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日本のプロ野球チーム ウィキペディアから
栃木ゴールデンブレーブス(とちぎゴールデンブレーブス、英: Tochigi Golden Braves)は、日本のプロ野球球団である。栃木県を拠点に、独立リーグのベースボール・チャレンジ・リーグに2016年より所属している。
栃木ゴールデンブレーブス | |
---|---|
Tochigi Golden Braves | |
会社名 | 栃木県民球団 |
創設 | 2016年 |
所属リーグ | |
| |
歴代チーム名 | |
| |
本拠地 | |
なし(主たる開催球場は小山運動公園野球場) | |
収容人員 | 5,500(小山)[1] |
栃木県(2017年 - ) | |
永久欠番 | |
10:MIKITO AED PROJECT[2] | |
獲得タイトル | |
独立リーググランドチャンピオン(0回) | |
なし | |
リーグ年間優勝(1回) | |
2019 | |
リーグ優勝(2回) | |
地区年間:2019 地区半期:2019後 | |
球団組織 | |
球団社長 | 江部達也 |
監督 | 山下徳人 |
本社のある宇都宮駅前ビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒320-0811 栃木県宇都宮市大通り4-2-10 宇都宮駅前ビル4F |
設立 | 2016年(平成28年) |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 8060001028804 |
事業内容 | 野球の興行 |
代表者 | 江部達也 |
外部リンク | 栃木ゴールデンブレーブス |
球団名は、チームカラーである「金(GOLDEN)」と、選手は夢に挑戦する勇者として「BRAVES」 [注 1]、つまり「栃木の勇者」として栃木県民に勇気と希望を与える球団になって欲しいという思いを込めた、としている。
リーグの既存球団と同様、地域貢献を優先しており、「栃木県民がひとつになれる熱い球団」や「大きな誇り」・「力強い勇気」・「夢へのチャレンジ」を県民に提供することをチーム理念としている[3]。
リーグ参入初年度の2017年から2021年まで、東地区に所属(2019年までFUTURE-Eastの別名あり[4]、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響による開催方式の変更に伴い、茨城・埼玉・神奈川と「東地区」を構成し、その中で茨城と「グループA」に入る形でリーグ戦を実施)[5]。2022年から2023年までは、従来の地区割はそのまま名称が変わり、南地区(South Division)に所属[6]。2024年は地区割を行わず、1地区7チーム制でリーグ戦を実施した[7]。8チームとなる2025年は2地区制が復活し、再び東地区 (BC-East:栃木・福島・茨城・群馬で構成)に所属する[8] 。
2017年2月に小山市をホームタウン[注 2]とすることを発表した[9]。 練習拠点として、2017年3月限りで廃校となった旧小山市立梁小学校のグラウンドおよび体育館が、小山市等の支援により2017年中に整備された。この練習施設には「小山ベースボールビレッジ」という名称が付けられている[10][11]。
2018年の取材で、球団社長はマスコットキャラクターを作る予定があると述べていた[12]が、2024年現在、球団マスコットキャラクターは設定されていない[注 3]。
「BCリーグ規定に準ずる県内すべての球場で開催」としており[9]、リーグの多くの球団同様本拠地を定めていない。
2024年までの球場別公式戦開催試合数は以下の通りである(ポストシーズンゲームは含まない)。
球場名 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 8年間合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小山運動公園野球場(小山) | 15 | 25 | 19 | 19 | 16 | 19 | 18 | 17 | 148 |
佐野市運動公園野球場(佐野) [エイジェック佐野野球場] |
6 | 2 | 3 | 1 | 2 | 3 | 5 | 1 | 23 |
栃木市総合運動公園野球場(栃木市営) [とちぎ木の花スタジアム] |
2 | 3 | 5 | 2 | 3 | 2 | 3 | 1 | 21 |
栃木県総合運動公園野球場(栃木県営) [エイジェックスタジアム] |
10 | 0 | 3 | 2 | 3 | 6 | 5 | 7 | 36 |
宇都宮清原球場(清原) | 3 | 4 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 11 |
鹿沼運動公園野球場(鹿沼) [ヤオハンいちごパーク野球場] |
0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 |
矢板運動公園野球場(矢板) [システム興産スタジアム] |
0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 6 |
足利市総合運動場硬式野球場(足利) [ジェットブラックフラワーズスタジアム] |
0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 11 |
大平運動公園さくら球場(大平) [エイジェックさくら球場] |
0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
くろいそ運動場野球場(黒磯) [石川スポーツグラウンドくろいそ] |
0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
参入初年度の2017年は、小山・佐野・栃木市営・栃木県営・清原の各球場で試合を開催した[16]。
2018年は、小山に照明設備が新設されたこと[17]や、改修工事に伴い栃木県営の使用ができなくなったことから、小山での開催が大幅に増加した。また、新たに鹿沼と矢板で公式戦が開催された[18][19][20]。
2019年は栃木県営での開催が復活した他、新たに足利で公式戦が開催された[21][22]。
2020年は、新型コロナウイルス感染拡大による変更前の当初日程では、矢板での開催がなくなった一方、那須塩原市のくろいそ運動場野球場(以下黒磯)で1試合が予定されていた[23]。その後に発表された変更後の日程では、新たに栃木市の大平運動公園さくら球場(エイジェックさくら球場、以下大平)で開催[24]された一方で、当初日程で設定されていた鹿沼・清原・黒磯各球場では開催がなかった[25]。
2021年は、清原・鹿沼・矢板での開催が復活、新たに黒磯で公式戦が開催された。一方で、前年開催があった大平は1試合も設定がなかった。当初、主催試合は35試合が予定されていたが[26]、新型コロナと天候不順で試合中止が相次ぎ[27][28]、最終的には30試合の開催に留まった[29]。
2022年は、栃木県営での開催が倍増、前年開催があった清原は1試合も設定がなかった他は、2021年とほぼ同じ割合で35試合が開催された[30][31][32]。
2023年は、前年に開催実績がある8球場(小山・栃木県営・栃木市営・佐野・足利・鹿沼・矢板・黒磯)で、36試合が開催された[33][34]。
2024年は、前年に開催実績がある8球場に加え、3年ぶりに清原で1試合を実施、31試合が開催された[35][36]。
2019年に1回、小山でダブルヘッダーの開催実績がある[37][38][39]。
2019年に初めて出場してホームゲームを開催したポストシーズンについては、地区チャンピオンシップからグランドチャンピオンシップまでの全試合を小山で実施した[40]。同一年のグランドチャンピオンシップまでのポストシーズンゲームをすべて一つの球場で開催したのは、リーグでは石川・群馬に次いで3球団目となる。一方、グランドチャンピオンシップを県庁所在地で開催した実績がなく、これは四国アイランドリーグplusとBCリーグの優勝チーム同士の対戦だった2019年以前の出場チームでは新潟に次いで2例目だった[注 4]。
2020年のポストシーズンゲームはトーナメント制となったが、東地区チャンピオンシップは規定で栃木主催となり小山で実施した[41]。
2023年のポストシーズンゲームは、本来なら南地区優勝の埼玉主催で地区チャンピオンシップを実施するところ、埼玉県内で球場を確保できなかったことから、2位通過の栃木主催で開催、小山で実施した[42]。
2024年のグランドチャンピオンシップ(2022年度より1箇所集中開催でのトーナメント制)は、開催地枠で出場、全試合を小山で実施した[43]。
年度 | 期 | 監督 | 順位 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | ゲーム差 | 打率 | 防御率 | 本塁打 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 前 | 辻武史 | 5 | 35 | 7 | 28 | 0 | .200 | 14.5 | .241(10位) | 5.84(10位) | 25(9位) |
後 | 4 | 36 | 12 | 20 | 4 | .375 | 10.5 | |||||
2018 | 前 | 5 | 35 | 9 | 19 | 7 | .321 | 10.0 | .297(3位) | 5.93(8位) | 59(2位) | |
後 | 3 | 35 | 15 | 19 | 1 | .441 | 12.0 | |||||
2019 | 前 | 寺内崇幸 | 3 | 34 | 18 | 15 | 1 | .545 | 6.5 | .272(8位) | 3.64(4位) | 32(6位) |
後 | 1 | 36 | 22 | 9 | 5 | .710 | ※2.0 | |||||
2020 | 全 | 1 | 60 | 41 | 13 | 6 | .759 | ※35.0 | .304(1位) | 2.87(2位) | 45(1位) | |
2021 | 全 | 2 | 60 | 31 | 23 | 6 | .574 | 1.5 | .284(7位) | 4.25(7位) | 42(4位) | |
2022 | 全 | 2 | 64 | 29 | 28 | 7 | .509 | 7.5 | .264(4位) | 4.58(6位) | 39(2位) | |
2023 | 全 | 2 | 65 | 31 | 32 | 2 | .492 | 2.5 | .268(4位) | 4.07(3位) | 34(7位) | |
2024 | 全 | 7 | 55 | 12 | 41 | 2 | .226 | 22.0 | .258(6位) | 5.65(7位) | 34(3位) |
チームのイメージカラーは金色である。ウェブサイトには
「日本一の生産量を誇る「二条大麦」の黄金色が一面に広がる栃木の豊かな自然。『世界遺産・日光東照宮』の黄金色に輝く豪華絢爛な「陽明門」。 『栃木』の風物詩、黄金色の火柱にも見える『雷』」
をイメージしたと記載されている[3]。
チームカラーの『ゴールド』をベースに栃木の豊かな自然環境と風土を表現する『グリーン』をイメージしたデザインとなっている。上半身部分は金、黒、帽子部分は緑、黒とキャップマーク、下半身は白を基調としたデザイン[49]。
なお、2025年よりユニフォームデザインが一新される予定である[163]。
デザインについては、「ホームベースをモチーフに、チーム名の頭文字をチームカラーのゴールド、栃木県内で生息する牡鹿が持つ猛々しい角を炎に見立てた躍動感と情熱を思わせる赤で表現」したとしている[47]。
指導者と選手は
コロナ禍前の主催試合前には、国歌斉唱に引き続き、栃木県民歌「県民の歌」を斉唱していた[164]。自治体協賛試合の場合を中心に、県民歌の代わりに開催地の市歌等を斉唱・独唱することもあった[165][166][167]。
なお、新型コロナウイルスが感染拡大した2020年以降は、試合前の国歌斉唱は吹奏に切り替え、県民歌や市歌等の斉唱・吹奏は、シーズン開幕戦を除き省略されている[168][169]。
球団の経営母体であるエイジェックのグループ会社、エイジェックスポーツマネジメントに所属するチアパフォーマンスチーム「GOLD LUSH(ゴールドラッシュ)」が、球団公式チアパフォーマーとして活動している[173]。
2023年3月14日、球団社長や監督の寺内が栃木県知事の福田富一を表敬訪問した際、NPBがファームリーグに2球団を追加する構想に参入する意向があることを表明した[174][175]。リーグで参入を表明した球団は新潟[176]・茨城[177]に次いで3球団目となる。同年7月18日、球団親会社のエイジェックが栃木県庁で記者会見を開き、既存の栃木ゴールデンブレーブスとエイジェック硬式野球部の2チームを残しつつ、新球団を立ち上げて参入する構想を正式に表明した[178][179]。7月26日に申請書類をNPBへ提出した[180]が、審査の結果参入には至らなかった[181]。
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