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日本のオリジナルビデオ(スーパー戦隊シリーズ) ウィキペディアから
スーパー戦隊Vシネマ(スーパーせんたいブイシネマ)は、特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」のオリジナルビデオ作品シリーズ。
1996年、『超力戦隊オーレンジャー』の本放送終了後にスーパー戦隊シリーズの放送20周年記念として、オリジナルビデオ『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』が発売されたのが、本シリーズの始まりである。当時、スーパー戦隊シリーズの劇場版上映枠だった「東映まんがまつり」が「東映アニメフェア」に移行し、別枠で「東映スーパーヒーローフェア」があったとはいえ映画化作品の上映機会が減っていた一方、スーパー戦隊シリーズのビデオ販売やレンタルの成績は好調だった[1]。そのような中で東映と小学館が共同で実施した『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のオリジナルビデオプレゼントには、東映側の予想を大幅に上回る10万本近い応募が集まり、これがきっかけとなって映画ではないビデオ作品制作の企画が立てられることになった[2][3][1]。
当初、シリーズ名称はスーパー戦隊OVシリーズだったが、『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』以降はスーパー戦隊Vシネマに改称された[3][1]。また、発売は基本的にテレビシリーズ終了後の3月だったが、これはテレビシリーズの放送局であるテレビ朝日と東映の契約上、本放送中作品のオリジナルビデオを発売できなかった事情による[2]。2003年以降はテレビシリーズ本放送期間中にテレビシリーズのDVD発売と劇場版の公開、テレビシリーズ終了後に劇場版のDVDとVシネマ版が発売される形式が定着している。ただし、『救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士』(本放送中の7月)や『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』(本放送中の8月)のように変則的なリリースもあった[3]。『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕』以降の作品はテレビシリーズ終了後の6月に発売されている[3]。『10 YEARS AFTER』シリーズの発売時期は固定されておらず、『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』は初めて秋(10月)の発売となった。
『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』以降、VSシリーズと帰ってきたシリーズが一本化され、Vシネマ作品を劇場先行公開するVシネクスト枠で公開されている[4]。
過去にはテレビ朝日系列でも一部の作品が放送されたこともあり、2010年には『スーパー戦隊VSシリーズ劇場』と銘打ち、『オーレンジャー』から『獣拳戦隊ゲキレンジャー』までのVシネマ作品が放映された。
当初はVHSとレーザーディスクを中心にリリースされていたが、2000年の『ゴーゴーファイブVSギンガマン』でレーザーディスクでの、2005年の『デカレンジャーVSアバレンジャー』でVHSでのリリースをそれぞれ終了。2001年にはそれまでの全作品をDVDメディアで再リリースした。DVDで再リリースされたVSシリーズのうち、Vシネマとして制作された作品のパッケージでは、背表紙の部分に「東映VCINEMA」の表記があり、東映Vシネマのシリーズという扱いとなっている。ただし一部の作品では「スーパー戦隊OVシリーズ」という表記が使われているものもある。
また2004年にはこれらの全作品がレンタル解禁され、スーパー戦隊Vシネマは全作品のDVDがレンタル可能となった。この他、2006年の『マジレンジャーVSデカレンジャー』ではDVD以外にUMDメディアでのリリースも行われた。
Blu-ray Disc(BD)としては2013年の『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』からリリースを開始。それ以前のシリーズ作品については、2016年3月・4月に2つのBOXに分割収録した「スーパー戦隊 V CINEMA & THE MOVIE Blu-ray BOX」がリリースされた[注釈 12]。
スーパー戦隊Vシネマからの派生企画で、2017年まで連年制作された。いずれも上映時間が60分前後と短めであり、公開から早期の映像ソフト化を前提としているため、鑑賞料金が従来より安価の特別料金に設定されている[13]。
「スーパー戦隊VSシリーズ」は3月にリリースされていたが、「スーパー戦隊祭」は毎年1月下旬に公開されるため、『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』を除き、放送開始前の最新戦隊もゲスト出演する[5][13]。ただし、タイトル表記の2戦隊とは原則直接共闘および対面はしない[注釈 13]。登場も変身後の姿のみだが、声はオリジナルキャストが担当しており、これが戦隊としての初アフレコとなる[5][注釈 14]。
2018年は上記『帰ってきたシリーズ』も含めて制作されていないが、その理由について白倉伸一郎は「新戦隊VS新戦隊(次作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)と前戦隊VS前々戦隊(『キュウレンジャー』と『ジュウオウジャー』)もあるとワケ分からないです。他にも理由はあるが同じフォーマット同士で成立するVSは、従来のフォーマット崩しを意図するキュウレンには合わないと感じる」と、自身のTwitterアカウントで語っている[14]。
2020年と2021年は『スーパー戦隊祭』と同様のフォーマットの冬映画興行が再開されたが、興行名はいずれも異なっている。以降、放送開始前の最新戦隊は、メイン作品へゲスト出演しない代わりに、単独の短編作品が併映される形に改められている。本節ではこれらの興行についても取り扱う。
スーパー戦隊シリーズとメタルヒーローシリーズのクロスオーバー作品。『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』と『宇宙刑事 NEXT GENERATION』の好評を受けて制作された企画である[16][17]。『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』はこの一編としても制作された。
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