1981年の映画
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出来事
世界
→「1981年 § できごと」も参照
- 米国、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(スティーヴン・スピルバーグ監督)が配給収入1億1200万ドルで[注 1]1981年の1位となる[2]。
- 1月
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 7月
- 8月
- 10月
- 11月
日本
→「1981年の日本 § できごと」も参照
- 森田芳光『の・ようなもの』(9月公開)、澤井信一郎『野菊の墓』(8月公開)で映画監督デビュー[2]。
- 1月
- 2月
- 3月
- 3月14日 - 東映まんがまつり公開[9]。松竹『機動戦士ガンダム』、東宝『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』とぶつかり、史上空前のアニメ戦争[9]。
- 3月20日 - 東宝・東宝企画・東宝映像・東宝美術・東宝アドセンターが参加した神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア'81)が開幕[4]。
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 7月18日 - ディズニーアニメ『101匹わんちゃん大行進』(1962年日本公開)封切、併映の『Dr.スランプ アラレちゃん ハロー!不思議島』が人気で高稼働[9]。
- 7月19日 - 時代劇の父・伊藤大輔監督死去[2][20]。
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
- 都興連、6月・9月の第1月曜日、映画の日の年3回のサービスデー実施を決定[24]。
- 12月1日
- 12月11日 - 新宿東急文化会館にシネマスクエアとうきゅうオープン[26]。
- 12月19日 - 角川春樹事務所=キティ・フィルム提携『セーラー服と機関銃』(相米慎二監督)と東映映画『燃える勇者』(土橋亨監督)の2本立てが公開され[27]、ヒット[28]。翌12月20日、大阪市北区・梅田東映など3館で行われる予定だった薬師丸ひろ子の舞台挨拶は、ファン殺到のため機動隊が出動する騒ぎとなって中止[28][29]。
- 12月28日 - 推理作家横溝正史(79歳)死去[11][30]。
- 12月31日 - 東宝、年間配給収入が2年連続で100億円の大台を突破[6]。
- 月日不詳
日本の映画興行
- 入場料金(大人)
- 1,500円[31][32]
- 映画館・映画別
- 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』)[33]
- 1,500円(松竹、8月公開『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』)[34]
- 1,465円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[35] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[36]
- 入場者数 1億4945万人[37] - 1億5000万人を下回るワースト記録[38]。〔ただし、1987年にはワースト記録を更新する。〕 キネマ旬報は、レジャーの多様化や慢性化する構造不況、また、一般大衆が映画に対する興味を失い、映画の観客が若者中心となったことを原因に挙げている[38]。
- 興行収入 1632億5900万円[37]
- 家庭用ビデオテープレコーダ(VTR)の普及率 5.1% (内閣府「消費動向調査」)[39]
配給会社 | 配給本数 | 年間配給収入 | 概要 | ||
---|---|---|---|---|---|
新作 | 再映 | 洋画 | 前年対比 | ||
松竹 | 18 | 61億4245万円 | 配給収入10億円の大台を突破したのは、『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』(13.8億円[40][注 2])、『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(13.1億円[40][注 3])の2番組。『機動戦士ガンダムI』(9.4億円)、『機動戦士ガンダムII 哀・戦士篇』(7.7億円)、『北斎漫画』(4.2億円)は好稼働。大作『ええじゃないか』(4.2億円)と『真夜中の招待状』は惨敗。キネマ旬報によれば、松竹の企画は若い観客層とマッチしていない。『男はつらいよ』シリーズ以外のヒット作の誕生が待たれる。 | ||
15 | 3 | 0 | 110.7% | ||
東宝 | 24 | 116億4570万円 | 前年の『影武者』や『復活の日』のような大作は無かったが、2年連続配給収入100億円突破を達成した。配給収入10億円の大台を突破したのは、『連合艦隊』(19億円)、『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』(17.5億円)、『典子は、今』(14.6億円[42][注 4])、『ブルージーンズ メモリー』/『ねらわれた学園』(12.5億円)、『駅 STATION』(12.3億円[42])、『スニーカーぶる~す』/『帰ってきた若大将』(11億円)、『古都』(10.5億円[40])の7番組。『幸福』は堅調。『漂流』が惨敗だったのを除けば、ほぼ完勝。 1981年2月から1982年1月までの1年間では、たのきんトリオの3番組6作品(『スニーカーぶる~す』・『ブルージーンズ メモリー』・『グッドラックLOVE』など)が合計配給収入35億円となり、東宝全体の29.7%を占めた[44][注 5]。 | ||
19 | 0 | 5 | 88.0% | ||
東映 | 28 | 71億8707万円 | 東映洋画部扱いの『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』(11.5億円[40][注 6])と角川映画『魔界転生』(10.5億円)の2番組が配給収入10億円の大台を突破した。『青春の門』(8.2億円)、『野菊の墓』/『吼えろ鉄拳』(8億円[44][注 7])は、まずまずの結果。春休み、夏休みのまんがまつりは安定。古き良き映画の延長線上にある『仕掛人梅安』、『ダンプ渡り鳥』、『冒険者カミカゼ』(2億円[44])は惨敗で、企画の修正が必要とされる。 1981年2月から1982年1月までの1年間では、アイドル映画『魔界転生』・『野菊の墓』・『冒険者カミカゼ』・『セーラー服と機関銃』などの4番組7作品で合計配給収入43億円となり、東映全体の54.7%を占めた[44][注 8]。 東映洋画部は『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』のほか、『悪霊島』(8.5億円[注 9])・『スローなブギにしてくれ』(3.9億円)・『蔵の中』(1億円)と角川映画に依存することで年間配給収入30億円をクリアしている[46]。 | ||
23 | 0 | 5 | 92.3% | ||
にっかつ | 70 | 38億6974万円 | ロマンポルノ10周年記念作『ラブレター』/『モア・セクシー 獣のようにもう一度』(5.5億円)が稼動の新記録を樹立する。正月映画『後から前から』(3.6億円)も好調。シルバーウィークに公開された『嗚呼!おんなたち猥歌』/『悪女軍団』は不振。 | ||
67 | 3 | 0 | 123.5% |
各国ランキング
日本配給収入ランキング
順位 | 題名 | 制作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | エレファント・マン | ![]() ![]() |
東宝東和 | 24.5億円 |
2 | 007/ユア・アイズ・オンリー | ![]() ![]() |
ユナイテッド・アーティスツ | 21.5億円 |
3 | 連合艦隊 | ![]() |
東宝 | 19億円 |
4 | ドラえもん のび太の宇宙開拓史 | ![]() |
東宝 | 17.5億円 |
5 | スーパーマンⅡ/冒険編 | ![]() |
ワーナー・ブラザース | 16.5億円 |
6 | 典子は、今 | ![]() |
東宝 | 14.6億円 |
7 | 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 | ![]() |
松竹 | 13.8億円 |
8 | 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 | ![]() |
松竹 | 13.1億円 |
9 | ブルージーンズ メモリー/ねらわれた学園 | ![]() |
東宝 | 12.5億円 |
10 | 駅 STATION | ![]() |
東宝 | 12.3億円 |
順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 連合艦隊 | 東宝 | 19.0億円 | |
2 | ドラえもん のび太の宇宙開拓史 / 怪物くん 怪物ランドへの招待 | 東宝 | 17.5億円 | |
3 | 典子は、今 | 東宝 | 14.6億円 | [注 10] |
4 | 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 / 土佐の一本釣り | 松竹 | 13.8億円 | [注 11] |
5 | 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 / 俺とあいつの物語 | 松竹 | 13.1億円 | |
6 | ブルージーンズ メモリー / ねらわれた学園 | 東宝 | 12.5億円 | |
7 | 駅 STATION | 東宝 | 12.3億円 | [注 12] |
8 | さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅 | 東映 | 11.5億円 | [注 13] |
9 | 青春グラフィティ スニーカーぶる〜す / 帰ってきた若大将 | 東宝 | 11.0億円 | [注 14] |
10 | 魔界転生 | 東映 | 10.5億円 | [注 15] |
10 | 古都 | 東宝 | 10.5億円 | [注 16] |
- #3,#7,#9の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、400頁。ISBN 978-4873767550。
- 上記以外の出典:1981年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | エレファント・マン | ![]() ![]() |
東宝東和 | 24.5億円 | [注 17] |
2 | 007/ユア・アイズ・オンリー | ![]() ![]() |
ユナイテッド・アーティスツ | 21.5億円 | [注 18] |
3 | スーパーマンII/冒険編 | ![]() |
ワーナー・ブラザース | 16.5億円 | [注 19] |
4 | レイズ・ザ・タイタニック | ![]() ![]() |
東宝東和 | 8.5億円 | |
5 | ブルース・ブラザース | ![]() |
CIC | 7.7億円 | |
6 | アメリカン・バイオレンス | ![]() ![]() |
東宝東和 | 6.7億円 | |
7 | ハンター | ![]() |
パラマウント映画 | 6.3億円 | |
8 | ブラックホール | ![]() |
東宝東和 | 6.0億円 | |
9 | ヤング・マスター | ![]() |
東宝東和 | 4.9億円 | |
10 | クリスタル殺人事件 | ![]() ![]() |
東宝東和 | 4.7億円 | |
- #1,#3の出典:1981年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- 上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、400頁。ISBN 978-4873767550。
北米興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | レイダース/失われたアーク《聖櫃》 | パラマウント | $212,222,025 |
2. | 黄昏 | ユニバーサル | $119,285,432 |
3. | スーパーマンII/冒険編 | ワーナー・ブラザース | $108,185,706 |
4. | ミスター・アーサー | ワーナー・ブラザース | $95,461,682 |
5. | パラダイス・アーミー | コロムビア | $85,297,000 |
6. | キャノンボール | 20世紀FOX | $72,179,579 |
7. | 炎のランナー | コロムビア | $58,972,904 |
8. | 007/ユア・アイズ・オンリー | MGM | $54,812,802 |
9. | 四季 | ユニバーサル | $50,427,646 |
10. | バンデットQ | 20世紀FOX | $42,365,581 |
- 出典: “1981 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月23日閲覧。
日本公開映画
1981年の日本公開映画を参照。
受賞
- 第54回アカデミー賞
- 作品賞 - 『炎のランナー』
- 監督賞 - ウォーレン・ベイティ(『レッズ』)
- 主演男優賞 - ヘンリー・フォンダ(『黄昏』)
- 主演女優賞 - キャサリン・ヘプバーン(『黄昏』)
- 第39回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『黄昏 』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - メリル・ストリープ(『フランス軍中尉の女』)、キャサリン・ヘプバーン(『黄昏』)
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - ヘンリー・フォンダ(『黄昏』)
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『ミスター・アーサー』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - バーナデット・ピーターズ(『ペニーズ・フロム・ヘブン』)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ダドリー・ムーア(『ミスター・アーサー』)
- 監督賞 - ウォーレン・ベイティ(『レッズ』)
- 第47回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『レッズ』
- 第34回カンヌ国際映画祭
- パルム・ドール - 『鉄の男』(アンジェイ・ワイダ
)
- 男優賞 - ウーゴ・トニャッツィ(『ある愚か者の悲劇』)
- 女優賞 - イザベル・アジャーニ(『ポゼッション』『カルテット』)
- パルム・ドール - 『鉄の男』(アンジェイ・ワイダ
- 第38回ヴェネツィア国際映画祭
- 金獅子賞 - 『鉛の時代』(マルガレーテ・フォン・トロッタ
)
- 金獅子賞 - 『鉛の時代』(マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 第55回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『ブリキの太鼓』
- 日本映画第1位 - 『泥の河』
- 外国映画第1位 - 『ブリキの太鼓』
- 第36回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『泥の河』
誕生
- 1月28日 - イライジャ・ウッド、アメリカの俳優
- 1月28日 - 星野源、日本の俳優、歌手
- 2月2日 - 北川弘美、日本の女優
- 2月9日 - 知念里奈、日本の歌手、女優
- 2月21日 - 要潤、日本の俳優
- 2月22日 - エロディ・ユン、フランスの女優
- 3月2日 - ブライス・ダラス・ハワード、アメリカの女優
- 3月5日 - 忍成修吾、日本の俳優
- 3月10日 - 杉浦太陽、日本の俳優
- 3月31日 - 新谷良子、日本の声優
- 4月19日 - ヘイデン・クリステンセン、カナダの俳優
- 6月8日 - 野中藍、日本の声優
- 6月9日 - ナタリー・ポートマン、イスラエル・アメリカの女優
- 7月7日 - 滝沢沙織、日本の女優
- 7月27日 - 星野真里、日本の女優
- 8月5日 - 柴咲コウ、日本の女優
- 8月5日 - 浜野謙太、日本の俳優
- 8月22日 - 斎藤工、日本の俳優
- 8月29日 - エミリー・ドゥケンヌ、ベルギーの女優
- 9月2日 - 木内晶子、日本の女優
- 9月14日 - 安達祐実、日本の女優
- 11月4日 - 尾野真千子、日本の女優
- 11月7日 - 内山理名、日本の女優
- 11月19日 - 中村繪里子、日本の声優
- 11月21日 - 池脇千鶴、日本の女優
- 12月19日 - 佐藤江梨子、日本の女優
死去
![]() | 映画に直接関係のない人物(お笑いタレントやスポーツ選手、アナウンサー等)を記載しないで下さい。またノート:2016年の映画もお読み下さい。 |
日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
---|---|---|---|---|---|
1月 | 1日 | ボーラ・ボンディ | ![]() |
92 | 女優[48] |
10日 | リチャード・ブーン | ![]() |
63 | 俳優[49] | |
16日 | バーナード・リー | ![]() |
73 | 俳優[49] | |
3月 | 15日 | ルネ・クレール | ![]() |
82 | 映画監督[49] |
4月 | 7日 | ノーマン・タウログ | ![]() |
82 | 映画監督[49] |
18日 | 横森久 | ![]() |
52 | 俳優・声優[49] | |
5月 | 1日 | 五所平之助 | ![]() |
79 | 映画監督[49] |
5日 | パウル・ヘルビガー | ![]() |
87 | 俳優[50] | |
22日 | ボリス・セイガル | ![]() |
57 | 映画監督[49] | |
24日 | 川喜多長政 | ![]() |
78 | 東宝東和会長[49][注 20] | |
7月 | 4日 | 木村功 | ![]() |
58 | 俳優[49] |
19日 | 伊藤大輔 | ![]() |
82 | 映画監督[49] | |
27日 | ウィリアム・ワイラー | ![]() |
79 | 映画監督[49] | |
8月 | 1日 | パディ・チャイエフスキー | ![]() |
58 | 作家・脚本家[49] |
4日 | メルヴィン・ダグラス | ![]() |
80 | 俳優[49] | |
18日 | アニタ・ルース | ![]() |
93 | 脚本家[49] | |
9月 | 22日 | 河原崎長十郎 (4代目) | ![]() |
78 | 歌舞伎役者[要出典][注 21] |
27日 | ロバート・モンゴメリー | ![]() |
77 | 俳優[49] | |
10月 | 5日 | グロリア・グレアム | ![]() |
57 | 女優[49] |
24日 | イーディス・ヘッド | ![]() |
83 | 衣裳デザイナー[49] | |
26日 | 伴淳三郎 | ![]() |
73 | 俳優[49] | |
28日 | 芥川比呂志 | ![]() |
61 | 俳優・演出家[49] | |
11月 | 2日 | ギスラン・クロケ | ![]() |
57 | 撮影監督[49] |
4日 | ジャン・ユスターシュ | ![]() |
42 | 映画監督[49] | |
12日 | ウィリアム・ホールデン | ![]() |
63 | 俳優[49] | |
27日 | ロッテ・レーニャ | ![]() |
83 | 歌手・女優[49] | |
29日 | ナタリー・ウッド | ![]() |
43 | 女優[49] | |
12月 | 28日 | アラン・ドワン | ![]() ![]() |
96 | 映画監督[49] |
脚注
参考文献
外部リンク
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