北村山郡(きたむらやまぐん)は、山形県の郡。
人口5,814人、面積79.54km²、人口密度73.1人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の1町を含む。
1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。
郡発足までの沿革
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知行 |
村数 |
村名 |
幕府領 |
幕府領 |
2町 48村 |
道満村、●山口村、●田麦野村、関山村、野田村、島大堀村、藤助新田、川除村、神町村、大林新田、小林新田、六田村、湯沢村、林崎村、櫤山村、長島村、大石田村、大石田本町、大石田四日町、延沢村、畑沢村、細野村、鶴子村、上柳渡戸村、下柳渡戸村、銀山新畑村、尾花沢村、芦沢村、丹生村、正厳村、二藤袋村、朧気村、午房野村、岩谷沢村、南沢村、高橋村、関谷村、矢越村、母袋村、市野々村、中島村、名木沢村、北郷村、坂本村、野黒沢村、五十沢村、押切村、行沢村、今宿村、鶴巻田村 |
藩領 |
蝦夷館藩 |
32村 |
東根村、原方村、万善寺村、沢渡村、後沢村、観音寺村、沼沢村、伝兵衛長右衛門新田、幾右衛門新田、大江新田、太田新田、名和新田、猪野沢村、野川村、宮崎村、名取村、本飯田村、土生田村、荻袋村、喜右衛門新田、毒沢村、鷹巣村、駒籠村、寺内村、海谷村、岩ヶ袋村、大浦村、次年子村、川前村、深堀村、板垣新田、中島新田 |
出羽新庄藩 |
13村 |
湯野沢村、樽石村、長善寺村、大久保村、宝田村、横山村、富並村、大槇村、稲下村、白鳥村、上野村、山内村、田沢村 |
常陸土浦藩 |
7村 |
蟹沢村、松沢村、杉島村、塩川村、河原子村、乱川村、荷口村 |
出羽長瀞藩 |
4村 |
長瀞村、六沢村、上ノ畑村、原田村 |
出羽天童藩 |
2村 |
羽入村、郡山村 |
上野館林藩 |
2村 |
楯岡村、大淀村 |
下総佐倉藩 |
1村 |
新大石田村 |
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- 慶応4年9月29日(1868年11月13日) - 戊辰戦争後の処分により幕府領が酒田民政局の管轄となる。
- 明治元年
- 明治2年
- 明治3年9月28日(1870年10月17日) - 酒田県(第1次)が県庁移転・改称して山形県となり、館藩・土浦藩・館林藩・佐倉藩の領地も管轄[2]。
- 明治4年
- 明治6年(1873年)
- 後の東村山郡域に同名の村が存在した深堀村が豊田村に改称。
- 後の南村山郡域に同名の村が存在した上野村が岩野村に改称。
- 明治8年(1875年) - 喜右衛門新田が荻袋村に合併。(2町108村)
- 明治9年(1876年)(2町105村)
- 関谷村・矢越村が合併して富山村となる。
- 坂本村が北郷村に、宝田村が大久保村にそれぞれ合併。
- 明治10年(1877年) - 川除村が今町村に合併。(2町104村)
郡発足後の沿革
- 明治11年(1878年)
- 11月1日 - 郡区町村編制法の山形県での施行により、村山郡のうち2町104村に行政区画としての北村山郡が発足。郡役所が楯岡村に設置。
- 杉島村・塩川村が合併して河島村となる。(2町103村)
- 明治13年(1880年) - 沢渡村・後沢村が合併して白水村となる。(2町102村)
- 明治20年(1887年) - 小林新田・原方村・宮崎村が東根村に、大石田本町・大石田四日町・新大石田村が大石田村にそれぞれ合併。(98村)
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により以下の町村が発足。(23村)
- 楯岡村 ← 楯岡村、湯沢村(現・村山市)
- 西郷村 ← 名取村、大淀村、長島村、河島村(現・村山市)
- 大倉村 ← 林崎村、櫤山村(現・村山市)
- 袖崎村 ← 土生田村、本飯田村、五十沢村(現・村山市)
- 東根村 ← 東根村、六田村、神町村、板垣新田、中島新田、大林新田(現・東根市)
- 東郷村 ← 野川村、沼沢村、猪野沢村、白水村、万善寺村、太田新田、幾右衛門新田(現・東根市)
- 高崎村 ← 観音寺村、関山村、名和新田、大江新田(現・東根市)
- 山口村 ← 山口村、河原子村、道満村、乱川村(現・天童市)
- 田麦野村(単独村制、現・天童市)
- 大富村 ← 羽入村、荷口村、藤助新田(現・東根市)
- 小田島村 ← 蟹沢村、野田村、郡山村、島大堀村(現・東根市)
- 長瀞村 ← 長瀞村、松沢村、伝兵衛長右衛門新田(現・東根市)
- 大久保村(単独村制、現・村山市)
- 富本村 ← 湯野沢村、岩野村(現・村山市)
- 戸沢村 ← 樽石村、稲下村、長善寺村、大槇村(現・村山市)
- 大高根村 ← 富並村、山内村、白鳥村(現・村山市)、田沢村、横山村(現・大石田町)
- 大石田村 ← 大石田村、今宿村(現・大石田町)
- 亀井田村 ← 川前村、豊田村、海谷村、岩ヶ袋村、鷹巣村、大浦村、駒籠村、次年子村(現・大石田町)
- 福原村 ← 芦沢村、名木沢村、毒沢村、寺内村、南沢村、野黒沢村、荻袋村(現・尾花沢市)
- 尾花沢村 ← 尾花沢村、朧気村、二藤袋村、午房野村(現・尾花沢市)
- 宮沢村 ← 正厳村、丹生村、高橋村、行沢村、中島村、押切村、岩谷沢村、市野々村、富山村(現・尾花沢市)
- 玉野村 ← 上柳渡戸村、下柳渡戸村、銀山新畑村、上ノ畑村、母袋村、原田村、北郷村、鶴巻田村(現・尾花沢市)
- 常盤村 ← 延沢村、細野村、畑沢村、鶴子村、六沢村(現・尾花沢市)
- 明治24年(1891年)4月1日 - 郡制を施行。
- 明治25年(1892年)3月15日 - 楯岡村が町制施行して楯岡町となる。(1町22村)
- 明治29年(1896年)6月15日 - 東根村が町制施行して東根町となる。(2町21村)
- 明治30年(1897年)
- 明治34年(1901年)5月1日 - 大高根村の一部(横山・田沢)が分立して横山村が発足。(4町20村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和12年(1942年)7月1日 - 「北村山地方事務所」が楯岡町に設置され、本郡を管轄。
- 昭和29年(1954年)
- 8月1日 - 東根町・東郷村・高崎村・大富村・小田島村・長瀞村が合併し、改めて東根町が発足。(4町15村)
- 10月1日
- 尾花沢町・福原村・宮沢村・玉野村・常盤村が合併し、改めて尾花沢町が発足。(4町11村)
- 田麦野村・山口村が東村山郡天童町・成生村・蔵増村・津山村・寺津村と合併して東村山郡天童町(現・天童市)が発足。(4町9村)
- 11月1日 - 楯岡町・西郷村・大倉村・大久保村・富本村・戸沢村が合併して村山市が発足し、郡より離脱。(3町4村)
- 12月1日 - 袖崎村が村山市に編入。(3町3村)
- 昭和30年(1955年)1月1日(3町)
- 大石田町・亀井田村・横山村が合併し、改めて大石田町が発足。
- 大高根村が村山市に編入。
- 4月1日 - 尾花沢町が村山市の一部(五十沢の一部)を編入。
- 10月10日 - 大石田町の一部(田沢の一部)が村山市に編入。
- 昭和33年(1958年)11月3日 - 東根町が市制施行して東根市となり、郡より離脱。(2町)
- 昭和34年(1959年)4月10日 - 尾花沢町が市制施行して尾花沢市となり、郡より離脱。(1町)
- 平成13年(2001年) - 北村山地方事務所が廃止。「村山総合支庁」が山形市に設置され、山形市・寒河江市・上山市・村山市・天童市・東根市・尾花沢市・東村山郡・西村山郡とともに管轄。
変遷表
さらに見る 明治22年以前, 明治22年4月1日 ...
明治22年以前 |
明治22年4月1日 |
明治22年 - 昭和19年 |
昭和20年 - 昭和29年 |
昭和30年 - 昭和64年 |
平成1年 - 現在 |
現在 |
|
尾花沢村 |
明治30年7月26日 町制 |
昭和29年10月1日 尾花沢町 |
昭和34年4月10日 市制 |
尾花沢市 |
尾花沢市 |
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福原村 |
福原村 |
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宮沢村 |
宮沢村 |
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玉野村 |
玉野村 |
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常盤村 |
常盤村 |
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大石田村 |
明治30年4月22日 町制 |
大石田町 |
昭和30年1月1日 大石田町 |
大石田町 |
大石田町 |
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亀井田村 |
亀井田村 |
亀井田村 |
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大高根村 |
明治34年5月1日 分立 横山村 |
横山村 |
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大高根村 |
大高根村 |
昭和30年1月1日 村山市に編入 |
村山市 |
村山市 |
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楯岡村 |
明治25年3月18日 町制 |
昭和29年11月1日 村山市 |
村山市 |
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西郷村 |
西郷村 |
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大倉村 |
大倉村 |
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大久保村 |
大久保村 |
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富本村 |
富本村 |
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戸沢村 |
戸沢村 |
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袖崎村 |
袖崎村 |
昭和29年12月1日 村山市に編入 |
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東根村 |
明治29年6月 町制 |
昭和29年8月1日 東根町 |
昭和33年11月3日 市制 |
東根市 |
東根市 |
|
東郷村 |
東郷村 |
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高崎村 |
高崎村 |
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大富村 |
大富村 |
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小田島村 |
小田島村 |
|
長瀞村 |
長瀞村 |
|
田麦野村 |
田麦野村 |
昭和29年10月1日 東村山郡 天童町の一部 |
昭和33年10月1日 市制 |
|
天童市 |
|
山口村 |
山口村 |
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- 歴代郡長
さらに見る 代, 氏名 ...
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
1 | | 明治11年(1878年)11月1日 | | |
| | | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
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「旧領旧高取調帳」では天童藩領の全域が天童県の管轄となっており、減封の対象となった村の詳細は不明。
「旧領旧高取調帳」では館県・土浦県・館林県・佐倉県の管轄となっているが、誤記とみられる。