UCC上島珈琲
日本の兵庫県神戸市にある飲料・食品メーカー ウィキペディアから
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ユーシーシー上島珈琲株式会社(ユーシーシーうえしまコーヒー、英: UCC UESHIMA COFFEE CO., LTD.)は、兵庫県神戸市中央区に本社を置く、コーヒーを中心とした飲料・食品メーカー。みどり会の会員企業であり三和グループに属している[6]。
本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | UCC、UCCホールディングス |
本社所在地 |
日本 〒650-8577 兵庫県神戸市中央区港島中町7丁目7番7 北緯34度39分55.8秒 東経135度13分4.6秒 |
本店所在地 |
〒650-0015 兵庫県神戸市中央区多聞通5丁目1番6号 北緯34度40分46.9秒 東経135度10分28.1秒 |
設立 | 1951年(昭和26年)5月28日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7140001012362 |
事業内容 | グループ全体の経営方針の策定および経営管理 他 |
代表者 |
グループ代表兼代表取締役会長 上島達司 グループCEO兼代表取締役社長 上島豪太 グループCOO兼代表取締役副社長 志村康昌 |
資本金 | 1億円(2021年12月31日現在)[1] [2] |
売上高 |
連結:2,724億4,700万円 単体:87億7,500万円 (2021年12月期) [1] [2] |
営業利益 |
連結:67億8,700万円 単体:33億9,100万円 (2021年12月期)[1] [2] |
経常利益 |
連結:58億6,200万円 単体:38億300万円 (2021年12月期)[1] [2] |
純利益 |
連結:32億700万円 単体:24億8,200万円 (2021年12月期)[1] [2] |
純資産 |
連結:541億1,600万円 単体:428億8,900万円 (2021年12月31日現在)[1] [2] |
総資産 |
連結:2,264億5,600万円 単体:1,122億7,200万円 (2021年12月31日現在)[1] [2] |
従業員数 |
連結:5,256名 (2021年12月末現在) [3] |
決算期 | 12月31日 |
主要子会社 |
ユーシーシー上島珈琲株式会社 100% サッポロウエシマコーヒー株式会社100% 株式会社ユニカフェ 62.79% |
関係する人物 | 上島忠雄(創業者) |
外部リンク |
www |
特記事項:創業日:1933年5月1日(上島忠雄商店。1940年、合名会社上島忠雄商店を設立)。組織再編につき2023年12月22日付けで商号を「ユーシーシーホールディングス株式会社」から「UCC Capital株式会社」に変更。 |
コーポレートメッセージは、“Good Coffee Smile”。
上島商店(後のウエシマコーヒーフーズ、上島治忠が創業)を源流に、上島忠雄が1933年(昭和8年)に個人商店として創業。現在でもほぼ同族経営である。呼称のUCCは"Ueshima Coffee Co.,Ltd."の頭文字に由来している。レギュラーコーヒー豆はもちろんだが、1969年(昭和44年)に世界初のミルク入り缶コーヒー、「UCCコーヒーミルク入り」(現在の「UCCミルクコーヒー」。別名「UCCオリジナル」)を発売したことでもその名を知られている。
自社のコーヒー農園を展開しており、1981年(昭和56年)にジャマイカでブルーマウンテンの農園を開設。1989年(平成元年)にはアメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島でコナコーヒーの農園を開設させた。他にも1995年(平成7年)にはインドネシアスマトラ島でマンデリンの農園を開設している。なおブルーマウンテンコーヒーの直営農園は同社が初めてである。
兄の上島治忠が創業し、同じく神戸市中央区に本社を置くウエシマコーヒーフーズ(U.COFFEE)との関連は長年ほぼ無関係であったが、2018年に発行済株式の全てを取得し傘下に収めた。また、北海道で広く展開しているサッポロウエシマコーヒー(ユーコーヒーウエシマ)も、2008年に傘下に収めている。そのほか、東京都目黒区に本社があるウエシマコーヒーも100%子会社である。なお、大阪府堺市の上島珈琲貿易(通称:マックコーヒー)や、神戸市兵庫区の上島珈琲問屋はグループ会社ではないが、当社同様に上島商店をその源流とする(上島珈琲貿易は上島忠雄の兄である上島勝が創業、上島珈琲問屋は弟の上島啓三が創業。ただしいずれも当社との資本関係はない)。
東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・倉敷チボリ公園(2008年閉園)・ハウステンボス・宝塚歌劇のオフィシャルスポンサーである。
2010年(平成22年)4月1日付で持株会社制に移行し、社名をUCCホールディングス(登記上は、UCCではなくユーシーシー)へと変更、事業部門を新設のUCC上島珈琲に分割し、シャディ、ユーシーシーフーヅ、ユニカフェなどともに傘下に収めた。
2012年(平成24年)3月30日、シャディの全株をニッセンホールディングスに譲渡するとともに、第三者割当増資により、ニッセンホールディングスの筆頭株主になる[注 1]。
2019年(令和元年)11月29日、UCCミルクコーヒー缶に使われる茶色(25%)、白色(30%)、赤色(45%)の3色柄について、色彩を対象とする商標として特許庁から登録を受けた。食品業界では初の登録[7]。
2021年(令和3年)3月8日より家庭用製品の主力ブランド「UCC 職人の珈琲」をブランドリニューアル。これに伴い同ブランド初のWEB-CMを公開。イメージキャラクターに及川光博を起用[8]。
缶コーヒーでは不定期に(主に冬季から早春にかけて)期間限定のプレミアム無糖を発売している。当初はデフレ脱却に対する試みとしておこなわれ、その後趣旨を「普通のブラック缶コーヒー」に飽きた男性を主なるターゲットにして販売。値段も10円 - 30円増であり、内容量も少ない。2010年には、缶コーヒーとしては珍しい無糖のエスプレッソや無糖、および微糖のミルク入りブレンドコーヒー「UCC THE CLEAR」(旧:UCCカフェブルーノ・無糖)なども発売されている。2010年11月期間限定生チョココーヒー発売。
旧来からの人気商品が主力だが、『BARISTA』(バリスタ)シリーズ、『ブルーマウンテン』シリーズ、『職人の珈琲』シリーズ、『珈琲専門店のこだわりコーヒー』など新シリーズも増えてきている。これらは缶より紙パックやペットボトルが主流である。
2019年11月、主力商品であるUCCミルクコーヒーの缶の3色パッケージが食品業界初の「色彩のみからなる商標」として特許庁に登録された[11]。色彩の組み合わせは、茶色(PANTONE:471)、白色(RGBの組み合わせ:R255、G255、B255)、赤色(PANTONE:485 2X)であり、配色は、上から順に茶色が商標の25パーセント、白色30パーセント、赤色45パーセント[11]。なお、茶色は「焙煎したコーヒー豆」、白色は「コーヒーの花」、赤色は「熟したコーヒーの実」を表現している[12]。
※全て株式会社である。
缶コーヒー「UCCミルクコーヒー」(「UCCオリジナル」)を開発し、本業のレギュラーコーヒーのみならず、自販機事業でも1980年代後期頃までは業績も好調であった。しかし1990年代に入ると、サントリーが「BOSS」を投入したことを契機として、缶コーヒーのブランディング競争が激化した。また、自販機でも缶コーヒーを含め、缶紅茶、缶入り日本茶、炭酸飲料水など、選択肢が増えたことで、コーヒー飲料以外の飲料に顧客が流れた。
缶コーヒーでは1988年(昭和63年)頃に「モカブレンド」「キリマンジャロブレンド」などを発売。
缶入り日本茶の類では、地味なブランドイメージから売れ行きが悪く、2年以上続かないブランドが相次いだ。1994年(平成6年)には“完全無糖なのに、おいしい”のキャッチコピーで知られた「パラダイスティー」[注 2][注 3]を発売するも失敗に終わった。また缶紅茶でも1990年代に「霧の紅茶」を送り出すも売れ行きは低迷し、1995年(平成7年)に「レイスビーホール」へとブランドを変えるも僅か1 - 2年で低迷し、再度「霧の紅茶」に戻すなど安定しない状況が続いた。
主力の缶コーヒーでも1990年代に「メジャー MAJOR」を発売するが、ブランド力の低さから1990年代中期には「UCCスーパーオリジナル」「UCCスーパー2」「グアルジャー」などへと変遷した。1994年(平成6年)に「UCCブラック・無糖」を発売し、そこそこの知名度を得て販売量も改善したものの、それ以外は他のメーカーに大きく水をあけられ、ブランドイメージ競争に完全に負けた格好となった。結果、2000年(平成12年)にネスレマニュファクチャリング(2011年にネスレ日本に吸収合併[15])に売却することになった[16][17]。
沖縄県では沖縄ユーシーシーコーヒーやその関連企業でボトラーの沖縄ボトラーズが引き続き事業を継続しており、日本コカ・コーラ(沖縄コカ・コーラボトリング)に匹敵する台数の自販機がある。コーヒー中心の本土と異なり、「霧の紅茶」・「レモンティー」・「シークワサー」・「さんぴん茶」など(後者2品は沖縄ボトラーズの独自ブランドでUCCブランドと合わせて販売)が売れ筋である。一方、沖縄県以外では「UCCオリジナル」「UCCスーパー2」などの缶コーヒーは複数のメーカーが共同で入っている自動販売機でしか買うことができない。なお、「ブラック・無糖」はローソンやセブンイレブンなどのコンビニエンスストアで販売されている。また、「UCCオリジナル」は一部スーパーでも販売されている。
前述のように、自販機事業を持っていた1999年頃まではテレビを中心に多数CM[注 4]放映されていたが、ここ数年の間にロングセラーとなったのは「ブラック・無糖」のみで、それ以外にCMは制作されておらず、主に印刷メディア(雑誌、新聞など)や駅に張られた看板等の広告が多くなっている。
東京の八重洲口ビルに長きにわたってネオンサインを設置している。他には横浜・関内駅近くと神戸・三ノ宮駅近く、札幌・大通公園前などにも同社のネオンサインがある。かつて東京・渋谷の駅前ビルの屋上にも、1993年(平成5年)から1998年(平成10年)頃まで、巨大ネオンサインを設置していた事があった。
※提供テロップは「UCC COFFEE」であり、以前は「UCCコーヒー」や「UCC」とテロップされていた。
ほか
※このほか三井物産食品グループの1社として、番組提供していた時期も過去にあった。
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