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クレジットカード会社 ウィキペディアから
三井住友カード株式会社(みついすみともカード、英: Sumitomo Mitsui Card Company, Limited、略称:SMCもしくはSMCC[注 1])は、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)傘下(SMBCグループ)の大手クレジットカード会社。住友グループ広報委員会にも加盟している。大阪府大阪市中央区今橋に大阪本社(登記上の本店)を、東京都江東区豊洲に東京本社を置く[4]。
大阪本社(銀泉淀屋橋ビル) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | SMC、SMCC |
本社所在地 |
日本 東京本社〒135-0061 東京都江東区豊洲2-2-31 SMBC豊洲ビル 大阪本社〒541-8537 大阪市中央区今橋4-5-15 銀泉淀屋橋ビル |
本店所在地 |
〒541-8537 大阪市中央区今橋4-5-15 銀泉淀屋橋ビル |
設立 | 1967年(昭和42年)12月26日[1] |
業種 | その他金融 |
法人番号 | 3120001082353 |
金融機関コード | 9663 |
事業内容 | クレジットカード業務、貸金業、信用保証業務等 |
代表者 | 大西幸彦(代表取締役社長)[1] |
資本金 |
340億3千円 (2020年3月期)[1] |
発行済株式総数 |
1067万4444株 (2020年3月期)[2] |
売上高 |
4,549億6,800万円 (2024年3月期)[3] |
営業利益 |
241億8,500万円 (2024年3月期)[3] |
経常利益 |
241億6,200万円 (2024年3月期)[3] |
純利益 |
185億6,000万円 (2024年3月期)[3] |
純資産 |
1兆1,635億300万円 (2024年3月期)[3] |
総資産 |
4兆4,012億7,300万円 (2024年3月期)[3] |
従業員数 |
2,601名 (2021年3月31日現在)[1] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 | 三井住友フィナンシャルグループ 100% |
主要子会社 | 関連会社参照 |
外部リンク |
www |
特記事項:貸金業者登録番号:近畿財務局長(14)第00209号 営業収益を売上高の項目に記載 |
前身の住友クレジットサービス(住友銀行の子会社)時代の1980年に、英Barclaysに次いで米国以外の企業では世界で2番目に国際ブランドのVisa(当時のBANK AMERICARD)と提携し、日本初のVISAカード「住友VISAカード」を発行した[5]。VJA(旧VISAジャパン)のブラザーカンパニーでもあり、日本におけるVisaブランドの普及に大きく貢献した。
なお、1989年にはMastercardブランド、2007年には中国の銀聯(Union Pay)ブランドのクレジットカードの発行も開始している。日本における銀行系クレジットカードの代表格であり、国内のカード発行会社の中ではJCBなどとともに長い歴史を持つ。現在はプロパーカードの「三井住友VISAカード」を主力としており、他にも多数の提携カードを発行している。プロパーカードにおいては1990年より伝統的にパルテノン神殿の券面デザインを採用していたが、2020年にカードデザインを30年ぶりに大幅に刷新した[6]。また、同年にポイントプログラムの名称を「ワールドプレゼント」から三井住友銀行などでも利用可能な三井住友フィナンシャルグループ共通の(旧)「Vポイント」に変更した。旧・Vポイントは、2024年4月22日にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の共通ポイントであるTポイントに統合され、TポイントはVポイントに改称した[7]。
独自の信用情報(スコアリングシステム)については、フェア・アイザック社が開発したスコアリングを導入している。
非接触決済に関しては、2005年に株式会社NTTドコモと提携し、同社の非接触型の電子マネーサービスであるiDを採用した「三井住友カードiD」を開始している。同様にiDと楽天EdyやWAON等複数の電子マネーを対応できるように推進活動を行っている。加盟店に関しては、VISA、Mastercard、銀聯、iD、株式会社スルッとKANSAIのPiTaPa、日本デビットカード推進協議会のJ-Debitなどを開拓している。NTTドコモが発行するdカード(旧DCMXカード、VISA/Master)、株式会社ゆうちょ銀行が発行するJP BANK VISA/Masterカードの与信管理(審査)およびプロセシングなどのインフラ業務を受託している。また、住商カードやソニーファイナンスインターナショナルのeLIOカードへVISAのライセンス供与を行っている。
2012年9月に三井住友カードがトランザクション・メディア・ネットワークスに出資。シンクライアント型決済端末の導入の推進を発表。NFCの全規格に対応することになった[8]。
2018年9月28日に三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)はキャッシュレス決済戦略の推進のため、2019年4月1日をもって三井住友カードを同社の直接の子会社とし、セディナを三井住友カードの子会社とすることを発表した[9]。株式取得の具体的な方法は明かされなかったが、2019年4月1日付で三井住友カードがSMFGカード&クレジットを吸収合併したことが、国税庁の法人番号検索サイトで確認された。
2024年4月1日には、SMBCファイナンスサービス(旧・セディナ)を吸収合併。同社が発行していたJR東海エクスプレス・カードのうち、JCBブランドのカードおよび国際ブランドのないハウスカードは、Visaブランドへ変更とする[10]。その他のJCBブランドのOMC・セディナのプロバーカードは、名称を「三井住友カード(FS)」または「三井住友カード(OMC)」に、カードデザインを一部を除き三井住友カードの既存のカードに準じたデザインに変更の上で、ブランド開放扱いで発行が継続される。また、収納代行業務も継承した。
三井住友カードは、ブランド別に三井住友VISAカード、三井住友Mastercard及び三井住友銀聯カードの3種類のクレジットカードを発行している。
三井住友VISAカードは、同社が主力とするクレジットカードであり、提携カードに於いてもVISAブランドのみのものも多い。プロパーカードの大まかなラインナップは次の通りである。
三井住友Mastercard(三井住友マスターカード)は、三井住友VISAカードに比べると積極的な宣伝は行われておらず、一部の提携カードではマスターカードが他社発行(DC・UC等他銀行系や信販・流通などのノンバンク系)だったり、元から設定されていないこともある。なお提携カードによっては三井住友カード発行でMastercardの設定しか無いものもある。
ラインナップは、デビュープラスとRevoStyle、プラチナプリファード、Tile以外は三井住友VISAカードと同様である[注 7]。またナンバーレスには「Mastercardコンタクトレス」が搭載されている。
SMBCファイナンスサービス(セディナカード・OMCカード)の合併後に、既存発行分の更新時にデザインを変更して発行されるもの(一部の提携カードを除き新規発行を停止)。合併後に新規発行を再開するかは未定。
ラインナップは既存のセディナカードとOMCカードから引き継がれ、旧セディナカードは「FS」、旧OMCカードは「OMC」が券面に表記される。JCBカードはブランド開放扱いとなる。
三井住友銀聯カードは、中国銀聯ブランドとしては日本で最初に発行されたカードである。
ラインナップは、三井住友銀聯カードと三井住友銀聯プラチナカードがある。
両者とも年会費・発行手数料は無料であるが、三井住友銀聯カードは単体で発行することも可能なのに対して、三井住友銀聯プラチナカードは三井住友VISAプラチナカード、三井住友Mastercardプラチナカードおよび三井住友カードが発行する提携プラチナカードの追加カードとしてしか発行できず、プラチナカードをすべて解約した場合には三井住友銀聯プラチナカードも自動解約となる。
2023年7月1日、SMBCモビットを吸収合併し、ローンブランドを統合。「三井住友カード カードローン」は新規入会受付を終了し、現在は下記ブランドにてローンカード商品を展開している。
三井住友カード会員限定の優遇金利カードローン。公式ウェブサイト上で申し込む。
公式ウェブサイト上で申し込むと30分程度で審査が完了する。また、三井住友銀行内ローン契約機でカードを発行し、その場でキャッシングすることも可能である。
2006年(平成18年)から新規展開を開始したローンカード商品群。 約定日返済(請求日に口座引落される)を継続することによって、貸付金利が段階的に引き下げられる金利逓減型という特徴を持つ。
『エブリ』は、プロパーカードの内「キャッシングリボ」の利用を前面に押し出したカードである。
同社では「ローンカード」という名称とカテゴリーを扱う最初の商品であったが、キャッシング利用枠の範囲内でショッピング利用枠も有しており、VISA及びiDの加盟店でショッピング利用する事が可能である。ただし「マイ・ペイすリボ」が適用され、全額リボ払いとなる。
約定日返済を継続することによって、貸付金利が段階的に5%まで優遇される。
類似の商品として、ジェーシービーが2004年(平成16年)から「Arubara<タイプL>」という利用可能枠が全てキャッシングリボ(カードローン)に割当られる商品を募集していた。
20歳以上55歳未満の安定収入のある者(学生除く)を申込対象としたローンカードである。エブリと異なり、カードショッピング機能は付帯されていない。
また、利用代金(貸付金)引落口座への振込融資に特化することで(カードを発行しないことで)カード盗難時など第三者によるATMでの不正引き出しによるリスクを排し、上限金利も0.6%引き下げた<振込型>の「ゴールドローン カードレス」もある。
審査によって700万円までの利用可能枠が設定され、利用可能枠コースに応じて貸付利率が年9.8%・年7.8%・年4.5%・年3.5%となる。約定日返済実績に応じて貸付金利が段階的に1.2%まで優遇される。
携帯電話(おサイフケータイ)を利用するサービスである。NTTドコモのおサイフケータイのみ対応する。三井住友VISAカード及び三井住友Mastercard(それぞれ一部を除く)の会員が利用する事ができる(三井住友銀聯カードの会員は利用する事ができない)。また、SMCCローンカード「エブリ」の会員も利用する事ができる。なお、提携カード及び法人カードは一部対応していないものもある。
ファミリーマート、ローソン、セブン-イレブンといったコンビニエンスストアなどで、小額の買い物などに適している。その他にタクシーやファミリーレストランなどおサイフケータイの利用可能箇所はSuicaやEdyよりも多い。
対応するおサイフケータイについては「iD (クレジット決済サービス)#おサイフケータイ」の項目を参照のこと。
シーモと呼ばれるコカ・コーラ製の自動販売機ではレシートが出ないので携帯電話のメモ機能で使用金額を記録するか、トラブルがあった時の為に自販機番号を記録、もしくは写真を撮っていた方がいい。
iD機能を搭載した専用の単体FeliCaカードを利用するサービスである。こちらも三井住友VISAカード及び三井住友MasterCard(それぞれ一部を除く)の会員が利用する事ができる(三井住友銀聯カードの会員は利用する事ができない)。また、SMCCローンカード「エブリ」の会員も利用する事が出来る。なお、提携カード及び法人カードは一部対応していないものもある。尚ANAカードに関しては他の専用カードと異なったデザインになっている。
iD機能を搭載したFeliCa一体型クレジットカード(三井住友VISAカード又は|三井住友MasterCard)を利用するサービスである。ローンカード「エブリ」もiD一体型である。なお、一部の提携カード(TuoカードVISA、TDカードなど)にiD一体型であるものもある。 現在は基本的にはプロパーカードの全てにiDが導入されており、カード発行と同時に当一体型iDを入手できる。 そのためiDが不要な場合はカード会員が自ら三井住友カードに申し入れ、FeliCa無しのカードを発行してもらう必要がある。
iDがFeliCaを使用するのに対し、いわゆるNFCを用いた非接触決済。2016年10月25日、Apple Payにて「Mastercardコンタクトレス」の対応開始[25]。2019年3月1日、プロパーカードに「Visaのタッチ決済」を搭載開始[26]。2021年5月11日、Apple Payにて「Visaのタッチ決済」の対応開始[27][28]。2022年3月1日、Google Payにて「Visaのタッチ決済」の対応開始[29]。
提携カードのANAカードと、ゆうちょ銀行がSMCCへ業務委託の上発行しているJP BANKカード(どちらもVISA/Master)には、提携先の意向により楽天Edy株式会社(旧ビットワレット株式会社)の電子マネー「楽天Edy」が搭載されている。ただし、クレジットでのバリューチャージ(入金)ではVポイントなどの付与対象外である。
2008年(平成20年)にイオンリテール株式会社と提携し、クレジットカードのリンク(紐付け)によるオートチャージに対応した電子マネーWAONカード(単体)である。
申込可能なカードの種別がプロパー系に限定されている。VJAグループおよびゆうちょ銀行(JP BANK VISA/Masterカード)においても発行されている。クレジットでのマネーチャージ(入金)ではVポイントなどは付与対象外である。
三井住友VISAカード及び三井住友MasterCard(それぞれ一部を除く)の会員は、追加カードとしてPiTaPaカードを申し込む事ができる(三井住友銀聯カードの会員は申し込む事ができない)。
提携カードにおいては、カードによって東日本旅客鉄道株式会社のSuica、株式会社パスモのPASMO(オートチャージに対応する)、株式会社スルッとKANSAIのPiTaPa又は株式会社ニモカのnimoca(オートチャージに対応する)のいずれかに対応するものを発行している。これについては次表の通りである。
カードの名称 | 提携先 | 乗車券 |
---|---|---|
ANA VISA Suicaカード | 全日本空輸及び東日本旅客鉄道 | Suica |
SMBC CARD Suica | 三井住友銀行及び東日本旅客鉄道 | |
パスタウンPASMOカード | パスモ | PASMO |
Pastownカード | ||
相鉄カード | 相模鉄道 | |
京王パスポートVISAカード | 京王パスポートクラブ | |
京王プラザエグゼクティブカード | 京王プラザホテル | |
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード | 全日本空輸、東急電鉄、東急百貨店、パスモ | |
STACIA PiTaPa VISAカード | 阪急阪神カード | PiTaPa |
STACIA PiTaPa VISAカードS | 阪急阪神カード及びステーションファイナンス | |
ペルソナSTACIA PiTaPa VISAカード | ペルソナ及び阪急阪神カード | |
OSAKA PiTaPa | 大阪メトロサービス | |
京都ぷらすOSAKA PiTaPa | ||
KOBE PiTaPa | KOBEカード協議会 | |
KANKU CLUBカード | 関西国際空港 | |
minapitaカード | 南海電気鉄道 | |
KIPS-三井住友カード | 近鉄グループホールディングス | |
ANAカード | 全日本空輸 | |
はぴeVISAカード | 関西電力 | |
nimoca三井住友VISAカード | ニモカ | nimoca |
ANA VISA nimocaカード | 全日本空輸、ニモカ |
※ 交通系IC機能を搭載したANAカードはPiTaPaも申し込み可能である。 ※ SMBC CARD Suicaは2018年3月1日以降、SMBCデビット(Visaデビット)一体型キャッシュカードの取扱を開始したことによりSMBCファーストパックの三井住友銀行店頭での新規受付が停止されたため、新規発行はできない。
全国50万店以上で利用可能な全国共通商品券「三井住友カードVJAギフトカード」と、提携旅行会社で利用可能な「VJAトラベルギフトカード」、および横浜中華街で利用可能な「横浜中華街専用ギフトカード」の3種類のギフトカードを取り扱っている。 なお、三井住友カードVJAギフトカードおよびVJAトラベルギフトカードは、2011年(平成23年)1月従来のVISAギフトカードおよびVISAトラベルギフトカードをそれぞれリニューアルし、名称およびデザインが刷新した(発行済みのVISAギフトカードおよびVISAトラベルギフトカードは従来通り利用可能)。
1993年(平成5年)に最初の企業イメージキャラクターとして宝塚歌劇団の団員を起用。それ以降現在まで継続して起用している。
期間はイメージキャラクター在任期間。
この他、『三井住友VISA太平洋マスターズ』(TBS系)の大会主催者でありスポンサーでもある(前身の「住友VISA太平洋クラブマスターズ」時代より)。
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