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愛媛県松山市の温泉 ウィキペディアから
道後温泉(どうごおんせん)は、四国・愛媛県松山市(旧国伊予国)に湧出する温泉である。日本三古湯の一つといわれる。
その存在は古代から知られ、万葉集巻一にも見える。なおかつてはこの周辺が温泉郡(おんせんぐん)(湯郡)と呼ばれていたが、これはこの温泉にちなむ地名である。
夏目漱石の小説『坊つちやん』(1905年)にも描かれ、愛媛県の代表的な観光地となっている。2007年8月に地域団体商標(地域ブランド)として認定された(申請者は道後温泉旅館協同組合、登録商標第5071495号)。
単純温泉。源泉温度42 - 51度(これらを混合して46度で供給している)。地熱由来の非火山型の温泉である。2000年代には全国的に源泉かけ流しの温泉でも塩素消毒が行われる例が増え、道後温泉本館でも県条例による塩素殺菌が論議を呼んだ[1]。
※ 効能は万人にその効果を保証するものではない。
道後温泉街はその中央にある道後温泉本館を中心としている。本館自体が観光施設であるが商店街なども観光客で賑わう。
温泉本館前から、市内電車の道後温泉駅まで、L字型に道後商店街があり、土産物店や飲食店などが軒を連ねている。L字の角のところに、椿の湯がある。こちらも共同浴場であるが、料金も本館より安く、地元の人の利用が多い。
市内電車の道後温泉駅前には、放生園という小公園があり、坊っちゃんからくり時計、足湯、湯釜などがある。駅前広場には夜間は坊っちゃん列車の機関車と客車が留め置かれ、ライトアップされている。従来は道後温泉街には昼間の楽しみが少ないと指摘されていたが、放生園に足湯ができて、楽しみが増えた。足湯は湯釜を取り囲む形でベンチが作られ、腰を下ろして足を温泉に浸け、歩き疲れを取ることができる。なお、放生園の隣、商店街の入り口には(財)松山観光コンベンション協会の観光案内所と道後温泉旅館協同組合の事務所がある。
温泉本館の北から東にかけてがホテル旅館街となっている。これらの旅館群は高度成長期により広い土地を求め当地に進出したものが多く規模の大きいものが多い。戦前まで主要な旅館街であった道後商店街付近の旅館はほぼすべてが現在では営業しておらず跡地には現在は土産物店が立ち並ぶ。足湯・手湯が置かれ、無料で利用できるホテル・旅館がある。
周辺にも、道後公園、湯築城跡、湯神社、伊佐爾波神社、宝厳寺、にきたつの道、セキ美術館、松山市立子規記念博物館などの見所が多数あり、一帯が観光名所を形成している。
松山市が推進している「坂の上の雲」関連では、秋山家の墓が鷺谷墓地にある。
道後温泉周辺は人力車での移動も可能なため、本館前には人力車の駐車スペースがある。
現在、道後温泉には3つの共同湯(外湯)がある。
上述の外湯3湯いずれも公営の公衆浴場であるため全国的に珍しく公式に入れ墨を持つ者の入浴を認めている。
2010年5月、松山市の道後温泉の旅館の数がこの20年間で半減し、宿泊可能人数も3割程度減っている[2]ことが報道された[3]。民間調査機関「いよぎん地域経済研究センター(IRC)」によると、「旅行需要は団体から小人数・個人に移行したが、道後温泉はバブル期前後に団体需要を踏まえた宴会場などの設備投資を進めた」と、低迷の原因を機動的な対応の遅れによるものと指摘している。道後温泉の旅館数は、1989年には58軒(収容人員9404人)だったが、2009年には31軒(同6665人)になった。
2022年1月から12月の道後温泉や松山城など松山市内8つの主要観光施設の入り込み客数は202万9200人だった[4]。
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道後温泉本館の周辺には温泉旅館・ホテルが建ち並んでいる。巨艦ホテルはない。特に、本館からゆるやかな坂を上る県道の両側に比較的規模の大きいホテルが数館軒を並べている。小規模な旅館は、本館周辺および冠山の東側の道沿いに多い。なお、本館前の商店街もかつては旅館街であったが、自動車でのアクセスが一般的となり、また規模拡大を志向する中で、旅館は移転し、現在は土産物街となっている。
● ホテル古湧園遥
道後温泉は、日本国内でもひときわ古い3000年もの歴史を持つといわれる温泉である(冠山から、約3000年前の縄文中期の土器・石鏃(せきぞく)が出土している)。神話の昔はもちろん、史実上の記録に登場する温泉として見ても、道後温泉は日本最古級の歴史を持つ。
歴史については、年表としては松山市道後温泉事務所 を、物語的には道後温泉旅館協同組合 を参照。
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