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日本のプロ野球選手 (1998-) ウィキペディアから
藤平 尚真(ふじひら しょうま、1998年9月21日 - )は、千葉県富津市出身のプロ野球選手(投手)[2]。右投右打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。
獲得メダル | ||
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男子 野球 | ||
日本 | ||
WBSCプレミア12 | ||
銀 | 2024 |
富津市立吉野小学校1年の時から野球を始めると、5年の時に出場した第25回全国小学生陸上競技交流大会千葉県選考会では、ソフトボール投げで大会新記録の71m13cmを樹立して優勝。ただし、千葉県代表として出場した全国大会では、68m30cmで18位にとどまった。
小学6年の時、千葉ロッテマリーンズジュニアチームに選抜されるとNPB12球団ジュニアトーナメントで優勝[3]。富津市立大貫中学校時代では、千葉市リトルシニアに所属しながら[4]、石原彪などと共にU-15日本代表に選抜された[3]。中学3年の時には陸上のジュニアオリンピックにて走り高跳びで優勝し[3]、全日本中学校陸上競技選手権大会では2位に入賞している[5]。リトルシニアの1学年上には郡司裕也がいる。
横浜高等学校進学後は、1年の時の春からベンチ入りを果たすと、1年時の秋からエースの座を確保した。2年の時の神奈川大会では決勝まで進んだが、小笠原慎之介、吉田凌、豊田寛を擁する東海大学付属相模高等学校に敗れ、準優勝。2年の時の秋には神奈川県大会を制したが、関東大会の初戦・常総学院高等学校のU-15代表でチームメイトだった鈴木昭汰との投げ合いに敗れた[6]。3年の時の夏に神奈川県大会を制すると、第98回全国高等学校野球選手権大会初戦の東北高等学校戦で[3]、7回途中まで13奪三振1失点と好投[7]。2回戦で寺島成輝擁する履正社高等学校に敗れたが[8]、2試合通算で13回を投げて、20奪三振、防御率0.69という好成績を残した。大会終了後に開催されたWBSC U-18ワールドカップにも日本代表の一員として出場した[3]。2学年先輩に淺間大基、髙濱祐仁、渡邊佳明、伊藤将司、同学年に石川達也、1学年後輩に増田珠、福永奨、2学年後輩に万波中正、土生翔太がいる。
2016年度NPBドラフト会議にて東北楽天ゴールデンイーグルスから単独で1巡目指名を受け[3]、契約金1億円、年俸1500万円(金額は推定)で入団[9]。背番号は、野村克也が監督を退任した2009年から空番として扱われていた19[10]。入団会見では「チームの中心選手になれるよう気持ちをもってやりたいです」という抱負を述べた[11]。
2017年、春季キャンプを一軍で過ごしながら[12]、公式戦を二軍でスタート。イースタン・リーグ公式戦で開幕から先発で好成績を残していたことを背景に[13]、6月16日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で先発投手として一軍公式戦へのデビューを果たした。7月13日のフレッシュオールスターゲーム(静岡県草薙総合運動場硬式野球場)では、イースタン・リーグ選抜の先発投手として好投し優秀選手賞を受賞した[14]。8月22日の対千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で再び先発すると、5回を無失点に抑える好投で一軍公式戦初勝利。この年に高卒でNPBの球団に入った新人投手の初勝利一番乗りを果たすとともに[15]、チームの連敗を6で止めた[15]。チームが10連敗で迎えた9月5日の対北海道日本ハムファイターズ戦(富山アルペンスタジアム)でも先発を任され、7回裏に1安打を許しただけの無失点で2勝目を挙げた[16]。このように、先発登板で2度にわたってチームの窮地を救ったことから「連敗ストッパー」と呼ばれるようになった[17]。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦8試合の登板で3勝4敗、防御率2.28を記録。ただし、チームがレギュラーシーズン3位で臨んだクライマックスシリーズでは登板機会がなかった。
2018年、公式戦の開幕から一軍の先発陣に組み込まれると、5月中旬までに一軍公式戦6試合に登板した。しかし、1勝3敗、防御率5.10を記録するほど振るわず、5月14日に出場選手登録を抹消された[18]。抹消後に復調したことに加えて、美馬学が右肘痛の発症で戦線を離れたことを機に、8月上旬から一軍に復帰[18]。復帰後も8試合の先発登板で2勝4敗と黒星が先行したが、10代最後の登板であった9月17日の対ロッテ戦(ZOZOマリン)では、シーズン4勝目を一軍公式戦初完投で挙げた[19]。
2019年、イースタン・リーグ公式戦19試合に登板すると、リーグの規定投球回に到達。9勝2敗、リーグ最多の3完投・2完封勝利、規定投球回到達者としてはリーグトップの勝率.818と107奪三振、リーグ3位の防御率2.91という好成績で、勝率第1位と最多奪三振のタイトルを獲得した。しかし、一軍公式戦での登板はわずか3試合で、0勝1敗、防御率10.38という成績にとどまった。シーズン終了後の12月6日に推定年俸1500万円(300万円減)で契約を更改[20]。
2020年、7月26日の対オリックス・バファローズ戦(楽天生命パーク宮城)で同年初登板初先発するも、初回無死二塁の場面で大城滉二への初球となる140km/hの直球がバントの構えをしていた大城の左側頭部付近に直撃。一死も取れずわずか7球で危険球退場となった[21][22][23]。
2021年、初めて一軍での登板がなくシーズンを終え、二軍での登板成績も18試合で0勝6敗、防御率7.16に終わった[24]。オフに背番号が19から46に変更された[25]。
2022年はリリーフとして開幕一軍入りしたが、4月18日に登録を抹消された。7月18日に先発として一軍に再び登録され、8月21日の対ロッテ戦(楽天生命パーク宮城)で6回途中無失点の好投を見せ1434日ぶりの勝利を挙げた[26]。これまで通算7勝はすべてビジター登板のもので、これが念願の本拠地仙台で初勝利となった[26]。
2023年は開幕ローテーション入りを果たし、4月2日の対日本ハム戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)に先発し勝利をあげた。シーズン成績は11試合に先発して2勝4敗に終わった。
2024年は中継ぎに定着し、47試合に登板し20ホールド、1セーブ、防御率1.75と飛躍のシーズンとなった。11月に開催されたWBSCプレミア12のメンバーにも選出され、主に勝ちパターンとして8、9回に登板を果たし、チーム最多の6試合を投げ、計6回を被安打4で無失点、12奪三振で奪三振率18.00という圧倒的な成績を残した[27]。11月29日、2550万円増の年俸4000万円で契約更改した[28]。
常時145km/h前後の威力があるストレートを投げ[29]、ドラフト指名時点での最速は152km/h[30]。プロ入り後の最速は155km/h[31]。
本拠地(宮城球場)登板では成績が悪く、入団から4年間、ビジターゲームで通算7勝を挙げながら、本拠地では通算10試合登板で0勝9敗、防御率6.79だった[32]。しかし、2022年8月21日のロッテ戦でようやく本拠地での初勝利を挙げた[26]。
年 度 | 球 団 | 登 板 | 先 発 | 完 投 | 完 封 | 無 四 球 | 勝 利 | 敗 戦 | セ 丨 ブ | ホ 丨 ル ド | 勝 率 | 打 者 | 投 球 回 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 与 四 球 | 敬 遠 | 与 死 球 | 奪 三 振 | 暴 投 | ボ 丨 ク | 失 点 | 自 責 点 | 防 御 率 | W H I P |
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2017 | 楽天 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 176 | 43.1 | 30 | 2 | 15 | 0 | 4 | 44 | 0 | 0 | 12 | 11 | 2.28 | 1.04 |
2018 | 14 | 14 | 1 | 0 | 0 | 4 | 7 | 0 | 0 | .364 | 361 | 81.1 | 65 | 17 | 54 | 1 | 3 | 68 | 6 | 1 | 43 | 40 | 4.43 | 1.46 | |
2019 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 45 | 8.2 | 9 | 4 | 7 | 0 | 3 | 6 | 0 | 0 | 10 | 10 | 10.38 | 1.85 | |
2020 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 2 | 0.0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | ---- | ---- | |
2022 | 8 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 94 | 22.2 | 15 | 0 | 12 | 0 | 0 | 17 | 3 | 0 | 11 | 10 | 3.97 | 1.19 | |
2023 | 11 | 11 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | .333 | 231 | 50.2 | 50 | 5 | 27 | 0 | 1 | 42 | 5 | 0 | 35 | 25 | 4.44 | 1.52 | |
2024 | 47 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 20 | .000 | 182 | 46.1 | 29 | 4 | 12 | 2 | 3 | 58 | 3 | 0 | 11 | 9 | 1.75 | 0.88 | |
通算:7年 | 92 | 42 | 1 | 0 | 0 | 10 | 17 | 1 | 20 | .370 | 1091 | 253.0 | 199 | 32 | 127 | 3 | 15 | 235 | 17 | 1 | 119 | 107 | 3.81 | 1.29 |
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