高鍋町(たかなべちょう)は、宮崎県の中央にある町で、児湯郡に属する。
江戸時代に秋月氏の治める高鍋藩の城下町として栄え、全寮制の藩校・明倫堂で人材育成に力を注いだ教育の藩であった。古くは「財部」と呼び、江戸時代に「高鍋」と改称された。
近代以降も児湯地方の中心として発展し続け、県内一面積の小さい自治体ながら、県や国の出先機関、高校、大学などさまざまな施設が集中している。
宮崎平野の北部に位置し、中央を小丸川が流れ、日向灘に注ぐ。沖積平野と、洪積台地のみであり、全体的に平坦。
- 河川: 小丸川
- 湖沼: 高鍋湿原
- 海域: 日向灘 - 今後発生が予見されている南海トラフ巨大地震の際には、町内の海岸に最大10mの津波が到達することが予想されている[1]。
地名
- 蚊口浦(もとの児湯郡蚊口浦村)
- 北高鍋(北高鍋村)
- 南高鍋(南高鍋村)
- 高鍋町(児湯郡高鍋町、高鍋村の中心地)
- 上江(上江村、上江村上江)
- 持田(持田村、上江村持田)
国政
衆議院小選挙区選挙では宮崎2区(延岡・日向・西都・児湯郡・西臼杵郡・東臼杵郡)に属する。近年選出の議員は以下のとおり。
宮崎県議会
本町と都農町、川南町、新富町、木城町で選挙区(西米良村を除く児湯郡)をなす。定数は3人。近年選出の議員は以下のとおり。
- 2023年4月
- 坂口博美(自民)
- 図師博規(無所属)
- 山下寿(自民)
県の行政機関
- 高鍋県税・総務事務所
- 児湯福祉事務所
- 高鍋保健所
- 児湯農林振興局
- 宮崎県高鍋総合庁舎
- 高鍋土木事務所
- 高鍋警察署
産業
- 主な産業
- 野菜の促成栽培、ブロイラー・豚などの畜産業、茶の栽培が盛ん。このほか、焼酎、天然の牡蠣など。
- 産業人口
人口
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高鍋町と全国の年齢別人口分布(2005年)
| 高鍋町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 高鍋町 ■緑色 ― 日本全国
| ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
高鍋町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
| 19,777人
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1975年(昭和50年)
| 21,494人
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1980年(昭和55年)
| 22,950人
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1985年(昭和60年)
| 23,239人
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1990年(平成2年)
| 22,970人
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1995年(平成7年)
| 22,886人
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2000年(平成12年)
| 22,748人
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2005年(平成17年)
| 22,522人
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2010年(平成22年)
| 21,733人
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2015年(平成27年)
| 21,025人
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2020年(令和2年)
| 19,922人
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
鉄道
高鍋駅には普通列車・特急列車ともに停車する。宮崎市の中心駅である宮崎駅へは特急で約20分、普通で約30分。
バス
- 宮崎交通 - 高鍋町と周辺の宮崎市・新富町・木城町・西都市を結ぶ一般路線を運行する。北高鍋に高鍋バスセンターがある。
- 宮交シティ - 宮崎駅 - 佐土原駅前 - 三納代 - 高鍋駅前 - 高鍋BC - 木城温泉
- 高鍋駅 - 高鍋BC - 高鍋温泉めいりんの湯 - 一丁田 - 西都BC
- 高鍋BC - 高鍋駅 - 三納代 - 新富町役場前 - 西都BC
- 三和交通 - 高鍋町・川南町・都農町を結ぶ路線を運行する(2023年10月1日より従来の宮崎交通バスの代替)。
- 海老原総合病院 - 高鍋BC - 高鍋駅 - トロントロン - 都農 - 道の駅つの - 都農町立病院
- 高鍋町内巡回バス - 町内各地を運行する。
- 美登観光バス - 福岡市・八代市への高速バス「みとシティライナー」を運行
名所
スポーツ・レジャー施設
- 高鍋町営野球場
- 高鍋町総合体育館
- 高鍋町テニス場
- 高鍋町弓道場
- 高鍋町健康づくりセンター
- 高鍋町勤労者体育センター
- 高鍋町スポーツセンター
- 高鍋温泉 めいりんの湯
- 小丸河畔運動公園
祭事・催事
- 神社夏祭礼(7月)(各神社で毎週末に実施)
- 荒神さん夏祭り - 勇壮な太鼓屋台(神輿)が町内を練り歩き、四つ角で屋台の倒しあいが行なわれる。威勢のいい太鼓のリズムと担ぎ手の熱気と迫力は、高鍋町の夏の風物詩である。
- 高鍋城灯篭まつり(2005年度開催より名称変更・以前は「舞鶴城灯篭祭り」) - 11月の第3土曜前後に、高鍋町の舞鶴公園一帯で実施されるイベント。高鍋藩由来の「明倫堂」の教えに「灯りをともす」をコンセプトに、園内・県内で唯一残る水を張った城掘沿いに設置された約3000基の石灯籠や有志ボランティアで作られた竹灯篭などに灯りが入ると幻想的な世界が広がる。物産展や屋台、ステージイベントなども行なわれている。
- 高鍋まちなか元気市(高鍋まちなか商業活性化協議会・東児湯五町連携協議会が中心となり、2011年12月より毎月行われている物産イベントである。イベント会場には焼き台が設置されており、高鍋の地場産品や高鍋天然牡蠣等をその場で焼いて食べる事ができる。)
- 宮崎県内でも屈指の餃子の街。
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