2015年のJ3リーグ

2015年に行われたサッカーJ3リーグ戦 ウィキペディアから

この項目では、2015年シーズンのJ3リーグについて述べる。

概要 シーズン, 優勝 ...
明治安田生命J3リーグ
シーズン 2015
優勝 レノファ山口FC
昇格 レノファ山口FC
FC町田ゼルビア
試合数 234
ゴール数 586 (1試合平均2.5)
得点王 岸田和人(山口・32得点)
最大差勝利ホーム試合
山口 8-0 J-22(第2節・3月21日)
最大差勝利アウェー試合
YS横浜 0-4 相模原(第13節・5月24日)
藤枝 0-4 山口(第15節・6月7日)
最多得点試合
琉球 4-6 相模原(第37節・11月8日)
最多連勝記録
7 - 山口 (第17節-第24節)[注 1]
最多連続負け無し記録
14 - 町田 (第7節-第21節)[注 2]
最多連続勝ち無し記録
14 - YS横浜 (第5節-第20節)[注 3]
最多連敗記録
6 - J-22 (第27節-第32節)
最多観客動員
9,040人 - 相模原 0-2 YS横浜(第35節・10月25日)
最少観客動員
461人 - YS横浜 1-3 鳥取(第38節・11月13日)
平均観客動員 2,409人
2014
2016
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概要

J3リーグとして2年目のシーズン。前年に引き続いて明治安田生命保険がタイトルスポンサーとなり(2015年からはJリーグ全体のタイトルスポンサーとなる[1])、リーグ戦の名称を「2015明治安田生命J3リーグ2015 MEIJI YASUDA J3 LEAGUE)」 とした。

スケジュール

2014年12月16日に概要(予定)が発表となった[2]。3月15日開幕、11月23日閉幕の全39節・合計234試合(3回戦総当たり)が行われた。参加クラブ数が奇数となる(次項参照)ため、毎節1クラブは試合がなかった。

2巡目が終了する8月15・16日の第26節から9月5・6日の第27節の間に3週間の中断期間が設けられており、この間にほとんどの地域での第95回天皇杯都県予選[注 4] と天皇杯1回戦が行われた。

2015年シーズンのJ3のクラブ

2015年シーズンのJ3のクラブ数は前年より1増えて12。カターレ富山Jリーグ ディビジョン2 (J2) から降格。一方、レノファ山口FC日本フットボールリーグ (JFL) から入会した[3]。2015年シーズンのJ3の参加チーム数も前年より1増えて13。

なお今年度をもってJ2以上に所属するクラブの控え選手による、Jリーグ・アンダー22選抜の参加は終了となった[4]

  • チーム名・本拠地名については開幕時点のもの。クラブライセンスについては2015年9月29日および2015年11月17日承認時点のもの[14][15]。山口のJFLでの順位は年間通算成績。

監督交代

特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。

さらに見る チーム名, 前監督 ...
チーム名前監督退任日監督代行新監督就任日備考
AC長野パルセイロ日本の旗 美濃部直彦8月5日[16]-日本の旗 衛藤元8月5日[17]ヘッドコーチからの昇格
カターレ富山日本の旗 岸野靖之8月27日[18]日本の旗 澤入重雄 (GM)[注 5]--
SC相模原日本の旗 辛島啓珠11月2日[19]-日本の旗 松原良香11月2日[19]外部からの招聘
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キットサプライヤー・スポンサー

レギュレーション

2014年12月16日に発表となった概要[2] では、前年からの大きな変更点はない。

リーグ概要

要約
視点

2年目となったこの年のJ3は、前年昇格争いを繰り広げた長野・町田に、前年4位の鳥取、1年でのJ2復帰を目指す富山などが軸となるとみられたが、ふたを開けてみると第2節・J-22戦でJリーグ記録タイとなる8-0で圧勝する[20] など、参入1年目ながら上野展裕監督の下で攻撃的サッカーを掲げる山口がリーグを席捲する。対戦が一巡する第13節終了時点では、勝ち点30(10勝2敗)の山口と勝ち点28(9勝1分2敗)の長野が首位を争うが、その後も山口はFW岸田和人のJリーグ記録となる9試合連続ゴール[21] など攻撃力が衰えず首位をキープする一方、長野は2巡目で5勝2分5敗と調子を落として一歩後退、替わって第7節から14試合負け無し(9勝5分)となり、この間わずか6失点と堅守が光る町田が第20節で2位に浮上する。第23節終了時点では首位山口と2位町田の勝ち点差が12まで開いており、山口がこのまま独走を続けるかと思われた。

ところが、3巡目に入って山口はそれまで2連勝の秋田・富山に連敗するなど勢いが突然止まり、第29節の町田との直接対決を制するもののシーズン序盤ほどの勢いは回復せず、第36節には逆に山口に敗戦後6連勝した町田がついに山口と勝ち点で並び、第37節までには3巡目に入って10戦負け無し(7勝3分)の3位長野も両者に迫る混戦状態となる。長野は第38節で相模原に敗れて2位以内の可能性がなくなり[22]、優勝争いは最終節(第39節)を前に勝ち点が並んだ山口と町田の2チームに絞られた[23]

迎えた第39節、アウェー・とりぎんバードスタジアムで鳥取と対戦した山口は序盤2分で鳥取MF安藤由翔のゴールで先制点を許し、前半は鳥取にリードされる展開。一方同時刻にアウェー・南長野運動公園総合球技場で長野と対戦した町田も前半はスコアレスで終える。後半に入り、山口が62分にFW岸田和人のゴールで同点に追いつき、直後の64分には町田が長野MF佐藤悠希のゴールで先制を許し苦しい展開となる。しかし山口は72分に鳥取FWフェルナンジーニョに勝ち越しゴールを許すと、直後の74分には町田もFW鈴木孝司のゴールで同点に追いつき、一転して町田が有利な展開となる。試合はこのまま終盤を迎え、南長野は1-1のまま試合終了。一時は南長野に「山口敗戦」の報が流れ町田関係者が湧く場面もあった[24] が、とりスタではアディショナルタイム6分(90+6分)にMF平林輝良寛のゴールで山口が同点に追いつき直後に試合終了。観戦していた村井満Jリーグチェアマンが「これまでのJリーグの優勝争い、昇降格争いの中でも歴史に残る試合と言っても過言ではない」と述べる[25] ほどの劇的な幕切れで、得失点差により山口のJ3優勝、町田の2位(入れ替え戦進出)が決まった[26]

上位では、相模原が2巡目以降トップ4をキープし続けるも、終盤の第30節から1勝5敗で失速し優勝争いに絡むには至らず4位。中位以下では、富山はこの年監督に就任した岸野靖之の戦術が浸透せず、監督解任後も浮上のきっかけをつかめず第32節終了時点でJ2復帰の可能性がなくなり[27] 5位で終了。鳥取はシーズン序盤でJ2ライセンスの申請を断念し早々にJ2昇格の可能性が潰えたが、若手の活躍もあって6位でシーズンを終えた。また、イビチャ・オシムの元通訳である間瀬秀一が監督に就任した秋田が、序盤戦こそ勝ち星を挙げられず低迷したものの第23節から13戦負け無し(7勝6分)と終盤に快進撃を見せて8位に食い込んだ[28]

結果

要約
視点

順位表

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チーム 昇格または降格
1 レノファ山口FC (C, P) 36 25 3 8 96 36 +60 78 J2昇格
2 FC町田ゼルビア (O, P) 36 23 9 4 52 18 +34 78 J2・J3入れ替え戦出場
3 AC長野パルセイロ 36 21 7 8 46 28 +18 70
4 SC相模原 36 17 7 12 59 51 +8 58
5 カターレ富山 36 14 10 12 37 36 +1 52
6 ガイナーレ鳥取 36 14 8 14 47 41 +6 50
7 福島ユナイテッドFC 36 13 10 13 42 48 6 49
8 ブラウブリッツ秋田 36 12 9 15 37 40 3 45
9 FC琉球 36 12 9 15 45 51 6 45
10 藤枝MYFC 36 11 4 21 37 61 24 37
11 グルージャ盛岡 36 8 11 17 36 47 11 35
12 Jリーグ・アンダー22選抜 (Z) 36 7 7 22 28 71 43 28 活動終了
13 Y.S.C.C.横浜 36 7 6 23 24 58 34 27
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出典: J.LEAGUE Data Site
順位の決定基準: 1) 勝点、2) 得失点差、3) 総得点、4)直接対決の勝点、5) 直接対決の得失点差、6) 直接対決の得点数、7) 反則ポイント、8)抽選
(C) 優勝; (O) プレーオフ勝者; (P) 昇格; (Z) 活動終了.

順位推移表

1-20節

さらに見る チーム ╲ 節, レノファ山口FC ...
チーム ╲ 節1234567891011121314151617181920
レノファ山口FC31111111111111111111
FC町田ゼルビア64954524345433333442
SC相模原12232243234544444323
AC長野パルセイロ69643432422222222234
福島ユナイテッドFC118466666789996666655
FC琉球910688878997789977566
ガイナーレ鳥取85225355553355555777
カターレ富山4668910910876667788888
ブラウブリッツ秋田91110111110876688788999109
グルージャ盛岡01112121313131313131313131010111010910
藤枝MYFC23510109111111511111011121011111111
Jリーグ・アンダー22選抜1213131312121212121212121213131313121212
Y.S.C.C.横浜4711677109101010101012111212131313
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21-39節

さらに見る チーム ╲ 節, レノファ山口FC ...
チーム ╲ 節21222324252627282930313233343536373839
レノファ山口FC1111111111111111111
FC町田ゼルビア2222222222222222222
AC長野パルセイロ3333333333333333333
SC相模原4444444444444444444
カターレ富山8778776665678655555
ガイナーレ鳥取6556667776567886766
福島ユナイテッドFC7887888888886567677
ブラウブリッツ秋田1011111111111010109999978888
FC琉球5665555557755799999
藤枝MYFC991099999910101110111110101010
グルージャ盛岡1110910101011111111111011101011111111
Jリーグ・アンダー22選抜12131313121212121213131312121212121212
Y.S.C.C.横浜13121212131313131312121213131313131313
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戦績表

1-13節

さらに見る ホーム / アウェイ, REN ...
ホーム / アウェイ REN ZEL PAR SGM KAT GAI FKS BLA RYU MYF GRU J22 YSC
レノファ山口FC 2–0 1–0 2–1 4–3 3–0 4–0 8–0
FC町田ゼルビア 1–0 0–0 2–0 1–1 0–1 1–0 6–0
AC長野パルセイロ 2–1 1–2 0–1 1–0 2–1 2–0
SC相模原 2–1 0–2 2–0 0–1 1–1 3–0
カターレ富山 1–2 0–1 1–2 1–0 1–0 2–1 2–0
ガイナーレ鳥取 0–1 2–1 1–2 1–0 2–0 2–0 1–1
福島ユナイテッドFC 3–4 1–2 1–1 0–2 1–0 1–4
ブラウブリッツ秋田 1–2 3–0 1–2 1–0 1–0 0–1
FC琉球 0–0 1–1 2–0 3–1 2–1 0–1
藤枝MYFC 1–1 0–1 0–2 0–2 0–0 1–1
グルージャ盛岡 0–0 0–2 0–0 0–1 2–0 1–2 2–2
Jリーグ・アンダー22選抜
Y.S.C.C.横浜 0–1 0–1 0–2 0–4 0–1 0–1 0–0
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出典: J.LEAGUE Data Site
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。

14-26節

さらに見る ホーム / アウェイ, REN ...
ホーム / アウェイ REN ZEL PAR SGM KAT GAI FKS BLA RYU MYF GRU J22 YSC
レノファ山口FC 1–2 3–2 3–0 3–1 5–0 3–0 6–1
FC町田ゼルビア 2–0 1–0 2–0 4–0 0–1 3–1 2–1
AC長野パルセイロ 0–0 1–0 2–0 1–0 0–1 0–1 1–0
SC相模原 0–3 0–1 2–1 3–1 1–1 5–0 1–2
カターレ富山 2–5 0–0 0–1 1–0 0–0 1–1
ガイナーレ鳥取 1–1 0–0 1–2 2–1 2–1 1–1
福島ユナイテッドFC 1–1 1–1 0–3 1–0 1–1 1–1
ブラウブリッツ秋田 0–1 1–2 1–1 1–2 2–3 0–0 0–0
FC琉球 1–1 2–1 1–2 2–1 2–1 2–1
藤枝MYFC 0–4 2–1 1–4 3–0 0–1 2–0
グルージャ盛岡 0–1 2–3 0–0 2–1 0–2 5–0 1–1
Jリーグ・アンダー22選抜
Y.S.C.C.横浜 0–1 1–0 0–1 0–0 1–2 0–3
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出典: J.LEAGUE Data Site
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。

27-39節

さらに見る ホーム / アウェイ, REN ...
ホーム / アウェイ REN ZEL PAR SGM KAT GAI FKS BLA RYU MYF GRU J22 YSC
レノファ山口FC 1–2 5–0 1–2 2–3 0–0 4–0
FC町田ゼルビア 1–3 1–0 2–0 1–0 2–0 1–0
AC長野パルセイロ 1–1 1–0 2–1 2–1 2–2 2–1 5–1
SC相模原 2–0 5–1 0–2 2–2 3–2 0–2
カターレ富山 0–0 1–1 1–1 0–2 1–0 2–1 2–1
ガイナーレ鳥取 2–2 1–1 6–2 1–1 0–1 3–0 0–1
福島ユナイテッドFC 2–1 0–1 1–2 1–1 2–1 3–0 3–0
ブラウブリッツ秋田 3–1 1–1 2–2 3–3 1–0 1–0
FC琉球 0–2 0–2 4–6 1–1 1–0 1–1 6–0
藤枝MYFC 1–2 1–3 4–2 3–1 2–1 1–4 2–3
グルージャ盛岡 1–4 1–1 1–2 3–1 0–1 1–0
Jリーグ・アンダー22選抜
Y.S.C.C.横浜 0–2 0–2 1–3 1–0 0–1 4–0
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出典: J.LEAGUE Data Site
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。

得点ランキング

最終更新は2015年11月23日の試合終了時
出典: J.League Data Site

観客動員

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チーム 合計 最多 最小 平均 推移
1 AC長野パルセイロ 94,665 8,681 3,159 4,7330.31655076495132+31.6%
2 レノファ山口FC 87,348 8,474 1,697 4,3670.90117544623422+90.1%
3 FC町田ゼルビア 75,312 7,803 2,005 3,7660.20165922144225+20.1%
4 SC相模原 62,533 9,040 1,660 3,2910.050430896903926+5.0%
5 カターレ富山 56,392 4,542 1,870 2,820-0.6610407876230733.8%
6 ガイナーレ鳥取 38,637 4,013 1,096 1,932-0.6295210166177937.0%
7 ブラウブリッツ秋田 32,545 2,757 1,021 1,7130.12771560236998+12.7%
8 FC琉球 28,466 8,993 673 1,4980.071530758226037+7.1%
9 福島ユナイテッドFC 24,497 3,207 692 1,289-0.975775927327782.4%
10 グルージャ盛岡 24,784 3,025 635 1,239-0.8140604467805518.5%
11 藤枝MYFC 20,962 1,516 618 1,103-0.8362395754359416.3%
12 Y.S.C.C.横浜 17,465 1,723 461 919-0.902750491159149.7%
リーグ合計 563,606 9,040 461 2,409+8.3%
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最終更新:2015年11月23日
出典: J.League data
註記:
前シーズンはJ2。
前シーズンはJFL。

脚注

関連項目

外部リンク

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