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『日本名作劇場』(にほんめいさくげきじょう)は、ディスクプランが2008年(平成20年)7月30日にリリースをスタートした、日本映画のパブリックドメインDVDのレーベルである。現状の最新は2009年(平成21年)7月15日リリースまでの全34巻、全33タイトル(欠番1)である。定価税込1,000円。発売元のディスクプランについても述べる。⇒ #ディスクプラン
サイレント映画であるかトーキー、劇映画であるかドキュメンタリー映画、あるいはニュース映画であるかにこだわりのないセレクションである。第10巻が欠番であり、全34巻、全33タイトルが1年間にリリースされた[1]。全33タイトル中5タイトルが劇映画以外、のこる劇映画は、15タイトルがサイレント映画、トーキーは13タイトルである。
10タイトルに関して、DVD化するにあたり原題の改題がなされている。1925年(大正14年)の公開時には前篇・後篇に分かれていた『江戸怪賊伝 影法師』は、収録尺数が65分と半分以下となり、『影法師』と改題された。第13巻『アチャコ青春日記』は、1939年(昭和14年)に『思ひつき夫人』として約77分のオリジナル尺で製作・公開されたが、現存するプリントは第二次世界大戦終了後に再公開された短縮版であり、DVDは再公開題をそのまま使用している[2]。第14巻『横浜に現れた! 鞍馬天狗』の場合は経緯が複雑で、1942年(昭和17年)に『鞍馬天狗』、あるいは『鞍馬天狗横浜に現る』の題名で公開されたものをのちに『鞍馬天狗 黄金地獄』と改題しているが[3]、そのいずれとも異なるタイトルになっている。第16巻『弥次喜多善光寺詣り』は、1921年(大正10年)に『弥次喜多 前篇 善光寺詣りの巻』の題名で製作・公開されているもので[4]、これには『弥次喜多 後篇』という続篇があったが[5]、現存してはいない。第30巻『かげろう怪盗伝』は、1933年(昭和8年)に『艶姿影法師 陽炎篇』として公開された作品であり、まったく異なり[6]、同作には翌1934年(昭和9年)に製作・公開された『艶姿影法師 蒼窓篇』という続篇が存在する[7]。
完全な形で現存していない作品のフィルム断片のみで1タイトルを構成するものがあるのが特徴で、収録尺数のもっとも短いものは、第21巻『野狐三次』の「15分」で、これは同作のオリジナル尺の1/5程度の長さである。ほかに30分に満たないタイトルは、第9巻『小雀峠』(27分、オリジナル約60分)、第23巻『実録忠臣蔵』(17分 / オリジナル『忠魂義烈 実録忠臣蔵』約180分)、『続水戸黄門』(24分 / オリジナル約220分)の3タイトルがある。
第24巻『尊王攘夷』は、『建国史 尊王攘夷』として1927年(昭和2年)に全15巻・約266分の長尺ものとして公開されたものであるが、現在、東京国立近代美術館フィルムセンターにも[8]、マツダ映画社にも所蔵されていない[9]。第22巻『御誂次郎吉格子』の収録尺数は「56分」で、マツダ映画社が所有する65分のプリントよりも9分[9]、東京国立近代美術館フィルムセンターが所蔵する79分のプリントよりも23分短い[10]。公式ウェブサイトにDVD化するにあたって使用されたプリントの出所等については記載されていない[1]。
ディスクプランは、日本のビデオメーカーである。「日本名作劇場」の「発売元」としてパッケージに記されており、そこに記された所在地以外、個人商店なのか株式会社なのかは不明[11]。「日本名作劇場」の公式ウェブサイトをもつディー・エル・イーコミュニケーションズとの関係も不明である[1][11]。
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