渋谷 毅(しぶや たけし、1939年11月3日 - )は、日本のジャズピアニスト、作曲家、編曲家。東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科中退。妻は同じくピアニストの清水くるみ。
1939年東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校2年の時、エロール・ガーナーを聴いてジャズに興味を持つ。同い年のジャズ・ピアニスト、菊地雅章とは高校三年間を共にしている。
東京芸術大学在学中よりジョージ川口とビッグ4、澤田駿吾グループなどでピアニストとして活動。1963年の暮れから1964年の春にかけて原信夫とシャープスアンドフラッツに在籍[1][2]。
1975年に自身の率いるトリオを結成し、初のリーダー作『ドリーム』をはじめ、2枚のアルバムを発表する。1986年に従来の典型的なビッグバンド・スタイルから解放された “渋谷毅オーケストラ” を結成。1990年代より渋さ知らズに参加。川下直広、不破大輔、芳垣安洋の三人と “RAdIO” を結成し、同名のアルバムを残している。1999年にデューク・エリントンの作品をレパートリーとするグループ “エッセンシャル・エリントン” を結成。2007年から渋谷毅オーケストラのメンバーとのデュオ作品を発表。
作曲家・編曲家としても歌謡曲、映画、CMなど数多くの作品を手がける[† 1][3]。
浅川マキ、金子マリ、木村充揮、酒井俊、小川美潮、小沢健二などの歌手のギグやジャム、レコーディングに参加。
80代を迎えてからも、ジャズのみならずジャンル・世代を越えたセッション、バンド、ピアノソロなど、多彩で旺盛な演奏活動を行っている[4][5][6][7][8]。
ピアノトリオ
- ドリーム(1975年 トリオレコード) - ベース:松元龍宏、ドラムス:浜島純昭、植松良高
- クック・ノート(1977年 トリオレコード) - ベース:川端民生、ドラムス:宮沢昭一
ピアノソロ
- 渋やん(1982年 アケタズ・ディスク)
- Afternoon(2002年5月 徳間ジャパンコミュニケーションズ)
- solo famous composers(2007年12月 ビデオアーツ・ミュージック)
- solo famous melodies(2007年12月 ビデオアーツ・ミュージック)
渋谷毅オーケストラ
- LIVE 1989(1989年)
- LIVE '91(1991年)
- 酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図(1993年)
- TAMASA(1997年 Carcoレーベル)
- ホームグランド・アケタ・ライヴ(1999年3月 学研/PLATZ・アケタズディスク)
- ずっと西荻(2003年10月 Carcoレーベル)
デュオ
- 野百合(1992年8月 東芝EMI) - 宮沢昭とのデュオ
- SO QUIET(1998年11月 六弦堂) - 廣木光一とのデュオ
- タンデム - Tandem(2000年2月 Verve) - 菊地雅章とのデュオ
- しーそー(2001年9月 徳間ジャパンコミュニケーションズ) - 森山威男とのデュオ
- 月の鳥(2007年2月 Carcoレーベル) - 石渡明廣とのデュオ
- たそがれの夢(2007年4月 HANANOYA RECORDS) - 華乃家ケイとのデュオ
- 帰る方法3(2008年6月 Carcoレーベル) - 松本治とのデュオ
- MARI SINGS ALONG WITH SHIBUYA-SAN(2008年12月 HOME WORKレーベル) - 金子マリとのデュオ
- Blue Blackの階段(2009年8月 Carcoレーベル) - 松風紘一とのデュオ
- 無銭優雅(2010年5月 Carcoレーベル) - 津上研太とのデュオ
- LUZ DO SOL 太陽の光(2011年4月 Soramame Record) - 平田王子とのデュオ
- 蝶々在中(2011年9月 Carcoレーベル) - 川端民生とのデュオ
- 緑の森(2013年12月 Soramame Record) - 平田王子とのデュオ
エッセンシャル・エリントン
- Essential Ellington(1999年10月 日本クラウン)
- Island Virgin(2005年11月 MUZAKレーベル)
- SONGS(2009年3月 Carcoレーベル) - エッセンシャル・エリントン+清水秀子
その他
- 由紀さおり・安田祥子『「あの時、この歌」オリジナル・ソング・ブック』(1995年)※全曲の作曲を担当[13]。
- RAdIO『RAdIO』(2003年10月 地底レコード)
- 峰厚介 ミーツ 渋谷毅 & 林栄一『RENDEZVOUS』(2004年5月 ビデオアーツミュージック)
- さがゆき『Day Dream』(2004年10月 ARUMA RECORDS)
- 渋谷毅・武田和命カルテット『OLD FOLKS』(2005年10月 メタ花巻アケタズディスク)
- さがゆき・渋谷毅・潮先郁男『We'll Meet Again』(2008年5月 Carcoレーベル)
- 古澤良治郎『古澤良治郎 ラスト・レコーディング 第1集 「タケシ」』(2011年5月 メタ花巻アケタズディスク)
- 古澤良治郎『古澤良治郎 ラスト・レコーディング 第2集 「マナブ」』(2011年5月 メタ花巻アケタズディスク)
- 由紀さおり「生きがい」(1970年、作詞:山上路夫/作曲:渋谷毅)
- 由紀さおり「初恋の丘」(1971年、作詞:北山修/作曲:渋谷毅)
- 佐良直美「小さな村の小さな出来事」(1971年、作詞:山川啓介/作曲:渋谷毅)
- 天地真理「白いバラの道」(1972年、作詞:岩谷時子/作曲:渋谷毅)
- 天地真理「おしえてよ愛の言葉」(1972年、作詞:岩谷時子/作曲:渋谷毅)
- アリス「涙化粧」(1973年、作詞:松本隆/作曲:渋谷毅)
- アリス「突然炎の如く」(1973年、作詞:松本隆/作曲:渋谷毅)
- アン真理子「いけにえ」(1974年、作詞:松本隆/作曲:渋谷毅)
- アン真理子「血とバラ」(1974年、作詞:松本隆/作曲:渋谷毅)
- 森山良子「あやとり」(1975年、作詞:松本隆/作曲:渋谷毅)
- 森山良子「あなたのいない一日」(1975年、作詞:山上路夫/作曲:渋谷毅)
- 小坂忠「水たまりの詩」(1981年、作詞:山田典吾/作曲:渋谷毅)
- 浅川マキ「秋意」(1985年、作詞:浅川マキ/作曲:渋谷毅)
- 浅川マキ「無題」(1991年、作詞:清水俊彦、浅川マキ/作曲:渋谷毅)
- 中谷美紀「Happy Wednesday」(2006年、作詞:麻生哲朗/作曲:渋谷毅)
- 二階堂和美「つるべおとし」(2007年、作詞:松本隆/作曲:渋谷毅)
- 木村カエラ「memories」(2008年、作詞:木村カエラ/作曲:渋谷毅)
- 佐良直美「いのちの木陰」(2010年、作詞:山川啓介/作曲:渋谷毅)
- 佐良直美「銀河の子守唄」(2010年、作詞:山川啓介/作曲:渋谷毅)
- 坂本九「見上げてごらん夜の星を」(1963年、作詞:永六輔/作曲:いずみたく)
- 由紀さおり「夜明けのスキャット」(1969年、作詞:山上路夫/作曲:いずみたく)
- 由紀さおり「バラのためいき」(1969年、作詞:山上路夫/作曲:いずみたく)
- 由紀さおり「天使のスキャット」(1969年、作詞:山上路夫/作曲:いずみたく)
- 由紀さおり「枯葉の街」(1969年、作詞:山上路夫/作曲:いずみたく)
- パープルシャドウズ「別れても好きな人」(1969年、作詞・作曲:佐々木勉)
- 篠ヒロコ「愛ってなあに」(1969年、作詞:水島哲/作曲:いずみたく)
- 佐良直美「赤頭巾ちゃん気をつけて」(1970年、作詞:岩谷時子/作曲:いずみたく)
- 佐良直美「どこへ行こうかこれから二人」(1970年、作詞:西川ひとみ/作曲:中村泰士)
- 由紀さおり「好きよ」(1970年、作詞:岩谷時子、作曲:いずみたく)
- 弘田三枝子「バラの革命」(1971年、作詞:島田葉二/作曲:いずみたく)
- 尾崎紀世彦「この胸のときめきを」(1971年、作詞:V.Pallavicini/作曲:P.Donaggio/訳詞:岩谷時子)
- 尾崎紀世彦「追憶」(1975年、作詞・作曲:M.Bergman/A.Bergman/M.Hamlisch/訳詞:岩谷時子)
- 倉敷チボリ公園 アンデルセンシアター[17]
- 豊後大野市立緒方小学校校歌
- 小海町立小海小学校校歌
- 下馬幼稚園園歌
註釈
2016年6月の『おしゃれフルーツ』以来5年ぶり。
『こんなこいるかな』『夢のなか』『ちょんまげマーチ』『あ・い・うー』
『夢のなか』『あしたのあしたのまたあした』。全国各地で行われているファミリーコンサートが2020年度はコロナ禍の影響ですべて中止になったことから、2020年10月から2021年3月の間に全7回放送された。
出典
渋谷毅 (2019年9月21日). “しぶやさんといっしょ”. 2021年9月10日閲覧。 “しぶやさんといっしょというライブを12年くらい前からやっている”