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横浜市営バス若葉台営業所(よこはましえいバスわかばだいえいぎょうしょ)は、神奈川県横浜市旭区若葉台二丁目に所在する横浜市交通局自動車部の路線バス営業所である。横浜若葉台団地内に旭区若葉台・緑区霧が丘の区境を跨ぐ形で2つの車庫を有しており、事務棟が設置されている車庫は旭区若葉台に所在する。最寄りバス停留所は若葉台車庫前。
当営業所の代表系統であり複雑な運行形態を持ち、どの運行便も十日市場駅を経由するか起終点としている。
現在の主幹路線である青葉台駅 - 若葉台中央線(M)は若葉台・霧が丘の大規模団地と十日市場駅・東急田園都市線青葉台駅との間を結ぶ団地輸送路線である。沿線に学校施設が多数所在し通学輸送も担っているため、利用数・運行便数共に非常に多い。M運行便は東急バス青23系統との共同運行、十日市場駅折返し便(N)は神奈中バスとの共同運行であり、3社局共通定期券の設定があるが2024年3月23日をもって終了となった[4]。神奈中バスのみは若葉台中央から更に相鉄線三ツ境駅・鶴ヶ峰駅まで足を延ばす境21・峰02系統も運行している。共同運行の3社局中では市営バスの運行便数が最も多いが、深夜バス運行は東急バスが担当していた(2020年4月から運休、2023年10月廃止)。市営バスは別経路で青葉台駅 - 若葉台中央間を運行する65系統の深夜バスを担当している。
若葉台中央から十日市場駅前を経由し中山駅前まで運行する便(L)も数便あるが、これは霧が丘地区から緑区役所へのアクセス対策として運行されているものと考えられる。
青葉台 - 三保線(S)は1990年代に開発された三保地区内へ乗入れる路線である。新設当初から運行便数は多くはなく、2007年には青葉台 - 三保中央 - 中山駅間の直通運行が廃止・短縮され三保中央折返便のみとされた。三保地区と中山駅間の運行は現在神奈中バス中54系統が担っている。
十日市場駅が開業する以前は十日市場団地内に乗入れる運行をしており、中山駅 - 十日市場団地中央の区間便も存在していたが、十日市場駅開業と前後してこれらは廃止、霧が丘方面へ運行する便が新設された。この当初の23系統は中山谷 - 霧が丘高校間を65系統と同経路で運行していたが、霧が丘地区の造成が進むと23系統全便が郵便局前経由で運行されるようになり、23系統は霧が丘東部・車庫前経由で若葉台中央へ向う路線、65系統は霧が丘西部・若葉台南東部を廻り若葉台中央へ向う路線という、現在まで続く経路分担がなされた。また一時期は青葉台駅 - 桂台 - 神前橋 - 中恩田橋 - 田奈駅 - 稲荷前 - 十日市場駅を運行する一日数便の通学対策路線や、若葉台を出ると青葉台方面に向わずに長津田駅へ運行する123系統(若葉台中央 - 郵便局前 - 十日市場 - 上の原 - 長津田駅)が存在した。
2021年4月1日には中山駅 - 長津田駅 - 奈良北団地折返場運行便(A)を廃止したほか、中山駅 - 十日市場駅 - 長津田駅間を98系統、十日市場駅 - 奈良北団地折返場間を177系統へ系統番号をそれぞれ変更し、国道246号上の市営バス片町停留所を廃止した[5]。また、中山駅 - 十日市場・十日市場駅間の便から65系統若葉台中央方面便への乗り継ぎ運賃制度も利用状況が少なかったことから、2021年3月31日の運行をもって廃止した。
No. | 運行区間 |
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55E | 青葉台駅 - 十日市場駅前 - 中丸入口 - 北部斎場入口 - ヴィンテージ前 - 若葉台中央 |
55F | 十日市場駅前 → 中丸入口 → 北部斎場入口 → ヴィンテージ前 → 若葉台中央 |
55A | ヴィンテージ前 → 北部斎場入口 → 中丸入口 → 十日市場駅前 → 青葉台駅 |
55C | ヴィンテージ前 → 北部斎場入口 → 中丸入口 → 十日市場駅前 |
345A | 青葉台駅 → 十日市場駅前 → 霧が丘西 → 星槎高校前 → 若葉台中央 (記載停留所のみ停車) |
345B | 十日市場駅前 - 霧が丘西 - 星槎高校前 - 若葉台中央 (記載停留所のみ停車) |
55系統は青葉台駅 - 十日市場駅前 - 若葉台中央間を若葉台地区の西側を廻って運行する路線である。当系統の単独区間である霧ヶ谷 - 長津田南間では開発途上の緑が多く残る地区を運行する。路線名称は若葉台西線であるが旅客案内には殆ど使用されない。十日市場駅前折返し便は朝夕のみの運行される。開設当初は青葉台駅 - 旭中央病院着・ヴィンテージ前発の運行であったが、住民の要望により朝時間帯運行便を除き若葉台中央発着へ変更され、旭中央病院停留所は廃止された。なお、朝ラッシュ時間帯の青葉台駅方面便は現在もヴィンテージ前発とされている。
345系統は星槎中学校・高等学校の移転に伴う登下校対策のために開設された55系統の急行運行系統である。平日朝夕の通学時間帯に運行される。
No. | 運行区間 |
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65A | 青葉台駅 - 十日市場駅前 - 中丸入口 - 霧が丘公園前 - 若葉台近隣公園前 - 保育園前 - 若葉台中央 |
65B | 十日市場駅前 - 中丸入口 - 霧が丘公園前 - 若葉台近隣公園前 - 保育園前 - 若葉台中央 |
65F | 青葉台駅 - 十日市場駅前 - 中丸入口 - 霧が丘公園前 - 若葉台近隣公園前 - 地区公園 - 若葉台中央 |
65G | 十日市場駅前 - 中丸入口 - 霧が丘公園前 - 若葉台近隣公園前 - 地区公園 - 若葉台中央 |
東急田園都市線青葉台駅・JR横浜線十日市場駅と若葉台・霧が丘の大規模団地の間を、23系統よりも団地の外側を巡回する経路で結ぶ団地輸送路線である。保育園前経由と地区公園経由があり、それぞれ団地の東側・南側から若葉台中央のターミナルへと入る。若葉台車庫発着便は2021年3月31日をもって廃止した。350系統は65系統の深夜バスであるが、新型コロナウイルス対策のため、運休していたが、2024年4月1日に廃止された[2]。うち青葉台駅発の平日最初の便は若葉台中央から先、55系統の経路で星槎中学高校前まで運行する。
2021年4月1日に若葉台中央→地区公園→(急行)→若葉台近隣公園前→霧が丘公園前→中丸入口→(急行)→えのき橋→青葉台駅(321系統B)を廃止した。
また、若葉台方面から十日市場・十日市場駅前にて23系統の中山駅方面に乗り継ぐ際に2回目の運賃が無料となる乗り継ぎ運賃制度を設けていたが、利用状況が少ないことから2021年3月31日の運行をもって廃止した。(横浜市営バス#乗継運賃制度(廃止)を参照)
No. | 運行区間 |
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74A | 中山駅北口 → 谷津田原第一住宅入口 → 谷津田原第二住宅入口 → 中山駅北口 |
谷津田原循環と称される、中山駅と丘の上にある谷津田原住宅を結ぶ短距離の循環路線である。一時期は中型車が充当されていたが近年は大型車が使用されている。
2009年6月1日~2012年7月20日にかけて雨の日臨時便が運行されており、旅客案内上は74系統であり同一区間の運行でありながら書類上では330系統という別番号が付与されていた。詳細については横浜市営バス#雨の日臨時便の項を参照されたい。
No. | 運行区間 |
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90A | 青葉台駅 - 青葉台営業所前 - 山谷みどり台 - 中山駅北口 |
JR横浜線中山駅と東急田園都市線青葉台駅間を結ぶ路線である。東急バス(青90)と神奈川中央交通東(90)との共同運行であり、3社局共通定期券の設定があったが、2024年3月23日をもって終了した[4]。現在は横浜市営バスと東急バスでほぼ半々の運行本数を担当しており、神奈中担当の町71系統(中山駅北口 - 青葉台駅 - 町田バスセンター・ターミナル)は午前中に極僅かな本数を免許維持的に運行していたが、元来は神奈中が原町田 - 中山のバスを運行していた区間に、東急田園都市線長津田延伸・青葉台駅新設を機に横浜市営バス・東急バスが路線新設する形で共同運行を開始したものである。その後神奈中担当便の大多数が町田 - 青葉台のみの運行(町73)となり、神奈中は2016年3月18日付で町71を廃止、代替路線として90系統に系統変更され、中山駅北口 - 青葉台駅間で運行されている。
No. | 運行区間 |
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98A | 中山駅前 - 緑警察署前 - 新治町 - 十日市場駅前 - グリーンハイツ前 - 上の原 - 長津田駅 |
98B | 中山駅前 - 緑警察署前 - 新治町 - 十日市場駅前 |
JR中山駅とJR長津田駅を結ぶ路線。
No. | 運行区間 |
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124K | センター南駅 → 都筑ふれあいの丘駅 → 川和台 → 石橋 → ららぽーと横浜西 → 鴨池大橋 → 上菅田町 → 笹山団地中央 |
笹山団地 → 上菅田町 → 鴨池大橋 → ららぽーと横浜西 → 石橋 → 川和台 → 都筑ふれあいの丘駅 → センター南駅 |
笹山団地中央からセンター南駅を結ぶ系統である。2023年4月3日のダイヤ改正で緑営業所より笹山団地発着の一部が移管され共管路線となった[8]。
No. | 運行区間 |
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177A | 十日市場駅前 - 稲荷前 - 田奈駅 - 中恩田 - こどもの国入口 - 奈良北団地折返場 |
この系統は、十日市場駅・田奈駅と横浜市最北西部である奈良地区を結ぶ路線である。
かつての23系統時代は一時間あたり3便程度の運行頻度であったが、青葉台駅から奈良地区へ向かう路線の増便や東急こどもの国線の通勤線化がなされる都度減便されており、現在田奈駅 - 奈良北団地間の運行便数は終日一時間あたり1便程度である。
現在では横浜市営バスの中で最も東京都町田市に近い地域を走る路線であり、末端部の神前橋 - こどもの国入口 - 奈良北団地間では小田急バスの鶴川駅発着路線が並行する。
305系統、306系統共に、緑営業所と共管系統である。305系統は港北ニュータウン南部と市が尾駅、中山駅北口を結ぶ路線である。メインは市が尾駅 - 中山駅北口の通し運行で、日中毎時2本の運行。それに加えて早朝深夜帯に市が尾駅 - 石橋間の折返便がある。この区間は深夜バス(372系統)が運行されているが、全便緑営業所の運行となっている。貝の坂 - 中山駅北口間は東急バス市43系統との共通定期券の設定があったが、2024年3月23日をもって終了した[4]。
306系統は市が尾駅と港北ニュータウンの拠点駅であるセンター南駅を結ぶ路線である。毎時2本で運行しており、全便グリーンライン都筑ふれあいの丘駅に乗り入れる。
No. | 運行区間 | |
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205A | 若葉台中央 - 霧が丘高校前 - 中丸入口 - 集会所前 - ヒルタウン中央 - 新治町 - 中山駅前 | |
272C | 十日市場駅前 → 集会所前 → ヒルタウン中央 → 十日市場駅前 |
交通局の地域貢献策として2009年(平成21年)12月に試行が開始されたコミュニティバス的性格を持つ特殊路線である。十日市場駅を出発すると十日市場ヒルタウンや上山地区といった緑区内の既存路線より離れた交通空白地帯を補完する循環経路をとる。曜日に関わらず日中2便のみの運行とされており、当系統専用として転属された小型車が充当されていた。
2013年(平成25年)3月30日にダイヤ改正が行われ、中山駅前を境に2路線へ分割、中山側は緑へと移管された。これにより使用車両が大型車へ変更、それまで使用していた小型車は緑へと転属となった。
2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正で十日市場駅前 - ヒルタウン中央 - 十日市場駅前 - 新治町 - 中山駅前を十日市場駅前 → 集会所前 → ヒルタウン中央 → 十日市場駅前に変更。中山側は205系統として集会所前 - ヒルタウン中央 - 新治町 - 中山駅前の運行となった。
また、205系統を名乗る路線は過去にも存在しており(東戸塚駅→平和台→権太坂→保土ヶ谷駅東口線)、この系統番号は2代目である。ちなみにかつて共同運行をしていた神奈中205系統は現存しており、新旧両方の205系統の系統番号が共存している状態である。
横浜市営バスでは2004年の入札制度導入まで、各営業所ごとに導入車両のメーカーが指定されており、若葉台営業所は三菱ふそうを指定していた。現在も三菱ふそう製車両が在籍しているが、入札制度の影響によりいすゞ自動車製や日野自動車製車両が占める割合が高くなっている。
在籍車両は全て大型車に統一されている。大型車の大半は一般路線用のノンステップバスであるが、2014年9月に導入された長尺の一般路線用ワンステップバスも在籍している。また、2019年6月より既存の車両にクルーズラッピングを施した貸切専用車が1台在籍している。
かつては三菱ふそう製と日野自動車製の中型車、272系統専用の日野自動車製小型車も在籍していたことがあったが、三菱ふそう製中型車は2012年に除籍、日野自動車製中型車・小型車も2013年に他営業所に転出している。
また、横浜わかば学園高等部に在籍する知的障害の生徒が授業の一環として、学校の長期休暇期間中を除き、車両清掃業務を週2回委託している。
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