関屋駅 (新潟県)
新潟県新潟市中央区関屋大川前にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
新潟県新潟市中央区関屋大川前にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
以前北口側には新潟競馬場(関屋競馬場)があった。1906年に開場し、週末には多くの人々が越後線を利用して来場していたと言われている。また戦前の新潟競馬開催の際には当時の国営競馬の馬場であった東京、中山、横浜、鳴尾[注 1]、京都の各地の厩舎[注 2]から鉄道による馬運貨物輸送により競走馬が関屋駅に運ばれていたこともある[11]。
当駅周辺はかつて「競馬町」と言う通称で呼ばれていた。
しかし信濃川分水路として関屋分水路が開削されるに当たり、計画ルート上にある住宅等を移転させる必要が生じたため、旧競馬場は1964年に閉鎖され、翌1965年5月から当時の北蒲原郡豊栄町笹山(市制施行を経て現新潟市北区笹山)に移転。跡地は掘削地代替住宅地として再開発され、周辺には競馬場そのものの痕跡は残っていない。なお、信濃町地内にある関分公園内には「新潟競馬場跡の碑」が建立されている。
この“関屋”の名は、新潟競馬場開催の重賞競走「関屋記念」として遺されている。当駅周辺では、西側(内野寄り)にある「競馬場踏切」等の名称が、この周辺に以前競馬場があったことを表している。この他、以前は青果店や鮮魚店、精肉店等が集積した「競馬町マーケット」が競馬場踏切北側に所在したが、老朽化等のため2007年6月30日限りで閉鎖となり、2008年2月に撤去された。
南口から南西へ徒歩約5分の所に新潟交通電車線の東関屋駅があった[1]。現在は駅舎・駅施設共既に撤去され、跡地は市や民間に売却された。現在では住居表示では無いがBRTの運行が決定した際に「東関屋」バス停としてその名前を復活し残している。
跡地には、市営関屋大川前住宅(市営住宅)をはじめ、社会福祉法人の運営する施設や介護福祉施設やマンション等が建設された。
当駅はこれまで南側にしか駅舎が無かったため駅北側からは利用しにくく、また合理化のため、夕方通勤時間帯を過ぎると駅舎は施錠・消灯され窓口等が利用出来ない等、利用者や周辺住民からは不評で、新潟市やJR東日本新潟支社には北口駅舎新設や橋上駅舎化を求める意見がしばしば寄せられていた。
新潟市とJR新潟支社は2003年度から橋上化事業に着手し、2005年11月に改築工事に着工、2006年12月9日に橋上駅舎と自由通路が完成し供用を開始した[12]。引き続き南北エントランス部に駅前広場を設ける工事を実施し、2007年夏に完工した。なお、改札口内には「関屋駅 いま・むかし」という案内板が設置されており、2007年及び1931年現在の地図及び旧駅舎の写真が描かれている。
北口側のアクセス道路もこの事業に伴って整備された[13]。
島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]。橋上駅舎を備える。新潟駅管理の業務委託駅(JR東日本シティクリエイト(JENIC)受託)。改札口には自動改札機が設置されており、全通路でSuica等のICカードが利用可能。バリアフリーを重視した橋上化に合わせて発車標が設置されており、自動券売機・多機能券売機[10]・待合室(改札内)等がある。駅事務所は自由通路に面する2階に設置されている。なお、橋上化前まではホーム上に待合室が設置されていた。
交通バリアフリー観点から、改札内コンコースとホームを連絡するエレベーター1基と誘導チャイムが設置されている他、コンコースのトイレにはオストメイトに対応した多機能トイレが併設されている。自由通路(南北自由通路)は新潟市に財産権原があり、中央区の建設課が管理している。また、施設のバリアフリー対策として、改札口正面には音声案内装置を備えた周辺地図が設置されている他、南口・北口にエレベーター各1基が設置されている。規模の大きい亀田駅や豊栄駅とは異なり、改札外にトイレは設置されていない。
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は1,779人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 1,569 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 1,635 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 1,613 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 1,582 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 1,572 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 1,593 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 1,644 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 1,768 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 1,794 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 1,725 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 1,804 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 1,876 | [利用客数 13] |
2012年(平成24年) | 1,957 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 2,033 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 1,918 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 1,938 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 1,955 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 1,939 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 1,881 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 1,873 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)1,603 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)1,643 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)1,684 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)1,779 | [利用客数 1] |
周辺は古くからの住宅地であるが、近年マンション建設も盛んに行われている。
以前は新潟市内随一の工業地帯であり、1909年(明治42年)時点では関屋地内に17の製油所があった[15]。新津油田などから石油が運ばれていたほか[16]、製油に用いる硫酸を製造する新潟硫酸の工場もあった[15][17]。駅南東側にはかつて工業用潤滑油などを加工する歴世礦油の工場があり、越後線が貨物輸送を行っていた頃には引込線も設置されていた。しかし1996年に発生した工場火災事故の影響もあり、新潟西港に近い同市平和町(現東区平和町)に移転・統合された。歴世礦油から譲渡された跡地は商業地として開発され、1999年[18]に関屋ショッピングセンターとなった。
駅前広場には南口・北口共にロータリーがある。タクシーの常駐は無い。
数軒の飲食店がある。
駅前にはバス停は無いが、南口から徒歩約5分の第一高校前バス停と、北口から徒歩約5分の信濃町バス停から各方面への路線バスが運行されている。いずれも新潟交通と地域子会社の新潟交通観光バスの運行による。路線図や時刻表は「路線・のりば(新潟交通)」を参照。
南口から徒歩約5分、関屋大川前一丁目交差点角にバス停があり、2019年5月現在では新潟交通グループ路線が以下のように運行されている。
バス停名 | 乗り場位置・方面 | 路線名 | 系統・行先 |
---|---|---|---|
第一高校前 | 関新ポンプ場側 (青山方面) |
■ BRT 萬代橋ライン | B10:青山 ※一部便は青山から■ W3 寺尾線・■ W4 大堀線に直通 B11:青山・青山本村・青山一丁目 B13:青山・西部営業所 |
■ W4 大堀線 | W45:内野営業所 | ||
■ W6 千歳大橋線 | W60:青山(本数少) | ||
白根方面へのダイレクト便 | W70:【快速】白根・潟東営業所 | ||
第一高校校舎前 (古町・新潟駅方面) |
■ BRT 萬代橋ライン | B10・B11・B13:新潟駅前 | |
白根方面からのダイレクト便 | W70:新潟駅前 | ||
モーニングライナー | W46:新潟駅南口 W70:新潟駅前 | ||
第一高校校舎前 (県庁方面) |
■ W4 大堀線 ■ W6 千歳大橋線 |
W45・W60:美咲合同庁舎(本数少) |
北口から徒歩約3 - 5分、信濃町交差点周辺にバス停があり、新潟交通グループの路線が以下のように運行されている。
バス停名 | 乗り場位置・方面 | 路線名 | 系統・行先 |
---|---|---|---|
信濃町 | 新潟日報 NIC有明前 (小針・小新・内野方面) |
■ W2 西小針線 | W20・W23:坂井・内野営業所 W21・W23:新潟大学・内野営業所 W22:信楽園病院 |
■ C2 浜浦町線 ■ C3 信濃町線 |
C20・C30・C31:西部営業所 | ||
花工房パレット前 (有明・五十嵐方面) |
■ W1 有明線 | W10・W13:内野営業所 W11:グリーン団地前 W12:信楽園病院 | |
■ 青山 青山循環線 | 青山(信濃町先回り)青山 | ||
■ C2 浜浦町線 ■ W2 西小針線 |
C20・C21・W25:新潟駅前 | ||
西大通り弥生町交差点前 (古町・新潟駅・県庁方面) |
■ W1 有明線 ■ W2 西小針線 |
W10・W11・W12・W20・W21・W22:新潟駅前 W13・W23:美咲合同庁舎 W14・W24:【モーニングライナー】新潟駅南口 | |
中華料理瑞鳳裏 (古町・新潟駅方面) |
■ C2 浜浦町線 ■ C3 信濃町線 |
C30・C31・C32:新潟駅前 |
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