稲荷駅
京都府京都市伏見区にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
京都府京都市伏見区にある西日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
稲荷駅(いなりえき)は、京都府京都市伏見区深草稲荷御前町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の駅である[2]。駅番号はJR-D03[1]。
1879年、後に東海道本線となる京都駅 - 大谷駅間の鉄道が開業した際に開設された[4][6]。翌年には大谷から大津まで延伸、1889年には新橋駅 - 神戸駅間が全通し、東海道本線の駅となった。
1921年に東海道本線の馬場駅(現・膳所駅) - 京都駅間が新逢坂山トンネル・東山トンネル経由の現在線に切り替えられ、同時に残る京都駅 - 稲荷駅間が桃山駅からの奈良線の新線と接続され同線に編入(詳細は路線記事を参照のこと)されたため[5]、当駅は奈良線の駅となった。
相対式ホーム2面2線[17][18]を持つ地上駅で、分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類されていたが、2018年4月ごろに配線変更を行わず駅前後の信号機が絶対信号機に変更されたため、停留所ではなくなった。曲線部にあるためホームがカーブしている[17]。駅舎は2番のりば(下り)側にあり、反対側の1番のりば(上り)へは跨線橋で連絡している[3]。2008年12月にエレベーターと非常ボタンの使用が開始され、バリアフリー化された。
1935年(昭和10年)に竣工したコンクリート造りの駅舎を有する。伏見稲荷大社の最寄り駅ということもあり、駅の柱が一部朱色に塗られている[3]。また、当駅の構内には東海道本線の駅であった名残の国鉄最古のランプ小屋(準鉄道記念物)が現存している[19][20][21]。内部には当駅や奈良線に関する備品類が収蔵されている。
宇治駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託している業務委託駅である。ICカード乗車券「ICOCA」を利用できる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅で、第1回近畿の駅百選に選定されている。
京都府統計書によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。奈良線の普通のみの停車駅では最多であり、京都駅・東福寺駅・奈良駅を除く快速停車駅を上回っている[23]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 4,203 |
2000年 | 4,266 |
2001年 | 4,471 |
2002年 | 4,567 |
2003年 | 4,759 |
2004年 | 4,951 |
2005年 | 5,055 |
2006年 | 5,233 |
2007年 | 5,406 |
2008年 | 5,452 |
2009年 | 5,375 |
2010年 | 5,608 |
2011年 | 5,896 |
2012年 | 6,492 |
2013年 | 7,016 |
2014年 | 7,285 |
2015年 | 8,683 |
2016年 | 9,041 |
2017年 | 9,523 |
2018年 | 9,318 |
2019年 | 8,877 |
2020年 | 3,679 |
2021年 | 4,860 |
2022年 | 6,978 |
1930年代から1940年代にかけて各年度の1日平均乗車人員は下表の通り[24]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1931年(昭和 | 6年)173 |
1932年(昭和 | 7年)184 |
1933年(昭和 | 8年)226 |
1934年(昭和 | 9年)231 |
1935年(昭和10年) | 272 |
1936年(昭和11年) | 256 |
1937年(昭和12年) | 265 |
1938年(昭和13年) | 348 |
1939年(昭和14年) | 364 |
1940年(昭和15年) | 320 |
1941年(昭和16年) | 435 |
駅を出るとすぐ、伏見稲荷大社への参道が続く。伊藤若冲の五百羅漢と墓のある石峯寺 (京都市)は、南東へ徒歩8分ほど。
駅前にバス停は設けられていない。最寄りとなるバス停は駅西側に設けられている。
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