長野電鉄
長野県長野市に本社を置く鉄道事業者 ウィキペディアから
長野県長野市に本社を置く鉄道事業者 ウィキペディアから
長野電鉄株式会社(ながのでんてつ、英: Nagano Electric Railway Co.,Ltd.)は、長野県北部地域に路線を持つ鉄道事業者で、ながでんグループの中核企業である。長野県長野市権堂町2201に本社を置く。
長野電鉄本社が入居する権堂イーストプラザ | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 長電(ながでん)、NER |
本社所在地 |
日本 〒380-0833 長野県長野市権堂町2201番地 権堂イーストプラザND 4階 北緯36度39分12.5秒 東経138度11分33.3秒 |
設立 | 1920年(大正9年)5月30日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 7100001002441 |
事業内容 | 鉄道事業・不動産事業・旅行業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 久保田敏之 |
資本金 |
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発行済株式総数 |
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売上高 |
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営業利益 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 |
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決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | UHY東京監査法人[1] |
主要株主 | |
主要子会社 |
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関係する人物 | 神津藤平(創業者) |
外部リンク |
www |
須坂や中野といった千曲川東岸地域(河東地区)と国鉄線の接続による産業輸送近代化を目的とした「河東鉄道」を発祥とし、その後県都である長野との接続を図るべく「長野電気鉄道」を設立し須坂駅 - 長野駅間を開業、両社を統合して発足したのが現在の長野電鉄である。山の内線開業により湯田中・渋温泉や志賀高原の開発を進めるなど観光開発にも注力し、スキーブームの先鞭となった。2020年(令和2年)5月30日に河東鉄道として創立されてから100周年を迎えた。
長野線は開業当初から長野市内・近郊で複線区間を有し(当時は権堂駅 - 信濃吉田駅間・その後長野駅および朝陽駅まで複線延伸)、複線区間では20 - 30分毎の高頻度運転を続けており、都市内鉄道としての性格も強かった。戦後は長野市の都市計画において長野都市圏の大動脈として位置付けられ沿線の開発も進み、また長野市と須坂市・中野市を結ぶ都市間路線としての機能も強くなったことから観光色は若干弱くなっていたが、新型特急用車両の導入により観光輸送にも改めて取り組んでいる。
開業線のほかに木島から野沢温泉、湯田中から渋・安代までの具体的な延伸計画や「善光寺平環状線構想」と称された河東線 - 飯山鉄道(現JR飯山線) - 千曲川西岸線(豊野・長野 - 屋代)の直通運転という雄大な構想もあったが、ともに実現せず今に至る。
かつては直営でバス事業も行っていたが、1987年(昭和62年)3月より一部路線を順次ながでんグループの子会社に移管し、1995年(平成7年)10月には残るバス事業を長電バスに分社した。
2002年(平成14年)4月1日に河東線の一部区間(信州中野駅 - 木島駅間、通称「木島線」)[2][3]が、2012年(平成24年)4月1日には屋代線(屋代駅 - 須坂駅間)[4][5][6]が廃線となるなど、他の地方鉄道同様、厳しい状況下にある。2007年(平成19年)7月には志賀高原の開発事業のうち、奥志賀高原の事業が投資会社のユニファイド・パートナーズへ譲渡された[7]。
現行の社紋は、1926年(大正15年)の河東鉄道・長野電気鉄道の合併以来使用されている。中央の星は長野電気鉄道の「長」の字の草書体が基になっており、1907年(明治40年) - 1966年(昭和41年)に用いられた初代・2代目長野市章などにも見られる図案である。この星形を、旧河東鉄道の社紋から引き継いだ千曲川を表す3本線で囲み、以て河東鉄道・長野電気鉄道の合併で長野地域と河東地域とが結ばれたことを示している[29]。
旧・河東鉄道の社紋は「東」の文字を3本線で丸く囲んだものであり、旧・長野電気鉄道の社紋は楔型に図案化した「ナガノ」の文字を6つ円形に並べて電車の車輪を模したものであった。
現在2100系以外の全車両で側面に掲げられている。また、以下の通り一部のグループ会社で同様もしくは翻案した社紋を用いている。
以下の路線を保有する、あるいは保有していた。各路線の運行形態、駅一覧などは以下の各記事を参照のこと。
河東線の一部廃止(信州中野駅 - 木島駅間)を受けて、実際の運行形態に合せて路線名称も変更された。
区間 | 2002年 3月31日以前 | 2002年 4月1日以降 | 2002年 9月18日以降 | 2012年 4月1日以降 |
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長野 - 須坂 | 長野線 | 長野線 | 長野線 | 長野線 |
信州中野 - 湯田中 | 山ノ内線[31] | 山ノ内線 | ||
須坂 - 信州中野 | 河東線 | 河東線 | ||
屋代 - 須坂 | 屋代線 | (廃止) | ||
信州中野 - 木島 | (廃止) |
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ) - 2019年10月1日改定[32]。
キロ程 | 運賃(円) |
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初乗り2km | 170 |
3 - 4 | 190 |
5 - 6 | 240 |
7 - 8 | 330 |
9 - 10 | 420 |
11 - 12 | 480 |
13 - 14 | 550 |
15 - 16 | 610 |
17 - 18 | 680 |
19 - 20 | 760 |
21 - 22 | 800 |
23 - 24 | 880 |
25 - 26 | 930 |
27 - 28 | 1,000 |
29 - 30 | 1,050 |
31 - 32 | 1,130 |
33 - 34 | 1,190 |
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードや楽天Edy、WAON、nanaco、iDなどの電子マネー、QRコード決済が長野駅 - 須坂駅、小布施駅、信州中野駅、湯田中駅の券売機での支払いのみにおいて使用可能(PiTaPaは使用不可。KURURUはSuica地域連携ICカードになる2025年春より使用開始予定)。[33]
以下の乗車券を発売している[34]。
このほか、イオンリテールが運営するイオン須坂店と提携して須坂駅からの「楽楽きっぷ」を、買い上げ金額の1割を上限に買い物客に進呈するサービスを実施している[34]。なお、同様にイトーヨーカドー長野店と提携して権堂駅からの「お帰りキップ」を進呈していたが、同店の閉店により2020年6月7日をもってこのサービスを終了した。
年度 | 旅客輸送人員(千人) | 貨物量(トン) | 一日1Km平均通過人員(人) | 鉄道業営業収入(千円) | 鉄道業営業費(千円) |
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1952 | 13,259 | 245,842 | |||
1958 | 15,046 | 314,945 | |||
1963 | 18,556 | 390,875 | |||
1966 | 20,219 | 300,924 | |||
1979 | 14,212 | 2,692,851 | 2,857,988 | ||
1982 | 13,609 | 5,015 | 2,845,735 | 2,970,501 | |
1984 | 12,902 | 4,667 | 2,929,989 | 2,928,730 | |
1985 | 12,820 | 4,665 | 3,017,559 | 2,944,875 | |
1986 | 12,590 | 4,593 | 2,953,087 | 2,954,650 | |
1987 | 12,429 | 4,533 | 2,992,697 | 2,845,634 | |
1988 | 12,396 | 4,567 | 3,143,480 | 2,958,438 | |
1989 | 15,336 | 4,489 | 3,195,026 | 3,041,323 | |
1990 | 12,483 | 4,563 | 3,241,950 | 3,101,482 | |
1991 | 12,740 | 4,299 | 3,351,173 | 3,178,873 | |
1992 | 12,570 | 4,585 | 3,387,475 | 3,179,576 | |
1993 | 12,193 | 4,463 | 3,460,639 | 3,281,016 | |
1994 | 11,986 | 4,368 | 3,434,503 | 3,331,847 | |
1995 | 12,369 | 4,474 | 3,484,372 | 3,360,375 | |
1996 | 12,348 | 4,487 | 3,484,475 | 3,481,428 | |
1997 | 12,849 | 4,641 | 3,520,465 | 3,610,501 | |
1998 | 11,948 | 4,267 | 3,160,255 | 3,581,298 | |
1999 | 11,288 | 4,025 | 2,955,590 | 4,088,501 | |
2000 | 10,660 | 3,813 | 2,796,516 | 3,017,590 | |
2001 | 10,654 | 5,095 | 2,687,760 | 2,775,358 | |
2002 | 9,061 | 3,954 | 2,461,221 | 2,561,523 | |
2003 | 8,763 | 3,837 | 2,397,557 | 2,397,004 | |
2004 | 8,619 | 3,781 | 2,265,980 | 2,288,991 | |
年度 | 輸送人員(人) | 貨物量(トン) | 営業収入(円) | 営業費(円) | 営業益金(円) | その他益金(円) | その他損金(円) | 支払利子(円) | 政府補助金(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1922 | 306,301 | 26,893 | 145,599 | 81,191 | 64,408 | ||||
1923 | 687,635 | 62,321 | 293,047 | 201,057 | 91,990 | 雑損金17 | 7,005 | 88,003 | |
1924 | 707,687 | 88,878 | 336,506 | 217,932 | 118,574 | 雑損金236 | 5,909 | 88,340 | |
1925 | 828,404 | 98,359 | 401,171 | 255,016 | 146,155 | 電力供給350 | 35,505 | 105,821 | |
1926 | 2,034,495 | 101,219 | 649,460 | 374,007 | 275,453 | 他事業利子引去23,118 | 雑損25,212 | 90,756 | 148,045 |
1927 | 2,562,422 | 95,583 | 677,385 | 417,011 | 260,374 | 発電所益84,657 | 雑損36,854 | 144,148 | 176,632 |
1928 | 2,717,648 | 85,329 | 692,157 | 422,819 | 269,338 | 電燈業その他16,218 | 雑損1,741償却金40,000 | 92,263 | 247,360 |
1929 | 2,811,276 | 81,199 | 700,925 | 447,669 | 253,256 | 電燈遊園地業69,357 | 償却金雑損52,628 | 144,562 | 273,270 |
1930 | 2,427,834 | 64,488 | 590,786 | 389,876 | 200,910 | 遊園地電燈業11,139 | 雑損償却金110,260 | 72,894 | 325,634 |
1931 | 2,058,439 | 63,833 | 502,507 | 339,681 | 162,826 | 発電所その他12,059 | 償却金160,000雑損16,111 | 62,855 | 318,536 |
1932 | 1,871,938 | 61,949 | 469,221 | 322,507 | 146,714 | 発電所及遊園地100 | 雑損償却金120,893 | 56,182 | 251,500 |
1933 | 1,932,377 | 74,243 | 512,262 | 337,837 | 174,425 | 遊園地10,665 | 雑損償却金106,916 | 47,089 | 153,730 |
1934 | 1,898,842 | 96,610 | 523,675 | 334,055 | 189,620 | 電力業16,985減資差益金738,663 | 雑損償却金910,615 | 36,139 | 122,601 |
1935 | 1,928,664 | 97,668 | 522,436 | 343,272 | 179,164 | 電力業その他22,115 | 雑損償却金120,275 | 30,156 | 111,325 |
1936 | 2,155,758 | 106,900 | 586,823 | 360,562 | 226,261 | 発電自動車業その他33,592 | 雑損償却金129,621 | 21,294 | 52,686 |
1937 | 2,189,045 | 113,061 | 583,940 | 387,843 | 196,097 | 発電所28,644 | 償却金130,000 | 15,311 | 79,675 |
1939 | 3,313,705 | 170,688 | |||||||
1941 | 5,142,298 | 218,654 | |||||||
1943 | 8,003,565 | 221,134 | |||||||
1945 | 16,303,197 | 279,208 | |||||||
以下の車両が在籍している。車両搬入は屋代線の廃止に伴いしなの鉄道線(旧信越本線)との接続が失われたため、トレーラーによる輸送に切り替えられている。
現存する車両の他に以下の車両が在籍していた。特記無い車両は全てオリジナル車両である。
列車無線に誘導無線を採用していた。これは、空間波無線では長野 - 本郷間の地下線内において支障が生じる懸念があったためで、現在は空間波無線に変更されている。
2020年(令和2年)7月1日現在、鉄道事業のほか直営6事業部・グループ会社11社を擁する。
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