広電西広島(己斐)駅
広島県広島市西区にある広島電鉄の駅 ウィキペディアから
広島県広島市西区にある広島電鉄の駅 ウィキペディアから
広電西広島(己斐)駅(ひろでんにしひろしま こいえき)は、広島市西区己斐本町一丁目にある、広島電鉄の駅である。駅番号はM19。
市内線である本線(軌道線)の終点の停留場かつ宮島線(鉄道線)の起点の駅である。鉄軌分界点は当駅構内の東高須駅寄りにある。
かつては市内線の停留場は己斐電停(こいでんてい)と称し、宮島線の駅(広電西広島駅)とは隣接する別の施設とされていたが、1962年(昭和37年)から市内線と宮島線との直通運転が始まり、1991年(平成3年)8月8日からはほぼすべての電車が直通運転するようになった。そして2001年(平成13年)1月中旬から同年7月末まで、宮島線の広電西広島駅に市内線の己斐電停を統合する駅舎の工事が行われ、同年11月1日に統合された[2]。この際に本駅・停留場は広電西広島(己斐)に改称されている[3][4]が、案内上は単に「西広島」のみで表記されることもある。
4面6線(頭端式2面2線、島式2面4線で、そのうち1線は島式ホーム内での行き止まりの頭端式)のホームを有する[2]。1番線に宮島線方面からの、4・5・7番線に市内線方面からの車止めがあり、行き止まり構造となっている[2]。なお、4・5番線は同じ1本の線路の両側にホームがある構造となっている[2]。前述のような経緯から宮島線の線路は本線のやや北寄りにずれた位置に配置されていたため、1番線と7番線以外は構内でS字カーブする構造となっている。
1 | 広電宮島口行き[2] | 平日朝ラッシュ時の折り返しのみ | |
---|---|---|---|
2 | 広島駅行き[2] | ||
3 | 広電宮島口行き[2] | 通常はこのホームを使用 | |
4 | 広電本社前行き・日赤病院前行き | ||
広電本社前行き・日赤病院前行き | |||
5 | (降車専用)[2] | ||
6 | 広電本社前行き・日赤病院前行き | 平日朝ラッシュ時のみ[2] | |
広電宮島口行き | 夕時間帯を中心とした折り返しのみ | ||
7 | (臨時ホーム) | 通常は使用せず[2]※クリスマス電車や、荒手車庫に廃車・休車等で送られるために待機している車両のために使用する場合がある。[9] |
2001年10月以前は鉄道線側に2面4線(頭端式1面2線、島式1面2線)のホームがあり、以下の通り運用されていた[13]。
1 | 広電廿日市・JA広島病院前・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し |
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2 | 広島駅・広電本社前・宇品二丁目方面降車ホーム | 宮島線からの直通列車用 |
3 | 広電廿日市・JA広島病院前・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し |
4 | 広電廿日市・JA広島病院前・広電宮島方面乗車ホーム | 市内線からの直通がメイン |
1 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(高床電車専用) |
---|---|---|
2 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(高床電車専用) |
3 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(高床電車専用) |
4 | 広電五日市・広電廿日市・広電宮島方面 | 頭端ホーム・当駅折り返し(高床電車専用) |
5 | 市内→宮島線直通乗車ホーム・宮島→市内線直通降車ホーム | 市内線-宮島線直通列車が使用 |
2001年10月以前の己斐電停は相対式2面2線のホームが設けられており、下り側は市内線(本線)からの降車専用、上り側はひろでん会館の1階部分と一体化した構造で市内線(本線)への乗車専用となっていた。
このホームは駅統合後も残されていたが、下り側は自転車置き場に、上り側は露店スペース「ひろでん横丁」に転用され、共にホーム前面に柵が設置されて乗降はできない状態であった。その後2018年に、ひろでん会館と共に解体された。
なお、戦前の己斐町駅→西広島駅は後にひろでん会館が建つ場所に木造二階建ての駅舎があり、市内線の電停のホームはその北側の面に、東西方向に向いて設置されていた。また1953年までは、宮島線ホームの南東側に本線に隣接する形で宮島線車両の車庫(己斐車庫)があった。
以下の情報は、広島市統計書に基づいたデータである。1日平均乗車人員データは、年度毎の乗車総数を365(閏年は366)で割った値を小数点2位を丸めて小数点1位の値にした物である。広島電鉄のデータは1,000で丸めて提供されているので、1年毎ではプラスマイナス500の誤差があり、1日当たりでは1.4人程度の誤差が発生する。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1年毎 乗車総数 |
1年毎 定期 |
1年毎 定期外 |
出典 |
---|---|---|---|---|---|
1998年(平成10年) | 14,898.6 | 5,438,000 | 1,688,000 | 3,750,000 | [統計 1] |
1999年(平成11年) | 14,967.2 | 5,478,000 | 1,594,000 | 3,884,000 | [統計 1] |
2000年(平成12年) | 14,567.1 | 5,317,000 | 1,551,000 | 3,766,000 | [統計 1] |
2001年(平成13年) | 13,969.9 | 5,099,000 | 1,483,000 | 3,616,000 | [統計 2] |
2002年(平成14年) | 13,860.3 | 5,059,000 | 1,439,000 | 3,620,000 | [統計 3] |
2003年(平成15年) | 13,767.8 | 5,039,000 | 1,453,000 | 3,586,000 | [統計 4] |
2004年(平成16年) | 13,821.9 | 5,045,000 | 1,410,000 | 3,635,000 | [統計 5] |
2005年(平成17年) | 13,326.0 | 4,864,000 | 1,409,000 | 3,455,000 | [統計 6] |
2006年(平成18年) | 13,430.1 | 4,902,000 | 1,458,000 | 3,444,000 | [統計 7] |
2007年(平成19年) | 13,475.8 | 4,932,000 | 1,478,000 | 3,454,000 | [統計 8] |
2008年(平成20年) | 13,487.4 | 4,923,000 | 1,482,000 | 3,441,000 | [統計 9] |
2009年(平成21年) | 12,605.5 | 4,601,000 | 1,490,000 | 3,111,000 | [統計 10] |
2010年(平成22年) | 11,975.3 | 4,371,000 | 1,497,000 | 2,874,000 | [統計 11] |
2011年(平成23年) | 11,945.4 | 4,372,000 | 1,469,000 | 2,903,000 | [統計 12] |
2012年(平成24年) | 11,945.2 | 4,360,000 | 1,439,000 | 2,921,000 | [統計 13] |
2013年(平成25年) | 11,964.4 | 4,367,000 | 1,442,000 | 2,925,000 | [統計 14] |
2014年(平成26年) | 12,150.7 | 4,435,000 | 1,532,000 | 2,903,000 | [統計 15] |
2015年(平成27年) | 12,061.6 | 4,415,000 | 1,534,000 | 2,881,000 | [統計 16] |
2016年(平成28年) | 12,043.8 | 4,396,000 | 1,554,000 | 2,843,000 | [統計 17] |
2017年(平成29年) | 11,939.7 | 4,358,000 | 1,620,000 | 2,738,000 | [統計 18] |
2018年(平成30年) | 11,813.6 | 4,312,000 | 1,666,000 | 2,646,000 | [統計 19] |
2019年(令和元年) | 11,696.7 | 4,281,000 | 1,719,000 | 2,562,000 | [統計 20] |
西日本旅客鉄道(JR西日本)西広島駅の南方、山陽本線と宮島街道(旧国道2号)に挟まれた場所に位置する。駅周辺は西区の中心地区にあたり、西区役所も駅近くにある。
旧己斐電停部分の上は広島電鉄の所有する「ひろでん会館」として、当駅の駅ビル的な位置づけとなっていたが、2018年に解体。跡地は2020年に暫定活用スペース「KOI PLACE」(コイプレイス、略称:コイプレ)となっている。
本線(市内線)は新己斐橋(太田川放水路)を超えるとほぼ直角に左カーブして駅に進入する。毎年1月の天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会の最終区(第7区)ではランナーが軌道を横断して走行するため、電車が広電西広島駅または新己斐橋でランナーを待避する姿が見られる。
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