十津川村
奈良県吉野郡の村 ウィキペディアから
奈良県吉野郡の村 ウィキペディアから
十津川村(とつかわむら)は、奈良県の最南端に位置する村[1]。吉野郡に属する。面積は672.38km²と、北海道・北方領土にある留別村、紗那村、留夜別村、蘂取村に次ぎ、日本で5番目に大きな面積を持つ村となる。しかし、北方領土は日本の施政権が及んでいないため、施政権の及ぶ範囲内では最も広い村[1]であり、奈良県の市町村でも最大の面積[2]を持つ。
とつかわむら 十津川村 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 奈良県 | ||||
郡 | 吉野郡 | ||||
市町村コード | 29449-7 | ||||
法人番号 | 9000020294497 | ||||
面積 |
672.38km2 | ||||
総人口 |
2,689人 [編集] (推計人口、2024年9月1日) | ||||
人口密度 | 4人/km2 | ||||
隣接自治体 |
奈良県:五條市、吉野郡上北山村、下北山村、野迫川村 三重県:熊野市 和歌山県:新宮市、田辺市、東牟婁郡北山村 | ||||
村の木 | スギ | ||||
村の花 | シャクナゲ | ||||
他のシンボル | ウグイス | ||||
十津川村役場 | |||||
村長 | 小山手修造 | ||||
所在地 |
〒637-1333 奈良県吉野郡十津川村大字小原225-1 北緯33度59分18秒 東経135度47分33秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
村域は東西幅33.4km、南北幅32.8kmと広大であり、面積は日本最大の湖である琵琶湖(669.23km²)や東京23区(627.51㎢)よりも広く、鉄線吊り橋(谷瀬の吊り橋)の長さ、村を通る路線バスの距離(八木新宮特急バス)でも日本一である。村の中央部を十津川が南流する。
十津川村は吉野地方のうち南部に分け入った奥吉野地方にあり、紀伊山地によって周囲との交通が隔絶されてきた。その影響で奥吉野方言は、近畿地方ではあるが東京式アクセントを用いる(言語島)[3]。
実質公債費比率が奈良県内で最も低い市町村でもある。
風屋(十津川村風屋、標高301m)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 17.1 (62.8) |
20.9 (69.6) |
26.0 (78.8) |
31.6 (88.9) |
34.5 (94.1) |
36.9 (98.4) |
38.3 (100.9) |
39.4 (102.9) |
36.0 (96.8) |
30.4 (86.7) |
24.0 (75.2) |
21.7 (71.1) |
39.4 (102.9) |
平均最高気温 °C (°F) | 8.1 (46.6) |
9.4 (48.9) |
13.4 (56.1) |
19.2 (66.6) |
23.7 (74.7) |
26.1 (79) |
30.2 (86.4) |
31.4 (88.5) |
27.4 (81.3) |
21.6 (70.9) |
15.9 (60.6) |
10.3 (50.5) |
19.7 (67.5) |
日平均気温 °C (°F) | 3.4 (38.1) |
4.0 (39.2) |
7.3 (45.1) |
12.4 (54.3) |
17.0 (62.6) |
20.5 (68.9) |
24.3 (75.7) |
25.0 (77) |
21.6 (70.9) |
16.0 (60.8) |
10.4 (50.7) |
5.4 (41.7) |
14.0 (57.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −0.3 (31.5) |
−0.1 (31.8) |
2.3 (36.1) |
6.8 (44.2) |
11.6 (52.9) |
16.4 (61.5) |
20.4 (68.7) |
21.0 (69.8) |
17.9 (64.2) |
12.1 (53.8) |
6.3 (43.3) |
1.5 (34.7) |
9.7 (49.5) |
最低気温記録 °C (°F) | −6 (21) |
−7.2 (19) |
−4.4 (24.1) |
−1.9 (28.6) |
2.1 (35.8) |
8.2 (46.8) |
13.0 (55.4) |
13.8 (56.8) |
8.9 (48) |
1.6 (34.9) |
−1.6 (29.1) |
−4.8 (23.4) |
−7.2 (19) |
降水量 mm (inch) | 79.0 (3.11) |
103.1 (4.059) |
162.6 (6.402) |
168.4 (6.63) |
208.0 (8.189) |
341.0 (13.425) |
395.7 (15.579) |
299.5 (11.791) |
351.4 (13.835) |
219.3 (8.634) |
109.9 (4.327) |
81.8 (3.22) |
2,538.2 (99.929) |
平均月間日照時間 | 122.1 | 122.9 | 159.0 | 184.2 | 183.5 | 120.5 | 149.9 | 180.0 | 135.1 | 138.9 | 129.6 | 123.6 | 1,747.2 |
出典1:気象庁(平均値:1991年-2020年)[6] | |||||||||||||
出典2:気象庁(極値:1977年-現在)[5] |
山間部にあり農耕に適さぬ地形のため、古来免租の地域としてその時々の権力者の支配を受けずに半ば独立した村落共同体として存在し続けた。免租の特権を保証してくれる実力者側に常に出兵し、古くは壬申の乱以来幕末までこの政策は変わらなかったが、明治維新後に免租特権が廃止された。南北朝の抗争時は楠木正勝ら南朝側がここを拠点とした。以来、尊王の姿勢を明治維新まで貫いた。周囲とは隔絶した地域だったため、独特の文化・気風があり、十津川郷士を輩出した。
この節の加筆が望まれています。 |
林業、農業、鮎など川魚の養殖・加工が主たる産業になっている。主な特産物は鮎の加工品、山菜、ゆうべし等。
なお、村内にはJAバンクATMは設置されていない。
2014年6月時点。
これらの郵便局は全て集配局となっている。また各郵便局にはゆうちょ銀行のATMが設置されており、小原郵便局ではホリデーサービスを実施。
十津川村の郵便番号は以下の通り(番号右隣の括弧内は集配担当の郵便局)。
なお十津川村の大字としてその他「大谷」もあるが、無住のため大字単位での郵便番号が設定されていない。村内に「63」「64」の2つの地域区分が併存している。
十津川村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 十津川村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 十津川村
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
十津川村(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
村内を通る鉄道路線はなく、最寄り駅はJR 和歌山線の五条駅である。五条駅と新宮駅を結ぶ「五新線」が村内を縦断する計画だったが、実現しなかった[16]。
以下の3温泉を総称して十津川温泉郷という。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.