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2015年の日本一のプロ野球チームを決める試合 ウィキペディアから
2015年の日本シリーズ(2015ねんのにっぽんシリーズ、2015ねんのにほんシリーズ)は、2015年(平成27年)10月24日から10月29日まで開催された東京ヤクルトスワローズ(以下、ヤクルト)と福岡ソフトバンクホークス(以下、ソフトバンク)による第66回日本選手権シリーズである。
2015年の日本シリーズ | |
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SMBC日本シリーズ2015 | |
MVPを獲得した李大浩 | |
ゲームデータ | |
日本一 福岡ソフトバンクホークス 2年連続7回目 4勝1敗 | |
スポンサー | 三井住友銀行 |
試合日程 | 2015年10月24日-10月29日 |
最高殊勲選手 | 李大浩 |
敢闘賞選手 | 山田哲人 |
チームデータ | |
福岡ソフトバンクホークス(パ) | |
監督 | 工藤公康 |
シーズン成績 |
90勝49敗4分 (シーズン1位/CS優勝) |
東京ヤクルトスワローズ(セ) | |
監督 | 真中満 |
シーズン成績 |
76勝65敗2分 (シーズン1位/CS優勝) |
クライマックスシリーズ | |
セントラル・リーグ | |
パシフィック・リーグ | |
« 2014 2016 » |
前回大会に引き続き、NPBパートナーの三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行、SMBC)を冠スポンサーに迎え「SMBC日本シリーズ2015」として開催された[1]。
日本シリーズでは2年ぶりにレギュラーシーズンにおけるリーグ優勝チーム同士の対戦となる、福岡ソフトバンクホークスと東京ヤクルトスワローズとの対戦[2]。
ソフトバンクとヤクルトの日本シリーズは前身球団時代を含め初めての対戦となった。また両チーム名が鳥の名前同士であるのも初。ともに前身を過去に阪和線を運営していた鉄道事業者(日本国有鉄道・南海電気鉄道)が運営していたチーム同士の組み合わせとなった(阪和電気鉄道、阪和線#歴史を参照)。
またソフトバンク、ヤクルト共に当時新橋に親会社の本社があった。(ソフトバンクはその後、本社を新橋から竹芝に移転)。
工藤公康(ソフトバンク)・真中満(ヤクルト)の両軍監督はともに就任1年目の新人監督であり、2004年(西武ライオンズ・伊東勤VS中日ドラゴンズ・落合博満)以来11年ぶり4回目[3]の新人監督同士の対戦。なお、勝利した福岡ソフトバンクの工藤監督は、シリーズ史上10人目となる新人監督でのシリーズ制覇[4]となる。
なお、今大会は監督会議で工藤監督が予告先発を提案したが、真中監督が拒否し合意が成立しなかったため、予告先発は行われなかった[5]。
ソフトバンクがヤクルトを4勝1敗で退け日本一を決め、2年連続7回目[6]のシリーズ制覇を果たした。なお日本シリーズ連覇は1990年、1991年、1992年に3連覇した西武ライオンズ以来5球団目で、ソフトバンクとしては前身の南海、ダイエー時代を含めて球団史上初となる日本一連覇の栄冠を手にした[7]。また2年連続日本一を異なる監督で達成したのは史上初であった(前年の福岡ソフトバンク監督は秋山幸二)。
一方、ヤクルトはセ・リーグでは1976年の読売ジャイアンツ以来39年ぶりに前年最下位からリーグ優勝を果たし、日本シリーズに進出した[8]。日本プロ野球で前年最下位だった球団がリーグ優勝を果たして日本シリーズに進出するのは5球団目[9]。前年最下位だった球団の日本一となれば1960年の大洋以来55年ぶり2度目の快挙であったが、成し遂げることはできなかった[10][11]
行われた5試合全てにおいて、先制したチームが勝利した。試合途中の逆転は第3戦のみだった。
パ・リーグのホームゲーム(第1・2戦)では指名打者(DH)制度が採用された。
CS1st | CSファイナル | 日本選手権シリーズ | ||||||||
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>) 明治神宮野球場 | ||||||||||
ヤクルト(セ優勝) | ☆●○○○ | |||||||||
(3戦2勝制) 東京ドーム |
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巨人(セ1st勝者) | ★○●●● | |||||||||
巨人(セ2位) | ○●○ | |||||||||
(7戦4勝制) 明治神宮野球場 福岡ヤフオク!ドーム | ||||||||||
阪神(セ3位) | ●○● | |||||||||
ヤクルト(セCS優勝) | ●●○●● | |||||||||
ソフトバンク(パCS優勝) | ○○●○○ | |||||||||
(6戦4勝制<含・アドバンテージ1>) 福岡ヤフオク!ドーム |
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ソフトバンク(パ優勝) | ☆○○○ | |||||||||
(3戦2勝制) 札幌ドーム |
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ロッテ(パ1st勝者) | ★●●● | |||||||||
日本ハム(パ2位) | ●○● | |||||||||
ロッテ(パ3位) | ○●○ | |||||||||
福岡ソフトバンクホークス | ||
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監督 | 81 | 工藤公康 |
コーチ | 70 | 佐藤義則(投手チーフ) |
77 | 吉井理人(投手) | |
71 | 藤井康雄(打撃チーフ) | |
75 | 大道典良(打撃) | |
88 | 鳥越裕介(内野守備走塁) | |
78 | 飯田哲也(外野守備走塁) | |
85 | 的山哲也(バッテリー) | |
80 | 水上善雄(二軍監督) | |
82 | 田之上慶三郎(二軍投手) | |
76 | 藤本博史(二軍打撃) | |
投手 | 11 | 中田賢一 |
13 | 二保旭 | |
16 | 東浜巨 | |
19 | 森福允彦 | |
20 | 寺原隼人 | |
21 | 岩嵜翔 | |
30 | 武田翔太 | |
38 | 森唯斗 | |
41 | 千賀滉大 | |
42 | 飯田優也 | |
44 | リック・バンデンハーク | |
50 | 攝津正 | |
53 | 五十嵐亮太 | |
54 | 柳瀬明宏 | |
55 | ジェイソン・スタンリッジ | |
57 | 嘉弥真新也 | |
58 | デニス・サファテ | |
65 | エディソン・バリオス | |
捕手 | 8 | 鶴岡慎也 |
12 | 髙谷裕亮 | |
27 | 細川亨 | |
62 | 拓也 | |
内野手 | 0 | 高田知季 |
2 | 今宮健太 | |
4 | 金子圭輔 | |
5 | 松田宣浩 | |
10 | 李大浩 | |
35 | 川島慶三 | |
36 | 明石健志 | |
46 | 本多雄一 | |
69 | 牧原大成 | |
95 | バーバロ・カニザレス | |
外野手 | 1 | 内川聖一 |
6 | 吉村裕基 | |
7 | 中村晃 | |
9 | 柳田悠岐 | |
24 | 長谷川勇也 | |
37 | 福田秀平 | |
43 | 江川智晃 | |
51 | 上林誠知 |
東京ヤクルトスワローズ | ||
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監督 | 77 | 真中満 |
コーチ | 88 | 三木肇(作戦兼内野守備走塁) |
99 | 高津臣吾(投手) | |
84 | 伊藤智仁(投手) | |
74 | 杉村繁(チーフ打撃) | |
76 | 宮出隆自(打撃) | |
73 | 福地寿樹(外野守備走塁) | |
78 | 野村克則(バッテリー) | |
投手 | 12 | 石山泰稚 |
14 | 秋吉亮 | |
18 | 杉浦稔大 | |
19 | 石川雅規 | |
21 | 松岡健一 | |
25 | 館山昌平 | |
26 | 久古健太郎 | |
29 | 小川泰弘 | |
34 | トニー・バーネット | |
40 | 古野正人 | |
53 | オーランド・ロマン | |
54 | 中澤雅人 | |
58 | ローガン・オンドルーセック | |
62 | 徳山武陽 | |
66 | 新垣渚 | |
68 | 山中浩史 | |
捕手 | 28 | 田中雅彦 |
30 | 西田明央 | |
51 | 藤井亮太 | |
52 | 中村悠平 | |
63 | 井野卓 | |
内野手 | 2 | 大引啓次 |
5 | 川端慎吾 | |
7 | 田中浩康 | |
8 | 武内晋一 | |
10 | 森岡良介 | |
23 | 山田哲人 | |
24 | 荒木貴裕 | |
33 | 畠山和洋 | |
46 | 谷内亮太 | |
59 | 今浪隆博 | |
60 | 三輪正義 | |
外野手 | 0 | 比屋根渉 |
4 | ウラディミール・バレンティン | |
9 | 飯原誉士 | |
31 | 松元ユウイチ | |
41 | 雄平 | |
50 | 上田剛史 | |
71 | ミッチ・デニング | |
85 | ラスティングス・ミレッジ |
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
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10月24日(土) | 第1戦 | 東京ヤクルトスワローズ | 2 - 4 | 福岡ソフトバンクホークス | 福岡ヤフオク!ドーム |
10月25日(日) | 第2戦 | 東京ヤクルトスワローズ | 0 - 4 | 福岡ソフトバンクホークス | |
10月26日(月) | 移動日 | ||||
10月27日(火) | 第3戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 4 - 8 | 東京ヤクルトスワローズ | 明治神宮野球場 |
10月28日(水) | 第4戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 6 - 4 | 東京ヤクルトスワローズ | |
10月29日(木) | 第5戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 5 - 0 | 東京ヤクルトスワローズ | |
優勝:福岡ソフトバンクホークス(2年連続7回目) |
○ソフトバンク 4 - 2 ヤクルト●(福岡ヤフオク!ドーム)
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公式記録関係(NPB日本野球機構公式サイト内)
2年ぶりにリーグ優勝チーム同士の顔合わせとなった今シリーズの第1戦はソフトバンクは武田、ヤクルトは石川の先発で始まった。両チームの先発投手の好投で3回までは0-0だったが4回裏にソフトバンクが1死後、松田のシリーズ初本塁打で1点を取り、2死1.3塁となってから髙谷の適時内野安打、川島の適時打で2点を入れこの回3点を先制する。ヤクルトは先発の石川を4回で諦めリリーフ陣を投入した。6回裏にもソフトバンクは2死2塁から明石の適時二塁打で4点目を挙げる。先発の武田は効率のいい投球で得点を許さず、9回もマウンドに上がり2死まで取ったが、畠山が1号2ラン本塁打を放ち2点を返す。だが次の雄平を打ち取り初戦をソフトバンクが取った。武田は日本シリーズ初完封を逃したものの完投勝利を挙げた。
○ソフトバンク 4 - 0 ヤクルト●(福岡ヤフオク!ドーム)
公式記録関係(NPB日本野球機構公式サイト内)
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ソフトバンクの先発はシーズン負けなしのバンデンハーク、ヤクルトは小川が先発した。この試合も序盤は点が入らなかったが4回裏にソフトバンクが無死一塁から李大浩がレフトスタンドへの先制2ラン本塁打を放つ。李大浩は2年連続で日本シリーズで本塁打を放った。5回も攻めるとヤクルトはこの回途中で小川を降板し秋吉にスイッチした。2死満塁となり松田を迎えたが三振に抑えた。6回裏ソフトバンクは1死から中村晃の1号ソロ本塁打で1点追加すると、さらに1死1.2塁から福田のタイムリーで1点追加しリードを4点に広げた。先発のバンデンハークは8回を無四球に抑えた。9回は抑えのサファテが上がり、無失点で抑えた。ソフトバンクがこれで連勝し、日本シリーズの連勝を前年から続いて6連勝となった。一方ヤクルトは打線に元気がなく、1992年の日本シリーズ第4戦以来、日本シリーズでは27試合ぶり4度目となる完封負けで連敗し、本拠地胴上げの可能性を消滅させてしまった。
○ヤクルト 8 - 4 ソフトバンク●(明治神宮野球場)
公式記録関係(NPB日本野球機構公式サイト内)
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舞台を神宮に移しての第3戦、ヤクルトは杉浦、ソフトバンクは中田の先発となった。試合は初回から動いた。1回裏ヤクルトは1死1塁から山田の1号2点本塁打で先制する。ソフトバンクは2回表に2死2.3塁から杉浦の暴投で1点を返すと福田が適時打を放ち同点に追いつく。すると3回裏ヤクルトは2死から山田の2打席連続となる2号本塁打で勝ち越す。4回表にソフトバンクは今宮の1号本塁打で再び同点に追いつく。5回表にソフトバンクは明石の1号本塁打で勝ち越すと、1死後に李大浩に死球で出塁するとヤクルトは杉浦を降板させロマンをマウンドに挙げる。ロマンは起用に応え得点を許さなかった。5回裏ヤクルトは走者を出すとソフトバンクは先発の中田から千賀にスイッチし、2死1塁から山田の3打席連続となる3号2点本塁打で逆転。これで勢いづいたヤクルトは8回裏に1死から畠山が2号本塁打放つと2死1.3塁となってから中村の適時二塁打で2点を入れ、計3点を追加して試合を決めた。ヤクルトは福岡で眠っていた打線がようやく開花してシリーズ初勝利を挙げた。この試合がヤクルトの平成最後の日本シリーズ勝利となった。ソフトバンクは投手陣が踏ん張れず初黒星を喫した。
●ヤクルト 4 - 6 ソフトバンク○(明治神宮野球場)
公式記録関係(NPB日本野球機構公式サイト内)
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ヤクルトは館山、ソフトバンクは攝津の先発で始まった。1回表にソフトバンクは李大浩が1死1.2塁からレフトへの先制タイムリーヒットで1点を先制する。3回表にはまたもや李大浩が無死満塁からセンターへ走者一掃となるタイムリー二塁打で3点、さらに細川がランナー一・二塁からタイムリー二塁打で1点を入れ5点にリードを広げる。ヤクルトは先発の館山を3回で諦めた。4回裏にヤクルトは中村の二塁ゴロの間に1点を返す。だが後が続かずこの回は1点のみで終わった。6回表、ソフトバンクはシーズンでは本塁打のなかった細川が左中間へのソロ本塁打を放ちリードを広げる。ヤクルトは6回裏に無死満塁のチャンスを作ると先発の攝津から2番手の森をマウンドに送る。1死後、上田がレフトへ2点タイムリー二塁打を放つと続く川端の遊撃ゴロの間に1点を返した。だが後が続かなかった。その後はソフトバンクのリリーフ陣がヤクルト打線に得点を許さずこのまま逃げ切った。ソフトバンクは2年連続日本一に王手を賭けた。一方ヤクルトは先発の館山が誤算で崖っぷちに立たされた。
ヤクルトは、神宮球場で開催された日本シリーズにおいて、1995年第5戦以降、前日の第3戦まで8連勝していたが、この試合に敗れ本拠地での連勝は8でストップした。
●ヤクルト 0 - 5 ソフトバンク○(明治神宮野球場)
公式記録関係(NPB日本野球機構公式サイト内)
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※視聴率は(ビデオリサーチ調べ)、第1戦(18時30分以降)は9.3%(関東)、29.9%(北部九州)。 第2戦(19時以降)は7.3%(関東)、24.4%(北部九州)。第3戦は9.4%(関東)、24.4%(北部九州)。第4戦は12.5%(関東)、31.7%(北部九州)。第5戦は12.3%(関東)、35.5%(北部九州)だった。
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