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呂布カルマ
日本のラッパー (1983-) ウィキペディアから
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呂布カルマ(りょふカルマ、欧文:Ryoff Karma、1983年1月7日)は、日本のラッパー。評論家・タレント・俳優・ラジオパーソナリティとしても活動している。兵庫県西宮市出身、愛知県名古屋市在住。一男一女の父[2]。
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概要

MCバトルでの実績やメディア出演の多さから、地上波のテレビ番組・経済誌・出版社等から「日本を代表するラッパーの一人」として評価されている。特にMCバトルにおいては優勝回数の多さや、King of Kings(その年の全ての大会の優勝者が競う、真の日本一を決める大会)で二度優勝した実績から「最強のラッパー」と評価する声が多い[注 1]。押韻やフローのみが重視されていたMCバトルに、対話の中身で勝負するスタンスを持ち込んだラッパーとしても知られる。
タレント・コメンテーターとしての人気も高く、2023年には156本のテレビ番組に出演し、ニホンモニターによる「2023ブレイクタレント」のランキングで8位に選出された。歌手とタレントの二刀流で活躍したやしきたかじんをリスペクトしており「ヤングたかじん」を名乗り、同名の楽曲もリリースしている。地元を拠点としながら全国区で活動する点も、やしきと共通している。
→「§ タレント活動」も参照
グラビアディガー(グラビア評論家)としても知られ、雑誌での連載やグラビアアイドルのプロデュースなど多くの実績を持つ。ディベート強者としても知られ、Abema TVの番組内でひろゆきに勝利し、同番組でひろゆきに次ぐ出演回数を誇っている。
名古屋芸術大学美術学部デザイン学科イラストレーションコースを卒業しており、在学中は漫画家を志望していた。漫画評論や漫画のCM(タイアップ)の実績も多く、画力の高さも複数のメディアで評価されている。
→「§ 漫画評論」も参照
プラモデル・映画鑑賞・昆虫鑑賞なども趣味としており、これらの分野での評論やタイアップも多い。
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経歴
要約
視点

→ここではラッパーとしての経歴を記述する。個人としての略歴は「生い立ち」を参照
バトル関連
初バトル
初めてMCバトルを知ったのは、映画『8 Mile』か『流派-R』で放送された『B-BOY PARK』のいずれかだったと語る。その時点で呂布は「バトルは自分とは関係ない」と思っていた。後に『ULTIMATE MC BATTLE』(以降、UMB)の名古屋予選が開催されるようになり、バトルを意識し始めたという[6]。
最初に出場したバトルは、名古屋大学の学祭[注 2]だった。当時、名古屋のフリースタイルシーン・バトルシーンを牽引していたのは、4人組のHIPHOPクルー『BB9』であり、呂布のライブを見たBB9のメンバーが「面白いじゃん」と呂布を名港サイファーに誘う。そのサイファーの中で「学祭でMCバトル開くらしいんだけど、どう?」と声をかけられ、参加を決めたという[8]。
初バトルでの呂布は非常に気負っており、2週間前からメンタルを作り込んで臨んだ。「こう来たらこう返そう」「こういう韻を踏もう」など、後の呂布の100%アドリブのスタイルとは、正反対の準備をしていたという。結果は2回戦敗退で、仲のいい先輩に敗れたこともあり、その先輩のdisに対して「俺のことをそんなに悪く思っていたのか」と落ち込んだという[9]。
バトルの準備をすると期間中は楽曲に集中できなくなることに気づき、3回目のバトルからは何も準備をせずに臨むようになった。結果、適度に脱力できるようになり「普通のMCバトルのスタイル」からも自然に脱却できたという[10]。バトルを始めて半年程度でこのスタンスに気づき、勝てるようになった[11]。
地方予選期
2008年にはUMBの名古屋予選に出場。その時のバトルが大会のベストバウトに選出され、UMBの公式サイトで配信されたことで、呂布の名前が広がった。
2010年のUMB名古屋予選では、ベスト4まで進出。この大会では2回戦に勝った時点で「今日優勝するんじゃん?」と感じたという。結果、準決勝で3回の延長という激戦の末にYUKSTA-ILLに敗れた。しかし、この時のオーディエンスの反応には手応えを感じたと語る[12]。
本選出場期
2011年『B-BOY PARK冬の陣』で本選(全国大会)に初めて出場する。この時、愛知予選でDJ YUTAKAから「まあ、お前は東京行っても全然通用しないけどな!」と言われたと語る[注 3]。その言葉通り、呂布は本選で「ガチガチに緊張」し、1回戦でMC松島に敗れた[13]。
同年にはUMBでも本選に進む。しかし、その年に優勝した晋平太と1回戦で当たり、こちらも1回戦負けを喫した。2012年もUMB本選に進んだが、TKda黒ぶちに2回戦で敗れている。
この時期はHIPHOPシーン全体が低迷しており、本選に出るようになっても呂布の周囲に変化はなかったという。「ちっちゃい大会で優勝しても、その金で駐禁の罰金を払って終わり」だったと語る。当時ダースレイダーが参加費1万円で16人のMCを集め「賞金16万円」のバトルを開催したが、呂布はその金額の高さに驚愕し「16万なんて人間がダメになっちゃう」と感じたという。
この時期は『戦極MCBATTLE』など東京開催のバトルにも呼ばれるようになった。当時から呂布はライブと音源を中心に考えていたため、必ずライブとセットでオファーを受けていたという[14]。
ブレイク期
2015年には『THE罵倒』『SPOTLIGHT』『口喧嘩祭』『戦極』と4つの主要大会で優勝。呂布のキャラクターやバトルスタイルも認知され始めた。この頃には「バトル直前まで二日酔いで倒れていても勝てる」ほど、自然体で試合に挑んでいたという[14]。
同年9月には『フリースタイルダンジョン』の放送が始まり、東京を中心にラップバトルブームが起きていた。しかし、ダンジョンは名古屋エリアで視聴できなかったこともあり、呂布と周囲はブームを訝しんでいたという。また、ダンジョンは当初「若手MCにチャンスを与える番組」というコンセプトだったため、当時30代だった呂布は「自分には関係ない」と考えていた。ダンジョンからの出演オファーも、3回断ったと語る[15]。
2016年の年末特番『Abema TV presents フリースタイルダンジョン!東西口迫歌合戦』は「お祭り企画なので年齢は関係ない」と考え出演した。結果、呂布が漢 a.k.a GAMIをクリティカル(審査員の全員一致による勝利)で破り、西チームが逆転するという劇的な展開となった。
この出演で呂布が全国的に注目され、その月のCDのオーダーがアルバムの発売月を上回ったという。「こんなに(音源が)売れるんなら」と、以後ダンジョンの出演に前向きになった[16]。
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生い立ち
要約
視点
幼少期・小学生時代
生まれは兵庫県西宮市。小学校時代を大阪府東淀川区で過ごした。幼少期は言葉を覚えるのが極めて早く、学校に通う前から様々な物事に対する理解も早かったため、親や親戚からは天才だと思われていたという。
しかし、いざ学校に通い始めると勉強が全くできず、授業は漫画を描く時間になっており、(呂布の母によれば)授業参観ではずっと口を開けて天井を見ていたという。呂布の母はその呂布の様子を見てパニックになったと語る[17]。問題児であったため教卓の横に机をつけられ、ずっと監視されていた[18]。
授業中に描いていた漫画はグロテスクなものが多く、教師が問題視し呂布の母を呼び出したことがあった。「息子さんが残酷表現を描いている」と指摘する教師に対して、呂布の母は「うちのコが描いている作品には、意味のない残酷表現があるわけじゃない」と反論し、以後教師からの批判はなかったという。
呂布の世代は酒鬼薔薇聖斗が登場するなど、少年犯罪が問題視された世代であり、教師も暴力描写に過剰に反応していた。「あたしは自分の生徒から犯罪者を出したくないのよー」と、泣きながら頬を叩かれたこともあるという。そのような風潮でも、呂布の父親が芸大出身だったこともあり、両親の理解があったと語る[19]。
幼少期は毎日のようにテレビでやしきたかじんを見ていた。中学時代に名古屋に引っ越してから、全国区で活躍するたかじんが、地元に根ざした活動をしていたことを知る[20]
また、大阪の東淀川区では当時、家に風呂がなく銭湯通いの友人も少なくなかった。しかし、名古屋ではそのような同級生がおらず「大阪より名古屋の方が裕福な人が多いな」と感じたという。「風呂って家に当たり前にあるんだな」と名古屋に来てから知ったと語る[21]。
漫画との出会い
呂布の小学生時代には『週刊少年ジャンプ』で『封神演義』『幽☆遊☆白書』『るろうに剣心』などがヒットし、細身の主人公が主流になった。当時から筋肉至上主義者だった呂布は、この流れでジャンプ系を早々に読まなくなったという[22]。
代わりに愛読したのは、小学6年時にたまたま銭湯で読んで衝撃を受けた『少年チャンピオン』だった。ジャンプ・マガジン・サンデーにないアングラ感や、筋肉隆々のキャラクターが活躍する『グラップラー刃牙』『覚悟のススメ』などの作品を愛読したという。難しいセリフは「お母さんに聞きながら読んだ」と語る[22]。
当時、チャンピオンを愛読する小学生はほとんどいなかった。そのため、呂布は同級生がジャンプを読んでいる中に「おもろいのあるでー」とチャンピオンを持ち込んでいた。同級生らは「筋肉すげぇー!」などと面白がり、呂布は面白い漫画を流行らせるインフルエンサーのような立場になっていたという[19]。
中学・高校時代
中学生になった頃名古屋市に引っ越し名古屋市立牧の池中学校に入学した。高校は中部大学第一高等学校を卒業している[23]。
中高時代は勉強もできずスポーツも苦手、提出物もどうすべきか分からず女子にもモテないという「かなりの落ちこぼれ」だったという。一方で「勉強ができるようになりたい」「スポーツが上手くなりたい」と願うこともなかった。恋愛することのイメージも湧かなかったため、モテないことも苦にはならなかったと語る[18]。
「自分はなぜ普通の人ができることができないんだろう」というコンプレックスや違和感も抱えていた。しかし、絵も漫画も学年の中では「ぶっちぎりで」上手く「これは誰にも負けない」という自信があった。そのため、他のことができなくても根本的なコンプレックスは感じなかったという[18]。
数学や英語のテストは、0点を3回程度取った段階で何も感じなくなり「こういう克服の仕方があるんだ」と気づいた。テストは毎回「0点を取りに行く」気持ちで臨んでいたため、0点を取ることも怖くなかったと語る[18]。
ある時のテストでは答案用紙に名前だけを描き、裏側に「めちゃくちゃ勃起した男性器」を「ドでかく写実的に描いて」提出したという。点数は当然0点で、返ってきた答案には絵を塗りつぶすほどの大きなバツが打たれ、さらに「減点です」と書かれていた。計算上はマイナス点となり「あの高校で試験の点数でマイナスを取ったのは僕だけであろう」と振り返っている[24]。
高校の美術部では部長も務めていた。当初は十数名の男子部員がいたが、後に呂布と1名を残し、男子は全員「漫画研究部」を立ち上げ、転部したという。その漫研では部室に美少女アニメのポスターが貼られ、部員はそれらのアニメを模写していた。呂布は個人的にその路線を受け入れられず「こいつらには絶対負けない」と考えたと語る[19]。
大学時代
2002年、 名古屋芸術大学美術学部デザイン学科イラストレーションコースに入学。大学4回生の時、デモテープを制作ダースレイダーに送付する[25]。「ライブをやったほうがいい」とのアドバイスを受けた。卒業後は漫画家になるつもりでフリーターになった。この頃からクラブに通うようになり、ライブのラップを聞いた際に、上手い者もいるが、それより下手な者が多くいることを知り「こんなんでいいんだ」「これだったら俺もやっていいんじゃないか」と自身もライブ活動を始めた。
在学中には『BOUZU』というタイトルの漫画を描き、『週刊ヤングジャンプ』の新人賞に応募した。ストーリーは「坊主にしたくない野球部の不良と、同じく坊主にしたくないヤクザのチンピラが最終的に自衛隊に入隊して坊主になる」という内容だったという。[編集部からの連絡はなく「厳しい世界だ」と感じたと語る[26]。
大学時代には初めての彼女ができた。告白してOKされた時にはパニックになり、地下鉄に飛び乗って帰ってしまい、車内で「あれ、俺なんで帰ってんの?」と気づいたという[27]。
フリーター時代
芸大はストレートで卒業したが、就職活動は一切せずそのままフリーターになった[28]。芸大時代の恩師による「すぐ絵で生活することはできない。バイトや女性のヒモでもやりながら、30歳程度で仕事になり始めたらラッキーと考えるべき」という旨の言葉を真に受けたという[28][注 4]。
当初は居酒屋とカラオケ屋のアルバイトを掛け持ちしていた。カラオケ屋は地上5階建ての大型店だったが、すぐに夜間の副支配人になり、新卒と変わらない程度のバイト代をもらう程になったという[28]。バイトは楽しく順調だったが、スタッフのシフトを組む立場でありながら、最も人手が必要な土日にライブで休むことが多く、この件で支配人と衝突し、2年程度でクビになったと語る[28]。
次は平日の昼間に働こうと考え、クリーニング会社の配送員の面接を受け合格したところ、害虫駆除部門に配属された。社員1名・バイト1名(呂布)の体制で、一人での移動や作業も多く意外に楽だったという。平日朝から夕方定時まで働いており、収入も安定していたと語る[29]。5年ほど勤めたが、社用車を運転中に小さな追突事故を起こしてしまい、それまでの細かい違反も重なり長期の免停処分を受け、クビになったという[29]。
正社員時代
29歳から33歳までは正社員として2社で勤務した。
1社目の仕事は、病院に薬を納品する配送業だった。注文書を見て倉庫から薬を選び、時間通りに配送する業務だったという。似たような薬が大量に並んでおり「しっかり何回も確認しろ」と言われていたものの、呂布は何回確認しても漏れがあった。「歯抜けのオッサンとかができること」が全然できず「自分は決められたことをこなすのは本当にダメなんだ」と実感したという[30] 。この仕事はやがてクビになった[24] 。
2社目の仕事は、個別指導塾]教室長だった。進路指導や入塾生の面接を行う塾の営業職・マネジメント職を担当したという。「どうすれば生徒の成績が上がるか、他の塾より生徒が増えるか」などの内容を、データを分析して行動に移す業務には、やりがいを感じていた。人と接することが得意で子どもの相手も苦手でなかったため、週5~6日フルタイムで働いていたが苦ではなかったという[31] 。
塾では1年勤務したが、別の教室への異動が決まったことと、その時点でラップでの収入が会社での給与を上回っていたことで、退職を決めた。「もし異動がなかったら、もう少し長く働いていたかもしれない」と語っている[30]。
ラップをしていることは塾の生徒や同僚には伝えておらず「みんな真面目」であったため、気づかれることもなかった[32]。退職の1週間前に姉妹の生徒に「前から音楽をやっていて、これからは音楽を仕事にしていく」という旨を告げた。姉妹からは後日「先生をいつかテレビで見るのを楽しみにしてるね」という内容の手紙をもらったという。呂布はその後すぐにブレイクし『タモリ倶楽部』の「セクシー水着ざんまい」などの企画に出演したため「『先生スケベじゃん』と、すげーがっかりされるだろうな」と感じたという[33] 。
1社目をクビになった後は、不動産の営業職に就くことを考え、業務の一日体験も受けた。この時は3人の社員から「呂布カルマさんですよね?」と気づかれたという[32]。
正社員の業務とラップを両立させる生活は忙しかったが、モチベーションは高かったと語る。少しの空き時間を見つけて集中してリリックを書くなど、常に頭が回っている状態だったという。逆に全部の時間をラップやアーティスト活動に費やせるプロ転向後の方が「ダラっとしてしまっている」部分もあると語る[31]。
正社員時代を振り返り、呂布は「サラリーマンがどれだけハードな仕事をしているかを身に沁みて感じることができたのはいい経験だった」という。「自尊心を踏みにじられることも多いし、割に合わないこともたくさんある」「それを生活の糧にしている人はリスペクトに値する」と語っている[34]。
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人物
要約
視点

名前の由来(別名含む)
ステージネームの由来は漫画『蒼天航路』のキャラクター呂布[35]。カルマの部分は語感で決め、初期は「中二病っぽくて恥ずかしい」と考えていたが、現在では良い名前だと感じているという[36]。
「ヤングたかじん」の由来は「音楽家+テレビタレント」としての呂布の目標であるやしきたかじん[37]。歌手でありながらお笑い芸人顔負けの話術でMCもこなし、大阪の夜の街に根差して不良性もたたえたその姿勢を、現在の自身とも重なる理想の形としている[37]。
外見・ファッション
「派手な柄シャツ・オールバック・サングラス」の3点がトレードマークで、メディアでも「昭和のヤクザ映画に出てくるチンピラのような風貌」と評されている[22][注 5]。ACが公式サイトで「強面の人気ラッパー」と紹介し、新聞や経済誌なども「強面」の語を用いるなど「呂布=強面」というイメージは広く定着している[38][39][40]。
『ワイドナショー』への初出演の際には、松本人志から「すごいパチプロ感がある」と評された[41]。角度の鋭い眉毛は天然だという[42]。湯山玲子は(活動自体も含め)「ダンディズムもある」と評している[43]。
元々呂布の父親が柄シャツを愛用しており、その影響で呂布も高校時代から柄シャツを愛用するようになったという。大学時代には完全に柄シャツのみ着用しており、髪型は長髪のパーマヘアだった[注 6]。卒業を控えて髪を黒の短髪にしたところ、柄シャツが似合わなくなり、似合う髪型を模索した結果、現在のリーゼントに落ち着いた[44]。なお、ファンの間では体格は身長177cm、体重62kg程度とされている。
『BreakingDown』で"最強喧嘩師"の異名を持つ村田将一が若い頃の自身の写真を公開した際には「呂布カルマに似てる」とSNS上で話題を集め、メディアにも注目された[45][46]。
例の木
2019年〜2020年にかけて、バトルも含めたステージ上で常に「例の木」と呼ばれる木を持ち歩いていた[47]。呂布が鶴舞公園で花見をしていた際に拾ったもので、酔っていた呂布は木片を発見し「この木を半年間、肌身離さず持ち続ける」と宣言した。丁寧にSNSで言質まで残したが、翌日本人は全く覚えていなかったという[48]。
その後、呂布不在で木のみでテレビ出演を果たす、ヤンマガWebの連載『グラビアディガー』に木のみで登場する[49]、2020年の『凱旋MCBattle』の決勝で繰り出された「魔法陣」の鍵となる[50]など、呂布の活動の重要な場面で度々登場。地上波ドキュメンタリー『カルマの木』(テレビ東京)の題材になるなど、メディアからの注目も集めた[51]。
当初は宣言通り半年でやめる予定だったが、愛着が湧いてしまったため持ち続け、コロナ禍でライブがなくなったことで、手放すことができた[52]。2022年9月には、例の木をNFT化した10種類のコレクションが販売開始から5分で完売し、11月に第2弾がリリースされた[53]。
→「§ 『例の木』のNFT化」も参照
趣味
以前からガンプラ作りを趣味としており、ストレス発散として発作的にガンプラを組む癖があったという[54]。2024年1月にプラモデルと世界をつなぐアイドル・LINKL PLANET(リンクルプラネット)と共演して以来、その趣味がさらに加速しているという[55]。LINKL PLANETの『HYPERコラボ塾』第2回では塗装を教わり、メンバーが呂布の柄シャツをデザインしたオリジナルのズゴックをプレゼントされた[56]。 バンダイによるプラモフェス『HYPER PLAMO Fes. 2024』にも、LINKL PLANETと共に出演[57]。プラモ愛好家がプラモの魅力を語る対談バラエティである、テレビ東京『プラモnoハナシ』でも、田中要次と対談している[58]。呂布がSNSにアップした完成品がメディアに取り上げられたこともある[59]。
その他
コスプレイヤーのかれしちゃんが、呂布と同じ名古屋芸大の出身であることをメディアに明かしている[60][61]。
TBS系「ドーナツトーク」で、口喧嘩に弱いという鷲見玲奈にコツを尋ねられた際には「口喧嘩にならないように上手にする」とアドバイスした[62]。
2024年時点で「10年以上運動らしい運動をしていない」という。『くりぃむナンタラ』の「ミニスカート陸上」に出演した際、自身の運動不足を実感し危機感を覚えたと語る[63]。
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シングル
要約
視点
ソロ(共作者がDJ・プロデューサーの作品も含む)
共作
※名義が「呂布カルマ&○○○」「○○◯×呂布カルマ」などの作品(※共作者がDJ・プロデューサーの場合はソロとして分類)
客演(単独)
※名義が「feat.呂布カルマ」の作品
客演(共同)
※名義が「feat.呂布カルマ、○○◯…」の作品
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アルバム
要約
視点
ソロ
※「p1a.k.a. 2g」と共作
参加作品(単独)
※コンピレーションアルバム等で、呂布単独で参加している楽曲
参加作品(客演単独)
※呂布が単独で参加し「feat.呂布カルマ」の形でクレジットされている作品
参加作品(客演共同)
※呂布以外のアーティストも参加し「feat.呂布カルマ、○○◯…」の形でクレジットされている作品
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ミュージックビデオ・DVD
要約
視点
最新のリリースは2024年10月31日。
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2015~2019年
2010~2014年
DVD
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ライブ
要約
視点
※メディアに紹介されたライブ・フェス出演のみを記載
主なライブ・フェス出演
日本初の交響楽とラップのコラボイベント『交響楽×ラップ』や、日本初の空港フェス『MusicUnity2022』などに出演している[85]。
その他『a-nation 2024』や阪神タイガース『トラフェス』など多ジャンルのイベントに出演。SKY-HIとのツーマンライブなど、メジャーアーティストとの対バンも多い。
ツーマンライブ
野外フェス・ロックフェス
屋内フェス
海外ライブ
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MCバトル
要約
視点
以下の表では、主要な大会のベスト4以上の成績のみ記載。
(2025年3月時点で、当面バトルに出場しない旨を公式Xに投稿している)[115]
年間総合の成績では、FSL(Free Style League)ランキングにおける、年間1位を獲得している[116][注 7]。
ラップスタイル
要約
視点
ライミング(押韻)
ラップバトルで「韻を踏まない」ことが多い[193]。代わりに内容に強烈なパンチを効かせるスタイルで知られる[194]。
ラップを始めた当初は呂布も押韻にこだわっていたが、FORKのフリースタイルを聴いた瞬間、押韻主義の路線で勝負することは不可能と判断[195]。当時(2000年代)韻を踏まずにバトルをするのは「賭け」だったが、継続するうちに受け入れられていったという[196]。
バトルでない音源のラップでは積極的に韻を踏んでいることを、FORK・R指定・晋平太らが指摘している[197][193][198]。
フロウ(抑揚・歌唱)
淡々と低いテンションで歌う、独特のラップスタイルを特徴の一つとしている[199]。このスタイルは出演した『スニッカーズ』のCMでも「こいつ腹減ると呂布カルマみたいになるんだ」と表現されている[200]。
このスタイルに至った理由について、呂布は「鎮座DOPENESSみたいにカラフルなフロウはできない」「般若のように熱いライブはできない」と悟り、両者の逆を行く「淡々とした温度の低いラップ」「汗をかかない冷静なライブ」を意識したと語っている[201]。
現在、特に音源で複雑なフローや多様な歌唱法[注 16]を用いている。
リリック(作詞)
「リリックで紡いた言葉は実現されていく」と考えており、実際にリリック通りのできごとが起きた経験が多々あるため、常にポジティブな内容を意識している[202]。内容にタブーは設けていないが、リスナーが実感しにくい自分の生い立ちなどの話は控えているという[22]。現在は国民的なヒット曲を生み出すことを目標としている[203]。
バトル
従来のラップバトルでは見られなかった独特の展開を幾度か披露している。『フリースタイルダンジョン3rd Season』におけるR-指定とのバトルで「やっぱコイツ強ぇわ」と自ら負けを認めたシーンは、特に注目を集めた[204][205]。
「凱旋MC Battle 東西選抜 冬ノ陣 2020」におけるMU-TONとの決勝戦では、ステージの2つの角に財布とジャケットを置いたまま立ち位置を交代。MU-TONが「焦ってるんじゃないの?」と冷やかすと、残りの2つの角にサングラスと「例の木」を置き「魔法陣完成!」と返す、即興劇のような演出で聴衆を沸かせた[50]。
コラボ
ラッパーとして異色のコラボを複数行っている。
湯山玲子が企画した、日本の音楽史上初の試みとなる交響楽とラップの融合イベント『交響ラップ』に出演[206] 。サントリーホールでパシフィックフィルハーモニア東京(指揮:原田慶太楼)と共演した。呂布は『サティ/3つのジムノペディ』より 第1番『ゆっくりと悩める如く』、第3番『ゆっくり、厳かに』(ドビュッシーによる管弦楽編)にラップを乗せている[43]。開演3ヶ月前の第1弾発表では「出演:呂布カルマ/菊地成孔/志人 and more」と、呂布が先頭で紹介されている[207][注 17]。
元オウム真理教(現アレフ)の幹部として知られる宗教思想家・上祐史浩とも「上祐史浩 feat. 炎上BOYZ(漢 a.k.a. GAMI, D.O)、呂布カルマ」の名義で楽曲『クサリノワ』を発表[208]。この作品に関する収益は「全国被害者支援ネットワーク」に寄付している[209]。
この他、漫画・映画・アニメの分野で、作品の世界観を表現するラップを多数発表している(「コラボ」の欄で詳述)。また、アンダーグラウンドのラッパーとしては異色の行政や公的団体とのコラボも多数行っている(「タイアップ」の欄で詳述)。
音楽活動
要約
視点
セルフマネジメント
ラッパー・タレントとして二度のブレイクを果たした後も事務所に所属せず、全てのマネジメント業務を自ら行っている。この理由について呂布は、以下の3点を挙げている[210]。
- 活動の自由度が高い
- 長年全ての作業を自分で行ってきたため、その延長でできる
- プロなら自分の仕事の金銭的価値を明確にできなければいけない
マネージャーを雇わないことについては、以下のように語っている[211]。
- 金銭的な問題で揉めたり勘ぐったりしたくない
- 忙しくても業務の実態を把握しておきたい
- そもそも、ビジネスマンは皆自分でやっている
水原一平元通訳による25億円不正送金事件が起きた際には「俺が中々人を雇う気になれない理由」とコメントした[212]。
なお、芸能事務所からの所属の誘いは「謙遜でなく1件もない」と語る。この理由について呂布は「ラッパーという職業の逮捕リスクの高さ」を挙げている[213]。
名古屋を拠点とした活動
ブレイク後も継続して、名古屋を拠点に活動している。これが可能である理由とメリットについては、以下のように語っている[21]
- 名古屋はアーティスト活動が最低限成り立つ市場規模がある
- ラッパーはどの地域を代表しているかも重要
- 東京と比較して、様々な雑事から距離を置きやすい
- 重要な仕事であれば交通費も宿泊費も出る(重要な仕事だけ受ければ良い)
これらのメリットや意義を総括し「変な夢さえ見なければみんな地元で暮らしていける」と語っている[21]。
毎月第三火曜日にclub buddha(クラブブッダ)で日本語ラップイベント『日乃丸』を開催し、ライフワークとしている[21]。2020年のコロナ禍で同クラブの存続が危うくなった際には、クラウドファンディングに応援メッセージを寄せた[214]。
イラストを担当した呂布カルマ×club buddhaコラボパーカーが販売されている。
法人化(株式会社設立)
2025年4月1日に株式会社を設立し、代表取締役社長となった。 この2年以上前から税理士に法人化を推奨されていたが、日々の仕事に忙殺されていたことと、大谷翔平の通訳・水原一平による不正送金事件などを見て、二の足を踏んでいたという。
個人事業主として開業したのは2015年で、最終職歴である学習塾の教室長から自主退職した後、すぐに開業届を提出したという[215]。
マネタイズ
ラッパーやミュージシャンが敬遠しがちなマネタイズに積極的であることも、呂布の音楽活動の特徴である。
肉体広告
2021年には「肉体広告」を取り入れた。これは企業のロゴをタトゥーシールとし、首元や前腕などの露出する部分に貼り付けるものである[216]。呂布はこの広告を貼り付け『戦極MC BATTLE』など中継が入り、映像作品が残るバトルに出演した。最初の広告主は個人のコピーライターだったという[217]。
YouTube
YouTubeチャンネル『【公式】呂布カルマ沼』を、2021年4月に開設。当初はファンの要望に応えて何も考えずに開設し、スマホに向かって話すだけの配信から始め、やるべきことを視聴者に教わりながらチャンネルを改善していったという[218]。
切り抜き動画の作成者とは広告収入を折半している。最初の1ヶ月は自由に切り抜きを作成させ、1ヶ月で収益化できなければチャンネルごと削除させる方針を取っているという[219]。
オリジナルDAO
2024年9月、オリジナルのDAO(自立分散型組織)である『呂布カルマDAO』をリリース[220]。「共創型HIPHOP DAO」をキャッチフレーズとしており「資産価値の上昇を目指せるファンクラブの会員権」「その管理が分散型組織で行われる」という特色を持つ[221]。
アートワークは、NFTプロジェクト『NeoTokyoPunks』を手掛けた、クリエイターのNIKOが担当[222]。7月開催のNFTイベント『NFT ART TOKYO4』では呂布によるライブパフォーマンスとNIKOとのトークセッション、1枚だけ発行されるNFT『呂布カルマPASSブラックパス』のオークションなどが開催された[223]。
『例の木』のNFT化
2022年9月『例の木』のNFTコレクションの第1弾をリリース[224]。当時最新の3Dスキャナーによって例の木を細かい凹凸まで再現し、10種類の現在を施した、限定コレクションとしてリリースされた[225]。
→「§ 例の木」も参照
第1弾は販売開始から5分で完売したため、約1カ月後の11月3日に第2弾をリリース[53]。ポップアーティストO.Z.Y.K.I.Xとのコラボでも話題を呼んだ[226]
お絵かき配信
YouTubeの生配信で、リクエストを受けてその場で絵を描き、その場でグッズ化して販売する企画を、2021年の毎月第2火曜日に行っていた。ある回では話題の人物を描いたため、配信をBANされたという[216]。
仕事を受ける基準
仕事を受ける基準は「ヒップホップ、ギャラ、面白い、エロい、尊敬」の5つのいずれかの条件を満たすことだという[227]。『くりぃむナンタラ』の人気企画「ミニスカート陸上 2024秋」に出演した際には、一部の視聴者から「仕事を選べ」「魂を売った」などの声が寄せられた[228]。呂布はこれに対して「俺は面白そうなことならなんでもやるし、それが俺にとってのカッコいいなのだ」とポリシーを語っている[229]。
2024年11月時点では基準がさらに絞られ「お金、面白さ、付き合い」の3条件になっているという[230]。面白さについては主観で決めており、グラビアアイドルとの仕事などもこの枠に含まれると語る[231]。「付き合い」については、過去に世話になった人からの依頼であれば「よっぽどナシでない限りは受けさせてもらう」という[232]。呂布が自分発信で行う仕事はラップのみだが、多方面からの依頼で様々なチャレンジをするうちに「自分ひとりでは絶対に思いつきもしないようなこと」を経験できているという[233]。
グラビア評論
要約
視点
自ら「グラビアディガー」を名乗り、グラビア評論家として多くの実績を持つ。
主な実績
2020年7月~2021年12月31日にかけて、ヤンマガWebの連載『呂布カルマのグラビアディガー』を担当。後述する75名のグラビアアイドルに対する評論を行った[234]
コラボ・対談実績
2023年6月には、YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」における企画『ミス呂布カルマオーディション 2023』を開催。優勝した風吹ケイを『週刊ポスト』2023年6月9・16日合併号の中で総合プロデュースしている[235]。
2023年6月には「ニコニコチャンネルプラス」内で、青山ひかるとのダブルMCによる『グラビアアイドル応援チャンネル「KAMERACOZO」』を開設[236]。2022年9月からレギュラー出演しているCBCテレビ『歩道・車道バラエティ 道との遭遇』では、軽トラ女子・三田悠貴や佐々木萌香などと共演している[237][238]。
2023年7月の現代ビジネスでは「9頭身軟体美女モデルv」として知られる相沢菜々子と共演。相沢が『週刊現代』で出演している『痛み消しらくらく体操』を、体の硬い呂布が直々に伝授された[239]。
CBC『道との遭遇』のスペシャルイベント『呂布カルマと水着グラドル真夏の体力測定』では、ちとせよしのらと共演した[240]。
2023年6月に原つむぎが発売した写真集『つむと一緒』の帯にコメントを寄せている[241]。
2024年12月には、アイドルグループ「BOCCHI。」のメンバー兼グラビアアイドルの大嶋みくの初写真集の発売を記念し『ダ・ヴィンチWeb』内で対談を行っている[242][243]。
評論実績
2024年上半期の週プレNEWSにおける武井壮との合同企画では、新人賞に紀内乃秋、呂布カルマ賞にTask have Funの里仲菜月を選定している[244]。 2023年の個人的なグラビアアイドルTOP3には、菊地姫奈、豊田ルナ、高砂ミドリを挙げている[245]。
レギュラーで出演しているCBC『ゴゴスマ』でも「一押しグラドル」を発表している[246]。
『呂布カルマのグラビアディガー』で評論したグラビアアイドルの一覧は下表の通り(※氏名の重複は、同一アイドルを複数の作品で評論しているため)。
経歴・グラビア哲学
大学進学時に『週刊プレイボーイ』で目にした佐藤和沙の一枚の写真が、グラビア愛に目覚めたきっかけと語る[247]。mixi利用時には毎回の日記に3枚ずつグラビア画像を貼り付けており、これが原因で数年分の日記を全て凍結され、Twitterに移行した[248]。
グラビアアイドルの魅力について「本人たちが抱えていたであろう体型へのコンプレックスが、グラビアの仕事を通じて解放される心地良さが伝わること」を挙げている[249]。また、グラビアは絵画や彫刻における裸婦と同様に芸術の一環であり、健康やヘルスケアの参考となるコンテンツと考えている[250]。
「グラドルはオカズではない」と常々公言しており、自身がグラビアディガーのポジションを確立できた理由も、この点にあるとしている[251]。芸術性を感じているのはグラビアアイドルのボディラインであり、プリキュア系のドレスなどの衣装の着用については、否定的な見方を示している[252]。
グラビアアイドルを撮影するカメラ小僧に対しても、アイドル同様のリスペクトを抱いている[253]。
2024年には、ごく短期のグラビアアイドル活動を経てAV女優に転身した「元グラビアアイドルのAV女優」が散見されるようになったことについて、自身のX(旧:Twitter)にて「最初からAVデビューありきで人気グラドルAVデビューみたいな売り方はやめて欲しい」との苦言を呈している[254][255]。
漫画評論
名古屋芸術大学美術学部イラストレーションコース卒業という学歴に加え、過去に漫画家を志していた経歴から、漫画評論の仕事も多い。これまでに朝日新聞社『好書好日』[22]や『ダ・ヴィンチWeb』[256]、『週刊プレイボーイ』の連載コラム『呂布カルマのフリースタイル人生論』[257]、東京都書店商業組合『東京呂布カルマ書店』などで漫画の評論を行っている[258]。
自ら全10回の漫画連載も経験しており[259]、画力の高さにも定評があり、SNS等で公開したイラストが度々メディアに取り上げられている[260][261][262][263]。
大学時代の1学年下に『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平がいた。在学中にデビューして活躍していた堀越に対して劣等感を抱くこともあったが「彼のポップな絵と自分のゴリゴリの劇画は違う」と言い聞かせ、溜飲を下げていたという[19]。
『SPY×FAMILY』『チェーンソーマン』などを担当する漫画編集者・林士平との対談なども行っている[264]。
推薦コメント・帯コメント
以下の作品に単行本の帯コメントなどの推薦コメントを寄せている。
その他の評論
グラビア・漫画以外では、映画・昆虫・小説などの分野で評論活動を行っている。
映画評論
映画の評論や、映画の世界観をラップで表現するコラボ企画なども多数手がけている。コラボ企画はこれまでに『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ』[269]『SISU/シス 不死身の男』[270]『デッドプール&ウルヴァリン』[271]や、Netflixアニメ『PLUTO』などで手がけている[272]。
『Zola ゾラ』の公開時には土屋アンナらと並んでコメントを寄せている[273]。また『孤狼の血 LEVEL2』の公開時には、予告編の名古屋弁吹き替えを担当している[274]。
この他『週刊プレイボーイ』の連載コラムや『BANGER!!!』などの媒体でも映画評を行っている[275][276]。
2023年5月にはホラー映画『DASHCAM ダッシュカム』公開時にコメントを寄せた。コメントを寄せた著名人の中で、呂布が代表として紹介されている[277]
昆虫評論
日本語ラップ界を代表する昆虫愛好家として知られる[278]。昆虫学者・小松貴の書籍『怪虫ざんまい 昆虫学者は今日も挙動不審』では、養老孟司と並んで帯に推薦コメントを寄せている[279]。雑誌『BRUTUS』の取材では「推しムシ」としてジュエルキャタピラー、ジンガサハムシを挙げている[280]。『サイゾーPremium』の特別企画「今こそ"昆虫"を考える」では、昆虫嫌いで知られるグラビアアイドル・鈴木ふみ奈と共演。自ら育成したセスジスズメを始め、スズメガ、ハエトリグモ、オオミズアオ、ゾウムシなどの魅力を熱弁した[278]。
駆け出しのフリーター時代には害虫駆除のアルバイトを手掛けており、駆除の手法にも通じている[281]。一時期は害虫駆除業者としてモリコロパークに毎月通っており、後にジブリパーク開園時の現地中継に出演した際、その展開を「神様でも予想できない」と語った[282]。
芋虫などの昆虫が大好きであり、以前出演していた番組であるフリースタイルダンジョンにて、芋虫を捕まえるロケをした。
その他の評論
第16回小説現代長編新人賞を受賞した宇野碧のラップバトル小説『レペゼン母』に対して、『ダ・ヴィンチWeb』によるインタビュー形式で評論を行った。宇野に対して「めちゃくちゃラップに詳しい方」「ラッパーの頭で考えている」など、リアルな描写を高く評価している[283]。
ディベート
要約
視点
実業家のひろゆきにディベートで勝利するなど、ディベート巧者としても知られる[284]。AbemaTVのディベート番組『マッドマックス論破王』では、ひろゆきと呂布の試合を「論破王・ひろゆき VS ディベートモンスター・呂布カルマの頂上決戦」と銘打つなど、ひろゆきに並び立つディベーターとして評価されている[285]。
マッドマックス論破王
同番組における呂布の出演実績は以下の通り[286]。
50th NEW YEARS ROCK FESTIVAL 2022-2023特別企画
2023年で50回目を迎えるロックイベント『NEW YEARS ROCK FESTIVAL』の特別企画で瓜田純士とディベートで対決。 『瓜田純士×呂布カルマ ディベート対決!』と銘打ち、計4回対戦した[287]。各回のお題は以下の通り(放送日は全て2022年12月28日)。
- RCOKフェスなのにHIP HOPアーティストが出演するのはアリかナシか
- 日本のタトゥー規制 アリかナシか
- 日本で大麻解禁 アリかナシか
- マスクなんてもういらない アリかナシか
サイゾー・ディベートマッチ『呂布カルマvs.胡桃そら』
2023年4月20日、サイゾー誌上で元・仮面女子のフィメールラッパー・胡桃そらとディベートで対決。「ラップにかわいい歌詞はアリかナシか」のお題で議論を繰り広げた[288]。
コメンテーター
要約
視点
テレビのレギュラー・単発出演の双方で、コメンテーターとして発言することも多い。ここではSNSでなくテレビで発言し、メディアで取り上げられた内容を記載する。
→出演履歴は「#テレビ出演」を参照
2024年
石破茂首相のゴルフ外交について
2024年11月10日、フジテレビ「ワイドナショー」で石破茂首相に関して「高校時代にゴルフ部だったのなら、トランプ新大統領に合わせてゴルフを再開した方が良い」という旨を指摘した[289]。岩田明子が安倍晋三元首相とトランプ大統領のゴルフ外交について評価したのを受け、呂布は「石破さんはゴルフせーへんのですか?」と質問[290]。東野幸治が「しないが高校時代はゴルフ部だった」という旨を伝えたため、呂布は冗談を交えて「再開せーよ!」と発言した[291]。
2024年自民党総裁選について
2024年9月8日、フジテレビ系『ワイドナショー』で自民党総裁選についてコメント。石破茂元幹事長については「僕は石破さんのファン」とした上で「弁がぶっちぎりで立つ人。そういう意味で好きですね」と高く評価した[292]。一方で、小泉進次郎元環境相についても「小泉さんでも面白い。良くも悪くも発言を切り抜かれたりして面白さで興味を持たれている。若い人の政治への入り口はそこでも良いのではと思う」という旨の、高評価のコメントを寄せた[292]。
フワちゃんの芸能活動休止について
8月12日、TBS系「ゴゴスマ -GO GO!Smile!-」で、フワちゃんの芸能活動休止についてコメント[293]。「活動休止は厳しすぎると感じる」「休止することが何になるのかもよく分からない」と指摘した[293]。また、フワちゃんの誤爆の原因については「フワちゃんは普段から、はるかにひどい誹謗中傷を受けているはず。なので、感覚がマヒしちゃってるのかもしれない」という見解を示した[294]。
2023年
「熱狂できるもの」の見つけ方について
2023年9月29日新R25の公式YouTubeチャンネル『大人になれない僕らの 思春期ビジパ学園』に出演。「熱狂できるもの」の見つけ方について、若新雄純、サノトモキ(R25編集部)とともに議論を交わした[295]。
呂布の結論は「熱狂できるものより、転がりやすいものを探すべき」というもの。結果が出なくても一人でやりたいと思えるものがあれば、努力せずとも自然に継続でき、いつの間にか坂を転がる雪玉のように勢いがついて止まらなくなるという。サノは「実は呂布さんのように『目の前のことが楽しかったから、そのまま走れちゃった』という状態が本当の熱狂かも知れない」と指摘した。また、若林は「やりたいことがない」という若者と呂布を比較して「皆やりたいことはあるけど『成功しそうなものがない』という意味でそう言っているんだと思う」と、成功にこだわらなければ呂布のように静かな熱狂をできる可能性があることを指摘した[295]。
トー横問題
2023年8月21日、東京都が主催するトー横問題の啓発イベント『きみまも@歌舞伎町』に、ゆうちゃみ・大空幸星・天野将典らとともに出演[296]。悩みが深まる前のちょっとした違和感や、自分の置かれた状況を話しやすい環境を、常につくっておくことが大事なのかな」と2児の父親の立場から発言した[297]。また「僕らが若い時に繁華街に出入りしていた感覚と、もう一段違うレベルの危なさがあるな、という風に思いますね」と、トー横キッズを取り巻く環境が、昔の非行少年を取り巻いていた環境以上に危険である可能性を指摘した[298]。
2024年4月8日には、トー横を舞台にした小説『愛しみに溺レル』を出版した作家・橋爪駿輝とトー横で対談。トー横問題に対して以下の見解を示した[299][300][301]。
- 家庭環境が複雑なトー横キッズには純粋に同情する
- しかし、親の目線で見ると子供が歌舞伎町の中心ではしゃいでいることには拒否反応を覚える
- 居場所がない若者が集まる場所自体は、あっていいと思う
- 昔も「池袋ウエストゲートパーク」などの場所はあったが、トー横は「人が死んでいる」と感じる
- 行政が真剣に問題に取り組んでおらず「社会での子供たちの優先順位が低い」と感じる
- 家に問題があれば戻しても意味がないので、やはり施設しかない
- 子供たちに自尊心がつくように資格を取らせたり労働を経験させるのも良い
- トー横キッズも含めて子供たちは「宝」だし、子供たちがそれに気づいてほしい
2022年
10代の美容整形について
2022年8月28日、フジテレビ『ワイドナショー』に出演し、10代の整形について「一律で10代はダメって決めた方がいいんじゃないのって思う」と指摘[302]。理由について、以下の旨の持論を展開した[302]。
- 顔の好みは人それぞれで、一重の異性が好きな人も多い
- 整形して明るくなったことが良いことのように言われるが、暗い性格は別に悪くない
- 整形して顔に自信を持つにしても、家でコラムを書くなど引きこもるにしても、判断力がついた大人になってから決めた方が良いのではないか
歯並びが悪い際の歯の矯正については「何が違うんだといわれると一緒だけど」と、線引きの難しさを指摘しつつ「患者と言われるようなレベルの」矯正に対しては理解を示した[302]。
ロシアによるウクライナ侵攻について
2022年4月18日にはAbema TV『ABEMAニュース』で「先に攻めたのだからロシアが悪いのは明白。しかし、応戦しても勝てるはずがない。応戦するから国際社会による調停も進まない。だから一度ウクライナが降伏して国際社会による調停を進めるべき」と主張[303]。「普通の喧嘩なら双方が熱くなっている時、周囲はまず止める。片方が正しいからそのままやらせておこうとはならない」と、通常の人間関係に例えて持論を展開した[304]。
呂布に対して政治学者の岩田温は「一方的に侵略された側が話し合いのために降伏すべきということになると、国際秩序が成り立たなくなる」とし、呂布の主張する「停戦のための降伏」は、国際秩序を乱す結果になると説明。田端信太郎は「国際社会による調停というが、ロシアは国連が間に入ることを拒否するのではないか?」と、呂布の主張する調停が「ロシアの反対でできない」可能性を指摘した[305]。
また、呂布の「ウクライナが降伏するのであれば、ロシアも虐殺をしたりはしないと思う」という意見に対して、岩田は「する可能性がある」と指摘。加えて「虐殺より前に、ウクライナという国家がなくなる可能性が高い。各国の歴史を見ると、国家がなくなる危機に『停戦のために一度降伏しよう』という主張を、その国の国民が受け入れるのは難しい」と説明した。これらの主張に対して、呂布は納得した[305]。
タレント活動
要約
視点
ラップバトル企画
SKE48の冠番組であるTBS『ゼロポジ』(SKE48 ZERO POSITION)では、14回に渡ってラップバトル企画に出演。当初は5回の予定だったが、好評により出演が追加された[306]
対談
以下の通り多ジャンルの著名人と対談を行っている。
アンバサダー(DUNLOP REFINED公認大使)
2023年4月15日に『DUNLOP REFINED公認大使』に就任[313]。同日に開催された『神戸コレクション2023』のステージ上でサプライズ発表がなされた[314]。
もともと呂布は数年間に渡り、DUNLOPの「非公認大使」を自称していた[315]。その後、呂布の活動を評価したDUNLOP REFINED広報担当者から、呂布のYouTubeライブにスパチャ(投げ銭)が届き、そのチャットで直々にオファーを受けた[316]。
アンバサダー就任後、第1弾の企画として「己の道を踏んでゆけ。」というキャッチフレーズとともに『パンチラインPOP』のキャンペーンを展開[317]。8種類のパンチライン(印象的なフレーズ)をシューズのPOPとして設置し、設置店舗の売上は4倍に伸びたという[318]。
2023年10月には第2弾のキャンペーンとして、DUNLOP REFINEDが開始する新たなアパレルラインを着用した呂布のルックブックを公開[319]。同年12月には後述する写真集として販売された[320]。
写真集『カルマ』
2023年12月、日本のラッパーで初となる写真集『カルマ』(ワン・パブリッシング)を出版。インドのオールドデリーとリシケシで5日間に渡るロケを行った[321]。
写真集には、現地で行われた『月刊ムー』編集部の望月哲史との対談も収録。人間のカルマ(業)や死生観、インド人と日本人の価値観の違いなどについて語った[322]。現地ではインド占星術やアーユルヴェーダ、ヨガなど様々な体験をしている[323]。
作中には「覚悟の袋とじ12P」と銘打たれた「待望のセミヌード」が収録されている。写真には写っていないものの、実際にはフルヌードだという。記者会見では自身の袋とじを見ながら「何なんこれ…最低ですね」と失笑し、報道陣の笑いを誘った[324]。
評価
要約
視点
ラッパーとしての評価
MCバトルでの評価
地上波のテレビ番組や新聞、経済誌や主要ネットメディア等において、以下の通り「最強ラッパー」「日本を代表するラッパー」などの表現で紹介されている[注 18]。
各楽曲への評価
活動全体への評価
『日経MJ』がラッパーの活躍の場の広がりを特集した際には「R―指定さんや呂布カルマさんなどスター性のあるラッパーはメディアでも活躍するようになった」と評価された[338]。また、湯山玲子は呂布について「より時代的な話をすると、弱い男のラップというか。(中略)ダンディズムもあると思います。日本においても独特のラップだなと思ってます」と評価している[43]。
『戦極MC BATTLE』などで複数の優勝経験を持つラッパー・SKRYUは『週刊女性』によるインタビューの中で「将来はR-指定、呂布カルマのようなテレビスターを目指したい」という旨の目標を語っている[339]。
タレントとしての評価
アンダーグラウンドの世界からメジャーになった点や、個性的な風貌などの共通点から「第二のマツコ・デラックスになる可能性がある」と評価する業界人の声を、芸能ジャーナリストの大沢野八千代が紹介している[340]。また、2022年5月にディベートでひろゆきに勝利した際、芸能・テレビウォッチャーの寺西ジャジューカは「メディア業界において呂布のタレント適性は次第にバレ始めてきている」と、翌年のブレイクを予測した評価をしている[341]。
2023年のブレイク
芸能記者の木村之男は『日刊サイゾー』のコラム内で呂布を「2023年上半期ブレイク候補No.1」として呂布を高く評価[342]。実際にアンダーグラウンドのラッパーとしては異例のブレイクを果たし、ニホンモニターによる「2023ブレイクタレント」のランキングでは8位に入った(番組出演本数156本・前年からの増加本数136本)[343]。
一方で、2023年上半期『ブレイクが納得できないタレントランキング』では、あの・神田愛花に次ぐ3位に選ばれた[344]。この一年の呂布は多忙を極め「どれも印象深いのに多過ぎて逆に何も思い出せない」「振り返っているヒマもないほどお仕事をいただいています。ありがとうございます」と、関係者に感謝しつつ振り返っている[345]。
社会人感覚への評価
33歳まで塾の教室長や営業職を務めた経歴に加え、9歳と3歳の子供がいる父親であることから、真っ当な社会人感覚を有している点も評価される。テレビ関係者の間では「コワモテながら中身は常識人」「物腰穏やかで礼儀正しい」という評価が見られる[342]。YouTubeチャンネル『社長、ちょっとイイですか?』の企画では、現役営業マンらとともに採用面接や営業のロールプレイングを行い、呂布の「社会人モード」が出演メンバーに「新たな一面を見られた」と評価された[346]。
これまでにACのテレビCMを始め、愛知県や名古屋市、岐阜県大垣市、OSG(大阪市と8つのプロスポーツチーム)とのタイアップなど、公共性の高い仕事を多くこなしている。また、吉村洋文・大阪府知事やコピーライターの田中直基(電通)との対談[308]、博報堂(UNIVERSITY of CREATIVITY)の研究開発への協力[347]など、政治家やビジネスマンとの接点も多い。
SNS上での発言
要約
視点
FLASHが「毎日のようにXで問題発言を繰り返している」と紹介するなど、過激な発言で度々炎上している[348]。しかし、呂布自身は炎上した自覚はなく、謝罪や意見の修正もせず全ての投稿をそのまま残している[349]。
発言を控えない理由について呂布は「極端に差別的だったり、人の尊厳を貶めるような、本当に人を傷つけるようなことは考えてもいないし、傷つけたいとも思っていない。だから『この発言は怒られるから我慢しよう』という発想にもならない」と述べている[350]。
必ずしも呂布が批判されるケースばかりでなく、賛同を集めることもある。また、賛否のいずれかに偏ることがなく単純に議論が巻き起こるケースや、呂布の意見にメディアが注目するのみのケースもある。
→ここではSNSでの発言が議論になったケースを紹介する。テレビでの発言からの議論は「#コメンテーター」を参照
2024年
容姿いじりに対する主張
11月、フジテレビ新人である上垣皓太朗アナウンサーの容姿を先輩アナウンサーらがイジった動画の炎上について「容姿弄り全然あり。みんな同じカッコで同じ顔になればいいのか?」と疑問を投げかけた[351]。「弄り方の良し悪しはある。弄り自体が悪いわけではない。LGBTQも同じ」と指摘した[352]。
麻薬特例法による逮捕を疑問視する発言
10月、ラッパーのJNKMN(ジャンメン)が麻薬特例法違反(薬物犯罪唆し)の疑いで逮捕された際には、報道記事を引用する形で「他にもあるのかも知れないけど、少なくともこの文面が大麻所持を唆すことになるなんて、警察の読解力てXにいる馬鹿と同レベルなんだな」と、警察の対応を疑問視する文面を投稿した。呂布のこの発言に対しては多くの批判が上がった[353]。
呂布は続けて「こんなんどこまで遡って逮捕出来るんだろう?(後略)」と投稿。この疑問について『女性自身』の取材に答えた全国紙社会部の記者は「言葉だけで逮捕されるなら、今後音楽や映像での薬物関連の表現が困難になる」という呂布が危惧するリスクを解説した[354][注 21]。
一方で、記者は同法が「実際に使用している疑いが強い人物の、逮捕状を取るための口実」という実態を紹介[注 22]。呂布が危惧するリスクが低いことを指摘した[354][注 23]。
呂布は後日開催されたチーム戦のラップバトル『MC BATTLE MATSURI-大抗争045-』[注 24]で「ジャンメン捕まっちゃったよ なんでやねん 信じられねぇ マリフアナやれ これで俺を捕まえられるなら捕まえてみろや」とラップしている[355]。会場は盛り上がり、呂布のチームは優勝し[119]、フォロワーからの支持も相次いだ[356]。一方で「自分の娘にも大麻を勧めるのか」という疑問の声や、「これで呂布が捕まらないなら、吸っていないのに吸えと煽っている」という矛盾を指摘する声も上がっている[357]。
一連の騒動に対して、大麻合法化を訴える元女優の高樹沙耶は「批判してる人ラップに何求めてるわけ」と、呂布への批判に疑問を呈している[358]。
恋山形駅(ピンクの駅)への発言
9月22日「何だこの駅...気持ちわりぃ...」と発言し炎上[359]。平井伸治・鳥取県知事ら関係者からは友好的に対応し、すぐにキャンペーンを展開[360]。メディアは騒動が駅の知名度向上につながったことを指摘した[361]。この騒動には、ひろゆき・猪狩ともか(仮面女子)・アイドルグループ・田中舞(キャスター)・Kolokol(コロコル)の佳凪きのなどの著名人が言及している[362][363][364][365]。
詳細は「恋山形駅#2024年のSNSにおける賛否とキャンペーン」を参照。
トー横キッズ支援施設わいせつ事件について
2024年9月11日、トー横キッズ支援施設で発生したわいせつ事件について持論を投稿[366]。この施設ではトー横に集まる子どもや若者を「お菓子やカップ麺などを自由に食べられる」「スマホの充電器やWi-Fiを無料で使える」などの好待遇で支援していた。この支援は困窮する若者が助かる一方で、支援を悪用する者が現れるリスクも以前から指摘されていた。呂布はこの施設に対して「居心地良くしてどーすんの。むしろ追い払えよ」と主張した[367]。
呂布はこの事件の約1年前、東京都が主催するトー横問題の啓発イベント『きみまも@歌舞伎町』に、ゆうちゃみ・大空幸星・天野将典らとともに出演している[296]。また、2024年4月にはトー横を舞台にした小説『愛しみに溺レル』を出版した作家の橋爪駿輝と、トー横問題に関する対談を行っている[299]。
詳細は「トー横問題」の章を参照。
石丸伸二の都知事選後のメディア応対に関する発言
2024年7月、東京都知事選後の石丸伸二とメディア出演者らのやり取りに関して「俺は好きだけど、石丸さんあの態度で政治やろうとしてんの不思議だな」発言[368][369]。特に「馬鹿のためには働けないんじゃないかな」という呂布の指摘に対してSNS上で賛同の声が多く見られた[370]。賛同意見では「まさにこれ」「Xの様々な石丸評の中でも群を抜いて納得できる疑問と仮説」などの評価が見られた[371]。
画像誤投稿アイドルへの処分について
7月28日、アイドルグループ『KATACOTO*BANK』のメンバー・東条百々花が彼氏と見られる男性との寝る前のツーショット画像をご投稿し、問題となった[372]。この問題で事務所から東条に課された「彼氏と一定の距離を置く」「今後1年間毎晩寝る際は必ず“1人でおやすみ写真”を投稿する」という義務に対して、呂布はそこまでしてやる価値ある仕事なのかな…」と、処分に対する驚きのコメントをXに投稿[372]。フォロワーからは呂布に賛同する意見と、東条やアイドルに同情する声が寄せられた[372]。
小児性愛者のネット交流に対する主張
1月16日、13歳未満の女児に睡眠導入剤を飲ませ、性的暴行を行った容疑で5人の男が逮捕された事件により「小児性愛者が集まるSNS」の存在がメディアで報道された[373]。このSNSに対して呂布は「オフ会で一箇所に集めてガス流し込めよ」と発言[374]。「そんなコミュニティは破壊した方が良い」「一網打尽にしてほしい」など、共感の声が集まった[375]。
一方で「内心の自由は保障されるべき」「ナチス支持者の多くが"善良な市民"だったことがよくわかる意見」などの批判の声も上がった[373]。「内心の自由」について、呂布は「弾圧されて然るべき。恥じろよお前ら」と、小児に対する性欲自体が批判されるべき内心であると指摘[374]。「ガス流し込め」の発言については「何もしていない小児性愛者に危害を加えるわけではない」としつつ「子供を持つ親からしたら『絶対刺さないから』とナイフを持ち歩いているのと同じ」と主張。小児性愛を公言する集団が、子を持つ親世代から危険視されるのは当然とし「公表しないこと」を求めた[376]。
能登半島地震における火事場泥棒に対する主張
1月1日の能登半島地震の際には「火事場泥棒は殺してもいい」発言[377]。「殺してもいいわけがない」「私的制裁は法治国家では認められない」などの批判を受けた[378]。
HIPOP界の重鎮である高木完は「残念だ。本気の発言ですか?映画 福田村事件は見ましたか?」と関東大震災直後の虐殺事件になぞらえて反応[379]。呂布は「観てません。本気でそう思っています」と返答し、別の投稿で「何十年も前の当たり前を今の感覚で批判して何になるんだ」と発言した[380]
2023年
熊本県立高校のぞき事件への発言
2023年6月に発生した、熊本県内の県立高校における修学旅行中に起きた、男子生徒らによるのぞき・盗撮の事件に対して「のぞこうと思えばのぞける様な露天風呂を選んだ学校が悪い。男子生徒はのぞけるならばのぞく。当たり前だろ」と発言し炎上[381]。呂布をCMに起用していたACに対しても批判が集まった(ACはこの騒動を特別問題視しなかった)。[382]。
騒動は一旦鎮静したが、性をテーマとするNHK番組『松本人志と世界LOVEジャーナル』への呂布の出演が10月に決定したことで再炎上[383]。松本人志の過去の性に関する発言と合わせ、両者を起用したNHKを批判する声もあがった[384]。
批判に対して呂布は「実際こーゆー堅苦しい奴らのせいで中々性について話しにくい世の中の空気を変えていきましょうって内容なので」と反論[385]。テレビプロデューサーの鎮目博道は放送中止を求める声に対して「内容を見ず放送中止を求めるメディア関係者が心配」と、少なくともメディア関係者はオンエアを見てから善悪を判断すべき、という立場を示した[386]。
翌2024年3月に経済学者の成田悠輔が「集団自決発言」で炎上した際には、成田が降板に至った『キリン氷結無糖』の広告で過去に呂布が起用されていたことで、再度飛び火した[387]
2022年以前
DJ松永「スーパーフリー発言」への擁護
2022年11月にCreepy NutsのDJ松永が「早稲田祭2022」でスーパーフリーを揶揄する発言で炎上した際、SNS上で松永を擁護し炎上した[388]。この炎上に対して呂布は「(前略)そんな事が気になっちゃう奴らにhip-hop楽しめるのかね」とコメント[389]。「何でもHIPHOPだからで済ませるのは違う」という指摘には「何でも言っていいとは言っていない。しかし、この程度はHIPHOPでなくとも冗談の範疇」という胸を主張した[390]。。この他、松永への批判に対して「スーパーフリーの是非と、スーパーフリーをネタとして扱う事の是非を混同している」と発言[391]。「スーパフリーの被害が言うならわかるが、騒いでいるのはそれ以外」「他人を攻撃するときはやたらイキイキしてる奴はただの嘘つき」などの持論も展開した[392]。
「ラッパーはコロナにかからない」発言
2021年8月、自身のYouTubeチャンネルでコロナ感染を報告。「感染しないと思ってたんですけどね、俺はラッパーだから。でも全然しましたね」という発言が炎上した[393]。2年後の23年4月に出演したTBS『ドーナツトーク』で発言の真意を語っている[394]。呂布は普段、多少体調が悪くてもステージに上がると回復するが、コロナ禍でライブがなくなりその機会が減っていた[395]。発言の真意は「ラッパーだからラップさえすれば病気を寄せつけないほど心身が充実する」という旨だったと語る[394]。
大阪北部地震における発言
2018年6月18日の大阪北部地震の際「不謹慎かもだけど地震も込みで大阪楽しかったっす」とツイートし炎上した[396]。不謹慎という批判に対しては「山で遭難して死んだ人がいたら、登山を楽しむのは不謹慎なのか」と反論。「多くの人の目につく」という批判に対しては「君含む一部の馬鹿が反応してるだけだと思うよ」と反論した[397]。この事件で東日本大震災の際に炎上したX JAPANのYOSHIKIの発言を連想し、両者を比較したメディアもあった[398]。
著名人とのバトル
格闘家の平本蓮とSNSでバトルを繰り広げたことがある[399]。2022年3月、平本がメインイベンターを務める『RIZIN LANDMARK vol.2』に登場し、平本の善戦を期待するコメントをした[399]。
2024年6月には、ボクシングの元日本スーパーライト級王者の細川バレンタインとXでのバトルを展開[39]。元WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人が「なんか難しい攻防でついていけない笑とりあえずバレンさんがチンパンジーってことがわかった」と反応するなど、シリアスなバトルではなかった[39]。
メディア出演
要約
視点
バラエティ
レギュラー出演・継続出演
単発出演
※番組内での呂布の発言がメディアに取り上げられた、一定の特記性をもつ出演に限定。
FMラジオ・ウェブラジオ
- FLYING BED(2019年4月7日 - ZIP-FM)メインパーソナリティ(歴代ゲストはリンク先を参照)
学者メシ(ウェブラジオ)
インターネット・テレビ
- NEWS RAP JAPAN(AbemaTV) - 2016年12月25日からレギュラー出演(ラポーター(Rap-orter))
- 界隈騒然!?ヨモヤマニュースSHOW!(2023年3月30日、ABEMA)[428]
- ABEMA Prime(2022年4月18日、5月16日 - 、ABEMA)月曜MC→コメンテーター
テレビドラマ
- レッドアイズ 監視捜査班 第3話(2021年2月6日、日本テレビ) - 湊川茂夫 役[429]
- MR. FLUSH(2023年5月26日 - 6月30日、TOKYO MX) - 沼尻豪 役[430]
映画
ドキュメンタリー
- カルマの木(2023年11月25日・テレビ東京)[51]
書籍
- ブレん人(2023年6月12日、コスミック出版)
- カルマ - 呂布カルマ写真集(2023年12月25日、ワン・パブリッシング)
書籍(対談収録など)
- KEN THE 390、高木"JET"晋一郎 『ジャパニーズMCバトル:PAST<FUTURE』(小学館/2024年12月19日)※連載の書籍化にあたり、KEN THE 390との特別対談が収録された[433]
- 吉田豪『帰ってきた人間コク宝』コアマガジン社、2018年4月28日(呂布へのインタビュー収録)
雑誌連載・漫画連載
CM
- マース ジャパン リミテッド「スニッカーズ モバイト」- WebCM[437]
- カラムーチョ 2024[438]
- ヤンマー 超小旋回機シリーズ『デルタ(δ』イメージソング&ミュージックビデオ[439]
- JR東海・ラジオCM『リアルで会いに行く』[440]
- 明星食品 WEB MOVIE「チャルメラップバトル」 [441]
- プロミス ミュージックビデオ『Promise』(#KTちゃんと共演)[442]
- 競艇 蒲郡ボート・テーマソング『GAMAGAMA GOGO!』[443]
- バルクオム WebCM「カルマ VS 呂布カルマ」[444]
- グラファイトデザイン『Gシリーズ』『RAUNE』[注 28]WebCM - CM出演とCMソングの作詞・作曲[445]
- TENGA EGG ハードゲルシリーズ - コラボソング[446]
- マルハン北日本カンパニー WebCM「マルハン遊び方フリースタイル」[447]
- ゲーム『アース:リバイバル』WebCMソング『Earth:Revival』(2023年4月20日)[448]
- フジイ工業 CMソング&PV出演(2024/04/16) 動画
- アパレルブランド『CHAIN SMOKE』PV出演(2025/01/13) 動画 [注 29]
声優・ナレーション
- 映画『孤狼の血 LEVEL2』吹き替え(名古屋弁での予告編制作を担当)[274]
- アニメ『めざせ社長!イトちゃんのやぼう』バブ山役[449]
- ドキュメンタリー『幸せの証明~乾杯!障害者野球のキャプテン~』ナレーション[450]
タイアップ
行政・地方自治体
企業キャンペーン
アニメ主題歌
- Lucky Boy, Lucky Girl(アニメ『なならき~Seven Lucky Gods~』)[461]
コラボラップ
アンバサダー
- DUNLOP REFINED 公認大使(2023年〜)
- ♯いなプーフォトフェス 2024[466]
その他
注釈
- KEN THE 390はこのコメントに対して「時代を感じる」と語った。
- この時点では呂布はまだ漫画家志望だった
- 近年はサングラスを外すことが多い
- メ〜テレの特集でも当時の写真を確認できる。
- 主要大会の勝率を全てポイント化し統合したランキング。
- チーム『口喧嘩祭』で出場。監督:梵頭、大将:呂布、メンバー:CIMA、楓、POWER WAVE、裂固
- 東海チーム(楓、泰斗a.k.a.裂固、KANDAI、歩歩、CIMAと共に優勝 ※KANDAI、歩歩、CIMAは他チームから吸収
- 2021年の各バトルの優勝者が集まる大会であるため、2022年1月に開催
- 2020年の各バトルの優勝者が集まる大会であるため、2021年1月初頭に開催
- 2019年の各バトルの優勝者が集まる大会であるため、2020年1月初頭に開催
- 2018年の各バトルの優勝者が集まる大会であるため、2019年1月初頭に開催
- 晋平太・NAIKA MCとともに、チーム『もー勝ってまんねん』として出場。
- K.Leeと出場。
- ヒューマンビートボックスを取り入れた『GOLDEN GRAMPUS』(OWGのシングルで客演)など
- 3名以外ではNENE(ゆるふわギャング)、HIDENKA・DOTAMA×HUNGER(GAGLE)、梅本佑利が出演した。
- あくまでメディアが用いた表現であり、当然ながら他にもこれらの称号に当てはまるラッパーは複数存在する
- 番組内でFORKは「HIPHOP界のリビングレジェンド」と銘打たれており、現役とは別の枠で評価された可能性がある。
- 紙媒体の地域情報誌
- 実際の全文は「呂布さんは薬物の所持を唆すだけで逮捕されるのなら、ラップをはじめとした楽曲、映像作品などで薬物関連の表現をすれば今後摘発されるリスクがあると危惧しているのだと思います。」である。
- 全文は「呂布さんは薬物の所持を唆すだけで逮捕されるのなら、ラップをはじめとした楽曲、映像作品などで薬物関連の表現をすれば今後摘発されるリスクがあると危惧しているのだと思います。」
- 実際に逮捕後の調査でJNKMNの自宅から大麻が押収されている。
- MOEL53(もえるごみ)との対戦
- ゴルフクラブ(ドライバーシャフト)
- E"qual, 呂布カルマ & Tsuyoshi xで出演
- ラッパーは他にZeebra・KEN THE 390・DOTAMA・#KTが出演。
- DOTAMAと共演
- 他の審査員は池澤あやか・バービー・前野隆司・若新雄純・和田孝雄、MCはふかわりょう
出典
参考文献
外部リンク
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