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ノコギリタテヅノカブト(鋸縦角兜、学名:Golofa porteri)は、昆虫綱甲虫目コガネムシ科カブトムシ亜科カブトムシ族タテヅノカブト属に属するカブトムシ。学名からポルテリータテヅノカブトということもある。
ノコギリタテヅノカブト | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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Golofa porteri | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Golofa porteri (Hope, 1837) |
ほとんどのタテヅノカブト属のカブトムシのように、オスの背側(前胸背甲と前翅)は橙色で、メスは全体的に黒い色をしている。この種は他と比べ、前羽がより明るいオレンジ色になる。オスの場合、前脚が長く発達しており、細長い角は一本は頭部から、もう一本は胸部からやや上へ向かって伸びている。頭角の背側にはノコギリのような突起が並んでついている。腹面は黒く、金色の毛が生えており、オスの場合、胸角の内側と前脚の第5跗小節にもこのような毛が並んでいる[1]。
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成虫は竹の上で生活し、竹の茎に傷をつけ出てきた汁を吸って生活している。多くのカブトムシと同様にオス同士での闘争を行うが、角と前脚をあわせて用いた特殊な戦法が知られる[1]。闘争の際、頭角を大きく下げて相手の腹側に差し込みながら、相手の中-後脚を縄張りから外させるように、長い前脚を相手の後-腹側に回し、その足場で往復に爪を引っ掻く[1]。これによって足場を外される相手には、てこの原理で頭角を上げて投げ落とす[1]。他にも前脚を広げる・前脚を竹の茎に回って交差させる・腹部で音を出すなど、威嚇や防衛と考えられる行動が闘争の際に見られる[1]。また、本種はフェンシングのように、細長い頭角で相手のバランスを崩すともいわれる[2]。
繁殖も容易で日本の環境にも強く、比較的飼いやすい部類に入るが、角が折れないように注意する必要がある。
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