西谷駅
神奈川県横浜市保土ケ谷区にある相模鉄道の駅 ウィキペディアから
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西谷駅(にしやえき)は、神奈川県横浜市保土ケ谷区西谷四丁目にある、相模鉄道(相鉄)の駅である。駅番号はSO08。
神奈川東部方面線構想により、当駅からJR東海道貨物線横浜羽沢駅(相鉄では羽沢横浜国大駅)までを「相鉄・JR直通線」として新線を建設する都市計画が2010年3月15日に決定され、2018年12月13日には正式路線名も「相鉄新横浜線」に決定した(「相鉄」の部分も正式路線名に含まれる)。また、羽沢横浜国大駅から新横浜駅、新綱島駅を経由して東急電鉄日吉駅までの区間についても東急電鉄が2012年10月に国土交通省の工事施工認可を受けている[6]。
相鉄新横浜線のうち、相鉄・JR直通線は2019年11月30日 [2]、相鉄・東急直通線は2023年3月18日に開業した[7]。これにより、相鉄本線・相鉄いずみ野線・相鉄新横浜線から羽沢横浜国大駅を経由してJR東日本の横須賀線、湘南新宿ライン、埼京線[注 2]と、新横浜駅・日吉駅を経由して東急の東急新横浜線、東横線、目黒線などとの相互直通運転が実現し、東京都心へのアクセスが向上した[8]。
当駅の2面4線のうち、上星川(相鉄本線)・羽沢横浜国大(相鉄新横浜線)方は外側2線が相鉄新横浜線、内側2線が相鉄本線に繋がっている。また鶴ヶ峰側を帷子川付近まで4線化し、内側2線を引き上げ線として整備されている[8]。その為、当駅の海老名寄りの上下線のそれぞれと引き上げ線にシーサスクロッシングが一つずつ設置されている。
2010年3月25日に西谷地区センターにて起工式が行われ[9]、その最初の準備として、4月下旬に1番線の線路が撤去された。2012年4月29日のダイヤ改正からは4番線も使用停止され、当駅での列車待避は廃止[注 3]された[10]。2019年6月23日より工事が完了した1・4番線の試運転が開始され、同月25日より4番線から羽沢横浜国大駅まで行き、同駅で折り返し、当駅の1番線までの試運転を行なっている。また、新設された引き上げ線にも入線している。2019年11月30日のダイヤ改正により、相鉄新横浜線系統(1・4番線)と相鉄本線(2・3番線)同士での接続が可能となったため、それを活用する列車が誕生した[11]。
なお、当初、羽沢横浜国大駅方面の列車について、計画中は大部分が通過の見込みだったが説明会などでの繰り返しの地元商店街の嘆願、乗り換えの利便性などを考慮し、全列車停車となった経緯がある。
また、2017年3月発行の相鉄瓦版242号において、「西谷駅の海老名側では、引き上げ線(留置線)の整備が進められています。相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の開業後、現在の横浜駅~二俣川駅間で運行している列車の半分ほどが相鉄新横浜線・都内方面に向けて運行する予定です。その結果、横浜駅~西谷駅間の運転本数が少なくなることを防ぐため、西谷駅で折り返し運転ができるように引き上げ線を整備しています。」(相模鉄道(株)プロジェクト推進部)との記述がある。[12]
島式ホーム2面4線を有する地上駅で内側2・3番ホームが相鉄本線、外側1・4番ホームが相鉄新横浜線となっている。同じく2路線が分岐する二俣川駅と異なり、分岐する側に両渡り線が存在しないため、相鉄本線・横浜方面発着列車同士および相鉄新横浜線・新横浜方面発着列車同士の接続と列車の待避はできない。一方、二俣川駅方面側に両渡線を含む2つの引き上げ線があり、折り返し運転が可能である。
当駅と二俣川駅は相鉄線の全列車種別が停車する駅である。当駅において、横浜駅発着系統と相鉄新横浜線系統との接続が頻繁に行われる。また横浜駅発着系統は終日(昼間時間帯は30分に1本)、相鉄新横浜線からの列車も夕ラッシュ後半以降を中心に当駅折返しの各駅停車が設定されており、当駅西側の引き上げ線を用いて折り返している。2023年3月18日ダイヤ改正以降は東急車の10両編成1本が夜間停泊を行っている。
橋上駅舎を持つ。西側直上を東海道新幹線の高架橋が横切っており、その高架橋の支柱がホーム上に立っている。
下りホーム階段下にはトイレが設置されていたが、駅舎部分に移設され、改札を入って奥まで進んだ突き当りに設置されており、多機能トイレと授乳室を併設した男女別の水洗式である。
1980年代までは上り線ホームの上り側階段下に立ち食いラーメン店が営業していた。
バリアフリー設備として、北口にエレベーター及びエスカレーター。南口に上りエスカレーター(バリアフリー機能有り、駅員対応)がある。両エスカレーターについては初電から17:30までは上り、17:30から終電までは下り方向となる(バリアフリー対応時除く)。
↑ 羽沢横浜国大方面 | ||
← 鶴ヶ峰方面 |
→ 上星川方面 |
|
凡例 出典:[14] |
2023年度の1日平均乗降人員は27,761人である[相鉄 1]。相鉄線全27駅中第13位。この数値には相鉄本線・相鉄新横浜線間の乗換人員を含まない。
特急通過駅の鶴ヶ峰駅、希望ヶ丘駅、三ツ境駅、瀬谷駅、さがみ野駅及び特急・通勤特急・通勤急行通過駅の星川駅より利用者数が少ないが、横浜 - 二俣川間における全ての特急・通勤特急・通勤急行・快速通過駅よりは利用者数が多い。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[15] |
1日平均 乗車人員[16][17] |
出典 |
---|---|---|---|
1980年(昭和55年) | 14,315 | [# 1] | |
1981年(昭和56年) | 14,967 | [# 1] | |
1982年(昭和57年) | 15,411 | [# 1] | |
1983年(昭和58年) | 15,571 | [# 1] | |
1984年(昭和59年) | 15,603 | [# 1] | |
1985年(昭和60年) | 16,233 | [# 1] | |
1986年(昭和61年) | 16,573 | [# 1] | |
1987年(昭和62年) | 16,847 | [# 1] | |
1988年(昭和63年) | 17,044 | [# 1] | |
1989年(平成元年) | 17,082 | [# 1] | |
1990年(平成 | 2年)16,699 | [# 1] | |
1991年(平成 | 3年)16,355 | [# 1] | |
1992年(平成 | 4年)15,896 | [# 1] | |
1993年(平成 | 5年)15,729 | [# 1] | |
1994年(平成 | 6年)15,296 | [# 1] | |
1995年(平成 | 7年)15,173 | [# 1] | |
1996年(平成 | 8年)14,542 | [# 1] | |
1997年(平成 | 9年)14,104 | [# 1] | |
1998年(平成10年) | 13,673 | [# 1] | |
1999年(平成11年) | 27,662 | 12,907 | [* 1] |
2000年(平成12年) | 27,346 | 12,796 | [* 1] |
2001年(平成13年) | 26,549 | 12,547 | [* 2] |
2002年(平成14年) | 25,700 | 12,176 | [* 3] |
2003年(平成15年) | 25,952 | 12,320 | [* 4] |
2004年(平成16年) | 25,675 | 12,224 | [* 5] |
2005年(平成17年) | 25,636 | 12,226 | [* 6] |
2006年(平成18年) | 25,181 | 11,961 | [* 7] |
2007年(平成19年) | 25,212 | 12,120 | [* 8] |
2008年(平成20年) | 24,889 | 12,032 | [* 9] |
2009年(平成21年) | 24,360 | 11,793 | [* 10] |
2010年(平成22年) | 23,930 | 11,628 | [* 11] |
2011年(平成23年) | 23,327 | 11,361 | [* 12] |
2012年(平成24年) | 23,593 | 11,512 | [* 13] |
2013年(平成25年) | 23,973 | 11,702 | [* 14] |
2014年(平成26年) | 23,194 | 11,426 | [* 15] |
2015年(平成27年) | 23,398 | 11,529 | [* 16] |
2016年(平成28年) | 23,208 | 11,447 | [* 17] |
2017年(平成29年) | 23,208 | 11,456 | [* 18] |
2018年(平成30年) | [相鉄 2]23,296 | 11,512 | [* 19] |
2019年(令和元年) | [相鉄 3]24,551 | 12,213 | [* 20] |
2020年(令和 | 2年)[相鉄 4]20,664 | 10,307 | [* 21] |
2021年(令和 | 3年)[相鉄 5]22,430 | 11,188 | [* 22] |
2022年(令和 | 4年)[相鉄 6]24,454 | 12,252 | [* 23] |
2023年(令和 | 5年)[相鉄 1]27,761 |
当駅は東西に流れる帷子川が流れて形成された谷地に立地しており、南北方向は共に丘陵地帯である。敷地の関係から駅前にロータリーは存在しないが、すぐ北側を国道16号(八王子街道)が通過しており、ここにバス停がある。また、ガストの向かい側に業者私設によるタクシー乗り場がある。
国道に沿ってコンビニエンスストア・ファミリーレストランなどが立地する。駅の南側には西谷商店街やマルエツなどの商業施設がある。南北ともに丘陵部分の多くは住宅地で、特に北側には大規模な団地が造成された場所もある。このためか北側には学校が多く、特に私立の横浜商科大学高等学校の最寄り駅の一つで、朝夕は通学する生徒で賑わう。駅の北東の小高い丘には富士山神社があり、西谷の周辺を見渡すことができる。
北側駅前の丘陵斜面は農業保護地区のため、畑が拡がっており、農作物の直販なども行われている。大部分の住宅街は、丘陵斜面の先の丘の上に存在する。なお北口でのバス、タクシーなどの利用利便性向上のため、国道16号の整備については横浜市から運営主体である国土交通省へ整備要望を行っているが具体的な検討や計画はされてない。
南側方面は、駅から200mほど平地が続き、その先の帷子川を越えて直ぐ崖がある。崖の先は徒歩や自転車でのみ直行可能であり、自動車が通行可能な道路は迂回が必要なため、崖を境に地域が分断している。また、後述するように南側にはバス路線が無い。
最寄りの停留所は北口の国道16号上にある「西谷駅前」である。横浜市交通局(横浜市営バス)、神奈川中央交通・神奈川中央交通東、相鉄バスにより運行される下記のバス路線が乗り入れている。なお、すべてのバス方面が北方向(鴨居駅との中間)、東方向(横浜方向)、西方向(八王子方向)であり、南方向へのバス路線はない。これは、南方向が崖に面しており大型バスが通行可能な道路が無いためであり、西谷駅の南側地区のバス路線はすべて鶴ヶ峰駅からのバス路線となる。
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