神戸新聞杯(こうべしんぶんはい)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

概要 神戸新聞杯(菊花賞トライアル)Kobe Shimbun Hai (Japanese St. Leger Trial), 開催国 ...
神戸新聞杯
(菊花賞トライアル)
Kobe Shimbun Hai
(Japanese St. Leger Trial)
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第69回神戸新聞杯(2021年9月26日)
優勝馬:ステラヴェローチェ
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 阪神競馬場
創設 1953年11月8日
2024年の情報
距離 芝2200m(中京競馬場
格付け GII
賞金 1着賞金5400万円
出走条件 サラ系3歳牡馬・牝馬(国際)(指定)
負担重量 馬齢(牡57kg、牝55kg)
出典 [1][2][3][4]
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神戸新聞」は、神戸新聞社が発行する日刊紙。同社より寄贈賞の提供を受けている[5]

正賞は神戸新聞社賞[1][2]

概要

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第67回神戸新聞杯

3着までの馬に菊花賞の優先出走権が与えられるトライアル競走[5][6][7]。上位3頭の優先出走付与は1991年(当時は「菊花賞指定オープン」。1995年に指定オープンも一律トライアルに呼称を統一)からである。2000年以降は京都新聞杯が5月施行となったため、関西地区で唯一の菊花賞トライアルとなった[6][7]

1953年に「神戸盃」の名称で創設された4歳(現3歳)馬による重賞競走[5][6][7]。1972年より現名称となった[5][6][7]

創設時は阪神競馬場の芝2000mでハンデキャップ競走として行われ[6][7]、その後距離や負担重量は幾度かの変遷を経て、負担重量は2003年から馬齢に[6][7]、距離は阪神競馬場の馬場改修で外回りコースが新設された2007年から芝2400mに変更された[6][7]

地方競馬所属馬は1995年から、外国産馬は2001年からそれぞれ出走可能になり[8][7]、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[7]

競走条件

以下の内容は、2024年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系3歳牡馬・牝馬

  • JRA所属馬(外国産馬含む)
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢(牡57kg、牝55kg)

菊花賞のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は菊花賞の出走候補馬(3頭)に優先出走が認められているほか、春のクラシック競走およびNHKマイルカップで2着以内の成績を収めた馬にも出走資格が与えられる[6][7][9]

賞金

2022年の1着賞金は5400万円で、以下2着2200万円、3着1400万円、4着810万円、5着540万円[1][2]

歴史

  • 1953年 - 4歳馬による重賞競走として「神戸盃」の名称で創設、阪神競馬場芝2000mで施行[6]。第1回当初より正賞は神戸新聞社賞[10]
  • 1972年 - 名称を「神戸新聞杯」に変更[6]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け[6]
  • 1987年 - GII[注 1]に格上げ[8]
  • 1991年 - 「菊花賞指定オープン重賞」に指定。3着までの馬に菊花賞の優先出走権が与えられる[8]
  • 1994年 - 「JRA創立40周年記念」の副称をつけて施行[8]
  • 1995年
    • 菊花賞トライアルに指定[8]
    • 指定交流競走および菊花賞のステップ競走に指定され、地方競馬所属馬(菊花賞の出走候補馬)が2頭まで出走可能となる[8]
  • 2000年
    • 出走条件を4歳牡馬・牝馬に変更[6]
    • 地方競馬所属馬(菊花賞の出走候補馬)の出走枠を3頭に拡大[8]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「3歳牡馬・牝馬」に変更。
    • 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[8]
  • 2007年
    • 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIに変更[11]
    • 施行距離を芝外回り2400mに変更。
  • 2010年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬が9頭まで出走可能となる[12]
    • 格付表記をGII(国際格付)に変更[12]
  • 2020年
  • 2024年 ー 阪神競馬場リフレッシュ工事に伴う開催日割の変更のため中京競馬場芝2200mで施行[15]

歴代優勝馬

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第19回まで「神戸杯」、第20回以降は「神戸新聞杯」[6]

さらに見る 回数, 年月日 ...
回数年月日競馬場距離優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1953年11月8日阪神2000mワカクサ牝32:05 0/5佐藤勇石門虎吉宇治田泰次郎
第2回1954年11月7日阪神2000mダイナナホウシユウ牡32:03 2/5上田三千夫上田武司上田清次郎
第3回1955年10月30日阪神1600mケンシユン牡31:38 2/5清田十一伊藤勝吉伊藤由五郎
第4回1956年10月7日阪神1800mトサモアー牝31:52 1/5松永高徳清水茂次小松重四郎
第5回1957年10月20日阪神2000mミスオンワード牝32:06 4/5栗田勝武田文吾樫山純三
第6回1958年10月19日阪神2000mタカハル牡32:05 0/5近藤武夫伊藤勝吉コーホー
第7回1959年10月18日阪神2000mハツライ牡32:06.3清田十一伊藤勝吉大久保常吉
第8回1960年10月16日阪神2000mクインオンワード牝32:05.8栗田勝武田文吾樫山(株)
第9回1961年10月15日阪神2000mスギヒメ牝32:05.1諏訪真諏訪佐市小杉咲枝
第10回1962年10月21日阪神2000mリユウフオーレル牡32:04.2宮本悳橋本正晴三好笑子
第11回1963年10月13日阪神2000mコウライオー牡32:05.2浅見国一吉田三郎高田政治
第12回1964年10月11日阪神2000mオンワードセカンド牡32:04.0松本善登武田文吾樫山(株)
第13回1965年10月3日阪神2000mダイコーター牡32:04.7栗田勝上田武司上田清次郎
第14回1966年10月2日京都2000mハードイツト牝32:08.1簗田善則坪重兵衛吉田久博
第15回1967年9月24日阪神2000mフジエース牡32:04.4高尾武士田中良平伊藤忠雄
第16回1968年9月29日阪神1800mダイイチオー牡31:50.4武邦彦高橋直三上田正次
第17回1969年9月21日阪神1900mウチュウオー牡31:56.3大根田裕也梅内慶蔵工藤玄治
第18回1970年9月27日阪神1900mニューペガサス牡32:00.4領家政蔵田中良平高木茂
第19回1971年10月3日阪神1900mニホンピロムーテー牡32:00.4福永洋一服部正利小林保
第20回1972年10月1日阪神2000mタイテエム牡32:00.5須貝四郎橋田俊三(有)名鯛興業
第21回1973年9月30日阪神2000mホウシュウリッチ牡32:06.2松田博資上田武司上田清次郎
第22回1974年9月29日阪神2000mキタノカチドキ牡32:00.8武邦彦服部正利初田豊
第23回1975年9月28日阪神2000mトウフクホープ牡32:03.9稲部和久諏訪真井上芳春
第24回1976年10月3日阪神2000mトウショウボーイ牡31:58.9福永洋一保田隆芳トウショウ産業(株)
第25回1977年10月2日阪神2000mアイノクレスピン牝32:02.3目野哲也土門健司田中幸
第26回1978年10月1日阪神2000mバンブトンコート牡32:02.4河内洋伊藤修司樋口正蔵
第27回1979年9月30日中京2000mネーハイジェット牡32:03.1岩元市三布施正内海都一
第28回1980年9月28日阪神2000mノースガスト牡32:02.8田島良保二分久男鈴木忠男
第29回1981年9月27日阪神2000mアグネステスコ牝32:02.6西浦勝一久保道雄渡辺孝男
第30回1982年10月3日阪神2000mハギノカムイオー牡31:59.9伊藤清章伊藤修司日隈広吉
中村和夫
第31回1983年10月2日阪神2000mスズカコバン牡32:01.1田島良保小林稔永井永一
第32回1984年9月30日阪神2000mダイゼンシルバー牡31:59.8猿橋重利中村好夫大塚弘美
第33回1985年9月29日阪神2000mスピードヒーロー牡32:04.2河内洋中尾正市川幸助
第34回1986年9月28日阪神2000mタケノコマヨシ牡32:00.1伊藤清章伊藤修司鮫川三千男
第35回1987年9月27日阪神2000mマックスビューティ牝32:02.4田原成貴伊藤雄二田所祐
第36回1988年9月25日阪神2000mヤエノダイヤ牡32:05.1田島良保荻野光男(有)富士
第37回1989年9月24日阪神2000mオサイチジョージ牡32:00.3丸山勝秀土門一美野出長一
第38回1990年9月23日中京2000mセンターショウカツ牡32:00.3松永昌博松永善晴中野優
第39回1991年9月22日中京2000mロングタイトル牡32:00.1加用正大根田裕也中井長一
第40回1992年9月27日阪神2000mキョウエイボーガン牡32:05.2松永幹夫野村彰彦松岡正雄
第41回1993年9月26日阪神2000mビワハヤヒデ牡32:02.9岡部幸雄浜田光正(有)ビワ
第42回1994年9月18日中京2000mスターマン牡32:00.6藤田伸二長浜博之誓山正伸
第43回1995年9月17日京都2000mタニノクリエイト牡31:59.8村本善之森秀行谷水雄三
第44回1996年9月15日阪神2000mシロキタクロス牡32:01.2角田晃一加藤敬二小西勇
第45回1997年9月14日阪神2000mマチカネフクキタル牡32:00.0南井克巳二分久男細川益男
第46回1998年9月20日阪神2000mカネトシガバナー牡32:01.9秋山真一郎野村彰彦兼松利男
第47回1999年9月19日阪神2000mオースミブライト牡32:01.2武幸四郎中尾正山路秀則
第48回2000年9月24日阪神2000mフサイチソニック牡32:01.6四位洋文松田国英関口房朗
第49回2001年9月23日阪神2000mエアエミネム牡31:59.5松永幹夫伊藤雄二(株)ラッキーフィールド
第50回2002年9月22日阪神2000mシンボリクリスエス牡31:59.1岡部幸雄藤沢和雄シンボリ牧場
第51回2003年9月28日阪神2000mゼンノロブロイ牡31:59.5K.デザーモ藤沢和雄大迫忍
第52回2004年9月26日阪神2000mキングカメハメハ牡31:59.0安藤勝己松田国英金子真人
第53回2005年9月25日阪神2000mディープインパクト牡31:58.4武豊池江泰郎金子真人ホールディングス(株)
第54回2006年9月24日中京2000mドリームパスポート牡31:58.1高田潤松田博資ジョイ・レースホース(株)
第55回2007年9月23日阪神2400mドリームジャーニー牡32:24.7武豊池江泰寿(有)サンデーレーシング
第56回2008年9月28日阪神2400mディープスカイ牡32:25.3四位洋文昆貢深見敏男
第57回2009年9月27日阪神2400mイコピコ牡32:24.2四位洋文西園正都(株)錦岡牧場
第58回2010年9月26日阪神2400mローズキングダム牡32:25.9武豊橋口弘次郎(有)サンデーレーシング
第59回2011年9月25日阪神2400mオルフェーヴル牡32:28.3池添謙一池江泰寿(有)サンデーレーシング
第60回2012年9月23日阪神2400mゴールドシップ牡32:25.2内田博幸須貝尚介小林英一
第61回2013年9月22日阪神2400mエピファネイア牡32:24.8福永祐一角居勝彦(有)キャロットファーム
第62回2014年9月28日阪神2400mワンアンドオンリー牡32:24.4横山典弘橋口弘次郎前田幸治
第63回2015年9月27日阪神2400mリアファル牡32:26.7C.ルメール音無秀孝(有)キャロットファーム
第64回2016年9月25日阪神2400mサトノダイヤモンド牡32:25.7C.ルメール池江泰寿里見治
第65回2017年9月24日阪神2400mレイデオロ牡32:24.6C.ルメール藤沢和雄(有)キャロットファーム
第66回2018年9月23日阪神2400mワグネリアン牡32:25.6藤岡康太友道康夫金子真人ホールディングス(株)
第67回2019年9月22日阪神2400mサートゥルナーリア           牡32:26.8C.ルメール  角居勝彦(有)キャロットファーム
第68回2020年9月27日中京2200mコントレイル牡32:12.5福永祐一矢作芳人前田晋二
第69回2021年9月26日中京2200mステラヴェローチェ          牡32:18.0吉田隼人須貝尚介大野剛嗣
第70回2022年9月25日中京2200mジャスティンパレス牡32:11.1鮫島克駿    杉山晴紀三木正浩
第71回2023年9月24日阪神2400mサトノグランツ牡32:23.5川田将雅友道康夫里見治
第72回2024年9月22日中京2200mメイショウタバル牡32:11.8浜中俊石橋守松本好雄
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脚注・出典

外部リンク

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