヒ本人にはその自覚がないのだといい、彼らはそのことを彼女自身に悟られずに観察するため派遣されてきたのだという。当初は虚偽申告だと思っていたキョンも、間もなく実際に超常現象に巻き込まれて命の危険に晒されたことにより、彼らの言葉を信じざるを得なくなる。
そしてキョンとSOS団の団員たちは、非日常を待ち望んでいるハルヒ本人に事実を悟られないように注意しつつ、ハルヒ自身が無自覚な発生源となっている超常現象を秘密裏に解決したり、宇宙人や未来人や超能力者たちの勢力の思惑に振り回されたり、ハルヒが気紛れで引き起こしたり持ち込んだりする日常的なトラブルに付き合ったりする日々を過ごすことになる。
「3年前」という表記は、第1巻『憂鬱』時から見て3年前を指す。
原作の発表順は作中の時系列に基づいておらず、しばしば月日を遡って過去の出来事が描かれたり、また作中の登場人物がタイムトラベルによって過去の時代に関わったりする。2006年のテレビアニメ版でも同様の手法が採用された。原作での作品内の時系列順に並べると以下のようになる。学年はハルヒの学年。
学年 | 時期 | タイトル | 収録巻 |
---|---|---|---|
中学1年 | 7月 | 笹の葉ラプソディ(時間遡航時) | 3巻『退屈』 |
涼宮ハルヒの消失(時間遡航時) | 4巻『消失』 | ||
中学3年 | 不明 | 涼宮ハルヒの分裂(キョンの回想、夢) | 9巻『分裂』 |
9月 | Rainy Day | 『驚愕』初回特典『秘話』 | |
3月 | 編集長★一直線!(キョンの小説) | 8巻『憤慨』 | |
高校1年 | 4 - 5月 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 1巻『憂鬱』 |
6月 | 涼宮ハルヒの退屈 | 3巻『退屈』 | |
7月 | 笹の葉ラプソディ | 3巻『退屈』 | |
ミステリックサイン | |||
孤島症候群 | 3巻『退屈』 | ||
8月 | エンドレスエイト | 5巻『暴走』 | |
11月 | 涼宮ハルヒの溜息 | 2巻『溜息』 | |
朝比奈ミクルの冒険 Episode 00 | 6巻『動揺』 | ||
ライブアライブ | 6巻『動揺』 | ||
射手座の日 | 5巻『暴走』 | ||
サムデイ イン ザ レイン | 「ザ・スニーカー」2006年8月号掲載 | ||
12月 | 涼宮ハルヒの消失 | 4巻『消失』 | |
涼宮ハルヒの陰謀(時間遡航時) | 7巻『陰謀』 | ||
ヒトメボレLOVER | 6巻『動揺』 | ||
雪山症候群 | 5巻『暴走』 | ||
猫はどこに行った? | 6巻『動揺』 | ||
1月 | 涼宮ハルヒの陰謀(キョンの回想) | 7巻『陰謀』 | |
あてずっぽナンバーズ | 12巻『直観』 | ||
朝比奈みくるの憂鬱 | 6巻『動揺』 | ||
2月 | 涼宮ハルヒの陰謀 | 7巻『陰謀』 | |
3月 | 編集長★一直線! | 8巻『憤慨』 | |
ワンダリング・シャドウ | 8巻『憤慨』 | ||
高校2年 | 4月 | 涼宮ハルヒの分裂 | 9巻『分裂』 |
涼宮ハルヒの驚愕 | 10巻『驚愕(前)』 11巻『驚愕(後)』 | ||
5月 | 七不思議オーバータイム | 12巻『直観』 | |
5月下旬 - 6月上旬[注 13] | 鶴屋さんの挑戦 | 12巻『直観』 | |
番外編 | 不明[注 14] | 涼宮ハルヒ劇場 | 「ザ・スニーカー」2004年8月号掲載 |
帰ってきた涼宮ハルヒ劇場 | 「ザ・スニーカー」2006年6月号掲載 | ||
『ライトノベル研究序説』の「ラノベキャラは多重作品世界の夢を見るか?」(川崎拓人/飯倉義之)の項には、作品におけるキャラクター性の強さはもちろん、並行世界を生み出しえるハルヒの能力に触れ、様々なシチュエーションに展開可能な、メディアミックスとの親和性が高い作品であると述べられた[59]。同書で井上乃武は、作品の「語りの相対性」からキョンの語りの外部にある現象を読み取ることが可能になる一方、キョンの主観と彼によって語られる「事件」が不可分のものであり、この語りと「事実」の不可分性によって本作がキョンの願望の実現したものであることが示されるが、このようなキョンの主観性が、単なるキョン個人の主観性に留まらない、自らの「現実」理解を暗黙のうちに絶対化する「作者」というもう一つの主体をキョンの背後に隠蔽しているとしている[59]。また、同書で久米依子は、旧来のジェンダー秩序の基本構造は変えずに、時代に適合した対関係が構築されているライトノベルの例に本作を挙げ、ハルヒの自己中心的な言動に大して抵抗もせず従うキョンの関係は、従来の男女の階層的関係が逆転しているかにみえるが、その関係は詳細にみればキョンにとっても都合のいいものであることがわかると述べている[59]。
個性的なヒロインに比べ、主体的な活躍をしない主人公が今どきの読者から感情移入される一因となったようであると『ライトノベル文学論』の中で、読者の意見を参考にした榎本秋に分析されている[60]。
タイトルは「涼宮ハルヒの○○」と固定されており、主にその表題作でのハルヒの感情や状況を表している。
2024年11月29日現在、角川スニーカー文庫版は既刊13巻、角川つばさ文庫版は既刊1巻、角川文庫版はスニーカー文庫版驚愕の前・後編が合本化され1冊に収められたため既刊11巻となっている。
巻数 | タイトル | 収録作品 | 初出 | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
角川スニーカー文庫版 | |||||||
1 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 2003年6月10日[61] | 2003年6月6日[62] | 4-04-429201-9 | スニーカー編集部による解説が掲載されている。 | ||
2 | 涼宮ハルヒの溜息 | 2003年10月1日[61] | 2003年9月30日[63] | 4-04-429202-7 | |||
3 | 涼宮ハルヒの退屈 | 涼宮ハルヒの退屈 | 『ザ・スニーカー』2003年6月号 | 2004年1月1日[64] | 2003年12月27日[65] | 4-04-429203-5 | 『涼宮ハルヒの退屈』は、角川つばさ文庫のつばさスペシャル 『きみが見つける物語 あこがれのハイスクールライフ!』にも収録。 |
笹の葉ラプソディ | 『ザ・スニーカー』2003年8月号 | ||||||
ミステリックサイン | 『ザ・スニーカー』2003年10月号 | ||||||
孤島症候群 | 書き下ろし | ||||||
4 | 涼宮ハルヒの消失 | 2004年8月1日[64] | 2004年7月31日[66] | 4-04-429204-3 | |||
5 | 涼宮ハルヒの暴走 | エンドレスエイト | 『ザ・スニーカー』2003年12月号 | 2004年10月1日[64] | 2004年9月30日[67] | 4-04-429205-1 | 『エンドレスエイト』は、角川文庫のSFアンソロジー 『不思議の扉 時間がいっぱい』にも収録。 |
射手座の日 | 『ザ・スニーカー』2004年4・6月号 | ||||||
雪山症候群 | 書き下ろし | ||||||
6 | 涼宮ハルヒの動揺 | ライブアライブ | 『ザ・スニーカー』2004年12月号 | 2005年4月1日[64]00 | 2005年3月31日[68] | 4-04-429206-X | |
朝比奈ミクルの冒険 Episode 00 | 『ザ・スニーカー』2004年2月号 | ||||||
ヒトメボレLOVER | 『ザ・スニーカー』2004年10月号 | ||||||
猫はどこに行った? | 書き下ろし | ||||||
朝比奈みくるの憂鬱 | 『ザ・スニーカー』2005年2月号 | ||||||
7 | 涼宮ハルヒの陰謀 | 2005年9月1日[69] | 2005年8月31日[70] | 4-04-429207-8 | |||
8 | 涼宮ハルヒの憤慨 | 編集長★一直線! | 『ザ・スニーカー』2005年6・8・10・12月号 | 2006年5月1日[69] | 2006年5月1日[71] | 4-04-429208-6 | |
ワンダリング・シャドウ | 『ザ・スニーカー』2006年2・4月号 | ||||||
9 | 涼宮ハルヒの分裂 | 2007年4月1日[72] | 2007年4月1日[73] | 978-4-04-429209-6 | |||
10 11 |
涼宮ハルヒの驚愕 (初回限定版) |
涼宮ハルヒの驚愕(前) | 2011年5月25日[74] | 2011年5月25日[75] | 978-4-04-429210-2 | 『分裂』から連続する物語であり、 章も前作の続き(第四章)から始まっている[注 15]。 | |
涼宮ハルヒの驚愕(後) | |||||||
Rainy Day | 特典小冊子『涼宮ハルヒの秘話』に収録 | ||||||
10 | 涼宮ハルヒの驚愕(前) | 2011年6月15日 | 2011年6月15日[77] | 978-4-04-429211-9 | 内容は初回限定版に収録された特典小冊子に付属する短編は、 収録されない以外は同じ仕様である。[注 16] | ||
11 | 涼宮ハルヒの驚愕(後) | 2011年6月15日 | 2011年6月15日[78] | 978-4-04-429212-6 | |||
12 | 涼宮ハルヒの直観 | あてずっぽナンバーズ | 『いとうのいぢ画集 ハルヒ百花』 | 2020年11月25日 | 2020年11月25日[79] | 978-4-04-110792-8 | |
七不思議オーバータイム | 『ザ・スニーカーLEGEND』 | ||||||
鶴屋さんの挑戦 | 書き下ろし
| ||||||
13 | 涼宮ハルヒの劇場 | ファンタジー篇 | 『ザ・スニーカー』2004年8月号掲載、2008年12月号再掲載 E ザ・スニーカー100号記念アンソロジーに収録 ISBN 978-4-04-474813-5) |
2024年11月29日[80] | 978-4-04-115439-7 | ||
ギャラクシー篇 | |||||||
ワールドトリップ篇 | 書き下ろし | ||||||
エスケープ篇 | |||||||
角川つばさ文庫版 | |||||||
1 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 2009年6月15日[81] | 978-4-04-631028-6 | 小学生向けに漢字にルビをつけて 読みやすくし、一部表現を変えてある。 | |||
角川文庫版 | |||||||
1 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 2019年1月25日 | 2019年1月24日[82] | 978-4-04-106773-4 | スニーカー文庫版より 表紙絵・口絵・挿絵を除かれ 表紙は岩倉しおりの写真に変更されている(以後刊同)。 解説を編集部から筒井康隆に差し替えている。 | ||
2 | 涼宮ハルヒの溜息 | 2019年1月25日 | 2019年1月24日[83] | 978-4-04-106771-0 | あとがきが削除され、 松村沙友理による解説が挿入されている。 | ||
3 | 涼宮ハルヒの退屈 | 2019年2月25日 | 2019年2月23日[84] | 978-4-04-106772-7 | あとがきが削除され、 はやみねかおるによる解説が挿入されている。 | ||
4 | 涼宮ハルヒの消失 | 2019年2月25日 | 2019年2月23日[85] | 978-4-04-106770-3 | あとがきが削除され、 尾崎世界観による解説が挿入されている。 | ||
5 | 涼宮ハルヒの暴走 | 2019年3月25日 | 2019年3月23日[86] | 978-4-04-107418-3 | あとがきが削除され、 平野綾による解説が挿入されている。 | ||
6 | 涼宮ハルヒの動揺 | 2019年3月25日 | 2019年3月23日[87] | 978-4-04-107419-0 | あとがきが削除され、 辻真先による解説が挿入されている。 | ||
7 | 涼宮ハルヒの陰謀 | 2019年4月25日 | 2019年4月24日[88] | 978-4-04-107420-6 | あとがきが削除され、 最果タヒによる解説が挿入されている。 | ||
8 | 涼宮ハルヒの憤慨 | 2019年4月25日 | 2019年4月24日[89] | 978-4-04-107421-3 | あとがきが削除され、 宇野常寛による解説が挿入されている。 | ||
9 | 涼宮ハルヒの分裂 | 2019年5月25日 | 2019年5月24日[90] | 978-4-04-107422-0 | あとがきが削除され、 岩井勇気による巻末エッセイが挿入されている。 | ||
10 | 涼宮ハルヒの驚愕 | 2019年5月25日 | 2019年5月24日[91] | 978-4-04-107423-7 | 角川文庫版は前・後編合本されている。 あとがきが削除され、 大森望による解説が挿入されている。 | ||
11 | 涼宮ハルヒの直観 | 2024年11月25日 | 2024年11月24日[92] | 978-4-04-111430-8 | あとがきが削除され、 相沢沙呼による解説が挿入されている。 | ||
2006年4月から7月にかけて、『涼宮ハルヒの憂鬱』と題して放送された。全14話。原作第1巻『憂鬱』に加え、第3巻『退屈』・第5巻『暴走』・第6巻『動揺』の一部に沿った内容と、原作者脚本によるオリジナル・ストーリー(「サムデイ イン ザ レイン」)から構成される。
2009年4月からは、2006年の放送分に新エピソード(原作第2巻『溜息』、第3巻『退屈』・第5巻『暴走』の一部に沿った内容)を加えた全28話が時系列に沿って放送された。
ぷよによるスピンオフコミック『長門有希ちゃんの消失』のアニメ化となる。2015年4月から7月までTVアニメとして放送された。10月には原作コミックスにOVAが発売された。OVA含め全17話。
2010年2月6日に劇場版アニメ『涼宮ハルヒの消失』が公開された。テレビアニメ版の流れを汲みつつ、原作第4巻『消失』の内容を映像化したもの。
2009年2月から5月にかけてYouTube上で配信されたWebアニメ。ぷよによるスピンオフコミック『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』のアニメ化である。
2009年2月から5月にかけてYouTube上で配信されたWebアニメ。えれっとによるスピンオフコミック『にょろーん☆ちゅるやさん』のアニメ化である。
みずのまことによる漫画化作品。『月刊少年エース』2004年5月号より連載開始、同年12月号で終了となった。
単行本は全1巻だが絶版のため、通常の書店での入手は完全に不可能である。また、2004年9月号掲載分(5話)までは単行本に収録されているが、以降の未収録分についての単行本化は無いことを、後にみずのが自身で運営していたブログで公言している。他方で角川書店はこの「みずのまこと版」について連載終了以降はさながら「最初から全く存在していない」という扱いを徹底しており、また打ち切り以後に関係者が表でこの「みずのまこと版」を語ったこともなく、打ち切りの真相については説や噂の域を出るものは無い。
1巻には原作第1巻『憂鬱』の半分と原作第3巻『退屈』収録の「涼宮ハルヒの退屈」、「笹の葉ラプソディ」が収録されている。時系列順に話が展開されていない(『憂鬱』の間に「笹の葉ラプソディ」、「涼宮ハルヒの退屈」という順に収録されている)。
この「みずのまこと版」については、ジャーナリストの安藤健二が独自に取材・分析を行った内容が、安藤の著書『封印作品の憂鬱』(洋泉社)に収録されている[93]。これによると、当時の角川グループ内で外様扱いされていた角川スニーカー文庫発の作品であったため冷遇されていた原作が、アニメ化が決定したためにわかに注目され、メディアミックス戦略の一環としてより原作にフィットした漫画家に変更する意向があったのではないかと、安藤は推測している。「連載中にみずのが、性的描写を含む『ハルヒ』の同人誌を発売したため」という説もあったが、安藤が入手して確認した当該同人誌(『悠々自適』[94])はソフトな内容であり、その説は的はずれとして否定されている。他方では、同人誌の内容の如何や出版社の販売戦略を言う以前に、連載期間中に『ハルヒ』の二次創作である同人誌を発行したことそれ自体が契約違反となり、契約と連載の打ち切りの原因になったという説も存在しており、たとえば古書や同人誌の専門店であるまんだらけの当該同人誌の紹介文では、同書にまつわるいわくとしてこの説に言及している[94]。上述のとおり本作におけることの真相は定かではない。みずのまことが同人誌を書いた時点で、それを禁止する契約があったことを確認できる事実はなく、それ以後になって、そのような同人誌の出ることを問題視した角川側が厳しく条項を定めた契約を作ったという事実も確認できない。だが、すくなくとも、いつの時点からか角川がそういうことを禁止する契約を漫画家とかわすようになっていることは以下立証されている。ハルヒシリーズに直接かかわってはいないものの、同じく角川書店によって本作(みずのまこと版)よりも後に展開されたメディアミックス企画『ストライクウィッチーズ』において、その漫画化作品の1つを担当していた京極しんが、雑誌連載末期に自身のブログの中で、自らが漫画化を担当している作品の二次創作で同人イベントに参加するのは困難であることや、商業連載で描いた『ストライクウィッチーズ』のキャラクター[注 17]について連載終了後には一切描くことができなくなるであろうという旨のことを記しており、つまりは漫画化作品の連載に際して角川書店と交わす契約で、漫画家には自身が漫画化を担当した作品・キャラクターを利用した同人活動や二次創作について厳しい制限が義務付けられている事を暗に示唆している[注 18]。
ツガノガクによる漫画化作品。『月刊少年エース』2005年11月号より連載開始。また『月刊少年エース』増刊『エースアサルト』でも2007年SUMMER号より読切を連載していたが2009年SPRING号で『エースアサルト』の刊行が終了したことにより連載終了した。『月刊少年エース』では連載を継続していたが、ストーリーが原作(2013年9月現在の最新刊である涼宮ハルヒの驚愕の最後まで)に追いついてしまったことから、2013年11月号にて『第一部完』と題してひとまずの最終回を迎えた[96]。ただし、最終回後に月刊少年エース2014年2月号にて涼宮ハルヒの驚愕の初回限定盤特典冊子『涼宮ハルヒの秘話』に収録された『Rainy Day』のエピソードをコミカライズしたものが掲載されている。 単行本20巻の刊行に際しても第一部完と称しており、後の展開に含みをもたせている[97]。またアニメ公式ファンブック「涼宮ハルヒの公式」等に番外編を掲載している。
上述の「みずのまこと版」で漫画化されている部分も含めて完全に仕切り直しの内容となった。また、原作やアニメ(2006年版)とも異なり、ほぼ時系列順に話が展開されている[注 19]。また、アニメ版でのオリジナル脚色が取り入れられているエピソード、漫画オリジナルのエピソードもある[注 20]。
連載当初は、ストーリー展開が大きく異なる(故の矛盾がある)個所や、アニメとキャラクターデザインの違い(キョン・長門・朝倉など)などが多数見られたが、単行本2巻の巻末話からアニメ版に準拠したキャラクターデザインで描かれるようになり、現在は原作ともほぼ同じストーリー、同じデザインとなっている。また、パラレル番外編という、パラレルワールドを描いた漫画オリジナル作品が描かれる。
既刊8巻の時点で累計発行部数は350万部を突破している[98]。
『凉宫春日的忧郁』のタイトルで、広州天聞角川動漫が中華人民共和国で発行していた『天漫』(後に『天漫・赤風』と改称)に創刊号(2011年9月号)より掲載されていた[119][120][121][122]。しかし、2012年4月号より休載[123][124]されることが多くなり、さらに『天漫・赤風』は2014年5月号を持って休刊[125]したため、以降の動向は不明。Summer Zoo(夏天島工作室)という漫画制作プロダクションが担当しており、監督は姚非拉、作画は豚宝。未単行本化。
ぷよによるパロディギャグ漫画。
『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』のスピンオフ。
ぷよによる涼宮ハルヒちゃんの憂鬱からさらに派生したパロディギャグ漫画。こちらも涼宮ハルヒちゃんの憂鬱のスピンオフだが、世界観は涼宮ハルヒちゃんの憂鬱と同一。隔月刊雑誌『アルティマエース』2012年Vol.4号(2012年4月18日発売)から2012年Vol.7号(2012年10月18日発売)まで連載された。掲載誌休刊に伴う連載終了で、全4話となっている。古泉一樹くんの陰謀はアルティマエースVol.7号の624頁において作者のぷよから涼宮ハルヒちゃんの憂鬱の単行本に収録されると告知され、涼宮ハルヒちゃんの憂鬱のコミックス第9巻に収録された。主人公は古泉一樹で、森園生、新川を交え機関内の日常をギャグ調に描いている。
えれっとによるパロディ4コマ漫画作品。元は同人誌として発行されていた二次創作漫画だったが、その後『月刊コンプエース』2008年11月号より2009年10月号まで連載された。全12話、全1巻。
アニメ・漫画・ゲームを含めたタイトルを、作品内の時系列順に並べると以下のようになる。学年はハルヒの学年。
学年 | 時期 | タイトル | 収録巻 |
---|---|---|---|
中学1年 | 7月 | 笹の葉ラプソディ(時間遡航時) | 3巻『退屈』 |
涼宮ハルヒの消失(時間遡航時) | 4巻『消失』 | ||
中学3年 | 不明 | 涼宮ハルヒの分裂(キョンの回想、夢) | 9巻『分裂』 |
9月 | Rainy Day | 『驚愕』初回特典『秘話』 | |
3月 | 編集長★一直線!(キョンの小説) | 8巻『憤慨』 | |
高校1年 | 4 - 5月 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 1巻『憂鬱』 |
6月 | 涼宮ハルヒの退屈 | 3巻『退屈』 | |
7月 | ノウイング・ミー、ノウイング・ユー | 漫画3巻 (漫画オリジナルストーリー) | |
笹の葉ラプソディ | 3巻『退屈』 | ||
ミステリックサイン | |||
ミステリックサインおかわり | 漫画4巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
孤島症候群 | 3巻『退屈』 | ||
7 - 8月 | 涼宮ハルヒの直列 | DSゲーム『直列』 (ゲームオリジナルストーリー) | |
涼宮ハルヒの並列 | Wiiゲーム『並列』 (ゲームオリジナルストーリー) | ||
涼宮ハルヒの直列(冒頭) | DSゲーム『直列』 (ゲームオリジナルストーリー) | ||
8月 | エンドレスエイト | 5巻『暴走』 | |
野良猫シャミセンの人生観 | 漫画5巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
10月 | ゲット・イン・ザ・リング | ||
涼宮ハルヒの激動 | Wiiゲーム『激動』 (ゲームオリジナルストーリー) | ||
11月 | 涼宮ハルヒの溜息 | 2巻『溜息』 | |
涼宮ハルヒの約束 | PSPゲーム『約束』 (ゲームオリジナルストーリー) | ||
朝比奈ミクルの冒険 Episode 00 | 6巻『動揺』 | ||
ショー・マスト・ゴー・オン | 漫画6巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
ライブアライブ | 6巻『動揺』 | ||
サウンドアラウンド(トラック1 - トラック2) | ドラマCD 『サウンドアラウンド』 | ||
テイルズ・フロム・ザ・サウザンド・レイクス | 漫画6巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
射手座の日 | 5巻『暴走』 | ||
射手座の後日 | 漫画7巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
サムデイ イン ザ レイン | 「ザ・スニーカー」2006年8月号掲載 | ||
12月 | 涼宮ハルヒの消失 | 4巻『消失』 | |
涼宮ハルヒの消失〜アナザーデイ〜[注 21] | 漫画9巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
涼宮ハルヒの追想 | PSP&PS3ゲーム『追想』 (ゲームオリジナルストーリー) | ||
ヒトメボレLOVER | 6巻『動揺』 | ||
雪山症候群 | 5巻『暴走』 | ||
猫はどこに行った? | 6巻『動揺』 | ||
1月 | レッドデータ・エレジー | 漫画11巻 (漫画オリジナルストーリー) | |
あてずっぽナンバーズ | いとうのいぢハルヒ画集 『ハルヒ百花』所収 | ||
朝比奈みくるの憂鬱 | 6巻『動揺』 | ||
2月 | 涼宮ハルヒの陰謀 | 7巻『陰謀』 | |
3月 | 編集長★一直線! | 8巻『憤慨』 | |
毒々ハウスへようこそ[注 22] | 漫画13巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
ワンダリング・シャドウ | 8巻『憤慨』 | ||
高校2年 | 4月 | 涼宮ハルヒの分裂 | 9巻『分裂』 |
涼宮ハルヒの驚愕 | 10巻『驚愕(前)』 11巻『驚愕(後)』 | ||
5月 | 七不思議オーバータイム | 「ザ・スニーカーLEGEND」掲載 | |
番外編 | 不明 (『雪山症候群』以前) |
涼宮ハルヒ劇場 | 「ザ・スニーカー」2004年8月号掲載 |
帰ってきた涼宮ハルヒ劇場 | 「ザ・スニーカー」2006年6月号掲載 | ||
不明 (『サムデイ イン ザ レイン』以降) |
サウンドアラウンド(トラック3 - トラック9) | ドラマCD 『サウンドアラウンド』 | |
不明 (『陰謀』以降) |
涼宮ハルヒの戸惑 | PS2ゲーム『戸惑』 (ゲームオリジナルストーリー) | |
不明 | パラレル番外編 I シンデレラストーリーは突然に |
漫画8巻 (漫画オリジナルストーリー) | |
パラレル番外編 II みくるンダラー・ベイビー | |||
パラレル番外編 III 明治三十八年からの電信ありき、本日天気晴朗なれど波高し |
漫画9巻 (漫画オリジナルストーリー) | ||
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.