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『ミュージアム』は、巴亮介による日本の漫画作品。講談社の『週刊ヤングマガジン』にて、2013年35号から2014年10号まで連載された。また、2016年43号・44号に新作エピソードが掲載された。雨の日にだけ現れ、残虐な猟奇殺人を続ける「カエル男」と、それを追う警視庁捜査一課の刑事・沢村久志を中心としたサスペンスホラーである。
この項目には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。 |
2016年には本作品を原作とした実写映画が公開された。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
家庭を顧みずに仕事に没頭して妻・遥と息子・将太に家出された警察官・沢村久志。ある日、生きながら空腹の犬に喰い殺された女性の事件を担当することになる。
カエルのマスクを被り、レインコートを着て雨の日に殺人を行い、雨雲を追って去る殺人鬼「カエル男」は、自身をアーティストと称して残忍な殺人を繰り返す。やがて、その被害者が全員「幼女樹脂詰め殺人事件」の裁判員制度による裁判員だったことが判明する。息子を連れて家出した沢村の妻もその1人であった。
当初は、有罪判決を受けて自殺した被告・大橋茂の親族による復讐かと思われたが、実は殺人を芸術と呼ぶ「カエル男」こそが真犯人であり、自身の芸術をメディアが作った印象と僅かな物的証拠で無関係の人物の犯行だと決めつけた裁判員に激怒して報復していることに沢村だけが気づく。魔の手は沢村の周辺にまで及び、後輩の西野警部補が拉致されて沢村の目の前で屋上から突き落とされて殺害され、友人宅に身を寄せていた沢村の妻子も「カエル男」の手に落ちてしまう。警察組織を離れ、個人で必死に「カエル男」を追う沢村は、「カエル男」は雨の日でなければ行動できない理由があるのではないかと考え、「光線過敏症」かもしれないと仮説を立てる。専門家を訪ね歩き、資産家の両親を中学生の時に猟奇殺人犯に殺された被害者遺族と思われていた霧島早苗が、自らの手で両親をも「芸術」と呼ぶ殺人の犠牲にした犯人だと沢村は看破した。
自宅のキッチンで、NHK「みんなのうた」で放送された「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」を口ずさむ霧島。そんな彼の家に乗り込む沢村だったが、頭に一撃を受けて意識を失い監禁されてしまう。精巧に出来た妻子の生首の偽物を見せられ、作り物と気づかずに泣き崩れる沢村の前に「カエル男」霧島が現れる。3つのエンディングを示す霧島により沢村親子が殺されそうだと悟り、沢村と霧島を追っていた警察官が拳銃を向けるが、追いつめられた霧島は外へ飛び出す。しかし、外は快晴であったため、紫外線により顔が大きく腫れ上がった霧島は意識を失い倒れるのだった。
事件から1年、沢村はトラウマにより警察を辞めてカウンセリングを受けつつ妻子と共に静かに暮らしていた。霧島は未だに昏睡状態であり、遥は取材で無実の人間を死に追いやったことを追及され答えられずに逃げ出してしまう。
牧野修により『ミュージアム 公式ノベライズ』として小説化され、2016年10月14日に講談社文庫から刊行された。ISBN 978-4-06-283896-2。
ミュージアム | |
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[MUSEUM] THE SERIAL KILLER IS LAUGHING IN THE RAIN. | |
監督 | 大友啓史 |
脚本 |
髙橋泉 藤井清美 大友啓史 |
原作 | 巴亮介『ミュージアム』 |
製作 |
下田淳行 下枝奨 |
製作総指揮 |
小岩井宏悦 青木竹彦 |
出演者 |
小栗旬 尾野真千子 野村周平 丸山智己 田畑智子 市川実日子 伊武雅刀 大森南朋 松重豊 妻夫木聡 |
音楽 | 岩代太郎 |
主題歌 | ONE OK ROCK「Taking Off」 |
撮影 | 山本英夫 |
編集 | 今井剛 |
制作会社 | ツインズジャパン |
製作会社 | 映画「ミュージアム」製作委員会 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 | 2016年11月12日 |
上映時間 | 132分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 15.0億円(2017年1月時点)[1] |
2016年11月12日公開。主演は小栗旬、監督は大友啓史。WOWOW開局25周年記念作品。カエル男が活躍するということからFROGMANとのコラボも行われた[2]。
興行通信社調べ「全国映画動員ランキング」で初日動員18万217人、興行収入2億4,449万6,500円を記録、初登場第2位にランクインした[3]。
『ミュージアム -序章-』のタイトルで、映画公開に合わせたスピンオフドラマが、2016年10月1日よりWOWOW、10月14日よりGYAO!にて全4話を配信[4]。
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