サンタナ(Santana)は、アメリカ合衆国のラテン・ロック・バンド。ギタリストのカルロス・サンタナ(Carlos Santana)を中心にしたグループである。
概要 サンタナSantana, 基本情報 ...
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1966年、サンフランシスコで結成されたサンタナ・ブルース・バンドが前身である。その後サンタナと改名し、1969年にコロムビア・レコードと契約してデビュー。それと同時期にウッドストック・フェスティバルに出演し、大きな話題となった。当時のメンバーにはグレッグ・ローリー[1]がいた。ラテン・ロック[2]のアルバムであるファーストからは「ジンゴー」が話題になった。セカンド・アルバム『天の守護神』(1970年)がビルボード誌のアルバム・チャートで1位を獲得。「ブラック・マジック・ウーマン」[注 1]はロック・クラシックスとなった[3]。他に「僕のリズムを聞いとくれ」[注 2]、「イヴィル・ウェイズ」[注 3]もよく知られた人気曲である。1971年のアルバム『サンタナIII』ではニール・ショーンが加入してツイン・ギター編成となるが、ジャズ・ロック色を強めたアルバム『キャラバンサライ』(1972年)発表後、大幅なメンバー・チェンジが起こる。新たにトム・コスターらが加入した。またカルロス・サンタナはソロとして、バディ・マイルズ[4]やジョン・マクラフリンらと共演アルバムを発表している。
1973年7月の大阪厚生年金会館での模様は、横尾忠則デザインのジャケットでも有名なライヴ盤『ロータスの伝説』(1974年)に収録された。76年の「哀愁のヨーロッパ」[注 4]は日本でヒットした[注 5]。翌77年の「シーズ・ノット・ゼア」[注 6]はアメリカ、日本両国でヒットしている。
アルバム『ジーバップ!』(1981年)は、全米9位のヒット作となる。グレッグ・ウォーカーが歌う「ホールド・オン」もアメリカで小ヒットした。その後の作品はチャート上では低迷するが、バンドは活動を継続。『フリーダム』(1987年)では、過去にサンタナと共演したドラマー、バディ・マイルス(ジミ・ヘンドリクスとも共演)がボーカルを担当した。サンタナは1998年にはロックの殿堂入りを果たした。
1999年に発表したアルバム『スーパーナチュラル』は、バンドにとって28年ぶりの全米1位獲得を果たし、アメリカだけで1500万枚、全世界で3000万枚以上を売り上げるという大復活となる。同作は、グラミー賞史上最多の9部門を受賞し、収録曲「スムース (Smooth)」は、ビルボードのHOT 100で12週連続1位を獲得、バンドにとって初の全米1位シングルとなった。2002年には、アルバム『シャーマン』も全米1位を獲得した。その後、ミシェル・ブランチをゲストに迎えた「ゲーム・オブ・ラブ」もヒットしている。
2016年のアルバム『サンタナIV』は、『サンタナIII』に参加したメンバーのうち5人が再結集して制作された[5]。
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ボーカリスト |
キーボーディスト |
ギタリスト |
- レオン・トーマス (Leon Thomas): 1973年
- レオン・パティーロ (Leon Patillo): 1973年-1975年
- エヴァン・スルー (Evan Thur): 1974年-1975年
- グレッグ・ウォーカー (Greg Walker): 1975年-1976年、1976年-1979年、1983年-1985年
- ルーサー・ラブ (Luther Rabb): 1976年
- ジョエル・バディ (Joel Badie): 1976年
- アレックス・リガートウッド (Alex Ligertwood): 1979年-1983年、1984年-1985年、1987年、1989年-1991年、1992年-1994年
- バディ・マイルス (Buddy Miles): 1986年、1987年
- トニー・リンゼイ (Tony Lindsay): 1991年、1995年-現在
- ヴォリース・クーパー (Vorriece Cooper): 1993年
- カーティス・サルゲイド (Curtis Salgado): 1995年
- イフラブ・マスフライレング (Ifrab Musflyleng): 1995年
- ヴィクター・ラジック (Victor Lasic): 2010年-現在
- オムニバス・ゲスト・シンガー: 1999年-現在
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- トム・フラジール (Tom Frazier): 1967年-1970年
- ニール・ショーン (Neal Schon): 1971年-1972年
- ジョン・マクラフリン (John McLaughlin): 1973年
- ダグ・ロドリゲス (Doug Rodrigues): 1972年-1973年
- クリス・ソルベルグ (Chris Solberg): 1978年-1980年
- アレックス・リガートウッド (Alex Ligertwood): 1979年-1983年、1984年-1985年、1987年、1989年-1991年、1992年-1994年
- ホルヘ・サンタナ (Jorge Santana): 1993年-1996年
- アレック・エヴァンス (Alec Evans): 1997年-1999年
- トミー・アンソニー[6] (Tommy Anthony): 2005年-現在
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ベーシスト |
ドラマー |
パーカッショニスト |
- ガス・ロドリゲス (Gus Rodriguez): 1970年-1971年
- デイヴィッド・ブラウン (David Brown): 1967年-1971年、1974年-1976年
- トム・ラトレー (Tom Rutley): 1971年-1972年
- ダグ・ローチ (Doug Rauch): 1972年-1973年
- バイロン・ミラー (Byron Miller): 1976年
- パブロ・テレス (Pablo Telez): 1976年-1977年
- デヴィッド・マーゲン (David Margen): 1977年-1982年
- キース・ジョーンズ (Keith Jones): 1983年-1984年、1989年
- アルフォンソ・ジョンソン (Alphonso Johnson): 1985年-1989年、1992年
- ベニー・リートヴェルド (Benny Rietveld): 1990年-1992年、1997年-
- マイロン・ダヴ (Myron Dove): 1992年-1996年
- クリス・ディノイア (Chris DiNoia): 1997年-1999年
- クリス・シェヴェーグラー (Chris Schwegler): 2006年-現在
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- マイク・カラベロ (Mike Carabello) (Congas): 1966年-1967年、1969年-1971年
- マーカス・マローン (Marcus Malone) (Congas): 1967年-1969年
- ホセ・チェピート・エレアス (José "Chepito" Areas) (Timbales): 1969年-1977年、1988年-1989年
- フランシスコ・アグアベッラ (Francisco Aguabella) (Congas): 1969年-1971年
- リコ・レイエス (Rico Reyes) (Timbales): 1971年, 1972年
- ヴィクター・パントーヤ (Victor Pantoja) (Timbales): 1971年
- コーク・エスコヴェード (Coke Escovedo) (Timbales): 1971年-1972年
- ピート・エスコヴェード (Pete Escovedo) (Timbales): 1971年、1977年-1979年
- ジェイムズ・ミンゴ・ルイス (James "Mingo" Lewis) (Congas): 1972年-1972年
- アルマンド・ペラーザ (Armando Peraza) (Congas, Bongos): 1972年-1975年、1977年-1990年
- ラウル・リコウ (Raul Rekow) (Congas, Percussion): 1976年-現在
- オレステス・ヴィラト (Orestes Vilató) (Timbales): 1980年-1987年
- カール・ベラッツォ (Karl Perazzo) (Timbales): 1991年-現在
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その他の楽器 |
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- ジュールス・ブルサード (Jules Broussard) - サクソフォーン: 1974年-1975年
- マイルス・デイヴィス (Miles Davis) - トランペット: 1976年
- ラッセル・タブス (Russell Tubbs) - フルート: 1978年
- オラン・コルトレーン (Oran Coltrane) - サクソフォーン: 1992年
- アレックス・ジャックマン (Alex Jackaman) - トランペット: 1993年
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スタジオ・アルバム
- 『サンタナ』 - Santana (1969年)
- 『天の守護神』 - Abraxas[3] (1970年)
- 『サンタナIII』 - Santana III (1971年)
- 『キャラバンサライ』 - Caravanserai (1972年)
- 『ウェルカム』 - Welcome (1973年)
- 『不死蝶』 - Borboletta (1974年)
- 『アミーゴ』 - Amigos (1976年)
- 『フェスティバル』 - Festival (1976年)
- 『ムーン・フラワー』 - Moonflower (1977年)
- 『太陽の秘宝』 - Inner Secrets (1978年)
- 『マラソン』 - Marathon (1979年)
- 『ジーバップ!』 - Zebop! (1981年)
- 『シャンゴ』 - Shango (1982年)
- 『ビヨンド・アピアランス』 - Beyond Appearances (1985年)
- 『フリーダム』 - Freedom (1987年)
- 『スピリッツ・ダンシング』 - Spirits Dancing In The Flesh (1990年)
- 『ミラグロ』 - Milagro (1992年)
- 『スーパーナチュラル』 - Supernatural (1999年)
- 『シャーマン』 - Shaman (2002年)
- 『オール・ザット・アイ・アム』 - All That I Am (2005年)
- 『ギター・ヘヴン〜グレイテスト・ロック・クラシックス〜』 - Guitar Heaven: The Greatest Guitar Classics of All Time (2010年)
- 『シェイプ・シフター』 - Shape Shifter (2012年)
- 『コラソン』 - Corazón (2014年)
- 『サンタナIV』 - Santana IV[3] (2016年)
- 『アフリカ・スピークス』 - Africa Speaks (2019年)
ライブ・アルバム
- 『ロータスの伝説』 - Lotus (1974年)
- 『セイクレッド・ファイアー:サンタナ・ライヴ』 - Sacred Fire - Live in South America (1993年)
- 『ライヴ・アット・フィルモア'68』 - Live At The Fillmor '68 (1997年)
- Corazón – Live from Mexico: Live It to Believe It (2014年)
コンピレーション・アルバム
- 『オリジナル・グレイテスト・ヒッツ』 - Greatest Hits (1974年)
- 『ビバ・サンタナ』 - Viva Santana! (1988年) ※フィルモア出演20周年記念
- 『ダンス・オブ・ザ・レインボー・サーペント』 - Dance of the Rainbow Serpent (1995年)
- 『ザ・ベスト・オブ・サンタナ』 - The Best Of Santana (1998年) ※デビュー30周年記念
- 『ザ・ベスト・オブ・サンタナ VOL.2』 - The Best Of Santana VOL.2 (2000年)
- 『ザ・ビギニングス』 - Fried Neckbones & Home Fries (2000年)
- 『エッセンシャル』 - The Essential (2002年) - SME Essential Series
- 『サンタナ紀元』 - The Birth Of Santana (2002年)
- 『セレモニー』 - Ceremony - remixes & rarities (2004年)
- 『ヴェリー・ベスト・オブ・サンタナ』 - Ultimate Santana(2007年)
カルロス・サンタナ ソロ・プロジェクト
- 『カルロス・サンタナ&バディ・マイルス!ライヴ!』 - Live! - Carlos Santana & Buddy Miles (1972年)
- 『魂の兄弟たち』 - Love,Devotion and Surrender (1973年) ※Carlos Santana & Mahavishnu John McLaughlin名義
- 『啓示』 - Illuminations (1974年) ※Carlos Santana & Alice Coltrane名義
- 『ワンネス』 - Oneness,Silver Dreams - Golden Reality (1979年)
- 『スイング・オブ・デライト』 - Swing Of Delight (1980年)
- 『ハバナ・ムーン』 - Havana Moon (1983年)
- 『サルバドールにブルースを』 - Blues For Salvador (1987年)
- 『サンタナ・ブラザース』 - Santana Brothers (1994年)
- 『ディヴァイン・ライト:カルロス・サンタナRemix/ビル・ラズウェル』 - Divine Light - Bill Laswell Remixed (2001年)
- 7月25日 大阪、26日 東京
- 6月27日 福岡市九電記念体育館、28日 広島郵便貯金会館、30日,7月1日 名古屋市公会堂、2日,3日,4日 大阪厚生年金会館、5日 京都会館、6日,7日 日本武道館、10日,11日 北海道厚生年金会館
- 11月23日 金沢市民会館、25日 新潟県民会館、26日 秋田県民会館、29日,30日 北海道厚生年金会館、12月3日 横浜文化体育館、5日 名古屋市公会堂、6日 和歌山県民文化会館、7日,12日 大阪厚生年金会館、8日 渋谷公会堂、9日,10日 日本武道館、11日 京都会館、13日 広島県立体育館、14日 福岡九電記念体育館
- 2月20日,21日 日本武道館、22日 フェスティバルホール、25日,3月1日 大阪厚生年金会館、27日 京都会館、28日,29日 高松文化センター、2日 岡山県立体育館、3日 新日鐵大谷体育館、5日 熊本県立体育館、6日 福岡九電記念体育館、8日 広島県立体育館、9日 名古屋市公会堂、10日 横浜文化体育館、11日,12日 渋谷公会堂、13日 新潟県立体育館、15日 登別室蘭健保体育館、16日,17日 北海道厚生年金会館
- 10月16日 福岡九電記念体育館、18日 広島郵便貯金会館、19日 大阪厚生年金会館、20日 名古屋市公会堂、22日,23日 日本武道館、24日,25日 フェスティバルホール
- 8月2日 横浜スタジアム、3日 京都会館、4日 名古屋市公会堂、6日 フェスティバルホール、7日 福岡スポーツセンター
- 7月3日 横浜文化体育館、4日 浜松市民会館、6日,7日 フェスティバルホール、9日 名古屋市公会堂、10日 NHKホール、11日 宇都宮市文化会館、13日 群馬音楽センター、14日 千葉県文化会館、15日 中野サンプラザ、16日 日本武道館
- 6月1日 軽井沢プリンスホテル
- 5月15日,18日 フェスティバルホール、17日 福岡サンパレス、19日 名古屋市公会堂、21日 日本武道館、22日 神奈川県民ホール
- 4月20日 神奈川県民ホール、21日 川口リリア、22日 日本武道館、24日 神戸国際会館、25日 フェスティバルホール、26日 名古屋市民会館
- 4月22日,23日 東京国際フォーラム、24日 神奈川県民ホール、26日 愛知県勤労会館、27日 フェスティバルホール、28日 日本武道館
- 11月6日 フェスティバルホール、7日 名古屋センチュリーホール、8日 なんばHatch、10日,11日 日本武道館
- 7月22日 富士スピードウェイ、23日 泉大津フェニックス
- 3月12日 日本武道館、13日 東京国際フォーラム
- 4月22日 盛岡市民文化ホール、24日 大阪市中央体育館、25日 名古屋センチュリーホール、27日 日本武道館
- 9月 カリフォルニア州グレン・ヘレン・リージョナル公園[7]
注釈
ドラムスは、エヌドゥーグー・チャンクラ-が担当している。
1991年には、この年にフルモデルチェンジした三菱・ランサーのCMソングとして使われている。