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京都府京都市下京区から右京区を結ぶ京福電気鉄道の軌道路線 ウィキペディアから
嵐山本線(あらしやまほんせん)は、京都府京都市下京区の四条大宮駅から右京区の嵐山駅までを結ぶ京福電気鉄道の軌道路線である。北野線とともに嵐山線、通称嵐電(らんでん)と呼ばれる。駅ナンバリングで用いられる路線記号はA[注釈 1]。
嵐山を始めとする洛西エリアの観光地への行楽路線であるとともに、繁華街である四条通へ出るための足ともなっている。西大路三条駅 - 山ノ内駅間と蚕ノ社駅・太秦広隆寺駅付近が併用軌道のほかは、すべて新設軌道となっている。
大部分が四条大宮駅 - 嵐山駅間の全線通し運転で、日中時間帯は1時間あたり6本(10分間隔)で運行されている。西院車庫との出入庫のため、西院駅を早朝に始発、深夜に終着とする列車がある。このうち早朝の2本は北野線北野白梅町駅へ直通運転している(北野白梅町発の列車は存在しない)。かつては春・秋の観光シーズンの土曜・休日昼間時間帯に、北野線の定期列車を延長運転する形で北野線北野白梅町駅 - 嵐山駅間直通の列車が運転されることがあったが、現在は運転されていない[注釈 2]。
通常は1両単行でワンマン運転を行っている。ラッシュ時や観光シーズンには2両編成となり、乗客は車両間を乗り移れないため2両目前方の運転台にも乗務員が乗車して運賃収受を行う。四条大宮駅・帷子ノ辻駅・嵐山駅・北野白梅町駅を除き無人駅だが、太秦広隆寺駅や嵐電天神川駅など無人駅でも乗降客の多い駅には時期や時間帯によって係員が配置され、乗客案内・運賃収受の補助、安全管理などを行っている。
2023年8月26日のダイヤ改正で、2両編成で運行される列車が平日の朝夕と土休日の一部時間帯の全列車に拡大され、平日朝は5分間隔から8分間隔に、夜は8分間隔から10分間隔に減便される[4]。
2011年5月からはヤマト運輸と提携し、同社の宅急便の集配業務に当路線が利用されている。配送の際は2両編成のうち1両がヤマト運輸貸切車両となり、通常の旅客用車両に宅急便用の台車が搭載される。荷物の積み込みは西院車庫にて行われる[5]。
嵐山線は1907年8月に神戸川崎財閥により設立された嵐山電車軌道[6](社長松方五郎[7] 取締役川崎芳太郎[8])により1910年に京都-嵐山間が開通した。なおこのときに用意された木製単車20両は川崎造船所製であった。電気供給事業も兼業していたが京都電燈と競合となり1918年に合併された。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 接続路線・備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
A1 | 四条大宮駅 | - | 0.0 | 阪急電鉄: 京都本線(大宮駅:HK-84) | 下京区 |
A2 | 西院駅 | 1.4 | 1.4 | 阪急電鉄: 京都本線(HK-83) | 中京区 |
A3 | 西大路三条駅 | 0.6 | 2.0 | 旧駅名は三条口 | 右京区 |
A4 | 山ノ内駅 | 0.8 | 2.8 | ||
A5 | 嵐電天神川駅 | 0.9 | 3.7 | 京都市営地下鉄: 東西線(太秦天神川駅:T17) | |
A6 | 蚕ノ社駅 | 0.2 | 3.9 | ||
A7 | 太秦広隆寺駅 | 0.5 | 4.4 | 旧駅名は太秦 | |
A8 | 帷子ノ辻駅 | 0.8 | 5.2 | 京福電気鉄道: 北野線 西日本旅客鉄道: 山陰本線(嵯峨野線)(太秦駅:JR-E07) | |
A9 | 有栖川駅 | 0.5 | 5.7 | 旧駅名は嵯峨野 | |
A10 | 車折神社駅 | 0.5 | 6.2 | 旧駅名は車折 | |
A11 | 鹿王院駅 | 0.3 | 6.5 | ||
A12 | 嵐電嵯峨駅 | 0.4 | 6.9 | 西日本旅客鉄道: 山陰本線(嵯峨野線)(嵯峨嵐山駅:JR-E08) 嵯峨野観光鉄道:嵯峨野観光線(トロッコ嵯峨駅) 旧駅名は嵯峨駅前 | |
A13 | 嵐山駅 | 0.3 | 7.2 |
京福線(嵐電)は、長らく京都市営地下鉄の路線網から孤立していたが、2008年1月16日の地下鉄東西線二条駅 - 太秦天神川駅間の延伸開業に伴い、同年3月28日に山ノ内駅 - 蚕ノ社駅間に新駅「嵐電天神川駅」が設置されたため、京都市営地下鉄と接続するようになった[17][18][19]。蚕ノ社駅から約280m東側の三条通上に設置し、地下鉄の太秦天神川駅に近接している。駅番号は、2007年3月に導入された際に嵐電天神川駅にあたるA6が予め欠番となっていた[20]。
2006年度より「嵐電ブラッシュ・アップ プロジェクト」として以下のような事業を行っている[21][22]。
また、沿線に世界遺産を始めとする多くの観光地を有する嵐山本線・北野線では、これらに加えて以下の取り組みが行われている。
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