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日本のサッカークラブ ウィキペディアから
いわきFC(いわきエフシー、英: Iwaki FC)は、日本の福島県いわき市、双葉郡(広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、葛尾村、浪江町)をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ[2]。
元々は2012年に創設され[4]、2013年に「一般社団法人いわきスポーツクラブ」を設立し法人化されたいち地方のサッカークラブであった[5]。
2015年12月に「スポーツの産業化」をキーワードに打ち出す、アンダーアーマーの日本総代理店・株式会社ドーム(東京都江東区)社長(当時)の安田秀一と、同学年で「前に前にとゴールを目指すのがスタンダードになっている」世界のサッカーと「落ちない(降格しない)ように戦っているようにも見える」Jリーグとのギャップを感じていた湘南ベルマーレ代表取締役社長の大倉智が意気投合[6]。加えて、ドームがいわき市に設置した流通センター「ドームいわきベース」のために取得できた土地がかなり広かったことから、敷地内にサッカーグラウンドを整備し、サッカークラブを運営するという構想がスタートする[7]。ドームは子会社「株式会社いわきスポーツクラブ」を設立[8]、いわきFCの運営権を一般社団法人いわきスポーツクラブから譲り受けて[9]、クラブ運営に本格的に参入。大倉は湘南社長を退任して株式会社いわきスポーツクラブの代表取締役社長に就任した[10]。
ドームへの運営移管後、「スポーツを通じて社会を豊かにする」という理念の下、「いわき市を東北一の都市にする」「日本のフィジカルスタンダードを変える」「人材育成と教育を中心に据える」というクラブビジョンを掲げている[11]。
当初、選手は全員ドームの契約社員として雇用され、午前中はドームいわきベースの敷地内に設けられた練習場「いわきFCフィールド」(2016年11月開場)[12] と商業施設併設のクラブハウス「いわきFCパーク」(2017年6月10日開業) を拠点に練習を行い[13][14]、午後は「ドームいわきベース」でドームのスタッフとして働く、社員選手として生活を送っていた。その後、数年間はプロ契約とアマチュア契約の選手が混在していたが、JFL参戦初年となる2020年1月に所属選手全員とプロ契約を締結し、プロ選手のみが所属するプロサッカークラブとなった。
ドームのノウハウを生かしたフィジカルトレーニングを主体とした練習に特徴があり、選手全員が専門の栄養士が管理する食事を原則3食取り、サプリメントの供給を受けるなど、選手の肉体強化に主眼を置いた練習方針となっている[15]。なお、2022年に株式会社ドームの発行済み株式の過半数を伊藤忠商事株式会社が取得しているが、クラブの運営方針自体に変更はないとコメントされていた[16]が、2023年12月に全株式をドーム創業者の安田に譲渡した[17]。
エンブレムは、いわき市のシルエットを模したものに右肩上がりの太いラインが入れられており、地域と共にあるチーム像、チームと共に上昇していくいわき市の姿を表している[1]。クラブカラーは、ハワイのキングが着用する伝統衣装にちなんだ「KINGレッド」と、小名浜港をはじめとしたいわきの湊を象徴する「湊ブルー」[1]。マスコットキャラクターはフタバスズキリュウをモチーフとした2体のキャラクターで[18]、Jリーグ参入時の2022年に誕生、公募により浜通りに由来する「ハーマー&ドリー」と名付けられた(ドリーの頭にハーマーが帽子のように乗っている)[19]。
クラブスローガンは「WALK TO THE DREAM」[20]。
現在のホームスタジアムはハワイアンズスタジアムいわきである。
2019年まで(県リーグ・東北リーグ時代)はクラブ所有のいわきFCフィールドでホーム試合を行っていたが、いわきFCフィールドが人工芝のためJFLの開催要件を満たさず、JFLのホーム試合はいわきグリーンフィールド(現在のハワイアンズスタジアムいわき)やJヴィレッジスタジアムを使用していた[44]。
いわきグリーンフィールドはJ3のスタジアム要件(観客席5,000席以上など)を一部満たしていないため、2020年のJ3ライセンス申請時に主たるスタジアムをJヴィレッジスタジアム(双葉郡広野町)をホームスタジアムとして登録し、2022年のJ3ではJヴィレッジスタジアムで大半のホーム試合を開催していた[32][45]。しかし、Jヴィレッジスタジアムも夜間照明がナイトゲーム実施に必要な照度を満たしていない[注 3]といった問題があったことから、いわき市が2021年度にいわきグリーンフィールドの改修事業に着手。観客席の増設や夜間照明設備・大型映像装置の設置、ドーピングコントロールルームなどの諸室の新設などを行うとしており、その工事は2023年に完成した[46]。後述の通り、将来的にJ2以上の基準を充足する新スタジアムの建設を前提とした特例によるJ2・J1ライセンスを承認されている(ただし、観客席の屋根が規定の3分の1以上を覆っていないため、改善案を提出することを求める制裁(条件)付きの交付である)。
いわき市内における(スタジアム要件を満たす)サッカースタジアムの整備については、2018年度にいわき市が将来的なまちづくりの観点から「いわき市スタジアムを中心としたまちづくり事業可能性調査」を実施[47]、MICE施設としての利活用の可能性も視野に入れた検証を行った結果、「いわきFCの躍進とともに、未来にわたって、いわき市民が一体となって地域経済の好循環を生み出していくためには、起爆剤となる中核施設としてのスタジアム整備が必要と考えられる」と整理した上で、平・小名浜・内郷・常磐の4地区を候補としてそれぞれ異なるコンセプトのスタジアムが建設し得るとしつつも、具体的な構想は限りなく白紙に近かった[48]。
しかし、いわきFCが2022年10月に、施設基準における例外適用申請による「J2クラブライセンス」が交付され[49]、さらに、いわきFCがJ2昇格が視野に入った2022年11月1日、いわき市長の内田広之がいわきFC主導でJ1ライセンス基準を満たすホームスタジアム整備計画を行う場合に市として協力する方針を示した。2023年J2ライセンス取得の条件とされた2025年までの整備計画策定・2027年までの着工・2031年開幕前の完成を目指し、今後具体的な協議に入るとしている[48]。
そして、2023年4月19日にスポーツ庁の「令和5年度スポーツ産業の成長促進事業『スタジアム・アリーナ改革推進事業』(先進事例形成支援)」の採択を受けたことを明らかにした[50]。これにより、2023年5月から『新スタジアム事業化検討協議会』を設け、ここでの意見交換を開始、スタジアムの基本的な考えをまとめ、2024年3月までには報告書が取りまとめられ、その中には、スタジアムの建設候補地や建設費などの財源のあり方も盛り込まれることになっている[49][50]。
2016年10月、いわき市常磐地区に練習グラウンド兼スタジアムの「いわきFCフィールド」やクラブハウスを備えた複合施設いわきFCパークが完成し、ここを拠点に練習を行っている。これらはFDKいわき工場(いわき電子)の跡地を利用して整備したものである。
掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
胸 | 磐栄ホールディングス | BHC Banei Holdings Company | 2022年 - | 2021年5月 - 同年12月は鎖骨右側 |
---|---|---|---|---|
鎖骨 | 昭和アステック | ΛSTEC | 2022年6月 - | 左側に表記 |
スターツコーポレーション | STARTS | 2022年 - | 右側に表記 2016年10月 - 2019年はパンツ | |
背中下部 | ロート製薬 | ROHTO | 2020年7月 - 同年12月 2021年4月 - | |
袖 | 浜通り交通 | HAMADORI KOTSU | 2016年8月 - | |
パンツ前面 | 北電子 | KitΔC | 2023年 - | |
パンツ背面 | 東邦銀行 | 東邦銀行 | 2023年 - |
FP 1st | ||||
FP 2nd | ||||
FP Other |
年度 | 箇所 | サプライヤー | |||||||
胸 | 鎖骨左 | 鎖骨右 | 背中上部 | 背中下部 | 袖 | パンツ前面 | パンツ背面 | ||
2016 | - / DNS | 解禁前 | - | - | - / HAMADORI KOTSU | - / STARTS | 解禁前 | UNDER ARMOUR | |
2017 | DNS | TOKAN ORIENS | HAMADORI KOTSU | STARTS | |||||
2018 | - | - | |||||||
2019 | |||||||||
2020 | STARTS | DNS | - / ROHTO | - / e+ イープラス | - | ||||
2021 | - / BHC Banei Holdings Company | - / ROHTO | DNS | ||||||
2022 | BHC Banei Holdings Company | - / ΛSTEC | STARTS | ROHTO | - | ||||
2023 | ΛSTEC | KitΔC | 東邦銀行 | ||||||
日本国内及びグローバルで社会的価値をともに創造する最高峰のパートナー。
国内の特定エリアで社会的価値をともに創造する法人
いわきFCの理念に賛同しともに地域の活性化を目指す法人。
年度 | リーグ戦 | クラブユース U-18 | 監督 | |||||||||
所属 | 試合 | 順位 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | |||
2018 | Fリーグ福島3部(F3)いわき | 10 | 2位 | 23 | 7 | 2 | 1 | 67 | 3 | 64 | 坂本哲也 | |
2019 | 8 | 優勝 | 21 | 7 | 0 | 1 | 65 | 4 | 61 | 向山聖也 | ||
2020 | 4 | 2位 | 9 | 3 | 0 | 1 | 30 | 4 | 26 | 新井健太 | ||
2021 | 12 | 優勝 | 27 | 9 | 0 | 0 | 83 | 0 | 83 | 東北予選敗退 | ||
2022 | Fリーグ福島2部(F2) | 18 | 優勝 | 51 | 17 | 1 | 0 | 78 | 9 | 69 | 東北予選敗退 | |
2023 | Fリーグ福島1部(F1) |
年度 | U-15 リーグ戦 | U-13 リーグ戦 | 高円宮杯 U-15 | クラブユース U-15 | 監督 | ||||||||||||||||||
所属 | 試合 | 順位 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | 所属 | 試合 | 順位 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||||
2017 | 福島3部 | - | 県予選敗退 | 県1次敗退 | 菅原康介/ 向山聖也 | ||||||||||||||||||
2018 | 福島 | 10 | 3位 | 23 | 7 | 2 | 1 | 35 | 11 | 24 | - | 向山聖也 | |||||||||||
2019 | 福島2部 | 15 | 優勝 | 43 | 14 | 1 | 0 | 141 | 6 | 135 | 9 | 優勝 | 24 | 8 | 0 | 1 | 29 | 3 | 26 | 東北予選敗退 | 東北GL敗退 | 矢澤彰悟 | |
2020 | 福島1部 | 6 | 優勝 | 18 | 6 | 0 | 0 | 32 | 3 | 29 | 東北みちのくリーグ南 | 新型コロナウイルスの影響により中止 | 県予選敗退 | 県4位 | |||||||||
2021 | 14 | 優勝 | 40 | 13 | 1 | 0 | 70 | 8 | 62 | 12 | 6位 | 7 | 1 | 4 | 4 | 8 | 18 | -10 | 東北予選敗退 | 東北GL敗退 | |||
2022 | 14 | 2位 | 27 | 9 | 0 | 5 | 46 | 23 | 23 | 16 | 県予選敗退 | 県4位 | |||||||||||
年度 | リーグ戦 | 皇后杯 | 高円宮妃杯 U-15 | 監督 | |||||||||
所属 | 順位 | 試合 | 勝点 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | ||||
2017 | 福島グループ1 | 5位 | 5 | 3 | 1 | 0 | 4 | 1 | 22 | -21 | |||
2018 | 2位 | 6 | 10 | 3 | 2 | 1 | 19 | 11 | 8 | ||||
2019 | 優勝 | 8 | 21 | 7 | 0 | 0 | 49 | 5 | 44 | ||||
2020 | 優勝 | 2 | 6 | 2 | 0 | 0 | 7 | 2 | 5 | 向山聖也 | |||
2021 | 3位 | 4 | 6 | 2 | 0 | 2 | 8 | 14 | -6 | 県予選敗退 | 県予選敗退 | ||
2022 | 県予選敗退 | 東北予選敗退 | 石井晃樹 | ||||||||||
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