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日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ(にっぽんどくりつリーグ・グランドチャンピオンシップ)は、日本にある複数の野球の独立リーグ優勝チームが争うチャンピオン大会である[注釈 1]。2007年に第1回が開催された。2014年からは日本独立リーグ野球機構所属リーグのチャンピオンシップともなっている。
今シーズンの大会: 2024年 | |
競技 | プロ野球(独立リーグ) |
---|---|
大会形式 |
トーナメント方式 (2019までは5戦3勝制) |
開始年 | 2007 |
主催 | 日本独立リーグ野球機構 |
開催国 | 日本 |
参加数 | 6(2019までは2、2022年は4) |
加盟組織 |
四国アイランドリーグplus ベースボール・チャレンジ・リーグ 九州アジアリーグ 北海道フロンティアリーグ 日本海リーグ |
前回優勝 | 信濃グランセローズ |
最多優勝 |
徳島インディゴソックス 香川オリーブガイナーズ (3回) |
※中止となった2020年を含む。
四国アイランドリーグplus(2007年までは四国アイランドリーグ、2008 - 2010年は四国・九州アイランドリーグ)とベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ、2007年は北信越ベースボール・チャレンジ・リーグ)のそれぞれの年間優勝を決めたチームが対戦し、5戦して3勝した方を勝者とした。主管試合を2試合(第1・2戦)行うリーグと3試合(第3 - 5戦)行うリーグが隔年で入れ替わっていた(2試合実施の年は、西暦の奇数年がBCリーグ、偶数年がアイランドリーグ)。開催形式の制約から、ホームゲームでの優勝決定はアイランドリーグが西暦の奇数年、BCリーグが偶数年に限られた。2019年まで、ホームでの優勝決定はアイランドリーグが5回、BCリーグが3回だった。
2009年のシーズン前には、新たに発足した関西独立リーグ (初代)も交えた開催を検討中であると報じられていた[4]。しかし、最終的に従来通りアイランドリーグとBCリーグの間で開催されることとなった。初代関西独立リーグは京セラドーム大阪での集中開催を主張する一方、日程を決める前提となる自リーグの後期日程も未定の状態で打ち合わせに臨んでいたという[5]。
2010年度以降もアイランドリーグとBCリーグの間で実施され、2019年以前に存在した初代関西独立リーグ・ジャパン・フューチャーベースボールリーグ(2010年のみで休止)ならびに関西独立リーグ (2代目)(さわかみ関西独立リーグ。2014年設立、旧・BASEBALL FIRST LEAGUE)の参加実績はなかった。
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い中止となる[6]。
※中止となった2021年を含む。
2021年から公式戦を開始した九州アジアリーグ(ヤマエ久野 九州アジアリーグ→ヤマエグループ 九州アジアリーグ、KAL)は、設立当初よりグランドチャンピオンシップに参加する計画を表明し[7][8]、リーグ戦開幕前に日本独立リーグ野球機構への加盟が認められた[9]。しかし、同年も新型コロナウイルス感染症流行の影響で開催は中止となった[10]。公式の発表はなかったが、九州アジアリーグを加えた上で、特殊なトーナメント方式で開催する予定だったことが後に報じられている[11]。
2022年に北海道フロンティアリーグ (HFL)が日本独立リーグ野球機構に加盟し[12]、同年8月26日に、日本独立リーグ野球機構に加盟する4リーグの優勝チームが参加するトーナメント方式で開催することが発表された[13]。開催地は2022年は九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズが本拠地とする藤崎台県営野球場で全試合を開催し、2023年度以降は各リーグの本拠地を持ち回りとする[13]。
なお、2022年度にBCリーグの一部球団が離脱して発足した日本海オセアンリーグは、発足前にBCリーグ代表の村山哲二が「参加予定」と取材に対して述べていたものの[14]、2022年シーズンは日本独立リーグ野球機構非加盟だった。同リーグは2023年からはベイサイドリーグに名称を変えて構成球団も変更、一方所属していた2チームが新たに設立された日本海リーグ (NLB)に移った。日本海リーグは2023年2月にIPBLへの加盟が承認された[15]。これにより日本海リーグに所属する球団(富山GRNサンダーバーズと石川ミリオンスターズ)は再び出場の資格を得た。2023年4月に、富山のウェブサイトにおいて、リーグ優勝したチームはグランドチャンピオンシップ出場権を得ると明記された[16]。参加リーグが増えて奇数(5)となったことに伴い、2023年度からは各リーグ優勝チーム以外に、開催地地元枠として原則として開催球場の県をフランチャイズとする球団が参加している。
2023年は電子チケットを販売した(1日2試合の場合は両方の試合を観戦可能)[17]。
※2024年終了時点
回 | 開催年 | 勝利チーム | 勝利監督 | 成績 | 星取表 | 敗戦チーム | 開催球場 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2007年 | 香川オリーブガイナーズ(IL) | 西田真二 | 3勝1敗 | ●○○○ | 石川ミリオンスターズ(BCL) | 石川県立野球場 サーパススタジアム |
2 | 2008年 | 香川オリーブガイナーズ(IL) | 西田真二 | 3勝2敗 | ○○●●○ | 富山サンダーバーズ(BCL) | サーパススタジアム 県営富山野球場 桃山野球場 |
3 | 2009年 | 高知ファイティングドッグス(IL) | 定岡智秋 | 3勝2敗 | ○○●●○ | 群馬ダイヤモンドペガサス(BCL) | 藤岡総合運動公園市民球場 上毛新聞敷島球場 高知市野球場 |
4 | 2010年 | 香川オリーブガイナーズ(IL) | 西田真二 | 3勝1敗 | ○○●○ | 石川ミリオンスターズ(BCL) | アークバリアBP志度 石川県立野球場 |
5 | 2011年 | 石川ミリオンスターズ(BCL) | 森慎二 | 3勝 | ○○○ | 徳島インディゴソックス(IL) | 石川県立野球場 JAバンク徳島スタジアム |
6 | 2012年 | 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(BCL) | 高津臣吾 | 3勝 | ○○○ | 香川オリーブガイナーズ(IL) | レクザムスタジアム 長岡市悠久山野球場 |
7 | 2013年 | 石川ミリオンスターズ(BCL) | 森慎二 | 3勝1敗 | ●○○○ | 徳島インディゴソックス(IL) | 金沢市民野球場 JAバンク徳島スタジアム |
8 | 2014年 | 徳島インディゴソックス(IL) | 島田直也 | 3勝1敗1分 | ○△●○○ | 群馬ダイヤモンドペガサス(BCL) | JAバンク徳島スタジアム 前橋市民球場 |
9 | 2015年 | 愛媛マンダリンパイレーツ(IL) | 弓岡敬二郎 | 3勝2敗 | ●●○○○ | 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(BCL) | 柏崎市佐藤池野球場 三条パール金属スタジアム 坊っちゃんスタジアム |
10 | 2016年 | 群馬ダイヤモンドペガサス(BCL) | 平野謙 | 3勝2敗 | ●●○○○ | 愛媛マンダリンパイレーツ(IL) | 坊っちゃんスタジアム 前橋市民球場 |
11 | 2017年 | 徳島インディゴソックス(IL) | 養父鐵 | 3勝2敗 | ●○○●○ | 信濃グランセローズ(BCL) | JAバンク徳島スタジアム 長野オリンピックスタジアム |
12 | 2018年 | 群馬ダイヤモンドペガサス(BCL) | 平野謙 | 3勝1分 | ○○△○ | 香川オリーブガイナーズ(IL) | レクザムスタジアム レクザムBP丸亀 前橋市民球場 |
13 | 2019年 | 徳島インディゴソックス(IL) | 牧野塁 | 3勝2敗 | ○●○●○ | 栃木ゴールデンブレーブス(BCL) | 小山運動公園野球場 オロナミンC球場 JAバンク徳島スタジアム |
開催年 | 優勝チーム | 優勝監督 | 2位チーム | 3位チーム | 4位チーム | 開催球場 |
---|---|---|---|---|---|---|
2022年 | 火の国サラマンダーズ (KAL) | 馬原孝浩 | 信濃グランセローズ (BCL) | 高知ファイティングドッグス (IL) | 士別サムライブレイズ (HFL) | 藤崎台県営野球場 |
開催年 | 優勝チーム | 優勝監督 | 2位チーム | 準決勝敗退チーム | 準々決勝敗退チーム | 開催球場 |
2023年 | 火の国サラマンダーズ (KAL) | 馬原孝弘 | 埼玉武蔵ヒートベアーズ (BCL) | 徳島インディゴソックス (IL) 愛媛マンダリンパイレーツ(IL・開催県枠) | 石狩レッドフェニックス (HFL) 富山GRNサンダーバーズ (NLB) | 坊っちゃんスタジアム |
2024年 | 信濃グランセローズ (BCL) | 柳沢裕一 | 栃木ゴールデンブレーブス (BCL・開催県枠) | 愛媛マンダリンパイレーツ (IL) 北九州下関フェニックス(KAL) | 石狩レッドフェニックス (HFL) 石川ミリオンスターズ (NLB) | 小山運動公園野球場 |
所属リーグ | 優勝回数 |
---|---|
BCリーグ | 6 |
四国アイランドリーグ | 8 |
九州アジアリーグ | 2 |
北海道フロンティアリーグ | 0 |
日本海リーグ | 0 |
色を塗ったチームは、IPBL加盟リーグより脱退。
所属リーグ | チーム名 | 出場回数 | 優勝回数 |
---|---|---|---|
BCリーグ | 福島レッドホープス | 0 | 0 |
茨城アストロプラネッツ | 0 | 0 | |
栃木ゴールデンブレーブス | 2 | 0 | |
群馬ダイヤモンドペガサス | 4 | 2 | |
埼玉武蔵ヒートベアーズ | 1 | 0 | |
神奈川フューチャードリームス | 0[注釈 2] | 0 | |
新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ | 3 | 2 | |
信濃グランセローズ | 3 | 1 | |
☆福井ワイルドラプターズ | 0 | 0 | |
★オセアン滋賀ブラックス | 0 | 0 | |
BCリーグ→日本海リーグ | 富山GRNサンダーバーズ[注釈 3] | 2 | 0 |
石川ミリオンスターズ[注釈 3] | 5 | 2 | |
四国アイランドリーグ | ☆三重スリーアローズ | 0 | 0 |
愛媛マンダリンパイレーツ | 4 | 1 | |
香川オリーブガイナーズ | 5 | 3 | |
徳島インディゴソックス | 6 | 3 | |
高知ファイティングドッグス | 2 | 1 | |
★福岡レッドワーブラーズ | 0 | 0 | |
☆長崎セインツ | 0 | 0 | |
九州アジアリーグ | 火の国サラマンダーズ | 2 | 2 |
大分B-リングス | 0 | 0 | |
北九州下関フェニックス | 1 | 0 | |
宮崎サンシャインズ | 0 | 0 | |
北海道フロンティアリーグ | KAMIKAWA・士別サムライブレイズ | 1 | 0 |
美唄ブラックダイヤモンズ | 0 | 0 | |
石狩レッドフェニックス | 2 | 0 |
各リーグ創立翌年以降の新規参入球団が参入年度に出場した例はまだない(過去の最短記録はリーグ戦参加から2年目に出場した群馬ダイヤモンドペガサス)。2020年にBCリーグに加入した神奈川フューチャードリームスはその年度にリーグ優勝したが、グランドチャンピオンシップの開催がなかった。一方シリーズ開始以来初出場まで最も年数を要したのは信濃グランセローズで、11年目だった[注釈 4]。
順 | クラブ名 | 所属リーグ | 出 | 優 | 試 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 徳島 | IL | 6 | 3 | 23 | 11 | 12 | 1 | .478 |
2 | 香川 | IL | 5 | 3 | 20 | 9 | 10 | 1 | .474 |
3 | 群馬 | BCL | 4 | 2 | 19 | 9 | 8 | 2 | .529 |
4 | 石川 | BCL・NBL | 5 | 2 | 16 | 8 | 8 | 0 | .500 |
5 | 火の国 | KAL | 2 | 2 | 4 | 4 | 0 | 0 | 1.000 |
6 | 愛媛 | IL | 4 | 1 | 14 | 7 | 7 | 0 | .500 |
7 | 信濃 | BCL | 3 | 1 | 9 | 5 | 4 | 0 | .556 |
8 | 新潟 | BCL | 2 | 1 | 8 | 5 | 3 | 0 | .625 |
9 | 高知 | IL | 2 | 1 | 7 | 4 | 3 | 0 | .571 |
10 | 栃木 | BCL | 2 | 0 | 8 | 4 | 4 | 0 | .500 |
11 | 富山 | BCL・NBL | 2 | 0 | 6 | 2 | 4 | 0 | .333 |
12 | 埼玉 | BCL | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 0 | .500 |
13 | 石狩 | HFL | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | .000 |
13 | 士別 | HFL | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | .000 |
14 | 北九州下関 | KAL | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | .000 |
2020年7月31日に日本独立リーグ野球機構は、「新型コロナウイルスの状況や各リーグの公式戦日程などを総合的に考慮した結果」、2020年の開催を見送ることを発表した[6]。
2021年8月31日に日本独立リーグ野球機構は、「新型コロナウイルスの感染拡大状況や各リーグ、球団の公式戦日程などを総合的に考慮」して、前年に引き続き2021年の開催を見送ると発表した[10]。その後の報道によると、BC・四国・九州各リーグの優勝チームにBCリーグ・栃木を加えた4チームのトーナメントで開催する予定だった[11]。
(トーナメント)
(トーナメント)
(トーナメント)
第1回から第10回まではホームチームに所属するリーグの審判が判定していた。第11回は初めて両リーグ混成の審判団が結成され、全試合を混成審判でジャッジした[30]。
2014年以前は2007年・2009年の2回、シリーズMVPの選出が公表されていた[31][32]。
2015年は、日本独立リーグ野球機構から最優秀選手と敢闘選手を表彰するとともに、優勝チームへの優勝カップと賞金、準優勝チームへの賞金の授与も実施された[33]。
※観客動員数は2019年度までの実績による[注釈 5]。
最多観客動員数:3,111人(2007年第3戦、サーパススタジアム)
最少観客動員数:235人(2017年第5戦、JAバンクスタジアム徳島)
引き分け
延長戦
コールドゲーム(試合時間規定による8回以前終了の試合は含まない)
通算連勝記録 - 6(引き分けを含む)
※引き分けを含まない場合は、前記群馬の2018年第2戦までおよび下記3例の5連勝となる。
通算連敗記録 - 6(引き分けを含む)
※引き分けを含まない場合は、前記香川の2018年第2戦までおよび下記の5連敗となる。
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