みどり会

旧・三和銀行(現・三菱UFJ銀行)の融資系列によって構成された企業グループ ウィキペディアから

みどり会(みどりかい)は、旧・三和銀行(現・三菱UFJ銀行)の主要取引先企業によって構成された企業グループ

概要

要約
視点

日本万国博覧会「みどり館」の責任者であった、三和銀行副頭取・高山義雄のアイデアによって、「みどり館」への共同出展グループを母体とする事業法人として設立された。三和グループ親睦会としては、他に三水会(各社の会長社長が参加)やクローバ会(各社の副社長、専務などが参加)等があるが、みどり会はそれらよりも多くの企業が参加している。三和銀行が大阪に本店を置いていた3つの銀行が合併した銀行だったため、関西発祥の企業が多い。加えて、三和銀行が主力取引銀行であった大京京成電鉄国際興業ロッテなど、関西以外が発祥である企業も多く加盟している。三菱金曜会白水会などの旧総合財閥系の企業グループと比較して、メンバー企業同士の結束は弱く、三和銀行の融資系列企業のサロン的団体とされた[1]

株式会社みどり会

概要 種類, 市場情報 ...
株式会社みどり会
The Midori Kai Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本
542-0086
大阪市中央区西心斎橋2-2-3
ORE心斎橋ビル
設立 1970年12月
業種 サービス業
法人番号 1120001090457
事業内容 一般労働者派遣事業、有料職業紹介事業、他
代表者 長裕章取締役社長
資本金 9億4,500万円
売上高 46億900万円
(2024年3月期)[2]
営業利益 5,300万円
(2024年3月期)[2]
経常利益 3億3,200万円
(2024年3月期)[2]
純利益 2億3,100万円
(2024年3月期)[2]
総資産 122億4,300万円
(2024年3月期)[2]
従業員数 90名(2005年)
外部リンク https://www.midorikai.co.jp/
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みどり会のメンバー175社(2023年6月時点)が出資する企業として、株式会社みどり会The Midori-Kai Co.,Ltd.)がある。同社は労働者派遣事業職業紹介事業保険代理店事業などを行う他、メンバー会社の社員、家族向けに各種斡旋サービスや優待販売会、ブライダル事業、ECモールなどを行っている。

久原財閥・旧日産コンツェルンの系譜を引く企業によって構成された春光グループの春光会・春光懇話会の会員企業(日立製作所プロテリアル〈旧・日立金属〉、カナデビア〈旧・日立造船〉、新明和工業など)[3]や、旧岩井商店(岩井財閥)の系譜を引く企業によって構成された最勝会グループに属している企業(双日〈旧岩井産業→日商岩井〉、トクヤマ関西ペイント日本橋梁 [注釈 1]など)[5]大和銀行(現・りそなホールディングス/りそな銀行)が主催する大輪会にも参加している企業(双日大林組積水ハウス野村證券[注釈 2]など)も多数存在する。三和銀行の後身・UFJ銀行やその親会社・UFJホールディングスがそれぞれ東京三菱銀行三菱東京フィナンシャル・グループと合併して三菱UFJ銀行三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が誕生してからはMUFG傘下の企業の他、田辺三菱製薬UBE三菱セメント三菱グループと重複加盟しており[注釈 3]、他に芙蓉グループ第一勧銀グループにも参加している企業がある(日立製作所神戸製鋼所など)。

みどり会の取締役会メンバー輩出企業(2024年6月現在)

メンバー企業

メンバー企業には、かつての三和銀行と同様に近畿地方を地盤としている企業が多い。メンバーのうち、宇部興産(現・UBE)、帝人日立造船(現・カナデビア)の3社は三和御三家と呼ばれていた。

現在のメンバー企業については、公式サイトのメンバー会社一覧(#外部リンク)を参照。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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