『甲虫王者ムシキング』(こうちゅうおうじゃムシキング)は、セガによる、トレーディングカードアーケードゲーム。通称「ムシキング」。また後継ゲームとして、2010年から2011年まで『ムシキングバトル 合虫ガッツ!!』・2015年から2018年まで『新甲虫王者ムシキング』を稼働。
2001年に製品開発を開始。2003年1月21日よりアミューズメント施設に登場。2010年1月21日に、稼動終了となることがセガの公式ホームページにて告知された。2007年11月時点での累計出荷枚数は4億9800万枚となっていた。
当初「甲虫王者ムシキング」に使用された筐体は「たいりょうダイちゃん」などで採用されていたシングルキッズメダルをベースとし、内部を以下のマザーボードが搭載できる仕様にカスタムしている(そのため、モニターは元々キッズメダルで従来使用されていたものをそのまま継続使用したことにより水平同期周波数15khz出力のままであった)。マザーボードは、初期型はNAOMIだったが、後期型は「ラブandベリー」や「恐竜キング」と共通のSYSTEM SPとなった。本体起動時の画面やゲームスピード等に若干の差はあるが、ゲーム内容そのものに違いはない。
なお、カードの払い出しが先なのは、法律上自動販売機として扱われるためである。同様の理由で、カードの購入だけでゲームプレイを行わないモードが設置されている、カードがスリーブに入れられていないなど、通常のトレーディングカードアーケードゲームとは異なる設計となっており、後発の子供向けカードゲームではすべて同様のスタイルとなっている。
じゃんけんを利用した単純なルールのため、アーケード筐体が無い場所でも、カードを持ち寄り、お互いに遊ぶことが出来る。短時間で決着をつけられるため、学校の短い休み時間での遊びとして都合がよく、実際にそうやって遊ばれることも多い。
ムシキングは幼稚園から小学校低学年の男児を中心にヒットし、ブームを巻き起こした。ファミリー層向けのアミューズメントスペース・ゲームセンターでは置かれていない店はないと言えるほどに普及し、漫画化・アニメ化のみならず映画化するにまで至っており、プロレスリング・ノアからムシキングをモデルにした覆面レスラー『ムシキング・テリー』が誕生した逸話もある。また「ムシキング」などのトレーディングカードアーケードゲームの隆盛は、ソーシャルゲームにも引き継がれ[1]、『拡散性ミリオンアーサー』のプロデューサーの一人である安藤武博は「ここ10年のアーケードゲームや現在携帯電話を席巻中の“カードバトル系ゲーム”の始祖は、セガのアーケードゲームである『ダービーオーナーズクラブ』『WORLD CLUB Champion Football』『甲虫王者ムシキング』『三国志大戦』で、これらがなければ市場の様相は変わっていたんじゃないか」と語っている[2]。
2020年代には、子供の頃に遊んだ「ムシキング世代」が実際の昆虫飼育に乗り出す例が多く見られるようになり、昆虫などのエキゾチックペットのブームを支えている[3]。
- 連載雑誌
コミックスタイトルとして、「甲虫王者ムシキングバトルストーリー」、「甲虫王者虫キング森の救世主」、「甲虫王者ムシキング」(以上今賀俊著)、「オッス!ムシキングッス!!」、「甲虫王者ムシキング〜ザックの冒険編〜」(おおせよしお著)、「甲虫王者ムシキング」(犬木栄治著・後述のテレビアニメ版のコミカライズ作品)がある。
『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』(こうちゅうおうじゃムシキング もりのたみのでんせつ)は、2005年4月6日から2006年3月29日までテレビ東京系列毎週水曜日18時00分から18時30分にて放送された。全52話。
原作のゲームの名残は、主人公たちが小人サイズ(設定によると、ポポの身長はムシキング=カブトムシの体長の1/3である25mm)であることと3DCGを活かした戦闘シーンのみに留められている。子供向けとされているが、命や生態系そのものが死に瀕している惑星を舞台にした、森や昆虫と共生する「森の民」の物語であり、生死、家族愛、自然と人間のあり方といったシリアスなテーマを多分に含んでいる。また、SF的な壮大な世界観を持つ。命が尽きることを「死ぬ」ではなく「光になる」と表現している。
メインスタッフには吉田玲子、馬越嘉彦、山内重保、藤瀬順一といった東映アニメーション作品を手掛けてきたクリエイターが顔を揃え、キャスティング全般も東映アカデミーが担当(悪役のアダーを除けば、アーケード版やスーパーバトルムービーとは声優が異なる)するなど、これまでのトムス作品と比べると趣の異なる編成となっている。テレビアニメのBlu-ray-Boxが、2023年9月6日に発売。発売元はハピネットメディアマーケティング。
ストーリー(アニメ)
ある森に「森の民」という種族のポポという少年が、母と暮らしていた。父は、ポポが幼い頃、東の空が赤く光るという現象が起こると理由も告げず旅立ってしまった。ある時、ポポが「遺跡」に近づくと、父から渡された「守護者の証」が反応する。ポポが家に着くと、母が植物のような姿に変わり果て、ポポが父親と同じく「森の守護者」であることを告げる。ポポは、母を治せるのは父だけと思い、探しに出るため故郷の森を出る。
登場人物(アニメ)
主要人物
- ポポ
- 声 - 宮原永海
- 本作の主人公。草の服を身に着けた森の民の少年。母を助けるため、森を旅立ちサーカス団と出会う。旅のなかで森や昆虫の異変、さまざまな人々との邂逅を得、成長していき森を救おうとする。
- 心優しい性格で正義感が強く、困っている人や虫を放っておけず、間違っていることを正面から相手に言う強さを持っている。8話にて、本で読んだブーメランを自作、得意な武器とする。体術や戦闘は苦手だが、森を駆け回っていたため大変身軽であり、その身軽さでソーマを圧倒した場面もある。旅が進むにつれ、ムシキングだけに戦わせまいと、森の守護者として風を操り、時に水などを操る力を身につけた。
- 2023年放送の『カードファイト!! ヴァンガード will+Dress』第8話でカメオ出演も果たしている。
- チビキング
- 声 - TARAKO
- ポポが旅立ちの直後に出会った小さなカブトムシ。言葉を喋ることができる不思議な力を持つ。ポポたちからは「チビ」と呼ばれている。初めはムシキングと名乗ったが、ポポから「お前が虫の王様なわけない」という理由から「チビキング」となった。初めはその名を嫌がったが、パムにチビキングと呼ばれてからはあっさりと名前を認めた。
- お調子者な性格で、移動で疲れたときちゃっかりポポの頭でくつろいだり、何もしていないのに自分がやったと手柄を得て褒められようとするなど、やや目立ちたがりな面もある。しかし、根は正義感が強く面倒見のいい性格で、間違ったことをする人間を見ると怒って説教をしたり、ポポが疲れたりくじけそうになると、喝や励ましの言葉を与えた。
- 弱っている虫や仲間を守ろうと単身で敵に挑むなど勇敢な面を見せることもある。やや惚れっぽい。ポポとは口喧嘩を繰り返しながらも良きコンビであり仲間。ポポの頭が定位置でセランと居場所の奪い合いになることもあった。
- 普段は明るい性格だが、時折大人びた口調でポポを窘めることがあり、「お前の父さんだって、森の守護者であることを忘れて、ポポたちと幸せに暮らしてしまおうか」と考えたかもしれないと、ペレを知っていたような口ぶりをした。
- 体は小さいがブー曰くチビキングはもう大人で、もう脱皮はできないといわれ、ずっとこの小さなままなのかと落ち込んでいた。
- セランに一目ぼれし、猛アピールを繰り返すがほとんど相手にしてもらえていない。
- なぜかムシキングが登場する際にチビキングの姿が消えているが、その正体はムシキングのもう一つの姿。ポポが挫けないよう、ポポを守るために生まれた小さな戦士の姿。
- パム
- 声 - 宍戸留美
- ポポが最初に出会ったサーカス団の少女。無口で無感情で時折謎の言葉を発し、森や昆虫の異変を感知する不思議な力を持つ。記憶力がよく博識で、一度見聞きしたことは絶対に忘れないことから、一行の知恵袋的な存在でもある。星から、生まれながらに星の意思を導く使命を背負わされており、旅の終着点で自らの使命をまっとうしたことで、力と記憶を失ってしまった。
- 星からの呪縛から解放され、自我に目覚めるが、同時に使命という自らが生きる道を失ったことで自分の人生に混乱し呆然とする。ポポから今の自分こそが自分であると説得され、以後は自らの意思でポポと旅を続ける。
- パムの正体とは「調べる者」。森の民ではなく、この星に広がった命の状態を調べる者として、そして端末として、情報を集めるために船によって作られた。その期間は何億年もの間続けられており、その間に何人もの「パム」が創られた。記憶を引き継がせたパムは生きてはいるが「抜け殻」として扱われ破棄されており、森の民の祖先が最初に作った都跡に多く留まっている。かつてバビの故郷である琥珀の採掘場で、琥珀の中に閉じ込められていた人型もかつてパムだった抜け殻。
- パムにとって船は母親同然であるため、船を「母なる船」あるいは「お母さん」と呼んでいる。一時はソーマとアダーに「船は旅立とうとしている。母と共に行きたければ守護者の証を奪い取れ。船もそれを望んでいる」とそそのかされ、ポポたちを襲ったものの戦闘で痛みを感じ、自らが今までの自分ではなく、喜びも悲しみも痛みも感じられる森の民になったと認識。なぜ自分だけがそうなったのか、理由を知るために生きることを決意した。
- ソーマ
- 声 - 野島健児、小林ゆう(幼年期)
- 金髪で旅人風のマントを身に着けた森の民の少年。行方不明になった両親を探している。ポポたちと出会い、共通の目的を持つポポに親近感を覚え行動を共にするようになる。しかし、ポポが段々と力をつけてゆくことへの嫉妬心が目覚め、さらには両親がアダーの手先であることを知り、言われるがままアダーのもとへと下り、証拠として紋章を付けた。ポポたちの敵になって以降はギラファノコギリクワガタを操るようになった。
- しかし、アダーの思想に疑問を隠せずチョークから説得されポポたちのもとへと戻りアダーと戦う決意をする。武器は「母の形見」のナイフの他、弓矢など。アダー一味とのキャラクター対比図での名前は「ザック?」と表記。
- 故郷は太陽が沈まない村。両親はデュークとチョークだが、この時はまだアダーの手下として覚醒していなかったため、村で暮らし始めた頃に生まれたソーマをとても可愛がっていた。しかし、黒い影と共に両親が次々に行方知れずになったため、現在は子供がいなかった夫カイと妻ミルの夫婦に引き取られた。
- 豊かではない村にもかかわらず、ソーマにひもじい思いをさせまいと、どんなに空腹でも自分たちの食べ物を与え、平静を装い笑い続ける夫婦や、実の子同様に扱い大切に育ててくれる村人たちの思いやりや優しさに感謝している一方で、腫れ物に触るような、恐れられているような感覚が抜けなかったため、村人たちと完全になじむことができず、自分が化け物なのではないかと苦悩し続けていた。母親が自分を捨てたのもそれらが原因ではないかと考えており、己が何者なのか知るため、母親を探すために村を旅立った。
- その後、村人や夫婦が怯えていたのは母親であるチョークのことだったことが発覚。黒い影が現れ、蝶と共に舞飛ぶチョークの姿は、森の民でありながら、力は森の民ではない。そのため、息子であるソーマもその力を受け継いでいるのではないかと考えていた。しかし、夫婦はソーマを恐れていたわけではなく、ただ自分たちの子供として穏やかに平穏に暮らしてほしかっただけであり、それがかえってソーマに寂しい思いをさせてしまったことを打ち明け、苦しくなったらいつでも故郷に帰っておいでと、ソーマを見送った。
- セラン
- 声 - 皆口裕子
- 星の代行者である木から生まれた妖精。空が飛べるほか、様々な不思議な力を持ち、森の民を導く使命を帯びている。ポポたちに保護され育てられる。ソーマに懐き、彼が自分たちを裏切ったとき誰よりも彼の身を案じた。
- 故郷は老人だけになってしまった村。グルムに度重なる攻撃を受けて老人だけになってしまった村で、村長であるササラを筆頭に老人たちに必死に守られていた。一時は森の民を消そうとするグルムによってさらわれたものの、殺すことをためらわれ、薔薇の茎の中に埋め込まれて生かされていた。森の民でありながら昆虫の羽根が生えているのはバラクキバチの卵と一緒に育ち、卵と合わさって生まれたからとされている。
- ポポたちと再会し、セランに己の力を証明するためにチビキングが参加した力自慢大会の際、セランの能力が覚醒。ササラ婆曰く、セランの力は愛の力で、虫たちにはかつて、仲間に力を与える不思議なパワーがあったとされ、セランは弱った森の虫たちを救うために生まれてきたのではないかと言われていた。虫や森の声を聞くことができる。
- 成長とともに使命を思い出すと同時に、今の世界を知るため一行から離れ世界を巡る旅に出た。アダーとの最終決戦で帰還し、今の世界を救うためアダーと星の意思を否定。
- アダーと対決し、ムシキングに力を与えた。
- ペレ
- 声 - 五代高之
- ポポの父。数年前、輝きの森に異変を感じ、旅立って以来、消息不明。博識でポポに虫や森に関わる知識を与え、森や森に生きる者を愛する心を教えた。家族思いな性格で、妻のピアや息子のポポをとても大切にしていた。
- 森の守護者として、代々守護者の証を持ち続けていた一族の出だが、森の守護者とは、何を為す者なのかを知るため、何度か旅に出た。ポポがブーメランを得た図書館にも立ち寄っており、その時読んだ本の数はポポを驚かせた。
- パサーの森に訪れた際、遺跡に近づいたことで、守護者の証に森の力が集められ、結果黒い森に変貌。守護者の証の悪影響に驚愕した。森が黒くなった際、一度はパサーを避難させようとしたが、両親を救いたいと考えていたパサーに拒絶され、森を去った。パサーはこのことでペレが森を黒くして逃げたと考えており、それ以来守護者を憎むきっかけになってしまった。
- 後にポポが生まれたが、それと時を同じくするように東の空(輝きの森)が輝きを強くし、それが船が飛び立つ予兆であることを察知。ポポが森の守護者として成長するまで、食い止めることを決め、ポポに守護者の証を託した後、輝きの森に向かった。
- 現在の姿は輝きの森にある巨大な枯れ木。輝きの森に着いた際、アダーと対峙。船の出発を阻止しようとしたことでアダーに光に変えられそうになるが、最後に船を包み込む巨木へと変化し、「守るべきは船ではなく森。この森で生きていく」とアダーに告げ、ポポが来るのを待ち続け、ポポとの会話後枯れ木は朽ちて力尽きたが、その後はムシキングとしてポポたちと共に戦った。
- ピア
- 声 - 詩乃優花
- ポポの母。住んでいた森の異変により、花と一体化した姿に変わってしまう。旅の途中だったソーマとも出会っており、ポポのことを伝えていた。ペレが旅立った理由なども承知しており、それでもペレを信じてポポと共に帰ってくるのを待っていた。花の姿に変わってからは、ポポとムシキングが戻ってくるまで森をたった一人で守り続け、ムシキングに力が得られるよう、自らを犠牲に黒くなった森を生き返らせ、遺跡に力を取り戻させた。
サーカス団
過去の記憶を失っており、気付いたときにはパムと共に旅をしていた。実は記憶を星の意思によって奪われており、パムの旅を成就させるために選ばれた戦士。
使命を持っているのか、己が何者で、どこから来たのか、旅を続けることでその答えが見つかると信じ、旅をしてきた。
パムが使命を終えると同時に、星の呪縛から解放され、自らの意思でポポとの旅に参加。旅先で自分の村に戻り、記憶を取り戻した。その後もアダーを止めるため共に旅を続ける。
- ビビ
- 声 - 高木渉
- パムを護衛するサーカス団のリーダー格。正義感が強く、おおらかで機転がきき、リーダーシップに優れる。武器はズボンの中に仕込んだお手玉爆弾。黒のビキニパンツを愛用している。一人称は「俺」だが最初は「オイラ」と言っていた時がある。記憶を取り戻し、故郷に帰りたいという気持ちはあったものの、帰りを待ってくれる者がいないため、ポポを一人で輝きの森まで送ろうとしていた。現在はポポを守ることで光になったデーとプゥと生きた証を得るため、謎の答えを見つけるため、ポポと旅を続けることを決めた。故郷は北の川辺にあり、短い夏には大きな花が咲き乱れて村中が甘い香りが漂っている。
- バビ / アマリー
- 声 - 荘真由美
- サーカス団の紅一点。ピンク色のレオタードを身に着け、鮮やかな身のこなしと体に巻きつけた蔓の鞭で戦う。芸では笛を吹くことが多い。美人だが、少々口が悪い。性格は気が短く、サバサバとしている一方で執念深かったりとやや気まぐれ。しかし、根は愛情深く面倒見のいい姉御肌の女性で、落ち込んでいる仲間を見つけるとさりげなく元気づけたり、笑わせようとする提案をあげるなど女性らしい気遣いの持ち主でもある。
- 本名はアマリー。母の名はラミア、妹の名はアイリス。ラミアは体が弱っており目が不自由で、アイリスはわがままだったが、幼少の頃から面倒見がよかったバビの言うことだけはよく聞いていた。グルムの襲撃後、ラミアはアイリスに看取られながら光になる。
- 故郷は琥珀がたくさん採れる谷にある村。谷の人々は琥珀を磨いて生活しており、バビも琥珀細工が得意だった。谷の人しか入ることが許されていない琥珀の採掘場がある。
- 星降る夜に、アイリスと星を見に出かけていた際にはぐれ、そのまま神隠しにあったとされていたが、実際はパムを守る戦士の一人として集められていた。妹のアイリスと再会した際、アマリ―姉さんと呼ばれても妹や本当の名の記憶がないため、反応できず頑なに否定していたが、母親に「アマリーには首筋に薔薇の痣がある」と告げられ、同じ痣があったことから動揺。しかし、記憶がないため、アマリ―だと否定することも肯定することもできずに悩んでいた。
- アイリスに頼まれ、弱り続けている母親を喜ばせるため、一時的に娘として振る舞うことになったが、グルムの襲撃を受けた際にラミアより「無理して母さんと呼ばなくていい」と演戯を見破られる。しかしバビがアマリ―であることは疑っておらず、バビがいなくなったのは何かの運命であり、この星で果たすべき役目があって生まれ変わったのだと考えており、「今更アマリーに戻れとは言えない。お行き、役目を果たすんだ」と送り出された。その後、アマリ―としての記憶を取り戻した描写はなかったものの、ラミアを母さん、アイリスを兄弟と言い切った。出発後、ビビに残っていてもいいと言われるが、当サーカス団の花形スターがいなくなったらお客さんが呼べなくなると言ってポポたちと旅を続けることを決意した。
- ブー
- 声 - 楠見尚己
- サーカス団の一員。巨体の大男。怪力を武器に戦い、一行の荷物持ちを担当。よくパムを肩に乗せている。心優しい性格で基本的に争うことを好まないが、仲間を守るため、森を荒らすアダーたちとは戦うことを辞さない。バビには弱い。故郷は火山の麓にある村。時折火山が噴火する。その時の轟音と暑さを抑えるために昼も夜も踊り続ける役目があった。記憶を取り戻した後、村でやり残したことや、待っていてくれている人を忘れられず、ポポたちと別れることを決意。しかしポポたちに別れを言えず、ビビとバビに告げて一時みんなと別れたが、窮地にあったビビたちに加勢。最後にはポポと旅を続けることを決意した。
- デー
- 声 - 西川幾雄
- サーカス団の一員で玉乗りが得意な老人。ポポを守って光になる。口癖は「オレ、デー」。
- プゥ
- 声 - 金丸淳一
- サーカス団の一員でカード裁きと水芸が得意な青年。デー同様光になる。口癖は「大ジョーブ、大ジョーブ」。
- ビック
- 声 - 緒方賢一
- サーカス団の団長で通称「ビック団長」。ビビたちと一緒に旅はしていないが、サーカス団に戦う術などを与えた師匠でもある。武器などを使わず、素手で虫と張り合える実力の持ち主で「虫の動きを取り入れた地上最強の格闘術・甲虫拳法」の達人。
- ビビたちサーカス団のメンバーを可愛がり、温和で思慮深い老人だが、修業は相当なスパルタらしくブーは毎日泣かされ、泣いているビビたちを殴り、「サーカス団は笑顔を振りまくのが仕事」とどなりつけながらビビたちを鍛え上げた。しかし今日まで生き残れたのは団長のおかげと、再会したビビたちは号泣で飛びつくほどビックに尊敬と感謝を示した。
- パムやビビたちの役目を知っており、一度はアダーの手先なのかとポポに問われるが「船の意思には逆らえない、アダーも同じこと」と伝え、パムを守り抜いたビビたちをねぎらうも、後にビビたちに旅をさせてよかったのか考えていたことを告白した。現在は甲虫の墓場と呼ばれる荒野で、改造に失敗し、もがき苦しむ赤い目の昆虫たちの洗脳を解き、傷を癒し、癒しきれない虫の最後を看取る介錯人として過ごしていた。デュークとの戦いの際にデュークの虫を倒すも力尽き、光となる。
アダーと手下
暴走し森を荒らし、人々を光にする「赤い目の昆虫」を操る森の破壊者。それぞれに目的は異なり、アダーの真の目的は知らされていない。
- デューク
- 声 - 五代高之
- 顔を覆い隠す、クワガタを模した巨大な二本の角のついた兜を被ったアダーの腹心。アダーが最も信頼を寄せる部下と言われているが、内心ではアダーの考えに密かに反発しており、彼を倒して守護者の証の力で森の王になることを目的としている。先が2つに分かれた木の棒を武器としており、自らを別の場所へ瞬時に移動させる能力を持つ。
- 自らをポポの父親であるペレと偽り守護者の証を狙っていたが、正体はソーマの父親。元々は力強く優しい人物で森の異変を食い止めるために旅に出たが、その旅での出来事で力を追い求める性格に変貌してしまった。かつて幼いソーマを虫から守るために顔に負傷、左目は失明したようである。
- 目的のため、妻であるチョークや息子のソーマを利用することも厭わない。最終決戦でポポから守護者の証を奪うことに成功するが、資格を持たなかったからか、枯れ木状に変貌して死亡(光にはならなかった)。キャラクター対比図での名前は「X」と表記。
- パサー
- 声 - 長島雄一(現:チョー)、こおろぎさとみ(幼年期)
- 最初に守護者の証を狙ってポポやポポ一行を襲撃した幹部。コーカサスオオカブトを操る。
- ポポと出会い、戦いを繰り返していくうちに考えを変え、後に一味を抜ける。故郷の森が滅んだ怒りをポポにぶつけてわだかまりが解消された後は、ポポの考えに同調し協力する。
- 彼自身も自分が住む森を滅ぼされた一人であり、アダーからは守護者の証が森を滅ぼす力の源であると吹き込まれている。森の守護者を倒し、森の守護者から守護者の証を取り上げようとしているアダーの部下になったものの、森の守護者であるポポは殺してはいけないというアダーの言葉を聞き、不信感を抱くようになった。
- 故郷の森が滅びたトラウマで心の底から笑ったり泣いたりできなくなっており、その代償行為として、表情豊かな木彫りの人形を大量に作り続けている。
- パサーの故郷は黒い森。水と緑豊かな森だったが、ポポの父親・ペレが来て以来、黒く染まってしまった。森にはパサーの両親もいたが、森が黒くなった際、魂が光になることもなく、互いに向き合った状態で枯れ木状に変貌してしまった。ペレに一緒に来るように言われたものの、幼少のパサーはこれを拒否し、両親を助けるため、森にとどまり両親に水を汲み続けていた。アダーの部下になってからも、森を生き返らせるためパサーが幾度となく水を与え続けている。
- パサーの森に立ち寄ったペレが「守護者の証にこんな力があったとは」と意味深な言葉を残し、パサーを連れずに一人黒い森から去った。その時、パサーは守護者の証を持つ者を叩きつぶすと誓うが、証を持っているのが、ペレではなくまだ幼い子供のポポだったことに戸惑いを感じていた。森の守護者として憎むも、何度かポポを救っている。
- 劇中ではグルムと違いアダーの力の象徴である顔の紋様を解除した場面はなかったが、全ての戦いが終わった後のエンディングでは紋様が解除されたパサーが確認できる。
- チョーク
- 声 - 木内レイコ
- アダー一派の紅一点。ハイレグ姿の衣装が特徴の幹部。無数の蝶に変身し、他者の心を読み取って操ったり、他の人物の姿に変身して相手を幻惑させるなどの能力を持つ。相棒はセアカフタマタクワガタ。
- 実はソーマの母親である。旅に出た夫のデュークを追いかけ息子のソーマを一人残し旅に出る。その先でデュークと再会する。
- また親子に関する話はチョークなりに真っ当な考えを持っている部分もある。
- アダーではなく、溺愛する夫のデュークに従っている。しかし、彼にかつて自分が愛した優しさの面影はなく、自らの行いに疑問を抱いている。
- 一度は母としてソーマを仲間に迎えいれるが、母として自らの行いを悔やみ、ソーマをポポたちのもとへ帰るよう説得した。
- 最終決戦でデュークを説得しようとするが失敗し、ブルマイスターツヤクワガタの攻撃からソーマを庇い光となった。アダーとの戦いが終わったあとソーマの前に蝶の姿で現れ、息子の旅立ちを祝福した。
- グルム
- 声 - 上別府仁資
- もとは、虫を愛する心優しき青年であったが、後に飼育していた蝶の蛹を焼き払われた怒りと悲しみから覚醒し、アダー一味となった。
- 相棒は初期の頃はエレファスゾウカブト、後にアクティオンゾウカブト。アダーの一味となっても虫を愛する心は変わらず、相棒を戦わせはするもののかなり大事にしていた。
- 可愛がっていたアクティオンゾウカブトの戦死で意気消沈。戦わないことで幼虫の兄弟を人質にされたが兄弟を守りながら最後まで戦うことを拒否し続け、最後にはアダーの力の象徴である顔の紋様を解除。一味を抜け、以降はパサーと同様にポポたちに協力するようになる。
- 故郷はクヌギの森のクヌギの里にある村。不思議な生まれ方をしたことから「虫男」と呼ばれる心優しい男の昔話が伝わっており、虫を愛し、虫に愛されながら生きるグルムの生い立ちは「虫男」に酷似。グルムの故郷の虫たちが穏やかなのはグルムのおかげだとされており、長老や子どもたちから慕われている。
- 実の家族は生まれてまもなく他界。カナブンの卵を抱えた状態で同じ実から生まれるという不思議な生まれで、家族を亡くした後は昆虫たちと過ごすようになった。誕生時抱えていた卵から孵ったカナブン(チビキングが「チビヴィーナス」と命名した)を筆頭にカナブンを実の兄弟同然に思っており、その生い立ちあって、似た生い立ちのセランを殺すことができなかった。グルムが虫を必死に守るのは、虫がカナブンを守るから。カナブンはおいしい樹液を見つけては他の虫を集めるため虫たちと仲が良く、虫はカナブンを守るので、グルムはそんな虫たちを守らなければいけないと考えていた。
- アダー
- 声 - 佐藤正治
- 赤い目の甲虫を生み出している張本人。森を襲い民の命を奪い取り光へ変えていく。その正体はかつて安住の地を求め星にやってきた異星人である。
- 事故により宇宙船は不時着し、船に乗った生命も怪我を負ってしまう。緊急の策として本来、別の星で開花させるはずであった生命を解放し、繁栄の末十分なエネルギーを回復させる時を待ち続けた。
- 森を滅ぼし、民の命を奪うのは繁栄したエネルギーをひとつに集め、本来の安住の星へ旅立つためである。だが、同じ使命を持ったはずのパムやセランは現在の星に住む命の存続を願い、さらにポポが船に現在の星に留まるように命令されたことで計画は阻止された。
ポポ・パム・ソーマのクラスメイト
アニメオリジナルの登場人物で、ポポ・パム・ソーマの通う「ムシノキスクール」に在籍している。クラスの人数は全部で32人。
- カブキチ(カブト族)
- クワゾー(クワガタ族)
- カマオ(カマキリ族)
- ハチロー(ハチ族)
- トンボン(トンボ族)
- バタッチ(バッタ族)
- テンコ(テント族)
- カミキー(カミキリ族)
- チョウコ(チョウチョ族)
- セミン(セミ族)
- ホータ(ホタル族)
- ゲンゲン(ゲンゴロウ族)
- タガスケ(タガメ族)
- クモヌマ(クモ族)
- サミィ(ハサミ族)
- コーカブくん(カブト族)
- ギラクワくん(クワガタ族)
- オニヤマ(トンボ族)
- ベッコウさん(ハチ族)
- サソダさん(サソリ族)
- コロミ(コガネ族)
- コガネ(コガネ族)
- ガーさん(ガ族)
- モルフィー(チョウチョ族)
- アリオ(アリンコ族)
- シロミ(チョウチョ族)
- ヘラクス(カブト族)
- グラディス(クワガタ族)
- マオカマ(カマキリ族)
用語
- 守護者の証
- 森の守護者の証。ポポがいた森に住む者が代々受け継ぐもの。初期は守護者の証を持つ者がムシキングを従えさせるといわれたが、ポポは絆の力を持ってムシキングの力を借りていた。遺跡に秘められた力を集め、ムシキングに与える力がある。しかし一方で守護者の証を使うたびに、森の生命力を奪い、奪われた森は黒く枯れる。森の守護者はこの守護者の証に、遺跡の力を集める役目があった。
スタッフ
- 原案 - セガ『甲虫王者ムシキング』
- 企画 - ムシキングプロジェクト(セガ、トムス・エンタテインメント、セガトイズ、テレビ東京、読売広告社)
- エグゼクティブプロデューサー - 植村比呂志[注釈 2]
- 監督 - 山内重保
- 副監督 - 藤瀬順一
- シリーズ構成 - 吉田玲子
- キャラクターデザイン - 馬越嘉彦
- サブキャラクターデザイン - 橋本義美
- 総作画監督 - 依田正彦、伊本龍守
- 3D昆虫デザイン - 本田稔裕
- 甲虫デザイン協力 - 竹内真生、山本暁、根布谷朋範[注釈 2]
- 美術監督 - 坂本信人
- 色彩設計 - 海鋒重信
- 撮影監督 - 高橋圭祐
- 編集 - 田熊純
- 音楽 - 和田薫
- 音響効果 - 野口透(アニメサウンドプロダクション)
- 録音 - 佐竹徹也
- アソシエイトプロデューサー - 梅村宗宏、吉岡昌仁
- プロデューサー - 紅谷佳和(テレビ東京)、上田和成(第1話 - 第35話)→木村京太郎(第36話 - 第52話)(読売広告社)、小島哲(TMS)
- アニメーション制作 - トムス・エンタテインメント
- 制作協力 - アクタス
- 製作 - テレビ東京、読売広告社、トムス・エンタテインメント
各話リスト
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話数 | サブタイトル(シナリオタイトル) | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 登場甲虫 | 放送日 |
1 | ポポの旅立ち | 吉田玲子 | 山内重保 | 依田正彦 | カブトムシ コーカサスオオカブト | 2005年 4月6日 |
2 | サーカス団の少女(虫サーカスの少女) | 小枝マリ | 川口敬一郎 | 西尾公伯 | コーカサスオオカブト コクワガタ | 4月13日 |
3 | 魂の行方(魂の墓場) | 山内重保 | 岩佐裕子 伊本龍守 依田正彦 | コーカサスオオカブト | 4月20日 |
4 | 生命の輝き | 上代務 | 福田道生 | 大平直樹 | 阿部宗孝 古谷田順久 | ノコギリタテヅノカブト | 4月27日 |
5 | 果実の里 | 山口亮太 | 西沢信孝 | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | エレファスゾウカブト | 5月4日 |
6 | 希望の実(妖精の実) | 高橋ナツコ | 甚大塚 | 添田直子 | 5月11日 |
7 | 使命と宿命 | 山口亮太 | 川口敬一郎 | 川口敬一郎 平尾みほ | 伊本龍守 永田正美 斉藤かずや | アトラスオオカブト | 5月18日 |
8 | のこされた言葉 | 吉田玲子 | 御神崎海 | 矢崎しげる | 岩佐裕子 鷲田敏弥 小岩雄之 岡野幸男 | セアカフタマタクワガタ | 5月25日 |
9 | なまけ者の森 | 上代務 | 井上栄作 | 山口美浩 | 亀田義明 | タランドゥスツヤクワガタ コクワガタ | 6月1日 |
10 | 少女と魔女 | 山口亮太 | 大平直樹 | 青木哲朗 | セアカフタマタクワガタ | 6月8日 |
11 | 愛の力 | 高橋ナツコ | 入好さとる | 石倉賢一 | 牧内ももこ | - | 6月15日 |
12 | もう一人の少年 | 吉田玲子 | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | コクワガタ セアカフタマタクワガタ タランドゥスツヤクワガタ | 6月22日 |
13 | しのびよる影 | 上代務 | 福田道生 | 米田光宏 | 浜津武広 米田光宏 | メンガタクワガタ セアカフタマタクワガタ タランドゥスツヤクワガタ | 6月29日 |
14 | 遭遇 | 松園公 | 石川敏浩 | 池下博紀 | メンガタクワガタ セアカフタマタクワガタ タランドゥスツヤクワガタ コーカサスオオカブト ノコギリタテヅノカブト | 7月6日 |
15 | 沈まぬ太陽 | 高橋ナツコ | 井上栄作 | 藤瀬順一 | 烏宏明 白南烈 | ブルマイスターツヤクワガタ | 7月13日 |
16 | 発明王 | 田村竜 | 山口美浩 | 亀田義明 | ヒメカブト | 7月20日 |
17 | 琥珀の砦 | 山口亮太 | 川口敬一郎 | 島田賢志 川口敬一郎 | メンガタカブト | 7月27日 |
18 | 子供達の王国 | 上代務 | 大平直樹 | 阿部宗孝 | スペキオシスシカクワガタ | 8月3日 |
19 | 母なる河 | 吉田玲子 | 入好さとる | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | 8月10日 |
20 | 甲虫コレクター | 高橋ナツコ | 井上栄作 | 高橋順 | 松川哲也 小岩雄之 | ラコダールツヤクワガタ ノコギリクワガタ ミヤマクワガタ ヒラタクワガタ コクワガタ | 8月17日 |
21 | 黒い森 | 吉田玲子 | 山内重保 | 岩佐裕子 | グラントシロカブト | 8月24日 |
22 | 星の記憶 | 上代務 | 大倉雅彦 | 梅本唯 | 浜津武広 米田光宏 | アクティオンゾウカブト
オオクワガタ |
8月31日 |
23 | 生命のはじまり | 松園公 山内重保 | 藤瀬順一 | 依田正彦 伊本龍守 松岡秀明 をがわいちろを | 9月7日 |
24 | 旅の終わり | 山口亮太 | 大平直樹 | 青木哲朗 | 9月14日 |
25 | 揺れる絆 | 田村竜 | 福田道生 | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | ギラファノコギリクワガタ アクティオンゾウカブト | 9月21日 |
26 | 夕日の輝き | 吉田玲子 | 岡佳広 | 松川哲也 小岩雄之 | コクワガタ コーカサスオオカブト ノコギリタテヅノカブト エレファスゾウカブト アトラスオオカブト ギラファノコギリクワガタ | 9月28日 |
27 | 刻まれた紋章 | 上代務 | 中村哲治 | 岩佐裕子 | ブルマイスターツヤクワガタ ギラファノコギリクワガタ | 10月5日 |
28 | 嵐の中 | 垂永士 | 梅本唯 | 浜津武広 米田光宏 | ギラファノコギリクワガタ タイゴホンヅノカブト | 10月12日 |
29 | 野イバラの墓 | 高橋ナツコ | 大平直樹 | 阿部宗孝 | アクティオンゾウカブト | 10月19日 |
30 | 理想の森 | 田村竜 | 金子伸吾 | 金子伸吾 藤瀬順一 | 古瀬真弓 中澤勇一 | エラフスホソアカクワガタ ギラファノコギリクワガタ | 10月26日 |
31 | 伝わる痛み(蝉時雨) | 山口亮太 | 入好さとる | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | コガシラクワガタ ギラファノコギリクワガタ | 11月2日 |
32 | 青い絆 | 吉田玲子 | 福田道生 | 高橋順 | 松川哲也 小岩雄之 | ギラファノコギリクワガタ パラワンオオヒラタクワガタ | 11月9日 |
33 | 本当の自分 | 上代務 | 岡佳広 | 大久保唯男 | 金大勲 | ネプチューンオオカブト ギラファノコギリクワガタ | 11月16日 |
34 | 森の守護者 | 米田光宏 | 梅本唯 | 米田光宏 | パラワンオオヒラタクワガタ ネプチューンオオカブト | 11月23日 |
35 | 修行の谷 | 吉田玲子 | 隆一郎 | 藤瀬順一 | 中澤勇一 岩佐裕子 | ギラファノコギリクワガタ | 11月30日 |
36 | 虫男の涙 | 高橋ナツコ | 大平直樹 | 阿部宗孝 | 12月7日 |
37 | ちいさな王者 | 松井亜弥 | 垂永士 | 石川敏浩 | 馬場竜一 石井和彦 | ゴホンヅノカブト | 12月14日 |
38 | 抜け殻の都 | 上代務 | 福田道生 | 高橋順 | 島田英明 小岩雄之 | モーレンカンプオオカブト ギラファノコギリクワガタ | 12月21日 |
39 | 守護者の証 | 岡佳広 | 岩佐裕子 中澤勇一 | ヘルクレスオオカブト | 12月28日 |
40 | 甲虫王者の村 | 田村竜 | 入好さとる | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | ラコダールツヤクワガタ オオクワガタ ノコギリクワガタ ミヤマクワガタ | 2006年 1月4日 |
41 | 進むべき道 | 高橋ナツコ | 小枝マリ | 梅本唯 | 米田光宏 | - | 1月11日 |
42 | 再生の時 | 松井亜弥 | 大平直樹 | 阿部宗孝 | - | 1月18日 |
43 | 甲虫の墓場 | 山口亮太 | 垂永士 | 矢崎しげる | 岩佐裕子 中澤勇一 古瀬真弓 | ギラファノコギリクワガタ ブルマイスターツヤクワガタ スペキオシスシカクワガタ モーレンカンプオオカブト | 1月25日 |
44 | 父と子 | 上代務 | 隆一郎 | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | ギラファノコギリクワガタ グランディスオオクワガタ オウゴンオニクワガタ マンディブラリスフタマタクワガタ | 2月1日 |
45 | 約束 | 田村竜 | 高橋順 | 島田英明 松川哲也 | 2月8日 |
46 | 凍える命 | 吉田玲子 | 福田道生 | 大久保唯男 | 金大勲 | - | 2月15日 |
47 | 二匹の王 | 松井亜弥 | 隆一郎 | ながはまのりひこ | 渡辺るりこ | - | 2月22日 |
48 | 輝きの森 | 吉田玲子 | 山内重保 | 岩佐裕子 | - | 3月1日 |
49 | 戦いの果て | 上代務 | 小枝マリ | 梅本唯 | 米田光宏 | - | 3月8日 |
50 | 森の夢 | 松井亜弥 | 隆一郎 | 岡嶋国敏 | 二宮常雄 | ヘルクレスオオカブト | 3月15日 |
51 | 生きてこそ | 上代務 | 大平直樹 | 阿部宗孝 | ヘルクレスオオカブト ヘルクレスリッキーブルー | 3月22日 |
52 | 森の民の伝説 | 吉田玲子 | 山内重保 | 岩佐裕子 伊本龍守 依田正彦 | ヘルクレスリッキーブルー | 3月29日 |
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放送局
放送時間は2006年1月中旬 - 2月上旬時点[12]。
コーナー
エンディング後に、ネブ博士とブラック博士による解説コーナーである「ムシキング教室」が放送されていた。ブラック博士がムシや技の名前をど忘れしたり(例:ギラファノコギリクワガタ→ギラバノゴギジグワガタ)頓珍漢な間違い方をしてネブ博士に正してもらうのが主な役どころ。子供向け番組らしく作られ、初期は甲虫や必殺技などの解説をするコーナーだったが、後半からはブラック博士のボケにネブ博士がツッコミを入れる漫才が中心になっていた。
過去に、トゥーン・ディズニーのJETIXゾーンで放送を行っていた際は、「ムシキング教室」はカットされて放送されていた。
ブシロードの人気カードゲーム『カードファイト!!ヴァンガード』とのコラボで、「英雄激突」との発売と同時に2023年6月2日に発売。内容はアーケードゲーム版と同様、収録したカードが再録される他、前述した「森の民の伝説」とは違った必殺技を踏襲されている。
セガは、韓国D-Gate社が開発しタイトーが日本向けにローカライズした類似ゲーム『ダイノキングバトル』がムシキングに関する特許(ジャンケンバトル)を侵害しているとして、タイトーに対し発売中止を求める仮処分を2005年11月4日に東京地裁に申請していたが[17]、セガ・タイトー両社の間に和解が成立したため2006年3月7日付で仮処分申請を取り下げている。和解条件は公開されていないが、日本国内におけるダイノキングバトルの販売は2008年7月に終了した[18]。