宋家豪

台湾のプロ野球選手 (1992-) ウィキペディアから

宋家豪

宋 家豪(ソン・チャーホウ、1992年9月6日 - )は、台湾中華民国)・台東県出身のプロ野球選手投手)。右投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

概要 東北楽天ゴールデンイーグルス #43, 基本情報 ...
宋 家豪
東北楽天ゴールデンイーグルス #43
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基本情報
国籍 中華民国台湾
出身地 台東県
生年月日 (1992-09-06) 1992年9月6日(32歳)
身長
体重
185 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2015年
初出場 2017年8月11日
年俸 9000万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイ
WBC 2017年2023年
プレミア12 2015年
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概要 宋 家豪, 各種表記 ...
宋 家豪
各種表記
繁体字 宋 家豪
拼音 Sòng Jiāháo
注音符号 ㄙㄨㄥˋㄐㄧㄚㄏㄠˊ
発音転記: ソン・チャーホウ
英語名 Sung Chia-Hao
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概要 獲得メダル, 男子 野球 ...
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台東県出身のアミ族[2]

経歴

要約
視点

プロ入り前

国立体育大学出身。同大学在学中の2014年仁川アジア競技大会第1回21Uワールドカップ台湾代表として出場した[3]

2015年6月に開催されたCPBLドラフト会議にて、統一ライオンズから2巡目で指名されたが、NPB入りを目指すために入団を拒否した[注 1]。7月には光州ユニバーシアードに台湾代表として出場[5]。10月17日に来日し[4]、翌18日から東北楽天ゴールデンイーグルスの秋季練習に参加した[6]

10月20日に楽天と育成選手契約を締結した[7]。推定年俸は440万円、背番号は143[6]。登録名は、本名をカタカナで表記したソン・チャーホウ[3]。その後は第1回プレミア12詳細後述)に出場するため、チームを離れた[7]

楽天時代

2016年は主に先発[8]としてイースタン・リーグ公式戦で15試合に登板し、6勝3敗・防御率2.44を記録した[9]。オフに推定年俸440万円で楽天と育成選手契約を締結[10]。11月30日には、登録名を宋家豪に変更することが発表された[11]

2017年は開幕前に第4回WBC詳細後述)へ出場。レギュラーシーズンでは、イースタン・リーグで17試合に登板して5勝1敗・防御率5.40、38回1/3を投げて34奪三振を記録すると[12]、7月31日に支配下選手契約を締結[13]。背番号は94へ変更となった[12]。8月11日に出場選手登録され[14]、同日のオリックス・バファローズ戦でプロ初登板を果たし、最速153km/hを計測したが[15]、1回3安打1奪三振2失点という結果であり[16]、この1試合のみで8月14日に出場選手登録を抹消された[17]。10月4日に再登録されると[18]、同7日の千葉ロッテマリーンズ戦ではプロ初ホールドを記録[19]。レギュラーシーズンでは一軍で5試合に登板し、0勝0敗3ホールド・防御率3.86を記録すると、CSでもベンチ入りし[20]埼玉西武ライオンズとのファーストステージ、福岡ソフトバンクホークスとのファイナルステージに2試合ずつ登板した[21][22]。オフに推定年俸440万円で楽天との契約を更新[23]。併せて背番号43への変更が球団から発表された[24]

2018年は5月16日に出場選手登録[25]。4試合の登板で防御率2.70を記録していたが[26]ペゲーロが不振である一方[27]、二軍で実戦復帰したディクソンが好調[28]という外野手事情があり、5月24日に出場選手登録を抹消された[29]。6月3日に再登録され[30]、2登板で2ホールドを記録したものの[31][32]、ディクソンとアマダーが昇格[33]する兼ね合いで同11日に登録抹消[34]。ただ、ウィーラーが骨折[35]、ディクソンは左太ももを痛めて戦列を離れ[28]、6月23日に出場選手登録されると[36]、翌24日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初勝利を挙げた[37]。その後はシーズン終了まで一軍に帯同し、この年は40試合に登板。5勝3敗6ホールド・防御率1.73を記録し[38]、飛躍の1年となった[39]。オフに推定年俸1500万円で楽天との契約を更新した[40]

2019年は初めて開幕を一軍で迎えると[41]、開幕からセットアッパーとしてフル回転[42]。5月24日のオリックス戦を終えた時点では23試合に登板し、1勝1敗14ホールド・防御率1.57を記録していたが[43]、25日の同カードで救援失敗[44]して以降は疲労により調子を落とし、6月13日に出場選手登録を抹消された[42]。抹消後は二軍で14試合に登板し、防御率5.25という成績であったが[45]、8月22日に再登録されると[46]、レギュラーシーズン終了まで(17試合連続)無失点を記録[47]。この年は48試合に登板し、3勝2敗24ホールド・防御率2.18という成績でブルペンを支えた[48]。ソフトバンクとのCSファーストステージでは3連投したが[49]、第3戦では内川聖一に決勝のソロ本塁打を打たれた[50]。オフに推定年俸4500万円で楽天との契約を更新した[48]

2020年は新型コロナウイルスの影響で120試合制・開幕延期となり、6月19日の開幕は二軍で迎えたが、翌20日に出場選手登録[51]。しかし、7月21日のオリックス戦で若月健矢に逆転満塁本塁打を打たれ[52]、1/3回を4失点で敗戦投手となるなど[53]、失点する試合では複数失点が目立った[54][55][56]。9月18日のソフトバンク戦でも2/3回で2失点を喫し[57]、この登板を最後に同21日に出場選手登録を抹消された[58]。10月6日に再登録されたが[59]、同18日のソフトバンク戦では真砂勇介に3点本塁打を打たれるなど[60]、2/3回を投げて4安打4失点[61]。10月22日の登録抹消[62]以降の一軍登板は無く、この年は38試合の登板で1勝2敗10ホールド・防御率6.94という成績に終わった。

2021年1月17日、推定年俸4725万円で楽天との契約を更新したことが発表された[63]。シーズンでは2年ぶりに開幕を一軍で迎えると[64]、前年の勝ちパターン[65]を担っていたブセニッツが開幕3日目に背中の張りで離脱[66]牧田和久も再調整で4月18日に出場選手登録を抹消されると[67]、セットアッパーに定着し、7月4日終了時点で34試合に登板して1勝1敗18ホールド・防御率1.95を記録[68]。翌5日に監督推薦でオールスターに初選出され[69]、球宴第2戦に5番手として登板した[70]。後半戦に入ると、8月26日に守護神・松井裕樹が右太もも痛で離脱し[71]、同日のオリックス戦でプロ初セーブを挙げた[72]。その後も安樂智大酒居知史と共に『日替わり守護神』を務め[73]、この年はシーズンを通して一軍に帯同。リーグ2位の63試合に登板し、3勝3敗24ホールド7セーブ・防御率2.13と好成績を収めた[74]。オフに推定年俸1億1000万円で楽天との契約を更新した[75]

2022年は2月の春季キャンプ中に母親を亡くし、一時帰国[76]。再来日後、隔離期間を経て[77]チームに合流し、開幕は二軍で迎えたが、4月19日に出場選手登録された[78]。7月前半にリフレッシュで登録抹消された期間があったものの[79]、シーズンの大半を一軍で過ごし、この年は54試合の登板で4勝2敗20ホールド・防御率2.61を記録した[76]。オフに推定年俸1億1000万円[80]で楽天との契約を更新した[81]

2023年第5回WBCへの出場(詳細後述)を経て、シーズンでは2年ぶりに開幕を一軍で迎えたが[82]、6試合の登板で防御率6.00と不調が続き[83]、4月24日に出場選手登録を抹消された[84]。5月9日に再登録されると[85]、夏場に3週間ほど二軍再調整期間がありながらも[86][87]ブルペンの一角を担い、9月17日のオリックス戦では通算100ホールドを達成。『台湾出身投手のNPB通算100ホールド』は史上初であった[88]。この年は49試合の登板で2勝1敗16ホールド・防御率2.89を記録。オフに推定年俸9000万円[89]で楽天との契約を更新した[90]

2024年も開幕を一軍で迎え[91]、8回のセットアッパーを務めた[92]。開幕からの7登板では4ホールドを挙げながら、計6回1/3で11安打3失点と打ち込まれたものの[93]、その後は安定した投球を披露。交流戦終了時点では26試合に登板し、1勝2敗16ホールド・防御率1.48を記録していた[94]。ただ、リーグ戦再開初戦となった6月21日の日本ハム戦では1点リードの7回裏から登板するも[95]フランミル・レイエスに満塁本塁打を被弾するなど[96]、1回4安打2四死球6失点と振るわず[95]、同23日に出場選手登録を抹消された[97]。7月26日に再登録され[98]、勝ちパターンには藤平尚真鈴木翔天が定着していたこともあり[99]、宋はホールド機会が少ないながらもブルペンの一角を担ったが、9月20日の日本ハム戦では先頭打者をライトフライに打ち取った直後、膝に手をつく仕草を見せ[100]、わずか4球で緊急降板となり、翌21日に登録抹消[101]。そのままシーズンを終えることとなり、この年は41試合の登板で1勝2敗17ホールド・防御率3.18という成績であった。オフに推定年俸9000万円[1]で楽天との契約を更新した。

2025年は春季キャンプを二軍でスタートし、2月14日から一軍へ合流したが、同21日に下半身のコンディション不良で離脱[102]。2月25日に千葉県内の病院で『右膝外側半月板縫合術』を受け、試合復帰に6か月を要する見込みであることが同27日に球団から発表された[103]

代表経歴

第1回プレミア12

2015年9月30日、第1回プレミア12台湾代表に選出されたことが発表された[104]

11月14日、1次ラウンドのキューバ戦に先発し、7回途中1失点(自責点0)の好投でチームの勝利に貢献した[105]

第4回WBC

2017年1月23日、第4回WBC台湾代表に選出された[106]

3月8日、1次ラウンドのオランダ戦に先発したが、3回1/3を4失点で降板した[107]

第2回プレミア12

2019年10月2日、第2回プレミア12台湾代表に選出されたが[108]、疲労を理由に出場を辞退した[109]

第5回WBC

2023年2月6日、第5回WBC台湾代表に選出された[110]

チームは1次ラウンドで敗退したが、4戦中3試合に登板し[111]、セーブも記録した[112]

選手としての特徴

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東京ドームにて(2018年)

投球フォームはオーバースロー[5]ストレートの最速は156km/hを計測し[注 2]、変化球はスライダーカーブチェンジアップツーシームを投じる[116]

詳細情報

年度別投手成績

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W
H
I
P
2017 楽天 500000003----184.230100600223.860.86
2018 4000005306.62516741.226521503800981.731.13
2019 48000032024.60018645.13422320401014112.181.26
2020 38000012010.33316236.13571721292029286.941.43
2021 63000033724.50024660.24622322491018152.231.14
2022 54000042020.66720951.24551510382018152.611.16
2023 49000021016.66718846.24151100353016152.891.11
2024 41000012017.33316439.2413732221015143.181.21
通算:8年 338000019157120.5591340326.2271291181552571001211082.981.19
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  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手












2017 楽天 50000----
2018 4037001.000
2019 48210001.000
2020 38311001.000
2021 6327011.000
2022 5438011.000
2023 4926001.000
2024 4125001.000
通算 3381754021.000
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  • 2024年度シーズン終了時

表彰

国際大会

記録

初記録
節目の記録
  • 100ホールド:2023年9月16日、対オリックス・バファローズ20回戦(京セラドーム大阪)、7回裏に2番手で救援登板、1回無失点 ※史上45人目、台湾出身投手では史上初[88]
その他の記録

背番号

  • 143(2016年[6] - 2017年7月30日)
  • 94(2017年7月31日[12] - 同年終了)
  • 43(2018年[24] - )

登録名

  • ソン・チャーホウ(2016年)
  • 宋 家豪(ソン チャーホウ、2017年 - )

登場曲

代表歴

脚注

関連項目

外部リンク

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